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第4章 シシーオ領にて
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「スキルって、知ってる?」
「スキル?もちろん知ってますよ。憧れますっ」
ボクの質問にユイナは瞳を輝かせて答えた。憧れるって…、なんか、そういう存在なのか?
「限られた人しか持ってないけど、発現したらその分野の第一人者になれると言われているわ」
「魔法とは、違うの?」
サトコも疑問を口にする。
「違いますね。スキルにも『軍事』『生活』多種多様ありますけど、例えば『火使い』が発現すれば炎魔法の天才となれるでしょうね」
え?まさか「風使い」てスキルなのか?ボクたち3人は一斉にルーの顔を見た。いきなり注目を集めたルーは、頬を赤く染めて「テヘヘ」と笑って照れ隠しをしていた。
「風の精霊に好かれている」か、なるほどな。ファナも遠回しな言い方をするもんだ。
「他にどんなのがあるの?」
ハルカも興味津々のようだ。
「そうですね…、『鑑定眼』なんて人生勝ち組ですね。『生産系』や『料理人』、手に職が無くても『鑑定士』や『仲介人』と幅広い分野で成功出来る可能性を秘めていますので」
ユイナの説明に熱がこもる。「憧れる」て言ってたし、そういうモノなんだろうな。
「あとはやはり、『剣術』や『火使い』などの軍事系ですね。レールは決まってしまいますが、ソレを良しとするならば成功間違いなしです。王宮や6家の直属として迎え入れられます」
それを聞いて、ファナのことを思い返した。それからルーの顔を見る。ルーはボクの眼差しに「?」と首を傾げて見返した。
普通に考えたらルーのことは自分の手元に置いておきたい筈なのに、ルーの意思を尊重したのだ。改めてファナとルーは家族なんだなと、優しい気持ちになった。
「王宮のアリス姫は、『剣術』持ちで『姫騎士』と呼ばれています。天は二物を与える、の典型ですね」
ユイナの表情から、どうやら嫉妬ではなく憧れの対象のようだ。
しかしあの姫さま、強いのか。スキル持ちと勇者との力の差が分からないとはいえ、相手の勇者はボクらの召喚が必要になる程なんだよな。
まあ、あんなのが複数いるとしたら、確かに勘弁願いたい。10倍カリューのブレスで倒せない相手に勝てる気がしない。
待てよ…
アイツ、確か炎で攻撃してきたよな。もしかしたら炎耐性が高かったのかもしれない!あのときは相性まで考えてなかった。
ちゃんと考えて戦えば、勝てる可能性はあるんじゃないか?
「そのスキル持ちの人たちが集まっても、辺境の制圧は出来ないの?」
サトコが不思議そうな顔で尋ねた。
「やっぱり人数ですかね。スキル持ちの人はそう多くはないので…。だからこそ重宝されるのだし…」
ユイナが思案しながら意見を述べる。
「それと、魔物の存在ですね。スキル持ちは大体、中型魔物と大型魔物の間くらいと言われています。辺境には大型クラスが数体と、あとは強いスキル持ちがいてるらしいので…」
やっぱり一般には、勇者の存在は伏せられているんだな。まあ、公表してもいい事はないだろうし。
「待たせたな」
その時、奥の工房から親方が戻ってきて、カウンターの上にコロンと銀藍色の塊を3つ転がした。角の取れた多角形の形をしている。
「ありがとうございます。おいくらですか?」
「希少な素材だが端材だしな、2万リングでいいぞ」
う…、思ってたより高いがそれも仕方ないか。ボクは代金を親方に渡した。
「何に使うかは知らないが、大事に使ってくれよ」
「はい!本当にありがとうございました」
ボクはさっそくスマホで写真に撮ってポケットに入れた。後でいい感じの名前でも考えようか。
「スキル?もちろん知ってますよ。憧れますっ」
ボクの質問にユイナは瞳を輝かせて答えた。憧れるって…、なんか、そういう存在なのか?
「限られた人しか持ってないけど、発現したらその分野の第一人者になれると言われているわ」
「魔法とは、違うの?」
サトコも疑問を口にする。
「違いますね。スキルにも『軍事』『生活』多種多様ありますけど、例えば『火使い』が発現すれば炎魔法の天才となれるでしょうね」
え?まさか「風使い」てスキルなのか?ボクたち3人は一斉にルーの顔を見た。いきなり注目を集めたルーは、頬を赤く染めて「テヘヘ」と笑って照れ隠しをしていた。
「風の精霊に好かれている」か、なるほどな。ファナも遠回しな言い方をするもんだ。
「他にどんなのがあるの?」
ハルカも興味津々のようだ。
「そうですね…、『鑑定眼』なんて人生勝ち組ですね。『生産系』や『料理人』、手に職が無くても『鑑定士』や『仲介人』と幅広い分野で成功出来る可能性を秘めていますので」
ユイナの説明に熱がこもる。「憧れる」て言ってたし、そういうモノなんだろうな。
「あとはやはり、『剣術』や『火使い』などの軍事系ですね。レールは決まってしまいますが、ソレを良しとするならば成功間違いなしです。王宮や6家の直属として迎え入れられます」
それを聞いて、ファナのことを思い返した。それからルーの顔を見る。ルーはボクの眼差しに「?」と首を傾げて見返した。
普通に考えたらルーのことは自分の手元に置いておきたい筈なのに、ルーの意思を尊重したのだ。改めてファナとルーは家族なんだなと、優しい気持ちになった。
「王宮のアリス姫は、『剣術』持ちで『姫騎士』と呼ばれています。天は二物を与える、の典型ですね」
ユイナの表情から、どうやら嫉妬ではなく憧れの対象のようだ。
しかしあの姫さま、強いのか。スキル持ちと勇者との力の差が分からないとはいえ、相手の勇者はボクらの召喚が必要になる程なんだよな。
まあ、あんなのが複数いるとしたら、確かに勘弁願いたい。10倍カリューのブレスで倒せない相手に勝てる気がしない。
待てよ…
アイツ、確か炎で攻撃してきたよな。もしかしたら炎耐性が高かったのかもしれない!あのときは相性まで考えてなかった。
ちゃんと考えて戦えば、勝てる可能性はあるんじゃないか?
「そのスキル持ちの人たちが集まっても、辺境の制圧は出来ないの?」
サトコが不思議そうな顔で尋ねた。
「やっぱり人数ですかね。スキル持ちの人はそう多くはないので…。だからこそ重宝されるのだし…」
ユイナが思案しながら意見を述べる。
「それと、魔物の存在ですね。スキル持ちは大体、中型魔物と大型魔物の間くらいと言われています。辺境には大型クラスが数体と、あとは強いスキル持ちがいてるらしいので…」
やっぱり一般には、勇者の存在は伏せられているんだな。まあ、公表してもいい事はないだろうし。
「待たせたな」
その時、奥の工房から親方が戻ってきて、カウンターの上にコロンと銀藍色の塊を3つ転がした。角の取れた多角形の形をしている。
「ありがとうございます。おいくらですか?」
「希少な素材だが端材だしな、2万リングでいいぞ」
う…、思ってたより高いがそれも仕方ないか。ボクは代金を親方に渡した。
「何に使うかは知らないが、大事に使ってくれよ」
「はい!本当にありがとうございました」
ボクはさっそくスマホで写真に撮ってポケットに入れた。後でいい感じの名前でも考えようか。
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