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9日目に至るまで 3
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7日目の朝は普通に迎えた。
だが、アレッタに一抹の不安があった。
それは、今日の日付が変わる12時だ。
通常ならその12時に天界へと戻ることになる。
だがアレッタは魔族となっている。
もしかするとそのまま消滅する可能性が、ないわけではない───
そのアレッタの不安をかき消すように今日は来客が多い。
朝一魔女が来たかと思えば、変身腕輪を改良したものを置きにきたり、デイビーズが珍しい東洋の「酒」を持ってきてくれたり、そして何より、あの修羅場を生き抜いたシルファが遊びに来てくれたのだ。
それも、素敵なワンピースを着ての来訪だ。
「アレッタに会いに来たの」
あの時とは違い、少ししおらしい彼女の声が聞こえた。
フィアから呼ばれたアレッタは、部屋から飛び出した。
「シルファ、体の調子はいいのか?」
アレッタが二階から声をかけて駆け出すが、シルファの目が丸くなっている。
………これはまずい。
大人の姿だったと、慌てて体を縮めると、黄色のワンピースに身を包み、シルファの元へと駆け寄った。
「あ、アレッタ……?」
「ああ、私だ」
「今、大きくなかった……?」
「見間違いだろ」
「髪の毛……銀色……?」
「いろいろあったんだ。そんな私のことより、そちらのことを聞かせて欲しい」
アレッタは彼女の手を握ると、すぐに中庭へと向かった。
すでに外で遊んでいたエンがアレッタへと擦り寄ってくる。
「ほら、エン、挨拶」
ぐるぐると喉を鳴らしシルファに頬を寄せるエンだが、それにまた驚いている。
「子猫……じゃなかったっけ……」
「いろいろあったんだ。そんなことより、そちらの話をしようじゃないか!」
お気に入りになっているガゼボのベンチへ腰掛けると、彼女は順を追って話してくれた。
今彼女は、子供のいない学校教師の家で養子となっているという。
当初施設の話もあったのだが、たまたま子供を探していたその夫婦にご縁があり、すぐに生活が始まったそうだ。
シルファの両親は子供を売った罪で、もうこの土地にはいない。
どう罪を償うのかシルファは聞いていないが、死んではいないという。
彼らが罪を償い終えたとき、またシルファの親になるかどうかは、裁判所が決めるそうだ。
「始まったばかりだから、全然この生活に慣れないの……」
遠い目をしたシルファに、どう声をかければいいのかわからない。
言葉に詰まるアレッタに、シルファはにっこりと笑ってみせる。
「でも今、学校にも行けるし、ジャンの分もしっかり生きなきゃいけない。今の生活は恵まれてるから、大事にしないとね!」
シルファは生きることに前向きだ。
今をしっかりと踏みしめている。
アレッタはそんなシルファに笑顔を向けた。
「私も頑張らないとな!」
「そうよ、アレッタ。ねぇ、ここの生活には少しは慣れた? 引っ越してきたばかりって聞いたけど」
フィアだろうか。
うまい言葉を使うものだ。
アレッタは感心しながらも、唇を一文字に結んでみる。
「そうだな……」
アレッタは思わず空を見上げた。
────もう天界には帰れない。
なぜかこのとき、はっきりと自覚したアレッタがいる。
わかっていても、改めて説明をしようとしたときに、心の中が整理されるのかもしれない。
そう、私は天界には戻らない。
そう思ってから、改めて今日までの出来事を滝の様に流してみたとき、心に残る言葉は『激動』と『葛藤』だ。
なぜか懐かしい気持ちになった。
あれほどの激しい日常を繰り返していたのに、今は平和を楽しんでいる自分に少し笑いたくなる。
「私も慣れないな。けど、ヒトの世界はいいところだな」
「アレッタがそう言ってくれて嬉しい。私もここ、好きなの」
シルファの『ここ』と、アレッタの『ここ』の意味は違うかもしれない。
それでもいい。
いいところなのは間違いないのだから。
そんな会話をしている間にフィアがランチを作ってきてくれた。
今日のランチはガゼボで食べられるようにと、白身フライにタルタルソースをたっぷりはさみこんだサンドイッチと、コーンポタージュスープに、フルーツの盛り合わせだ。
「ちゃんとおやつも用意してある。たくさん遊んでから屋敷へ戻ってこいよ」
フィアの言葉にふたりで感動しながら、おしぼりで手を拭いて、サンドイッチに手を伸ばす。
食パンは程よく焼かれ、温かい。
白身フライも揚げたてのようだ。じんわり湯気が上ってくる。
すこししんなりした千切りキャベツに、ピクルスと茹で玉子がたっぷり入ったタルタルソースは、見事にマッチする!
パンのサクッとした食感と、さらに軽い歯ごたえの衣の食感、薄く塗られたマスタードが後から顔を出してくる。
「美味しすぎる……」
目を見開き、美味しさに没頭するアレッタの横で、シルファは満面に笑顔で頬張っている。
「あの、フィアってお兄さん、お料理上手なのね」
「ああ、めちゃくちゃ美味いぞ! にしても、今日のおやつはなんだろうな」
「アレッタもわからないの?」
「ああ、材料も何も見てないんだ」
ガゼボでランチを食べたふたりは、すぐに虫取り網を持って妖精を捕まえたり、エンを鬼にしてかくれんぼをしたり、ネージュがくれば3人でままごとをしたりと、女子の遊びはとても面白かった。
子供の頃から戦いへの訓練だったアレッタにとって、こういった遊びは新鮮なのだ。
いい大人がままごとなんて、と思うかもしれないが、いざやってみると幼児の頃とはまた違う面白みもあると思う。
何より、アレッタは幼児で楽しんだのだから、言うまでもない。
しっかり遊び切ってから屋敷へ戻ると、キッチンから甘い匂いが漂ってくる。
「この甘い匂いはなんだろ……」
アレッタは精一杯鼻をヒクつかせるが、この答えを当てたのはシルファだ。
「アレッタ、この香りは、クッキーの香りよ」
「お、さすがシルファだな。今日はクッキーなんだ。1枚ご褒美だ」
フィアはシルファの頭を撫でると、顔ほどのクッキーをシルファへ手渡した。
「おお、今日はクッキーなんだな! 美味しそうだ」
「アリー、よだれっ!」
アレッタの涎をぬぐい、椅子へと座らせる。
シルファも横に腰掛け、食べ始めた。
クッキーと牛乳の相性も最高だ!
喉を鳴らして飲みこみながら、女子の会話は止まらない。
何歳でも、女子は女子なのだ。
そんな楽しい時間もあっという間。
夕刻となり、シルファも帰る時間となった。
帰り際、フィアがシルファに言った。
「シルファ、明日も来れるか?」
「来れるけど、どうして?」
「明日はアレッタの誕生日なんだ。よかったら来て欲しい」
「もちろんよ。時間は?」
「15時。手土産も何もいらない。ただご馳走をいっぱい作るから、お腹は空かしてきて欲しい」
「わかったわ」
「じゃ、アレッタ、また明日ね!」
玄関扉の前で手を振ったアレッタだが、少し悲しそうな目をしている。
「どうした、アレッタ」
アレッタはそのままフィアを見上げ、
「フィア、私は明日も生きているのかな……」
ぽつりと呟いた。
「理論上はな。
さ、明日、お前が食べたいものを作ってやる。リストを作ろう」
「あたしもリクエストしちゃおうっ」
そういって差し出したふたりの手をアレッタは掴んだ。
その手が温かく、力強くて、アレッタはそれだけで安心できる。
幼女の姿だと素直に甘えられる気もして、幼女の体も悪くないと、アレッタは笑った。
だが、アレッタに一抹の不安があった。
それは、今日の日付が変わる12時だ。
通常ならその12時に天界へと戻ることになる。
だがアレッタは魔族となっている。
もしかするとそのまま消滅する可能性が、ないわけではない───
そのアレッタの不安をかき消すように今日は来客が多い。
朝一魔女が来たかと思えば、変身腕輪を改良したものを置きにきたり、デイビーズが珍しい東洋の「酒」を持ってきてくれたり、そして何より、あの修羅場を生き抜いたシルファが遊びに来てくれたのだ。
それも、素敵なワンピースを着ての来訪だ。
「アレッタに会いに来たの」
あの時とは違い、少ししおらしい彼女の声が聞こえた。
フィアから呼ばれたアレッタは、部屋から飛び出した。
「シルファ、体の調子はいいのか?」
アレッタが二階から声をかけて駆け出すが、シルファの目が丸くなっている。
………これはまずい。
大人の姿だったと、慌てて体を縮めると、黄色のワンピースに身を包み、シルファの元へと駆け寄った。
「あ、アレッタ……?」
「ああ、私だ」
「今、大きくなかった……?」
「見間違いだろ」
「髪の毛……銀色……?」
「いろいろあったんだ。そんな私のことより、そちらのことを聞かせて欲しい」
アレッタは彼女の手を握ると、すぐに中庭へと向かった。
すでに外で遊んでいたエンがアレッタへと擦り寄ってくる。
「ほら、エン、挨拶」
ぐるぐると喉を鳴らしシルファに頬を寄せるエンだが、それにまた驚いている。
「子猫……じゃなかったっけ……」
「いろいろあったんだ。そんなことより、そちらの話をしようじゃないか!」
お気に入りになっているガゼボのベンチへ腰掛けると、彼女は順を追って話してくれた。
今彼女は、子供のいない学校教師の家で養子となっているという。
当初施設の話もあったのだが、たまたま子供を探していたその夫婦にご縁があり、すぐに生活が始まったそうだ。
シルファの両親は子供を売った罪で、もうこの土地にはいない。
どう罪を償うのかシルファは聞いていないが、死んではいないという。
彼らが罪を償い終えたとき、またシルファの親になるかどうかは、裁判所が決めるそうだ。
「始まったばかりだから、全然この生活に慣れないの……」
遠い目をしたシルファに、どう声をかければいいのかわからない。
言葉に詰まるアレッタに、シルファはにっこりと笑ってみせる。
「でも今、学校にも行けるし、ジャンの分もしっかり生きなきゃいけない。今の生活は恵まれてるから、大事にしないとね!」
シルファは生きることに前向きだ。
今をしっかりと踏みしめている。
アレッタはそんなシルファに笑顔を向けた。
「私も頑張らないとな!」
「そうよ、アレッタ。ねぇ、ここの生活には少しは慣れた? 引っ越してきたばかりって聞いたけど」
フィアだろうか。
うまい言葉を使うものだ。
アレッタは感心しながらも、唇を一文字に結んでみる。
「そうだな……」
アレッタは思わず空を見上げた。
────もう天界には帰れない。
なぜかこのとき、はっきりと自覚したアレッタがいる。
わかっていても、改めて説明をしようとしたときに、心の中が整理されるのかもしれない。
そう、私は天界には戻らない。
そう思ってから、改めて今日までの出来事を滝の様に流してみたとき、心に残る言葉は『激動』と『葛藤』だ。
なぜか懐かしい気持ちになった。
あれほどの激しい日常を繰り返していたのに、今は平和を楽しんでいる自分に少し笑いたくなる。
「私も慣れないな。けど、ヒトの世界はいいところだな」
「アレッタがそう言ってくれて嬉しい。私もここ、好きなの」
シルファの『ここ』と、アレッタの『ここ』の意味は違うかもしれない。
それでもいい。
いいところなのは間違いないのだから。
そんな会話をしている間にフィアがランチを作ってきてくれた。
今日のランチはガゼボで食べられるようにと、白身フライにタルタルソースをたっぷりはさみこんだサンドイッチと、コーンポタージュスープに、フルーツの盛り合わせだ。
「ちゃんとおやつも用意してある。たくさん遊んでから屋敷へ戻ってこいよ」
フィアの言葉にふたりで感動しながら、おしぼりで手を拭いて、サンドイッチに手を伸ばす。
食パンは程よく焼かれ、温かい。
白身フライも揚げたてのようだ。じんわり湯気が上ってくる。
すこししんなりした千切りキャベツに、ピクルスと茹で玉子がたっぷり入ったタルタルソースは、見事にマッチする!
パンのサクッとした食感と、さらに軽い歯ごたえの衣の食感、薄く塗られたマスタードが後から顔を出してくる。
「美味しすぎる……」
目を見開き、美味しさに没頭するアレッタの横で、シルファは満面に笑顔で頬張っている。
「あの、フィアってお兄さん、お料理上手なのね」
「ああ、めちゃくちゃ美味いぞ! にしても、今日のおやつはなんだろうな」
「アレッタもわからないの?」
「ああ、材料も何も見てないんだ」
ガゼボでランチを食べたふたりは、すぐに虫取り網を持って妖精を捕まえたり、エンを鬼にしてかくれんぼをしたり、ネージュがくれば3人でままごとをしたりと、女子の遊びはとても面白かった。
子供の頃から戦いへの訓練だったアレッタにとって、こういった遊びは新鮮なのだ。
いい大人がままごとなんて、と思うかもしれないが、いざやってみると幼児の頃とはまた違う面白みもあると思う。
何より、アレッタは幼児で楽しんだのだから、言うまでもない。
しっかり遊び切ってから屋敷へ戻ると、キッチンから甘い匂いが漂ってくる。
「この甘い匂いはなんだろ……」
アレッタは精一杯鼻をヒクつかせるが、この答えを当てたのはシルファだ。
「アレッタ、この香りは、クッキーの香りよ」
「お、さすがシルファだな。今日はクッキーなんだ。1枚ご褒美だ」
フィアはシルファの頭を撫でると、顔ほどのクッキーをシルファへ手渡した。
「おお、今日はクッキーなんだな! 美味しそうだ」
「アリー、よだれっ!」
アレッタの涎をぬぐい、椅子へと座らせる。
シルファも横に腰掛け、食べ始めた。
クッキーと牛乳の相性も最高だ!
喉を鳴らして飲みこみながら、女子の会話は止まらない。
何歳でも、女子は女子なのだ。
そんな楽しい時間もあっという間。
夕刻となり、シルファも帰る時間となった。
帰り際、フィアがシルファに言った。
「シルファ、明日も来れるか?」
「来れるけど、どうして?」
「明日はアレッタの誕生日なんだ。よかったら来て欲しい」
「もちろんよ。時間は?」
「15時。手土産も何もいらない。ただご馳走をいっぱい作るから、お腹は空かしてきて欲しい」
「わかったわ」
「じゃ、アレッタ、また明日ね!」
玄関扉の前で手を振ったアレッタだが、少し悲しそうな目をしている。
「どうした、アレッタ」
アレッタはそのままフィアを見上げ、
「フィア、私は明日も生きているのかな……」
ぽつりと呟いた。
「理論上はな。
さ、明日、お前が食べたいものを作ってやる。リストを作ろう」
「あたしもリクエストしちゃおうっ」
そういって差し出したふたりの手をアレッタは掴んだ。
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