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第6章 合同演習2日目
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教官との訓練が終わり、初日の演習が終了ということで解散となった。
ただ寮には食堂がないので、コンビニで弁当を購入して自室で食べるか、街で外食するかのどちらかになる。ボクたちは4人で外食することを選んだ。
寮には特に門限は無かったが、軍用門には閉鎖時刻が設けられていたので、街の散策もそこそこに戻ることにした。ま、明日の演習開始時間に間に合いさえすれば有料宿で一泊しても問題ないのだけど、常に安定した収入のないボクたちには、無駄な出費は自分たちの首を締めかねない。
ハルカから、談話スペースでもう少し話そうという提案があったが、疲れたという理由でボクは自室に戻ってきた。なんだか一人になりたい気分だった。
自室に入り、置かれていたベッドにうつ伏せに倒れ込む。急にまぶたが重く感じる。ボクは一度だけ、まばたきをした。
そのあと身体を起こしベッドに座りなおすと、なんの気なしにスマホの時計を確認した。え…?2時間経ってる…
困惑に襲われた。確かにボクはまばたきをした。いやホント、まばたきしただけのハズなんだけど…
どうやら思ってた以上に疲れていたみたいだ。寝落ちしてたことを認めるしかない。喉が渇いたが、部屋には何もない。仕方ない、コンビニで何か買うか。
ボクは寮棟から外に出たとこで、偶然アインザームに出会した。
「げ…」
「この俺に、ふたりして同じ反応とはな…」
アインザームが自嘲気味に笑う。なんだ、コイツ?一体誰と比べてんだ?
お互いなんとも言えない表情になるが、「フン」と顔を背けると何も言わずにすれ違った。
「おい、貴様」
しかし背後から突然、アインザームに呼び止められた。ボクは顔だけで振り返る。
「こんな事言うのは流儀に反するが、初めから全力でやっていれば、勝ったのは俺たちだ」
「流儀に反するなら言うなよ」
目一杯強がってみせたが、恐らくそれが事実だと自分でもそう思う。
アインザームは「チッ」と舌打ちすると、「邪魔したな」と残し去って行こうとした。
「なあ、オレからもいいか?」
次はボクが引き留めた。ほとんど無意識だった。
「なんだ?」
アインザームがしかめっ面で振り返る。
「アンタ、あんなに女性ファンが多いのに、なんでハルカとサトコにちょっかい出したんだ?」
「美しくて才能のある女性がそこにいたからだ。それ以外に理由があるのか?」
そもそも声をかけるなと言ってんのに、はぁー…やっぱりコイツとは価値観が違いすぎる。なんでボクはこんなヤツに声をかけたんだ…
「節操なしと思われたら格好悪いし、嫌じゃないのか?」
「俺は全てのハニーを『等しく』扱うことを恥とは思わん。自分に向けられた愛を全て受け止められないような奴は『男』ではないのでな。世間の評価など、俺には何の価値もない」
ボクは雷に打たれたような衝撃を受けた。纏わりついていた色んなモノが吹き飛んだ気分だ。
世間の常識とは確実にズレている。…だけど今のボクには必要な言葉だった。
皆んなを等しく扱う…か。ボクは左手で両眼を覆いながら、思わず「ハハッ」と笑った。
「お前サイテーだよ。そしてオレもサイテーだ」
「俺がサイテーとは、心外だな」
アインザームが笑った。ボクは左手を下ろすとアインザームを見た。なんだかスッキリした気がする。そんなボクを見ながら、アインザームがコンビニの方にクイッとアゴを向けた。
「さっきそこでハルカを見かけた。まだいる筈だ。行ってやるといい」
「ハルカが?分かった、サンキューな」
「フン」と鼻を鳴らすと、アインザームはそれ以上は何も言わずに寮の中に入っていった。ボクはそれを見送ると、コンビニに足を向けた。
ただ寮には食堂がないので、コンビニで弁当を購入して自室で食べるか、街で外食するかのどちらかになる。ボクたちは4人で外食することを選んだ。
寮には特に門限は無かったが、軍用門には閉鎖時刻が設けられていたので、街の散策もそこそこに戻ることにした。ま、明日の演習開始時間に間に合いさえすれば有料宿で一泊しても問題ないのだけど、常に安定した収入のないボクたちには、無駄な出費は自分たちの首を締めかねない。
ハルカから、談話スペースでもう少し話そうという提案があったが、疲れたという理由でボクは自室に戻ってきた。なんだか一人になりたい気分だった。
自室に入り、置かれていたベッドにうつ伏せに倒れ込む。急にまぶたが重く感じる。ボクは一度だけ、まばたきをした。
そのあと身体を起こしベッドに座りなおすと、なんの気なしにスマホの時計を確認した。え…?2時間経ってる…
困惑に襲われた。確かにボクはまばたきをした。いやホント、まばたきしただけのハズなんだけど…
どうやら思ってた以上に疲れていたみたいだ。寝落ちしてたことを認めるしかない。喉が渇いたが、部屋には何もない。仕方ない、コンビニで何か買うか。
ボクは寮棟から外に出たとこで、偶然アインザームに出会した。
「げ…」
「この俺に、ふたりして同じ反応とはな…」
アインザームが自嘲気味に笑う。なんだ、コイツ?一体誰と比べてんだ?
お互いなんとも言えない表情になるが、「フン」と顔を背けると何も言わずにすれ違った。
「おい、貴様」
しかし背後から突然、アインザームに呼び止められた。ボクは顔だけで振り返る。
「こんな事言うのは流儀に反するが、初めから全力でやっていれば、勝ったのは俺たちだ」
「流儀に反するなら言うなよ」
目一杯強がってみせたが、恐らくそれが事実だと自分でもそう思う。
アインザームは「チッ」と舌打ちすると、「邪魔したな」と残し去って行こうとした。
「なあ、オレからもいいか?」
次はボクが引き留めた。ほとんど無意識だった。
「なんだ?」
アインザームがしかめっ面で振り返る。
「アンタ、あんなに女性ファンが多いのに、なんでハルカとサトコにちょっかい出したんだ?」
「美しくて才能のある女性がそこにいたからだ。それ以外に理由があるのか?」
そもそも声をかけるなと言ってんのに、はぁー…やっぱりコイツとは価値観が違いすぎる。なんでボクはこんなヤツに声をかけたんだ…
「節操なしと思われたら格好悪いし、嫌じゃないのか?」
「俺は全てのハニーを『等しく』扱うことを恥とは思わん。自分に向けられた愛を全て受け止められないような奴は『男』ではないのでな。世間の評価など、俺には何の価値もない」
ボクは雷に打たれたような衝撃を受けた。纏わりついていた色んなモノが吹き飛んだ気分だ。
世間の常識とは確実にズレている。…だけど今のボクには必要な言葉だった。
皆んなを等しく扱う…か。ボクは左手で両眼を覆いながら、思わず「ハハッ」と笑った。
「お前サイテーだよ。そしてオレもサイテーだ」
「俺がサイテーとは、心外だな」
アインザームが笑った。ボクは左手を下ろすとアインザームを見た。なんだかスッキリした気がする。そんなボクを見ながら、アインザームがコンビニの方にクイッとアゴを向けた。
「さっきそこでハルカを見かけた。まだいる筈だ。行ってやるといい」
「ハルカが?分かった、サンキューな」
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