透明色の魔物使い~色がないので冒険者になれませんでした!?~

壬黎ハルキ

文字の大きさ
26 / 252
第一章 色無しの魔物使い

026 魔物たちの隠れ里

しおりを挟む


 そこはまさに『楽園』だった――
 広々とした森の広場。そこに差し込む日の光。飛び交う魔力の粒子が光に反射することで、より幻想的な光景と化している。
 穏やかに流れる川の水はどこまでも透き通っており、その中を泳ぐ魔物や精霊たちの姿もくっきりと見えるほど。湧き水なのか、魔物たちが顔を突っ込んで美味しそうに飲む姿もあった。
 ヒトの手が全く加わらず、自然に作り上げられたその光景。
 隠れ里という言葉では足りないくらいだ――少なくともアリシアには、そう思えてならなかった。
 そこにいる魔物たちもまた、楽しそうに遊んでいる。否――安心しきっていると言ったほうが正しいかもしれない。この隠れ里にヒトが足を踏み入れることは、基本的に皆無なのだから。
 故に、ヒトである自分たちが顔を見せればどうなるか。
 それが分からないほど、アリシアも決して愚かではなかった。

(今更だけど、本当に私たちが足を踏み入れて良かったのかしら?)

 恐れ多いとはこのことか。すぐにでも立ち去ったほうがいいんじゃないかとさえ思えてきてしまう。
 アリシアは戦々恐々としていたが、マキトはどこまでもマイペースであった。
 全く気にすることもなく、物珍しそうに周囲を見渡している。それなりに緊張してはいたが、あくまで初めて訪れる場所故のものだ。アリシアのように委縮している様子は全く見られない。
 ――ガサッ!
 近くの草むらから音が鳴った。
 マキトが振り向くと、スライムが体を少し出しながら、ジッと視線を向けてきているのが見えた。
 決して友好的ではない――マキトはすぐさま、それを察した。
 警戒されている。どうしてここにお前たちのようなヤツが入ってくるんだと、そう言われているような気がした。
 茂みのスライムに向けて、無意識に手を伸ばしてみる。
 しかしその瞬間、スライムはガサガサッと音を立てて逃げ出してしまった。
 近づいてくるどころか離れてしまった。マキトは心にぽっかりと穴が空いたような気分に駆られる。
 マキトが寂しそうに俯いたその時――

「無理もない話じゃ。この里にヒトが入ってくるなど、滅多にないからの」

 老人のような声が聞こえてきた。しかしそれは――スライムだった。
 ポスンポスンと弾んでくる、他よりも一回りは大きいそれは、赤いスライムの前で止まる。そしてプルルッと大きく震えた。

「しかしまぁ、お主も無事でなによりじゃった。そしてラティ……お主もな」
「えへへ……ただいまなのです」
「ピキィッ♪」

 ラティと赤いスライムが、老人らしきスライムの言葉に喜びを示す。その様子をマキトとアリシアは、後ろで呆然としながら見つめていた。
 ここで老人らしきスライムは、改めてマキトたちのほうに視線を向ける。

「ワシはこの里の長を務めておる。気軽に『長老』とでも呼んでくれ」
「あ、あぁ。俺はマキト」
「私はアリシアです」

 互いに軽く自己紹介を済ませたところで、長老スライムが改めて切り出す。

「お主たちのことは他の魔物たちから聞いておる。特にそちらの少年には、ラティが随分と世話になっておるようじゃな」
「え、あぁ、まぁ……」

 話を振られたマキトは、戸惑いながらも相槌を打つ。その瞬間、長老スライムはため息をつきながら目を閉じる。

「まさか従えてしまうとは予想外じゃったがな。どんな黒いモンを抱えた小僧なのかと思いきや、これまた不思議な雰囲気を持つ少年だったとは……なんじゃ?」

 珍しい何かを見るような目を向けていることに気づき、長老スライムは目を細く開けながらマキトを見上げた。
 すると――

「いや、スライムなのに喋れるんだなーって思って……」

 マキトが素直にそう言った。アリシアも同じことを思っており、聞こうかどうか迷っていたため、ひっそりと心の中で彼に感謝する。
 ここで長老スライムは、心外だと言わんばかりにフンっと息を鳴らす。

「お主たちヒトの言葉など、ワシにかかれば造作もないわい。もっとも、この里でそれができるのは、ラティを除けばワシぐらいじゃがの」
「そっか。そーゆー魔物もいるんだな」

 物珍しそうな反応を示すマキト。心から驚いており、決して偽りの気持ちではないことが分かったのか、長老スライムも少しだけ優しげな表情となる。

「ワシのように、ヒトと意思疎通をこなせる魔物も少なくはないじゃろうて。こうして普通に喋る者もおれば、何かしらの不思議な力で、脳に直接語り掛けてくるヤツもおるやもしれん」
「へぇー、そんな不思議な魔物さんもいるのですか」
「世界は広いんじゃ。何があっても不思議ではないじゃろう――というか!」

 相槌を打ってきたラティを、長老スライムは半目で見る。

「お前さんには、ついこないだも話した記憶が、ワシにはあるのじゃがな」
「――てへっ♪」
「誤魔化すならば、もう少しマシなやり方をせんか、全く……」

 長老スライムが深いため息をつき、改めてラティについて語り出す。

「まぁ、お主たちも既に知っておるやもしれんが、ラティも元は、この里を拠点としておったのじゃ」
「あ、うん。それはここに来る途中に聞いたよ」

 あっけらかんと答えるマキトに目を見開き、そして長老スライムは、ラティに対して呆れ果てた視線を送る。

「……少年と出会って、もう数日は経過しておるはずじゃろう?」
「いやぁ、うっかり話すのを忘れていたと言いますか……」
「はぁ……もうよい」

 これ以上ため息をつきたくない――長老スライムはそんな気持ちに駆られた。
 ついでに言えば、完全に話が脱線してきているため、それを修正しなければという思いもあった。

「数日前、光の柱が発生したのを見たラティは、興味本位で里を飛び出し、それっきりとなっておった。少年と仲良くしておる姿を見たと、魔物から報告は受けていたのだが……まさかお前さんから従われにいくとは思わなんだぞ」
「ですよねぇー。わたしも不思議でならないのです」
「ラティが言うことじゃないと思うけど……」

 思わずアリシアが苦笑しながらツッコミを入れる。全くじゃと言わんばかりに、長老スライムもうんうんと頷いていた。

「数日前にも他の隠れ里から、フェアリーシップが消えたという情報が入ってきて心配しておった。とにかく無事でなによりじゃわい」

 長老スライムはプルプルと震える。何故だかマキトには、それに物凄く気持ちが込められているような気がしてならなかった。
 それとは別に、気になる単語もあった。

「フェアリーシップって?」
「霊獣の一種じゃよ。精霊を司る、魔物の中でも特別な存在なんじゃ」

 長老スライムがマキトの問いに答えた瞬間、アリシアが目をパチクリとさせる。

「……ホントにいるのね。おとぎ話の存在かと思ってたわ」

 つまり、それだけ人前に出てくることがない存在の一つが霊獣なのだ。妖精でさえ目撃証言はチラホラとあるが、霊獣はそれが全くない。
 否――見たという証言自体はごく稀に出てくる。しかしそれを信じる者は皆無と言っても差し支えない。あまりにも現実味がなさ過ぎるからだ。霊獣の姿そのものは図鑑などで確認することもできるが、殆ど伝説上の存在ともされており、実在を信じない者も決して少なくない。

「ねぇ! もしかして、フェアリーシップ以外の霊獣もここにいるのかしら?」

 アリシアが興奮しながら尋ねるが――

「……それを聞いてどうすると言うんじゃ?」

 長老スライムから冷たい視線を送られてしまうのだった。

「お主のような者がそのような反応を示すから、ワシらも警戒し、こうして隠れ住む生活を送っておるのじゃよ」
「えっ、あ、その……」

 やらかしてしまった事を自覚し、アリシアはしどろもどろになる。そんな彼女を睨んでいた長老スライムは、改めて深いため息をついた。

「別にお主らを悪と決めつけてはおらん。じゃが用心に越したことはない。どこから漏れてどのように広まり、どんな良からぬことを企む者が乗り込んでくるやもしれんからな。ワシらが何かを仕掛けた覚えがないにもかかわらずじゃ」
「ご、ゴメンなさい」
「構わん。じゃが軽率な行動や発言は控えることじゃ。たとえ恩人とはいえ、里を守るためならば、ワシらも容赦はできんからな」

 断言する長老スライムに、アリシアは何も言い返せなかった。
 間違いなく言っていることは正しい。全ては調子に乗った自分が悪いと、申し訳ない気持ちがのしかかってくる。
 するとここで、長老スライムがマキトの立っている方向を向いた。
 さっきからずっと無言――というより会話に参加しておらず、今の話だけは念を押しておかねばと思ったのだ。
 すると――

「少年よ。お主、も……」

 振り向きざまに呼びかけた瞬間、長老スライムは唖然とする。
 何事だろうとアリシアも振り向いてみると、そこには見たことがある驚きの光景が広がっていたのだった。

「ニュー♪」
「ニャウニャウニャウ♪」

 たくさんの魔物たちが集まり、一つの塊と化していた。皆がそれぞれ楽しそうに懐いている姿から、それに対して襲っているのではないことがよく分かる。

「よーしよし、順番に撫でてやるから……ん? なに?」

 その中心にいるマキトが、ケロッとした表情を向けてくる。
 どう見ても楽しそうに魔物たちとじゃれ合っていた。もはや完全に埋もれてしまっている状態だが、双方ともに楽しそうである。
 いつの間にこうなったのか――アリシアと長老スライムの気持ちが、ここに来て初めて一致した瞬間であった。

「うーむ……少年からは、邪気の類が一切感じられんと思ってはおったが……」

 それでも心の奥底では信じ切れていなかった。妖精を従え、里の魔物を助けたという少年も、ヒトであることは事実。どこで本性を見せてくるのかと、警戒を解くことはなかったのだ。
 ある意味、盛大な肩透かしを食らったも同然であった。
 魔物の本能は凄まじく敏感だ。安全か否かを見極める力を舐めてはいけない。
 だからこそ目の前の光景には驚きを隠せない。それだけ魔物たちが、マキトというヒトを認めていることを意味する。そうでなければ、嬉しそうな表情で魔物たちがすり寄るような行為は、絶対にしないだろう。

「あーゆーのを見てしまうと、少年に対しては信じる他なくなってくるな」
「アハハ……」

 もはやアリシアは、苦笑いをするしかなかった。
 言葉よりも行動で示す――まさにそれをマキトはやらかしたのだ。ドン引きさせながらも里の長を認めさせたことは事実。もっとも、当の本人にその自覚が一切ないであろうことは、アリシアも長老スライムも想像はしていたが。

「――ん?」

 ふと、アリシアが気づいて振り向く。そこには、マキトたちに対して警戒しているスライムのグループがいた。
 マキトたちもそれに気づいて視線を向けると、スライムの一匹が前に出る。

「キィキィッ! キキキキキィ、キィキキキイィーッ!」

 何かを訴えている――それだけはマキトもすぐに理解できた。そして、そのスライムの視線が自分のすぐ隣に向けられていることも。

「裏切者、俺たちの里からさっさと出ていけ――そう、言ってるのです」

 消え入りそうな声でラティが言う。
 その言葉だけで、マキトもすぐに察した。ヒトを連れ込み、ヒトに従う存在が信じられないということを。それをスライムたちが、突きつけてきたことを。
 言いたいことを言い終えたのだろう。相手のスライムは踵を返し、そのままグループで茂みの奥へと去っていく。
 今のやり取りは、マキトたちに懐いていた魔物たちも大いに戸惑わせていた。
 一匹、また一匹と、気まずそうに離れてゆく。
 少しずつ温もりが失われていく感覚が、妙な寂しさを感じてならない――そんな気持ちを込めた笑みを浮かべ、マキトは俯きながら言う。

「……俺たち、あんまここにいないほうが、いいのかもしれないな」
「ですね。わたしもそう思うのです」

 ラティの言葉が、妙に大きく里の広場に広がる感じがした。
 さっきまではあんなに暖かかったのに、今はなんだか少し肌寒い気がすると、マキトは思えてならないのだった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

異世界での異生活

なにがし
ファンタジー
役職定年を迎えた男が事故に巻き込まれケガをする。病院に運ばれ治療をしていたはずなのに、なぜか異世界に。しかも、女性の衣服を身に着け、宿屋の一室に。最低な異世界転移を迎えた男が、異世界で生きるために頑張る物語です。

最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
 病弱な僕は病院で息を引き取った  お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった  そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した  魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。 それは、最強の魔道具だった。 魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく! すべては、憧れのスローライフのために! エブリスタにも掲載しています。

タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜

夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。 不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。 その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。 彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。 異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!? *小説家になろうでも公開しております。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
 2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。  死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。  命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。  自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

処理中です...