38 / 44
ゲームオーバー
しおりを挟む
モーフィアス戦は、最高なチュートリアルだ。
崩れ森では、カオスソードというゲームを紹介するような内容になっている。
こういう魔物がいて、動きはこうで、どうすれば倒せるか、自分がどういう動きができるか、攻撃力はどの程度か、複数を相手にすれば不利になり、敵の動きをよく見れば避けられる。
そんな基本的なことを学ぶのが崩れ森だ。
だが、モーフィアス戦はその先にある、カオスソードの根幹にあるものが見られる。
死にゲーの所以がそこにあるのだ。
巨体に似合わないアクロバティックな動きをしながら、モーフィアスは巨大な戦斧を振るった。
触れるだけで死ぬ一撃。
それを眼前に迎え、即座にローリングする。
現実であれば俺の身体は寸断されていただろうが、ここはカオスソードの世界。
ローリングは僅かな無敵時間を俺に与えてくれる。
その恩恵により、斧は俺の身体をすり抜けた。
僅か数フレームの交錯。
俺は【斧に当たりながら受身を取った】。
ローリングの無敵中は何に触れてもダメージを食らわない。
その性質を理解しなければ、モーフィアスには勝てないだろう。
通り過ぎた斧を風で感じつつ、俺は純白刀を振るった。
モーフィアスの腹部に刀が刺さる。
だが傷は浅い。
恐らくHPの百分の一も減っていないだろう。
モーフィアスはガチっと歯を強く噛む。
それは怒りか、あるいは力を込めるための所作か。
モーフィアスは先程の一撃を止めず、完成を利用しながら横にぐるりと回転した。
ジャイアントスイングを思わせる動きだ。
二周目の攻撃が俺へと迫る。
俺は再びローリング。
だが、それだけでは終わらない。
モーフィアスはバレリーナのように回転しつつ、斧を振り回した。
多くの初心者を排除してきた回転攻撃。
こちらの攻撃はできず、一方的にやられる滅茶苦茶な技だ。
俺は斧を何度も何度もローリングで躱す。
それが六回まで行くと、ようやくモーフィアスの動きが止まった。
モーフィアスはバランスを崩し、目を回しながら地面に倒れる。
これこそが好機。
俺は即座に近づき、奴のどてっ腹に左右の剣と刀を突き刺した。
圧倒的な手ごたえ。
会心の一撃だ。
「ウグォォ!」
モーフィアスが痛みに叫ぶ中、俺は更に一歩踏み出し、深く武器を刺す。
瞬間、一気に引き抜くと後ろにローリングした。
俺がいた場所はモーフィアスの右手が通り過ぎる。
いわゆる投げ技だ。
あれに掴まれれば即死である。
当然、奴のモーションは知っていたが、一つのミスが文字通り命取りになるスリルが常に俺を支配していた。
鳥肌が止まらない。
たった数十秒の間に、何度も即死攻撃をされている。
一度でも受けていたら俺は死んでいた。
そもそも俺はモブ。
どれほど強くなっても主人公や強キャラとは違う。
ただの一般市民なのだ。
カーマインなら何度か耐える攻撃でも、俺なら恐らく即死だ。
すべて避けなければならない。
おいおい、ゲームよりも難易度が上がってるじゃないか。
でも、それでいい。
それがいい。
それが楽しい!!
ゾクゾクする感覚に身を委ね、俺はニィと笑った。
ああ、楽しい。この感覚。たまらない。
「もっと、もっとやろう」
モーフィアスの攻撃が迫る中、俺は前に突き進む。
この攻撃は【パリィできる攻撃】だ。
敵の攻撃をすべてパリィすることはできない。
中には盾のみ、剣のみ、刀のみしかパリィできないものもあるし、さっきやったダブルパリィだけできる攻撃もある。
当然、まったくパリィができない敵もいるわけだ。
モーフィアスの攻撃はそれなりにパリィができる。
だがその恩恵を今はあまり感じない。
というのも、パリィは敵のバランスを崩し、会心の一撃を与えるか、距離を取って態勢を立て直すかのどちらかになる。
そして災厄の魔物には、俺の攻撃は大して効果がない。
さっきの会心の一撃も徐々に再生しているほどだ。
災厄の魔物を倒すにはカーマインの力が必要。
カーマインは選択者である、王の器を持つ者。
彼女の力があれば、災厄の魔物の傷が癒えないという選択をすることができる。
因果を変えられるのは彼女だけだ。
つまり、俺だけじゃ絶対に勝てないということだ。
まあ、もしかしたら勝てるかもと思って攻撃してみたんだが、やはり無理だったようだ。
敵の攻撃が額に触れる寸前、俺は前にローリングした。
パリィするにはリターンが少ない。
今はまだやるべきではないだろう。
俺は復習を兼ねて、モーフィアスの動きを観察した。
振り下ろし、振り上げ、薙ぎ払い、突き、右手の掴み、飛び込み攻撃、その場で跳躍攻撃、咆哮による周囲ダメージ、そして回転攻撃。
これに加え、いくつか緩急がある攻撃手段もある。
いわゆるフェイントである。
これらがモーフィアスの基本的な動きだ。
すべての攻撃を確認した俺は、確信した。
やはり崩れ森の魔物たちと同じで、モーフィアスも俺の知っているモーションしかしない。
つまり、俺のゲーム知識は存分に活用できるということだ。
だが、俺の動きまではそうはいかない。
僅かな遅れ、逸りが致命的だ。
常に集中だ。
気を逸らさず、相手の攻撃を凝視し、己を信じる。
集中、集中、集中!
「もう覚えた! ボクも参加するよ!」
集中……が途切れた、だと!?
俺の横に現れたカーマインの存在が、俺の意識を奪った。
彼女はあまりにも不用意に戦場に足を踏み入れてしまう。
モーフィアスの振り下ろし攻撃が間もなくやってくる。
その瞬間。
「今だ!」
と言いつつカーマインが横にローリングした。
しかし、モーフィアスの振り下ろし攻撃はまだやってこない。
これはディレイ攻撃のパターンだ。
初心者が良くやる「あ、動いた! ローリングだ!」で、早めに動いてしまい、遅れてやってきた攻撃に当たるあれである。
完全に初心者の動きだ。
カーマインがローリングし終わる前に、モーフィアスの振り下ろし攻撃が始まる。
最悪なタイミングである。
カーマインは避けられない。
もうすぐカーマインのローリングが終わる。
確実に直撃する。
もうローリングは間に合わない。
俺の位置も、カーマインから遠すぎて守ることはできない。
瞬間的にあらゆる思考が脳内を駆け巡る。
複雑な感情が絡み合う中、俺はなぜか叫んだ。
「パリィ!」」
間に合うはずがない。
声が届いて反応して、咄嗟にパリィしても間に合うわけがなかった。
だが他にできることはなかった。
もうおしまいた。
カーマインが死ねば、災厄の魔物を倒す手段はなくなる。
そしてこの世界を救う人間もいなくなる。
ゲームオーバーだ。
そう思った。
思ったのだが。
斧が上空に弾かれていた。
崩れ森では、カオスソードというゲームを紹介するような内容になっている。
こういう魔物がいて、動きはこうで、どうすれば倒せるか、自分がどういう動きができるか、攻撃力はどの程度か、複数を相手にすれば不利になり、敵の動きをよく見れば避けられる。
そんな基本的なことを学ぶのが崩れ森だ。
だが、モーフィアス戦はその先にある、カオスソードの根幹にあるものが見られる。
死にゲーの所以がそこにあるのだ。
巨体に似合わないアクロバティックな動きをしながら、モーフィアスは巨大な戦斧を振るった。
触れるだけで死ぬ一撃。
それを眼前に迎え、即座にローリングする。
現実であれば俺の身体は寸断されていただろうが、ここはカオスソードの世界。
ローリングは僅かな無敵時間を俺に与えてくれる。
その恩恵により、斧は俺の身体をすり抜けた。
僅か数フレームの交錯。
俺は【斧に当たりながら受身を取った】。
ローリングの無敵中は何に触れてもダメージを食らわない。
その性質を理解しなければ、モーフィアスには勝てないだろう。
通り過ぎた斧を風で感じつつ、俺は純白刀を振るった。
モーフィアスの腹部に刀が刺さる。
だが傷は浅い。
恐らくHPの百分の一も減っていないだろう。
モーフィアスはガチっと歯を強く噛む。
それは怒りか、あるいは力を込めるための所作か。
モーフィアスは先程の一撃を止めず、完成を利用しながら横にぐるりと回転した。
ジャイアントスイングを思わせる動きだ。
二周目の攻撃が俺へと迫る。
俺は再びローリング。
だが、それだけでは終わらない。
モーフィアスはバレリーナのように回転しつつ、斧を振り回した。
多くの初心者を排除してきた回転攻撃。
こちらの攻撃はできず、一方的にやられる滅茶苦茶な技だ。
俺は斧を何度も何度もローリングで躱す。
それが六回まで行くと、ようやくモーフィアスの動きが止まった。
モーフィアスはバランスを崩し、目を回しながら地面に倒れる。
これこそが好機。
俺は即座に近づき、奴のどてっ腹に左右の剣と刀を突き刺した。
圧倒的な手ごたえ。
会心の一撃だ。
「ウグォォ!」
モーフィアスが痛みに叫ぶ中、俺は更に一歩踏み出し、深く武器を刺す。
瞬間、一気に引き抜くと後ろにローリングした。
俺がいた場所はモーフィアスの右手が通り過ぎる。
いわゆる投げ技だ。
あれに掴まれれば即死である。
当然、奴のモーションは知っていたが、一つのミスが文字通り命取りになるスリルが常に俺を支配していた。
鳥肌が止まらない。
たった数十秒の間に、何度も即死攻撃をされている。
一度でも受けていたら俺は死んでいた。
そもそも俺はモブ。
どれほど強くなっても主人公や強キャラとは違う。
ただの一般市民なのだ。
カーマインなら何度か耐える攻撃でも、俺なら恐らく即死だ。
すべて避けなければならない。
おいおい、ゲームよりも難易度が上がってるじゃないか。
でも、それでいい。
それがいい。
それが楽しい!!
ゾクゾクする感覚に身を委ね、俺はニィと笑った。
ああ、楽しい。この感覚。たまらない。
「もっと、もっとやろう」
モーフィアスの攻撃が迫る中、俺は前に突き進む。
この攻撃は【パリィできる攻撃】だ。
敵の攻撃をすべてパリィすることはできない。
中には盾のみ、剣のみ、刀のみしかパリィできないものもあるし、さっきやったダブルパリィだけできる攻撃もある。
当然、まったくパリィができない敵もいるわけだ。
モーフィアスの攻撃はそれなりにパリィができる。
だがその恩恵を今はあまり感じない。
というのも、パリィは敵のバランスを崩し、会心の一撃を与えるか、距離を取って態勢を立て直すかのどちらかになる。
そして災厄の魔物には、俺の攻撃は大して効果がない。
さっきの会心の一撃も徐々に再生しているほどだ。
災厄の魔物を倒すにはカーマインの力が必要。
カーマインは選択者である、王の器を持つ者。
彼女の力があれば、災厄の魔物の傷が癒えないという選択をすることができる。
因果を変えられるのは彼女だけだ。
つまり、俺だけじゃ絶対に勝てないということだ。
まあ、もしかしたら勝てるかもと思って攻撃してみたんだが、やはり無理だったようだ。
敵の攻撃が額に触れる寸前、俺は前にローリングした。
パリィするにはリターンが少ない。
今はまだやるべきではないだろう。
俺は復習を兼ねて、モーフィアスの動きを観察した。
振り下ろし、振り上げ、薙ぎ払い、突き、右手の掴み、飛び込み攻撃、その場で跳躍攻撃、咆哮による周囲ダメージ、そして回転攻撃。
これに加え、いくつか緩急がある攻撃手段もある。
いわゆるフェイントである。
これらがモーフィアスの基本的な動きだ。
すべての攻撃を確認した俺は、確信した。
やはり崩れ森の魔物たちと同じで、モーフィアスも俺の知っているモーションしかしない。
つまり、俺のゲーム知識は存分に活用できるということだ。
だが、俺の動きまではそうはいかない。
僅かな遅れ、逸りが致命的だ。
常に集中だ。
気を逸らさず、相手の攻撃を凝視し、己を信じる。
集中、集中、集中!
「もう覚えた! ボクも参加するよ!」
集中……が途切れた、だと!?
俺の横に現れたカーマインの存在が、俺の意識を奪った。
彼女はあまりにも不用意に戦場に足を踏み入れてしまう。
モーフィアスの振り下ろし攻撃が間もなくやってくる。
その瞬間。
「今だ!」
と言いつつカーマインが横にローリングした。
しかし、モーフィアスの振り下ろし攻撃はまだやってこない。
これはディレイ攻撃のパターンだ。
初心者が良くやる「あ、動いた! ローリングだ!」で、早めに動いてしまい、遅れてやってきた攻撃に当たるあれである。
完全に初心者の動きだ。
カーマインがローリングし終わる前に、モーフィアスの振り下ろし攻撃が始まる。
最悪なタイミングである。
カーマインは避けられない。
もうすぐカーマインのローリングが終わる。
確実に直撃する。
もうローリングは間に合わない。
俺の位置も、カーマインから遠すぎて守ることはできない。
瞬間的にあらゆる思考が脳内を駆け巡る。
複雑な感情が絡み合う中、俺はなぜか叫んだ。
「パリィ!」」
間に合うはずがない。
声が届いて反応して、咄嗟にパリィしても間に合うわけがなかった。
だが他にできることはなかった。
もうおしまいた。
カーマインが死ねば、災厄の魔物を倒す手段はなくなる。
そしてこの世界を救う人間もいなくなる。
ゲームオーバーだ。
そう思った。
思ったのだが。
斧が上空に弾かれていた。
0
あなたにおすすめの小説
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる