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第二章 メイの再生屋
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咲森勇人たち三人が、ユミルに連れられ部屋から出ていく。それを見送ったあと、並んで立つ神木公平と佐敷瞳子の方にミサが振り返った。
「あなた方には渡したい物があります。ついて来てください」
そう言い残して、サッサと一人で歩き始める。
慌てた神木公平は反射的に佐敷瞳子の腕を掴むと、急いでその後を追いかけた。
部屋を出ると、長い廊下が目に入る。
右手側には壁が続き、所々に扉が見える。左手側の壁には窓が並び、外の様子が伺えた。
この洋館のような建物は、どうやら小高い丘の上に建っているようだ。丘の下には、大きな街が広がっている。
「ここは…?」
ミサの後ろを歩きながら、神木公平が疑問の声を上げた。
「ここは王都の外れにある、私のお屋敷です」
ミサは前を歩きながら、顔だけ振り返ってニコッと笑う。
「召喚により、どんな方が来るかも分かりませんので、念のため私のお屋敷を使用しました」
廊下の中央に差し掛かり、ミサが大階段を下り始めた。神木公平も、後に続いて下りていく。
「そのままでは危ないですよ」
そのとき途中でハタと立ち止まり、ミサがゆっくりと振り返った。それから真っ白い杖の青水晶で、神木公平の左手を指し示す。
つられて左手に視線を向けると、右腕を掴まれ前屈みになる佐敷瞳子の姿があった。
「あっ、ご…ごめん。昔のクセで、つい…」
慌ててパッと手を離し、神木公平は何度も何度も頭を下げた。
「ううん、平気…大丈夫」
佐敷瞳子は右手を胸元に抱き寄せて、照れ臭そうにニコリと笑う。
「では参りましょう」
その後、ミサに連れられ大階段の裏手側に回り込むと、大きな扉の前にたどり着いた。その扉をミサが杖でコツンと叩くと、ギギギと音を立てて、自動で勝手に開いていく。
外から見た感じでは、中はどうやら祭壇のようであった。ふたりに外で待つように伝え、ミサがひとりで中に入っていく。
それから少しして戻ってきたミサの手には、2個のヘッドホンが抱えられていた。
「次元の女神から預かっていたモノです」
「どういう事ですか?」
ヘッドホンとミサの顔を交互に見ながら、神木公平が不思議そうな顔をする。
「俺たちが残されると、分かってたんですか?」
「いえ…」
神木公平の質問に、ミサは少し困った顔をした。
「ただ、何らかのトラブルで私の元に残った者がいたら、渡すように頼まれていただけです」
「……そう、ですか」
神木公平がよく分からない顔をする。その気持ちはよく分かる。実際ミサにもよく分からない。
(ちょうど2個だし、これでいいのよね…ベル?)
女神は不思議と、先を見通す力に長けている。彼女が言うのだから多分これでいいのだろう。
「それで、これは何ですか?」
「離れていても、お互いの声を届けることが出来る神器です」
そう言ってミサは、ヘッドホンを差し出した。
「あなた方には渡したい物があります。ついて来てください」
そう言い残して、サッサと一人で歩き始める。
慌てた神木公平は反射的に佐敷瞳子の腕を掴むと、急いでその後を追いかけた。
部屋を出ると、長い廊下が目に入る。
右手側には壁が続き、所々に扉が見える。左手側の壁には窓が並び、外の様子が伺えた。
この洋館のような建物は、どうやら小高い丘の上に建っているようだ。丘の下には、大きな街が広がっている。
「ここは…?」
ミサの後ろを歩きながら、神木公平が疑問の声を上げた。
「ここは王都の外れにある、私のお屋敷です」
ミサは前を歩きながら、顔だけ振り返ってニコッと笑う。
「召喚により、どんな方が来るかも分かりませんので、念のため私のお屋敷を使用しました」
廊下の中央に差し掛かり、ミサが大階段を下り始めた。神木公平も、後に続いて下りていく。
「そのままでは危ないですよ」
そのとき途中でハタと立ち止まり、ミサがゆっくりと振り返った。それから真っ白い杖の青水晶で、神木公平の左手を指し示す。
つられて左手に視線を向けると、右腕を掴まれ前屈みになる佐敷瞳子の姿があった。
「あっ、ご…ごめん。昔のクセで、つい…」
慌ててパッと手を離し、神木公平は何度も何度も頭を下げた。
「ううん、平気…大丈夫」
佐敷瞳子は右手を胸元に抱き寄せて、照れ臭そうにニコリと笑う。
「では参りましょう」
その後、ミサに連れられ大階段の裏手側に回り込むと、大きな扉の前にたどり着いた。その扉をミサが杖でコツンと叩くと、ギギギと音を立てて、自動で勝手に開いていく。
外から見た感じでは、中はどうやら祭壇のようであった。ふたりに外で待つように伝え、ミサがひとりで中に入っていく。
それから少しして戻ってきたミサの手には、2個のヘッドホンが抱えられていた。
「次元の女神から預かっていたモノです」
「どういう事ですか?」
ヘッドホンとミサの顔を交互に見ながら、神木公平が不思議そうな顔をする。
「俺たちが残されると、分かってたんですか?」
「いえ…」
神木公平の質問に、ミサは少し困った顔をした。
「ただ、何らかのトラブルで私の元に残った者がいたら、渡すように頼まれていただけです」
「……そう、ですか」
神木公平がよく分からない顔をする。その気持ちはよく分かる。実際ミサにもよく分からない。
(ちょうど2個だし、これでいいのよね…ベル?)
女神は不思議と、先を見通す力に長けている。彼女が言うのだから多分これでいいのだろう。
「それで、これは何ですか?」
「離れていても、お互いの声を届けることが出来る神器です」
そう言ってミサは、ヘッドホンを差し出した。
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