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第1話 終わりの始まりっていい言葉!
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コンビニ行くというオレに、書店にも寄れと姉貴が言う。
「自分で行けばいいじゃん……」
「今読みたい。すぐ読みたい! 陰キャ、運動しろ、運動! 買ってこさせてやるって!」
姉貴の蹴りを華麗に避けたオレへ、いきなり送られたメッセには『悪役令嬢』の文字。
なんだ、この長いタイトル……
悪役令嬢イザベラは溺愛されないのなら追放されてさしあげま……?
まだタイトルの続きはあるけれど、長い。覚えられない。
それに、これを言うのは、かなり辛いぞ!
しかも、棚がどこかもわからない!
「はぁ……。姉貴、金」
「帰ってきたら払うっつってるだろーがっ!」
姉貴のドスの効いた声に、オレは負けて、自転車にまたがった。
──この結果として、オレは帰り道、車にどーんと、ひかれることに。
もう痛みもない。なぜか、走馬灯も、後悔もわいてこない。
現実の、納得だけだ。
中学校は不登校、高校に入ってもまばらにしか通えていないオレは、生きていても価値がないとずっと思っていた。
寒気もおさまったオレの目の前に、赤く濡れた悪役令嬢のカバーが見える。
黒髪を揺らし、青い目の下にほくろが2つ、黒いドレスをまとっているのが、この本の悪役令嬢。意外と好みの顔だ。クール美人っていいよね。
小さく息をついた。
こんな女子と会話できる人生がよかったなぁ……
めっちゃくっちゃ溺愛したのに……
まぶたがぐっと落ちる──
「……うございます、ラインハルト王子」
耳元の声に、オレは驚いて飛び起きた。
横を見ると、執事の格好の渋いおじさんがいる。
だが、驚くまもなく、ベッドがおかしい。
見慣れなさすぎる!
刺繍が施されたベッドカバー、さらにはベッドに天井が……
部屋もやたらと広く、壁には絵画がかけられ、石像まである始末。
「……なんだ、これ……」
「王子、どうしました?」
「はぁ? オレの名前はハルトだけど」
「……王子、どこか熱でも?」
渋いおじさんがぐっと寄ったことで、後ろにかけてある鏡が見えた。
だがそこに写っていたのは、まるでオレじゃない。
だが、ピースをしても、手を振っても、同じ動きをする別人がいる。
顔をぺたぺた触ったオレと同じ動きを鏡がしている。
長めの前髪をつまみ、オレは鏡越しではない、直接の視界に、それをおさめた。
「……きん、ぱつ……!」
ふらりとする。
視界が暗転した───
「……う、んー……」
ガバッと起きたが、変わらない現実がある。
夢ではないのか。それとも、寝てまた夢の続きを見てるパターン?
さっきと同じ豪華なベッドはそのまま、右横にある鏡に映るパツキンイケメンもそのまま。
ありえん……!!!
「あいかわらず、のんびりしてらっしゃるのね、ラインハルト様」
女の声がする。
ゆっくりと振り返ると、黒いドレスに身を包んだ、青い目の黒髪美女が、いる──
オレは見覚えのある女性に、驚いた。
あの、イザベラだ。
本の、中の、イザベラだ……
黒い髪、青い目、目の下のホクロ、そして、少しキツそうなこの雰囲気!
「……え、あの……イザ、ベラ?」
「なんです、ラインハルト様?」
返事した!!!!
マジかよ……マジ、イザベラかよ……!!!!
でもなに、この、ぐっと顎を引いて、かしげながら見つめる目……
呆れたような、この冷たい視線、たまんない!
めっちゃ、きれい……!
「今日、わたくしと、最後のお茶会でしたが、お倒れになったとお聞きして来ましたのに、全くお変わりないなんて……。わたくしとお会いになりたくないのなら、そうおっしゃればいいのに」
おいおい……。
女子との予定あんなら、早く言ってよ、おっさん!!!!
でもなにこれ!
ツンじゃん。めっちゃツンじゃん!
デレさせたい!!!
つか、最後……?
「ご、ごめん、ほんと。ごめんって。……あの、その、最後って……?」
「まさかお忘れになった? 手紙で、わたくしとの婚約を破棄をしたいと書かれていたじゃありませんか。だから今日は正式な文書をもって、破棄の手続きを」
オレはあまりのことに、飛び起きた。
「なんで? なんでオレがイザベラと婚約破棄? へ?」
「そんなこと、わたくしも知りませんけど。……お噂ではお好きな方ができたとか」
オレは絶望すぎて床に身をまるめた。
「ありえん……なんでだよ……黒髪ロングに吊り目なんて、猫系女子で、ドンピシャじゃん……バカじゃねーの? バカだよ、王子……きっと金髪ふわふわのくりくりお目目の女子に行ったんだろ? バカじゃん! バカじゃん! オレのネット情報じゃ、そーいうの地雷女って言うんだよ! バーカバーカバァアアアカ!!!」
床をどんどん殴りながら、この体が過去にした仕打ちをオレは憎むが、イザベラが心配そうに手を伸ばしてくる。
オレはその手を握り、叫んだ。
「オレは、イザベラと、絶対に、婚約破棄しないから!!!」
「……はぁ?」
頭を下げつつ、懇願するオレだが、戸惑ったままのイザベラの顔が、かわいすぎる!!!
さらに、吸い込まれそうな美しい瞳に、オレの目が離れない。
「……ラインハルト様?」
「え、いや……その……き、きき、キレイ、だなって……」
年齢=彼女いない歴のオレにとって、こんなきれいな女性を目の前で見ていることに、さらに手を握っていたことに、ようやく気づいた。
素早く吹っ飛んで壁際に立ったとき、自分の寝巻き姿に絶望した。
「……な……!」
全身タイツのような寝巻き!!!
再び、ベッドに潜りなおしたオレに、イザベラが小さくため息をつく。
「わたくしのドレスをお褒めになられて?」
「ち、違うって……青い目が、夜の海みたいで、キレイだなって……思って……」
ベッドの毛布にくるまりながら、オレは声を小さくしながら言った。恥ずかしい。恥ずかしいぞ!
イザベラはぐっと俯くと、またため息をついた。
「からかいになられるのなら、帰ります」
「え、ちょ、あ、」
足早に部屋を去った彼女をオレは追いかけることもできず、ベッドで見送ってしまった……!
ただ、彼女の耳が赤かった。
彼女の方が、熱あるんじゃない? 大丈夫かな……
「っていうか……あーーーもーーーー!!!」
叫ぶしかできないオレが、悔しすぎる。
オレは、これから彼女を溺愛する!
マジで、決めたし!!!
「まずは、お茶会ってやつの、やり直しだよな……」
着替えようと、オレはベッドから起き上がった。
だが、服がない。
もう一度、力なくベッドに突っ伏したとき、執事の声がする。
「王子、調子はいかがですか?」
「自分で行けばいいじゃん……」
「今読みたい。すぐ読みたい! 陰キャ、運動しろ、運動! 買ってこさせてやるって!」
姉貴の蹴りを華麗に避けたオレへ、いきなり送られたメッセには『悪役令嬢』の文字。
なんだ、この長いタイトル……
悪役令嬢イザベラは溺愛されないのなら追放されてさしあげま……?
まだタイトルの続きはあるけれど、長い。覚えられない。
それに、これを言うのは、かなり辛いぞ!
しかも、棚がどこかもわからない!
「はぁ……。姉貴、金」
「帰ってきたら払うっつってるだろーがっ!」
姉貴のドスの効いた声に、オレは負けて、自転車にまたがった。
──この結果として、オレは帰り道、車にどーんと、ひかれることに。
もう痛みもない。なぜか、走馬灯も、後悔もわいてこない。
現実の、納得だけだ。
中学校は不登校、高校に入ってもまばらにしか通えていないオレは、生きていても価値がないとずっと思っていた。
寒気もおさまったオレの目の前に、赤く濡れた悪役令嬢のカバーが見える。
黒髪を揺らし、青い目の下にほくろが2つ、黒いドレスをまとっているのが、この本の悪役令嬢。意外と好みの顔だ。クール美人っていいよね。
小さく息をついた。
こんな女子と会話できる人生がよかったなぁ……
めっちゃくっちゃ溺愛したのに……
まぶたがぐっと落ちる──
「……うございます、ラインハルト王子」
耳元の声に、オレは驚いて飛び起きた。
横を見ると、執事の格好の渋いおじさんがいる。
だが、驚くまもなく、ベッドがおかしい。
見慣れなさすぎる!
刺繍が施されたベッドカバー、さらにはベッドに天井が……
部屋もやたらと広く、壁には絵画がかけられ、石像まである始末。
「……なんだ、これ……」
「王子、どうしました?」
「はぁ? オレの名前はハルトだけど」
「……王子、どこか熱でも?」
渋いおじさんがぐっと寄ったことで、後ろにかけてある鏡が見えた。
だがそこに写っていたのは、まるでオレじゃない。
だが、ピースをしても、手を振っても、同じ動きをする別人がいる。
顔をぺたぺた触ったオレと同じ動きを鏡がしている。
長めの前髪をつまみ、オレは鏡越しではない、直接の視界に、それをおさめた。
「……きん、ぱつ……!」
ふらりとする。
視界が暗転した───
「……う、んー……」
ガバッと起きたが、変わらない現実がある。
夢ではないのか。それとも、寝てまた夢の続きを見てるパターン?
さっきと同じ豪華なベッドはそのまま、右横にある鏡に映るパツキンイケメンもそのまま。
ありえん……!!!
「あいかわらず、のんびりしてらっしゃるのね、ラインハルト様」
女の声がする。
ゆっくりと振り返ると、黒いドレスに身を包んだ、青い目の黒髪美女が、いる──
オレは見覚えのある女性に、驚いた。
あの、イザベラだ。
本の、中の、イザベラだ……
黒い髪、青い目、目の下のホクロ、そして、少しキツそうなこの雰囲気!
「……え、あの……イザ、ベラ?」
「なんです、ラインハルト様?」
返事した!!!!
マジかよ……マジ、イザベラかよ……!!!!
でもなに、この、ぐっと顎を引いて、かしげながら見つめる目……
呆れたような、この冷たい視線、たまんない!
めっちゃ、きれい……!
「今日、わたくしと、最後のお茶会でしたが、お倒れになったとお聞きして来ましたのに、全くお変わりないなんて……。わたくしとお会いになりたくないのなら、そうおっしゃればいいのに」
おいおい……。
女子との予定あんなら、早く言ってよ、おっさん!!!!
でもなにこれ!
ツンじゃん。めっちゃツンじゃん!
デレさせたい!!!
つか、最後……?
「ご、ごめん、ほんと。ごめんって。……あの、その、最後って……?」
「まさかお忘れになった? 手紙で、わたくしとの婚約を破棄をしたいと書かれていたじゃありませんか。だから今日は正式な文書をもって、破棄の手続きを」
オレはあまりのことに、飛び起きた。
「なんで? なんでオレがイザベラと婚約破棄? へ?」
「そんなこと、わたくしも知りませんけど。……お噂ではお好きな方ができたとか」
オレは絶望すぎて床に身をまるめた。
「ありえん……なんでだよ……黒髪ロングに吊り目なんて、猫系女子で、ドンピシャじゃん……バカじゃねーの? バカだよ、王子……きっと金髪ふわふわのくりくりお目目の女子に行ったんだろ? バカじゃん! バカじゃん! オレのネット情報じゃ、そーいうの地雷女って言うんだよ! バーカバーカバァアアアカ!!!」
床をどんどん殴りながら、この体が過去にした仕打ちをオレは憎むが、イザベラが心配そうに手を伸ばしてくる。
オレはその手を握り、叫んだ。
「オレは、イザベラと、絶対に、婚約破棄しないから!!!」
「……はぁ?」
頭を下げつつ、懇願するオレだが、戸惑ったままのイザベラの顔が、かわいすぎる!!!
さらに、吸い込まれそうな美しい瞳に、オレの目が離れない。
「……ラインハルト様?」
「え、いや……その……き、きき、キレイ、だなって……」
年齢=彼女いない歴のオレにとって、こんなきれいな女性を目の前で見ていることに、さらに手を握っていたことに、ようやく気づいた。
素早く吹っ飛んで壁際に立ったとき、自分の寝巻き姿に絶望した。
「……な……!」
全身タイツのような寝巻き!!!
再び、ベッドに潜りなおしたオレに、イザベラが小さくため息をつく。
「わたくしのドレスをお褒めになられて?」
「ち、違うって……青い目が、夜の海みたいで、キレイだなって……思って……」
ベッドの毛布にくるまりながら、オレは声を小さくしながら言った。恥ずかしい。恥ずかしいぞ!
イザベラはぐっと俯くと、またため息をついた。
「からかいになられるのなら、帰ります」
「え、ちょ、あ、」
足早に部屋を去った彼女をオレは追いかけることもできず、ベッドで見送ってしまった……!
ただ、彼女の耳が赤かった。
彼女の方が、熱あるんじゃない? 大丈夫かな……
「っていうか……あーーーもーーーー!!!」
叫ぶしかできないオレが、悔しすぎる。
オレは、これから彼女を溺愛する!
マジで、決めたし!!!
「まずは、お茶会ってやつの、やり直しだよな……」
着替えようと、オレはベッドから起き上がった。
だが、服がない。
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