98 / 264
5年生 3学期 2月
収集家
しおりを挟む
悪魔の通った履歴が、門に残されていた。
『えっと……324体の悪魔が、この門を通ってこちらの世界に来たみたい』
ルナが、門に触れながら言う。
『で、帰ったのは、1体だけ。その後、この門を使った記録は残ってないよ』
「じゃあ、最後に命からがら逃げ延びた悪魔が〝この門は危険だ〟と伝えたのかもな」
きっと、魔界側には〝危険、入るな!〟的な看板が置いてあるだろう。
悪魔は賢いな。人間なら、そんな看板があれば、怖いもの見たさで何人かは立ち入るはずだ。絶対。
「ルナ、急いで門を閉じましょう」
『オッケー。じゃあ、彩歌。僕の背中に手を置いて!』
彩歌は、言われた通り、ルナの背中に触る。
『軸石の力にて、急ぎ、門は閉じられる。施錠を厳にせよ!』
ルナが黄色い光を放つ。開かれていたゲートは、大きな音を立てて、勢い良く閉じた。
門には、太い閂が2本通され、金色の鎖が、蛇のように絡みつく。
雁字搦めになった鎖に、どこからともなく現れた、白く輝く錠前が、ガチリと掛けられた。
『ふう。終わったよ。これでもう、彩歌以外、誰も開けられない』
「良かった! あとは、ハンナの呪いね」
そうだな。
……あと、忘れられてるみたいだけど、一応、僕の呪いもね?
『しかし、アヤカ。1体は帰ったというが、残りの323体分の呪いは、どうなったのだろう』
だから! ひとつは僕に掛かってるんだから、322体分だってば、ブルー。
「そう言えばそうね。ハンナのおばあちゃんに〝合言葉〟を聞かれた〝軍人さん〟とやらが死んでしまったという事は、この場所では〝呪い〟の存在を知らないまま、悪魔を殺していたみたいだし」
「彩歌さん、呪いって、期限切れで消えるとか、ないの?」
「期限付きの呪いでも、発動しなければ残り続けるのよ。例えば、〝10日で死ぬ〟という呪いは、奇跡的に10日目を生き延びても、そのさらに10日後に死ぬわ」
「イヤ過ぎる。その理屈だと、死なない僕って、数時間置きに、高い所から落ちるじゃんか」
『達也氏? 呪いは、発動して効果が発揮されれば、自動的に解呪されるよ』
「だからルナ、死ななければ、もう一度、転落する事になるだろ?」
「……あ、そっか! 違うわ達也さん」
え? 何が違うの?
『タツヤ。呪いの効果は〝数時間後、高所からの落下〟だよ』
「いやいやいや。知ってるよ。僕って、雲間から墜落して、砂浜に突き刺さっても、死なないんだぞ?」
「達也さん。呪いに〝死〟は、含まれていないわ」
いやだからさ、高い所から落ちたら、死ぬじゃない。全く何を言って……
「……あれ?」
「死ななくても、落ちるだけで良いのよ! そうすれば、ハンナの呪いは解けるわ!」
なるほど! 確かに〝落下〟としか書かれていないな。死ね! とか、死ぬ! とかいう呪いじゃなくて良かった。
……まあ、普通は〝落ちるだけで良い〟とか自体、おかしいけどな。
「それじゃ、ハンナは僕が抱えて、ちょっと高いところから海へでもダイブするかな」
と言った僕を、彩歌が無表情で見ている。なぜだ?
……あ。〝抱え〟ちゃダメだ。
彩歌スイッチだ。
「そういう事なら私がやります」
ピシャリと言い切られた。
「はい! お願いします!」
『タツヤは本当に、自然体でアレだな』
「アレって何だよ! 毎回毎回!」
『なるほど。達也氏はアレなんだな。彩歌も気をつけたほうがいいよ』
ルナが彩歌の頭に登りついて、ゴニョゴニョと耳打ちしている。
「聞こえるように言ってるだろそれ!」
僕はアレじゃないぞ? 紳士なんだぞ?
『さて置き、アヤカ、300以上の呪いが向かった先はどこだろうか』
さて置かれた!
しかし、そうだな。まだこの世界のどこかで、呪いが生きていたら怖い。
「たぶん、この施設の関係者で、悪魔に止めを刺したと思われる人物に、集中したんじゃないかしら」
さっきのテーブルの上で餓死したなら、鉄の輪と鎖を取り付けた者に。
銃で打たれた傷が死因なら、弾を放った兵士に。
薬物で永遠の眠りについたなら、それを投与した者か、調剤した者に。
「……もしくは、それら全てを指示した者に?」
彩歌がそう言い終えた時、背後から拍手が聞こえた。
「いやいやいや、君たちは素晴らしいね。ようこそ、私の研究室に!」
日本語だ。戦争映画で見かけるような、古めかしい軍服を着た中年の男性が立っていた。
驚いて黙っている僕たちに、男は気さくに話し掛けてくる。
「おや? 日本語で間違いないと思ったんだが……? 你是中国人吗?」
『いや、日本人で合ってるよ。あなたは誰?』
ナイスだブルー。咄嗟に日本語で返した僕の声は、ドイツ語に変換された。
……何者か知らないが、ちょっとでもこちらをミステリアスに見せた方が良いだろう。
『ほう? なかなか賢そうな子だね。外にいる子どもたちとは、少し違う素性のようだが』
マズい。4人はどうなっている? この男に害意はあるのか?
『僕達は、ただの幼気な少年少女ですよ。それより、外の4人は無事なの?』
男は、上がっていた口角を逆方向に曲げた。
『ん? ただの子どもが、ここに至るまでの、ほぼ全てのFalleを、片端からダメにしたりはしないだろう?』
いや、誤解しないで欲しいが、それは外の4人のせいだ。
『心配ないよ。女の子が、呪いで意識を奪われかけていたので。まとめて眠らせておいた』
『それはご丁寧にどうも』
ハンナは、思った以上にヤバい状況だったようだな。
『そんなことより、私はキミの口から、ここの入り口の〝合言葉〟を聞きたいのだがね』
……なんだと?
『その呪いで、324、全ての呪いが揃うんだ』
『……323じゃなくて?』
『ハーッハッハ! やはり君達は、すべて知ってるんだね。だが、324で間違いない。最後の1匹は、私の仕掛けた爆弾で、向こうへ帰ってから数時間後に、爆死したからねえ』
魔界へ帰った最後の1体も、殺されていた。
……それを見せられたから、この門を通ろうとする悪魔は居ないんだろうな。
「達也さん。この人、いったい……」
「私かね? 君たち、魔界や呪いには詳しそうなのに、私を知らないとは。些か浅学と、言わざるを得んな」
あんたなんか、知らないよ。
……日本語うまいな。
「私の名は、デトレフ・バウムガルテン」
……ごめん、やっぱり知らないや。
「私こそは、国家社会主義ドイツ労働者党が生んだ、天才科学者にして、人間を超越した者」
あーもう! 言っちゃったよ……! デリケートなヤツだから、なるべく言わなかったのに。
……でも、やっぱりそうだったのか。
「その科学者が〝呪い〟を集めて、どうするんだ?」
あ、待てよ。これ、聞いちゃダメなヤツか!?
「もちろん、その力で、偉大なる〝総統〟を復活させ、我が民族の力を世界に知らしめるのだ!」
うわ、最悪だ……せめて、どの〝総統〟かは聞かないでおこう。
とにかく、止めないとダメな感じのヤツだな。
「あなた、複数の呪いをそんなに受けて、なぜ平気でいられるの?」
あ、そうだ。まずそっちだ。
死んじゃうような呪いばかりだろうに。
「運が良かったのだ。ここは秘密の研究施設を建設中に、偶然発見された、太古の遺跡だった。既に土砂に埋もれて出口はなかったが、悪魔が1匹、住み着いていた」
『魔界の門が、信仰の対象になってたんだね。よくあるよくある』
なにやら納得して頷いているルナ。
「門は閉じられていた。ここに居た悪魔が〝鍵〟を持っていたのだ。彼は魔界で怪我を負い、ここに逃げ込んで、鍵を掛けた。傷が癒える前に、我々に見つかってしまったがね」
デトレフは、興に乗って話を続ける。
こういう手合いは、洗いざらい喋ってくれるので便利だよな。
「その悪魔は命乞いをした。我々は彼から、魔界、悪魔、魔法、呪い、その他にも、たくさんの素晴らしい知識を得た。実に充実した日々だったよ」
魔法の無効化装置も、その知識の応用だろう。
「中でも〝呪い〟は実に面白いものだね。魔法のような儀式も呪文も必要とせず、効果を発揮する」
いや、一番のリスクがあるだろう。
……悪魔自身の死だ。
「私は、悪魔に質問をした。呪いの条件と効果は、どうやって決めるのかと。彼は無防備にも、そして愚かにも教えてくれたよ」
最高に厭らしい笑みを浮かべるデトレフ。
「〝自分で自由に決められる〟とね。歓喜したよ。私は無敵の力を得ることが出来るじゃないか!」
デトレフは、その悪魔に、あらゆる拷問を加え、薬物を投与して、呪いを強制した。
呪いの効果は〝自分が受けた呪いを身に宿し、自在に操れる〟。発動条件は〝月が出ている夜〟
「……ところで、今宵は、きれいな満月だ。おとなしく、君たちの事を教えてもらえるかな?」
『えっと……324体の悪魔が、この門を通ってこちらの世界に来たみたい』
ルナが、門に触れながら言う。
『で、帰ったのは、1体だけ。その後、この門を使った記録は残ってないよ』
「じゃあ、最後に命からがら逃げ延びた悪魔が〝この門は危険だ〟と伝えたのかもな」
きっと、魔界側には〝危険、入るな!〟的な看板が置いてあるだろう。
悪魔は賢いな。人間なら、そんな看板があれば、怖いもの見たさで何人かは立ち入るはずだ。絶対。
「ルナ、急いで門を閉じましょう」
『オッケー。じゃあ、彩歌。僕の背中に手を置いて!』
彩歌は、言われた通り、ルナの背中に触る。
『軸石の力にて、急ぎ、門は閉じられる。施錠を厳にせよ!』
ルナが黄色い光を放つ。開かれていたゲートは、大きな音を立てて、勢い良く閉じた。
門には、太い閂が2本通され、金色の鎖が、蛇のように絡みつく。
雁字搦めになった鎖に、どこからともなく現れた、白く輝く錠前が、ガチリと掛けられた。
『ふう。終わったよ。これでもう、彩歌以外、誰も開けられない』
「良かった! あとは、ハンナの呪いね」
そうだな。
……あと、忘れられてるみたいだけど、一応、僕の呪いもね?
『しかし、アヤカ。1体は帰ったというが、残りの323体分の呪いは、どうなったのだろう』
だから! ひとつは僕に掛かってるんだから、322体分だってば、ブルー。
「そう言えばそうね。ハンナのおばあちゃんに〝合言葉〟を聞かれた〝軍人さん〟とやらが死んでしまったという事は、この場所では〝呪い〟の存在を知らないまま、悪魔を殺していたみたいだし」
「彩歌さん、呪いって、期限切れで消えるとか、ないの?」
「期限付きの呪いでも、発動しなければ残り続けるのよ。例えば、〝10日で死ぬ〟という呪いは、奇跡的に10日目を生き延びても、そのさらに10日後に死ぬわ」
「イヤ過ぎる。その理屈だと、死なない僕って、数時間置きに、高い所から落ちるじゃんか」
『達也氏? 呪いは、発動して効果が発揮されれば、自動的に解呪されるよ』
「だからルナ、死ななければ、もう一度、転落する事になるだろ?」
「……あ、そっか! 違うわ達也さん」
え? 何が違うの?
『タツヤ。呪いの効果は〝数時間後、高所からの落下〟だよ』
「いやいやいや。知ってるよ。僕って、雲間から墜落して、砂浜に突き刺さっても、死なないんだぞ?」
「達也さん。呪いに〝死〟は、含まれていないわ」
いやだからさ、高い所から落ちたら、死ぬじゃない。全く何を言って……
「……あれ?」
「死ななくても、落ちるだけで良いのよ! そうすれば、ハンナの呪いは解けるわ!」
なるほど! 確かに〝落下〟としか書かれていないな。死ね! とか、死ぬ! とかいう呪いじゃなくて良かった。
……まあ、普通は〝落ちるだけで良い〟とか自体、おかしいけどな。
「それじゃ、ハンナは僕が抱えて、ちょっと高いところから海へでもダイブするかな」
と言った僕を、彩歌が無表情で見ている。なぜだ?
……あ。〝抱え〟ちゃダメだ。
彩歌スイッチだ。
「そういう事なら私がやります」
ピシャリと言い切られた。
「はい! お願いします!」
『タツヤは本当に、自然体でアレだな』
「アレって何だよ! 毎回毎回!」
『なるほど。達也氏はアレなんだな。彩歌も気をつけたほうがいいよ』
ルナが彩歌の頭に登りついて、ゴニョゴニョと耳打ちしている。
「聞こえるように言ってるだろそれ!」
僕はアレじゃないぞ? 紳士なんだぞ?
『さて置き、アヤカ、300以上の呪いが向かった先はどこだろうか』
さて置かれた!
しかし、そうだな。まだこの世界のどこかで、呪いが生きていたら怖い。
「たぶん、この施設の関係者で、悪魔に止めを刺したと思われる人物に、集中したんじゃないかしら」
さっきのテーブルの上で餓死したなら、鉄の輪と鎖を取り付けた者に。
銃で打たれた傷が死因なら、弾を放った兵士に。
薬物で永遠の眠りについたなら、それを投与した者か、調剤した者に。
「……もしくは、それら全てを指示した者に?」
彩歌がそう言い終えた時、背後から拍手が聞こえた。
「いやいやいや、君たちは素晴らしいね。ようこそ、私の研究室に!」
日本語だ。戦争映画で見かけるような、古めかしい軍服を着た中年の男性が立っていた。
驚いて黙っている僕たちに、男は気さくに話し掛けてくる。
「おや? 日本語で間違いないと思ったんだが……? 你是中国人吗?」
『いや、日本人で合ってるよ。あなたは誰?』
ナイスだブルー。咄嗟に日本語で返した僕の声は、ドイツ語に変換された。
……何者か知らないが、ちょっとでもこちらをミステリアスに見せた方が良いだろう。
『ほう? なかなか賢そうな子だね。外にいる子どもたちとは、少し違う素性のようだが』
マズい。4人はどうなっている? この男に害意はあるのか?
『僕達は、ただの幼気な少年少女ですよ。それより、外の4人は無事なの?』
男は、上がっていた口角を逆方向に曲げた。
『ん? ただの子どもが、ここに至るまでの、ほぼ全てのFalleを、片端からダメにしたりはしないだろう?』
いや、誤解しないで欲しいが、それは外の4人のせいだ。
『心配ないよ。女の子が、呪いで意識を奪われかけていたので。まとめて眠らせておいた』
『それはご丁寧にどうも』
ハンナは、思った以上にヤバい状況だったようだな。
『そんなことより、私はキミの口から、ここの入り口の〝合言葉〟を聞きたいのだがね』
……なんだと?
『その呪いで、324、全ての呪いが揃うんだ』
『……323じゃなくて?』
『ハーッハッハ! やはり君達は、すべて知ってるんだね。だが、324で間違いない。最後の1匹は、私の仕掛けた爆弾で、向こうへ帰ってから数時間後に、爆死したからねえ』
魔界へ帰った最後の1体も、殺されていた。
……それを見せられたから、この門を通ろうとする悪魔は居ないんだろうな。
「達也さん。この人、いったい……」
「私かね? 君たち、魔界や呪いには詳しそうなのに、私を知らないとは。些か浅学と、言わざるを得んな」
あんたなんか、知らないよ。
……日本語うまいな。
「私の名は、デトレフ・バウムガルテン」
……ごめん、やっぱり知らないや。
「私こそは、国家社会主義ドイツ労働者党が生んだ、天才科学者にして、人間を超越した者」
あーもう! 言っちゃったよ……! デリケートなヤツだから、なるべく言わなかったのに。
……でも、やっぱりそうだったのか。
「その科学者が〝呪い〟を集めて、どうするんだ?」
あ、待てよ。これ、聞いちゃダメなヤツか!?
「もちろん、その力で、偉大なる〝総統〟を復活させ、我が民族の力を世界に知らしめるのだ!」
うわ、最悪だ……せめて、どの〝総統〟かは聞かないでおこう。
とにかく、止めないとダメな感じのヤツだな。
「あなた、複数の呪いをそんなに受けて、なぜ平気でいられるの?」
あ、そうだ。まずそっちだ。
死んじゃうような呪いばかりだろうに。
「運が良かったのだ。ここは秘密の研究施設を建設中に、偶然発見された、太古の遺跡だった。既に土砂に埋もれて出口はなかったが、悪魔が1匹、住み着いていた」
『魔界の門が、信仰の対象になってたんだね。よくあるよくある』
なにやら納得して頷いているルナ。
「門は閉じられていた。ここに居た悪魔が〝鍵〟を持っていたのだ。彼は魔界で怪我を負い、ここに逃げ込んで、鍵を掛けた。傷が癒える前に、我々に見つかってしまったがね」
デトレフは、興に乗って話を続ける。
こういう手合いは、洗いざらい喋ってくれるので便利だよな。
「その悪魔は命乞いをした。我々は彼から、魔界、悪魔、魔法、呪い、その他にも、たくさんの素晴らしい知識を得た。実に充実した日々だったよ」
魔法の無効化装置も、その知識の応用だろう。
「中でも〝呪い〟は実に面白いものだね。魔法のような儀式も呪文も必要とせず、効果を発揮する」
いや、一番のリスクがあるだろう。
……悪魔自身の死だ。
「私は、悪魔に質問をした。呪いの条件と効果は、どうやって決めるのかと。彼は無防備にも、そして愚かにも教えてくれたよ」
最高に厭らしい笑みを浮かべるデトレフ。
「〝自分で自由に決められる〟とね。歓喜したよ。私は無敵の力を得ることが出来るじゃないか!」
デトレフは、その悪魔に、あらゆる拷問を加え、薬物を投与して、呪いを強制した。
呪いの効果は〝自分が受けた呪いを身に宿し、自在に操れる〟。発動条件は〝月が出ている夜〟
「……ところで、今宵は、きれいな満月だ。おとなしく、君たちの事を教えてもらえるかな?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
