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チートで情報将校に立ち向かう

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案の定、レザノフ卿は軍人だった。
大蔵省職員に偽装した情報将校とのこと。
(勿論、大蔵省にも正式に籍がある)

俺が何より驚いたのは、出会ってからかなり長い期間彼の【心を読み】続けてきたにも関わらず、彼の【心中】には軍隊の「ぐ」の字も存在しなかった事である。
この男を終始疑い続けて来た俺だが、それでも商業ギルドに出向中の大蔵省職員である点に関しては疑っていなかった。
まさしく情報将校の鑑である。

レザノフが帝都から連れて来た部下は2人だけ。
御者のカールと、受付嬢のマカレナである。
カールに限っては一度だけ送迎して貰った事もあり、当然【心を読ませて】貰っているのだが軍属であることは察知出来なかった。
今、思えば優秀な男である。
逆に、能吏レザノフの唯一の弱点がこのマカレナである。
この女は脳内で自己主張し続けるタイプであり、ずーっとモノローグで帝国軍情報部の解説をペラペラ喋っていたのである。
『ああ、それでレザノフ卿がこの女を遠ざけているのか』と納得したものだ。


現在。
俺は軟禁に近い状態で、商業ギルド本部に拘留されているのだが、マカレナは奥の机で事務作業をしている。
(ちなみに小太りオジサンは地下牢に入れられてしまっている。)
これまで隠していたマカレナを俺の視界に入れたのは、俺が騒ぎ出さない為の工夫であるらしかった。
地球にもリストラ告知の際に女子社員を同席させ、対象が騒がないようにする手法が存在するので、割と常道なのだが…
今回に限ってはレザノフのこの機転が裏目に出た。
俺が支部長室に連行された瞬間から、マカレナの壮絶なモノローグが始まったからだ。


【私の名前はマカレナ・ラゴ。
帝国軍情報部に所属する特務エージェントだ。
階級は中尉、士官学校は次席で卒業している。
おっと次席と言っても主席は七大公家の息子がお手盛りで選ばれただけだ。
実質的には私が主席と言っても過言ではないだろう。
私が情報部を志願したのには大きな理由がある。
それはグランバルド女性を啓蒙するという崇高な目的である。】


あまりにも明瞭に【心の声】が聞こえて来たので、危うく話し掛けられたのかと錯覚するところだった。
男女問わず、バックオフィス業務を任せられている者には【心の声】が大きな者が多い。
そうだ、今度銀行に遊びに行ってみよう。


【そもそも婦人士官には心掛けの悪い者が多すぎるのだ。
軍隊は男漁りの場ではない。
私はただグランバルドの秩序と平穏を守るために日夜精勤しているというのに。
どいつもこいつも殿方に媚び諂う事ばかり考えおってからに…
たるんどる!
それに引き換え、この私マカレナ・ラゴは!
庶人の身とは言え天下の帝都に生まれ不自由なく育ったというのに
自ら進んで苦難を求め、こんな下賤の街に身分を隠して赴任するとは、天晴烈婦である。
この街は本当に酷い。
元はリザードの居留地だから仕方ないとは言え、皆がリザードの影に怯えて城壁に閉じこもっている。
外に出るのは冒険者を自称するチンピラばかりである。
幾ら辺境とは言え、帝都を追われたあぶれ者の巣窟になっているのは嘆かわしい。
噂の遊牧女と例のドワーフがパーティを組んでいるのは本当に驚いた。
メルクーリ伯爵家から奉公構にされてる《彼》とトリオだと聞いた時は
「ああ、はみ出し者ははみ出し者同士でつるむのね、と思ったよ。」
かの高名な大悪党ジーンまでも潜伏していたのにはもはや言葉も無い。
ここから住民が流出し続けているのも理解出来る。
もう実数として5万を切っているのではないだろうか?
とっくに放棄された都市であるにも関わらず、《前線都市》などと呼称されているのはよく言ったものだ。
こんな腐った街が何とか秩序を維持しているのは…
勿論、情報部のエースである私の愛しきレザノフ大佐がその卓絶した叡智で盤面を調整しているからだ。
ああ、素敵っ♪
私もコントロールしてぇ♪
ふふふ、私の大佐は凄いぞ。
北部山岳地帯での紛争解決!
西部砂漠地帯での少数民族懐柔!
東部の対オーク戦線の現状調査!
帝国各地を周って諸問題を単独で解決されて来られた。
そしてこの最南端の前線都市!
これで大佐殿はグランバルドの外周を全て回られた事になる。
まさしく柱石! 国士無双!
准将昇進も遅すぎたくらいだよ!
ああ、帝都に凱旋すれば叙任式が行われ、愛しき大佐殿は将官に!
当然、情報部の次のトップはレザノフ大佐以外に考えられない!
くぅーーーーー!!!
レザノフ情報部長!!!!
何と相応しい響きだろうか!!!
当然、その傍らには私が(ニヤニヤ)
うふふふ。
だってこの6年間彼を支え続けてきたから…
アン♪  私ったら彼とか言っちゃって❤
だってレザノフ大佐、恰好いいんだモン❤
文官に偽装する前から身についている天性の優美な物腰。
細マッチョな均整ボディ❤
何より、不意に見せる憂いを帯びた瞳❤
はああああ、好き好き好き好き奥さん死んでぇ~、っていうか殺す♪
大体、あの女なんなの!?
「最先端の高等教育は受けたけど古き良き良妻賢母で-す」】
みたいな態度してええ。
絶対私にワザと見せつけてるわよね。
マウンティングやめろっつーーーーーの!!!
息子さんのイワン君は可愛いけど!
任務の為とは言え、どうして大佐殿はあんな女と籍を入れたのかしら。
絶対に私の方が相応しいのにいい!
ああ、早くあの女死なないかしら!
そうすれば大佐殿とついでにイワン君♡と両方私がぐふふふふ❤
深夜劇とかで規制されてる親子丼ってやつですかーーーwww
んほおお❤
あー、あの女誰かぶっ殺してくれないかな。
リザード辺りが乗り込んできて、残酷にレイプしてから八つ裂きにしてくれないかしら❤
あー、早く大佐殿の妻になりたい。
この愛届け❤、何つってww】



レザノフ卿の質問(尋問だが)が聞こえなくなるくらいの大音量で、マカレナは設定をペラペラとノンストップで喋り続けていた。
こんな馬鹿に諜報任務を任せるべきではないと思う。
ネタバレもいい所である。
だが説明には感謝する。

レザノフ卿がそこまで偉い人間だったと知らなかった。
まずいな、完璧に出世ルートに乗ってる人間を怒らせてしまった。
大体この人まだ40代だろ?
それが准将だの情報部長だのって、この女の主観も混じってるかもだが…
ヤバいなあ、俺完全に目を付けられてるぞ。
ここで見逃されたとしても、後々やられるな…


【それにしてもこの小僧!
大佐殿のお手を煩わせるなんてとんでもない罪人だわ!
死刑よ! 死刑!
リザードと勝手に交渉した!?
あり得ない!

いや…
問題はそこじゃないのよ。
レザノフ大佐が小僧の企画に乗り掛かっていることだわ。
否定はしているけど、大佐殿だけを見つめ続けてきた私には察知できる!
レザノフ大佐はこの小僧の和解工作を後押しする心つもりでいる。
問題は!
帝都への帰還を遅らせる事を決心してしまっている点よ!
叙任式はどうすんですかあああ!!!!
帝国将官大礼服姿のレザノフ様を見てみたいのにぃいいいい!!!!
ひょっとしてこの街でトカゲと心中するつもりですかああ!!!】



ありがとう、マカレナ。
感謝する。
レザノフ卿の本心が知れたのは大きい。
俺に対して叱責するポーズを見せてはいるものの、俺の利用価値と可能性も信じてくれている。
もしもこの能吏がサポートしてくれるなら、俺の緊張緩和策はより進展する可能性はある。


『レザノフ卿、話を遮って恐縮なのですが。』

「…はい。」

『これはリザードの族の通貨です。
どうぞ、御検分下さい。』

「…これは? どのような取得経緯で?」

『干し肉と交換しました。
解体屋の丁稚ですから。』

「そんな話をしている訳ではありません。
どうやってリザードと意志疎通したか、と尋ねているんです。」

『異文化交流の専門家であるレザノフ卿に解説するのは気が引けるのですが…
こちらの挨拶言葉で話しかけて、向こうの挨拶言葉を引き出しただけです。』


しばらく沈黙が場を支配する。
(マカレナが五月蠅かったが。)
体感で3分ほど、睨み合い、そして。


「…貴方の目的は何ですか?」


と問われた。


『この世から無駄な争いを無くすことです。
それが誰かの仕組んだものであれば尚更だ。』


「誰か…  とは?」


『標準座標≪√47WS≫。』


「…数式? 物理学ですか?」


『私は無学なのでよく解らないのですが、何かの位置座標のようです。』


「御冗談をw
天蓋の遥か外ではありませんかw」


『!?』


え? 何?
この人、何でこんな一瞬で?
え?  わからないの俺だけ?
結構明白な位置座標なの!?


「おやおや、イセカイ市長のそこまで驚いた表情を見るのは初めてですよ。」


『わかるのですか?』


「貴方が今、御自身の口で仰ったではありませんか?」


『いえ、私は数学や物理の素養が無くて…』


「ふむ。
つまり貴方の言い分はこうだ。
天蓋の遥か果てに居る悪者が戦争を煽っているから、その企みを阻止したい、と。」


『!?  !?   ッ~~~!?』



え?え?え?
理解不能? どういうこと? 何で?
何で一瞬で主旨を把握出来ちゃうわけ?
おかしいでしょ!?
な、なんだ?
情報部ってこんな優秀なのか?
いや、マカレナの様なゴミも居るんだから人それぞれか…
レザノフ卿こそ何らかのスキル持ちなんじゃないだろうか。



「立場上、そんな荒唐無稽な話は許容出来かねますが…
貴方の主張の方向性は理解出来ました。」


『感謝します。』


「感謝は不要です。
ただ、現在のご自身の立場、お分かりですよね?」


『死罪も止む無し、と。』


「自治都市の首長に死罪が適用される訳がないじゃないですか。
それこそ治安機関の秘密部隊が不幸な事故を発生させて終わりですよ。」


おまえじゃい!


『レザノフ卿の御寛恕に感謝しております。』


「私は一介の役人、同時に一介の商人に過ぎませんので。
赦したくても赦せない立場にある訳ですがね。」


【心を読んだ】が勿論、嘘。
この男は俺を含めた前線都市の住民全員に対する処断権を与えられている。
マカレナ情報によると、ここで処分したのは4人だけ。
いずれも重犯罪者とのことである。



『では、改めて大蔵省に対して報告させて下さい。
私が見聞したリザードの社会制度を。』


そうして俺は知り得た情報を全て伝達する。
ついでに小太りオジサンの助命嘆願も。


「貴重なご意見ありがとうございます。
ですが、報告のしようがありません。
賢明なイセカイ市長ならおわかりだと思いますが
その報告が事実である論拠がない。」


『なので。
狂人の供述、という事でどこかに提出しておいて頂けませんか?』


「大蔵省は捜査機関ではありませんよ。」


『何か、そういう案件を管轄している部署が帝都にも多分あるでしょ?
軍隊の情報部とか。』


「ああ、軍部には該当する部署がありそうですね。」



《情報部》と単語を聞いてもレザノフ卿の【心中】は微塵も揺るがない。
怪物かよ、オマエ。
背後でマカレナが発狂しているが、まああれが通常の反応だろう。


「私の同窓生で軍に入隊した者が数名居りますので、該当する窓口が存在するか調査しておきましょう。」


『感謝します。』


「でも困ったな。
軍への偽証は罪が重い。」


『???』


「だって貴方、正気でしょ?」


『ええ、まあ。』


「…私から貴方に要求があります。」


『は、はい!
ありがとうございます!』


「グランバルド帝国がこの付近から撤退する状況に陥った場合、その手伝いをお願いしたいです。
具体的には、帝国の南境を商都に戻します。
グランバルドの本来の版図ですね。
その場合、事前告知も積極的に協力して頂きたい。」


『仮にこの街を放棄する場合、住民はどうなりますか?』


「商業ギルド及び南部方面軍が移転先を割り振ります。」


『強制なんですよね?』


「勿論。
軍隊が出て来る以上、任意という選択肢はあり得ません。」


『私は住民に対して、放棄の予告を行えば良いのですね?』


「ええ。
その方がいざという時、パニックが抑制できますよね?」


『いざ、とは?』


「リザード族の攻勢です。」


『…では逆にリザードとの緊張緩和が。』


「はい。 
仮に和平状態が確立された場合、撤退する理由はなくなりますね。
この街が活性化するか否かは置いておいて、居住は制限されなくなるでしょう。
領主… でしたか。
その個体との交渉が奇跡的に成立すれば、あり得なくもない。
無論、中央が許可すればの話です。
万が一、グランバルドの首脳が交渉の許可を出した所で
リザードの首脳は領主に許可を出しますかね?」


『可能性は高いと思います。
論拠は、リザードの方が状況が切実だからです。
彼らはどうやらコボルト族との戦争に連敗しているらしく
幾つかの重要拠点を失陥し、多くの将兵を戦死させております。
ああ、すみません。
論拠の無い話をしてしまって…』


「論拠ならありますよ。
イセカイ市長がリザードから聞いた。
そうですよね?
何故、リザードの言語が理解出来たのか…
そこ上層部にはどう報告しておきましょうか?」


『うーん。
上手く説明出来ません。』


「説明出来ないのか、しないのか。
そこは大いに謎ですな。
まあいいでしょう。
本部に領主との交渉があり得るか、打診してみます。
当然ですが、イセカイ市長の存在も記載しますよ?
《リザードと会話が出来る》、と書いておきますが?」


『あ、出来るのは聞く事だけです。
今の所、喋れるのは《こんにちは》《さようなら》だけですね。
はい、問題ありません。』


「可能であれば《はい》と《いいえ》も調べておいて下さいね。
本部からの回答、すぐには返事が来ないと思いますが…
リザードとの接触は続けるのですか?」


『沈黙交易の約束をしてしまったので…』


「全然沈黙してないじゃないですか。」


『じゃあ、交易の約束をしてしまったんでしょう。』


「勝手に異種族と交易しないで下さいよ。」


『…俺、死刑ですか?』


「だから。
法律的には問題が無いんですって。
だからこそ、正当な手続きなしで処分される危険が高い訳で。」


『なるほど。』


「リザードと勝手に戦端を開く事や、それを計画することは死刑に該当します。
ですが、彼らと意志疎通を図って交易を実践するような者の存在は…
誰も想定出来ませんでした。」


『勿論、私も彼らと戦争する意思はないんです。
気のいい連中ですよ。』


「どんな風に。」


『言葉が通じないなりに冗談を言ったり。
こちらの拙い挨拶に頑張って付き合ってくれたり。』


「イセカイ市長。
貴方から見て、彼らは文明的ですか?」


『ええ、グランバルド帝国がそうであるように。』



こういう遣り取りがあった後。
商業ギルド長としてのレザノフ卿に、市政をあれこれ相談した。


『やっていい事と悪い事を事前に聞いておきたいんです。』

「リザードと接触する前にその殊勝なセリフを聞かせて欲しかったですな。」



小一時間協議した後、地下牢から小太りオジサンを回収して工房に戻った。
オジサンの顔に何発か殴られた形跡があったので、慰労も兼ねて工房のリビングでの晩餐に招いた。



リザードから貰ったコインが翡翠製だったので、辞典を取り出してグランバルドでの翡翠の地位を調べておく。
そこそこの貴重品らしい。
相場の変動次第では金価格を越えることすら珍しくない。
昔は魔法の触媒に使用されていたが、魔法自粛運動以降は年々その価値を下げた。
ただ最近になって幾つか翡翠を使用する魔道具が発明されたので値を戻している。
とのこと。


もう少し色々調べたかったのだが、レザノフ卿に詰められて疲れていたので、布団を被って寝…
うおっ!
メリッサいたのか!?

「だって御本を読んでたし。
邪魔をしたら怒られるかと思って…」

本当はセックスしたくてしたくて仕方ないのだが、疲れていたので遺憾ながらそのまま寝た。
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