209 / 215
蒼い約束
40
しおりを挟む
見上げた空が淡く輝く。この空のような『親友』との約束を、必ず守りたいと思った。目を閉じたその瞼の裏で、俊介が笑っている。
俺の気持ちを、見透かすように。
「親しい友達は一人じゃなくたって……か」
立ち上がりポツリと呟いた彬の声は、風がさらって隆哉と秀行には届かない。『友達』以上にはなるなと、釘を刺された気もした。
「――なら。一人で逝くなっての」
俯いて、呆れ気味に微笑ってみせる。
だけどあいつにちゃんと、「好き」と伝えたかったな、と今更ながら思ったりした。
「一度学校に戻らないと」
「学校抜け出したの、絶対バレてるだろうな」
後ろの二人が、現実的な問題に頭を抱えている。チロリとそれを眺め遣って、彬は楽しげに肩を震わせた。
「なんとかなんだろ、そんなモン」
「適当に言い訳見つけて、言うしかないよね」
「三人同時なのに? どー言い訳するんだよ、高橋」
「知らねぇよ」
俺の気持ちを、見透かすように。
「親しい友達は一人じゃなくたって……か」
立ち上がりポツリと呟いた彬の声は、風がさらって隆哉と秀行には届かない。『友達』以上にはなるなと、釘を刺された気もした。
「――なら。一人で逝くなっての」
俯いて、呆れ気味に微笑ってみせる。
だけどあいつにちゃんと、「好き」と伝えたかったな、と今更ながら思ったりした。
「一度学校に戻らないと」
「学校抜け出したの、絶対バレてるだろうな」
後ろの二人が、現実的な問題に頭を抱えている。チロリとそれを眺め遣って、彬は楽しげに肩を震わせた。
「なんとかなんだろ、そんなモン」
「適当に言い訳見つけて、言うしかないよね」
「三人同時なのに? どー言い訳するんだよ、高橋」
「知らねぇよ」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる