透明色の魔物使い~色がないので冒険者になれませんでした!?~

壬黎ハルキ

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第三章 子供たちと隠れ里

097 もう一つの隠れ里

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 マキトたちは、ホーンラビットに付いて行く形で、森の中を進んでいく。
 殆ど道なき道であり、どこをどう進んでいるのかは分からない状態であった。現にここから問題なく帰れる自信は、少なくともアレクたち五人には、全くと言っていいほどない。

「どうやら魔力結界の中に入ったみたいなのです。隠れ里が近い証拠なのです」

 ラティが明るい声で話すと、メラニーがはたと気づいた。

「そう言えばさっき……小さな切り株のある場所を通ったあたりかな? そこらへんから変な感じがしていたんだけど……」
「恐らく、結界を感じ取れたのだと思いますよ。普通ならば、グルグル回って元の場所へ戻ってしまうのです」

 しかし条件さえ揃っていれば、戻ることなく先へ進むことができる。その一つが今の状況であった。
 森の魔物と仲良くなり、案内してもらえば辿り着ける。もしくは精霊を司る魔物を連れていれば、結界には引っかからないこともラティから説明された。
 それを聞いたアレクたちは、不思議そうな表情で驚いていた。

「そうだったのね……不思議な魔法もあるもんだわ」

 メラニーの呟きは、五人全員が共通している気持ちでもあった。世界にはまだまだ自分たちが知らないことがたくさんある――その一端を垣間見た気がした。

「それにしても、私たちかなり奥のほうまで来ちゃったよね」

 リリーが不安そうな表情で周囲を見渡す。

「帰れるかどうかもそうだけど、本当にこのまま進んでも大丈夫なのかな?」
「なぁに、そんなに心配することなんてないさ!」

 サミュエルが胸を張り、得意げに笑う。

「たかがちょっと深い森の中を歩いているだけに過ぎないんだ。ここはビクビクすることなんて――」

 その瞬間、近くの茂みがガサガサとうごめいた。

「ひぃっ!」

 サミュエルが飛び退くようにして、茂みに向かって構えを取る。すると中から二匹のスライムが姿を見せ、そのまま横切っていく。どうやら追いかけっこをしているようであり、マキトたちに気づいている様子すらなかった。

「あ、な、なぁんだ……た、ただのスライムか……ははっ、こ、怖かったぁ!」

 サミュエルはそのまま腰を抜かしてしまう。もはやそれもいつもの光景だが、やはり幼なじみとしては呆れずにはいられないことも確かであった。

「アンタねぇ……せめてもう少しはカッコつけるぐらいのことしなさいよ」

 メラニーが冷めた表情でサミュエルを見下ろす。ツッコミこそ入れていないが、他の四人も同じ気持ちであった。

「おーい、早く行くぞー!」

 マキトが振り向きながら声をかける。もはやサミュエルのことを、気にかけることすらしていなかった。

「あ、あぁ、すまな……」
「ごめんごめーん。すぐ行くからー! さ、行くわよ、みんな!」

 アレクの言葉に被せる形で、メラニーが明るい声を出す。そしてサミュエルを無理やり立ち上がらせ、他の四人を促す。
 その姿は、もはやリーダーの務めそのものであり、頼れる姐さんをイメージさせるものでもあったが、当の本人はそれに全く気づいていない。
 やがて五人はマキトたちに追いつき、メラニーがふぅとため息をつく。

「全く、偉そうなこと言っといて真っ先に濃し抜かしたんじゃ、世話ないわ。大体ちょっと茂みが動いたからといって、警戒しすぎなのよ」
「な、なにおう!? 魔物が出るかと思って用心することの何がいけないんだ?」

 必死に言い訳をするサミュエル。それを聞いたメラニーは、やれやれと肩をすくめながら笑みを浮かべている。
 アンタはいちいち反応が大げさすぎるのよ――そう言おうとした瞬間だった。

「確かにそのとーり。用心するに越したことはない」

 ノーラがロップルを抱きかかえながら、ジッとサミュエルを見上げていた。

「さっきのアースリザードみたいな例もある。スライムやホーンラビットみたいな小動物系の魔物だけかと思ったら、大間違いもいいところ。いつどこで、どんな魔物が出るかは分からない」

 淡々と語るノーラに対し、アレクたちは揃って言葉を失っていた。
 いつどこでどんな魔物が出るかは分からない――それはシュトル王国にて、前々から習い続けてきた言葉だったからだ。
 高を括った瞬間、予想外の出来事が発生して命を落とす。冒険者はそれが日常茶飯事なのだと言われている。しかもそれを教える先輩冒険者の殆どが、恐れをなしている表情で念を押しながら言ってくるのだ。
 とどのつまり、教える冒険者の皆が経験しており、命拾いしてきているということを意味しているのだが、如何せんアレクたちは心のどこかで思っていた。
 いくら命懸けとはいえ大袈裟過ぎやしないかと。
 しかし、それは間違いだったと、今更ながら思うようになっていた。

(確かにな……さっきのアースリザードは、本当に恐ろしかった)

 アレクは少し前の出来事を思い返す。
 森で見た魔物は、スライムなどの小動物レベルが殆ど。無意識にそれしか出ないのだと高を括っていた矢先に、予想もしていなかった狂暴性の高い魔物が、自分たちの前に飛び出した。
 もしマキトたちがいなければ、今頃どうなっていたことか。

(俺としたことが……軽卒にも程がある。それを今になって気づくだなんて!)

 ずっとシュトル王国の――王都という安全圏の中で、野生の魔物がいないのが当たり前な環境の中で、ずっと育ってきた。
 それ故に、魔物に対する経験値はゼロに等しい。そこだけで見れば、間違いなくマキトにすら劣るレベルだ。
 無論、アレクはマキトの細かい事情など知る由もない。
 しかしなんとなく気づいていた。たとえ自分と同い年でも、この森で暮らしているが故の経験値の差を。
 毎日のように魔物と接しているが故の、絶対的な差を。
 仮にマキトが自分たちと同じ学校に通っていたとしたら、アレクは負けない自信が強くある。しかし外に出たら、あっという間に逆転されてしまう。
 それだけは間違いないと思えてならない。だからこそ悔しくてたまらず、拳をギュッと握り締めていた。

「――そうだな。俺たち全員が油断していたことは間違いない」

 腕を組みながら神妙な表情で頷くジェイラス。アレクはそんな彼を、驚きの表情で見つめていた。
 まさかジェイラスがあっさり認めるとは――そう思っていた。

「あの時は俺も、ロクに動けなかったからな。もっと強くなって、あーゆー魔物にも率先して立ち向かえるようになるぜ!」
「――キィッ!」
「おっスラ公もその意気だって言ってくれるのか?」
「キィッ♪」
「そうかそうか。やっぱり俺とお前は、何かと気が合うみてぇだな、ハハッ♪」

 すっかりスライムと意気投合した様子のジェイラス。自分たちといる時より楽しそうにしていないかと――アレクたちはなんとなくそう思えてならなかった。

「良かったですね♪」

 ここでラティが、笑顔でジェイラスに話しかける。

「スライムさんと友達になれたみたいなのです」
「――あ、あぁ。そう見えるのか?」
「見えるよ」

 驚きながらもワクワクした表情で問いかけるジェイラスに、マキトは優しい笑顔で頷いた。

「魔物使いじゃなくても、魔物と友達になれる。これがまさにそれでしょ」
「ん。ジェイラスがいい証拠になった」
「キュウッ」
『ぼくもどうかーん♪』

 マキトに続いて、ノーラや魔物たちも笑みを浮かべながら頷く。そんな彼らの反応に対し、ジェイラスはくすぐったい気持ちに駆られる。

「そ、そうだよな。オメェたちもいいことを言うじゃねぇか、ハハッ♪」

 しかし嬉しいことに変わりはない。だからジェイラスは照れながらも笑い、いい気分を味わうのだった。
 だが、その笑い声が少し大きめであることも、また事実であった。

「ジェイラス、少しは声を落とせ。また狂暴な魔物が出てきたらどうするんだ?」

 アレクが慌てて彼を抑えようとする。こんな薄暗いところで不意打ちでも受けたらどうなるか――少なくとも無傷で帰れるとは思えない。

「心配はいらないのですよ♪」

 するとここで、ラティが明るい声を出した。

「もし魔物さんが襲い掛かっても、わたしたちでなんとかするのです!」
「ん。ラティたちとノーラにお任せ」
「キュウッ!」
『おまかせあれー♪』

 ノーラと魔物たちも、揃って自信満々に胸を張る。その姿にアレクは、若干の戸惑いを覚えた。

「いや……ホントに大丈夫なのか?」
「そういやさっき、その喋れる白い魔物が、デッケェ狼に変身してたよな?」

 ジェイラスがそう言うと、メラニーたちも確かにと頷く。

「その様子だと、妖精ちゃんたちにも、何かしらの力がありそうね」
「まさか魔物に助けられるなんて、思いもしなかったよ」
「魔物って凄いんだね。私も驚いちゃったなぁ」

 素直に感心する三人の子供たち。確実に魔物に対する評価が変わりつつあった。
 しかし――

(倒すべき存在に助けられるなんて……情けないにも程があるんじゃないか?)

 アレク一人だけが、未だ納得しきれず、モヤモヤとした気持ちを抱えていた。
 そして同時に思っていた。力のない自分が恨めしくて仕方がないと。もっと自分に力があれば、魔物なんかに頼らず、皆を引っ張って行けたのにと。
 それからもマキトたちは森の中を進み続ける。皆はそれぞれ周囲を警戒しつつ、隠れ里に対して想いを馳せていた。
 そんな中、アレクだけはしんがりの位置で、浮かない表情をしていた。

「――アレク、お前大丈夫か?」

 ジェイラスに声をかけられたアレクは、慌てて笑みを取り繕う。

「あ、あぁ、大丈夫だ」
「ならいいけどよ。調子悪いなら俺が後ろにつくぞ? しんがりで魔物たちが来ねぇかどうか、ちゃんと見ねぇといけねぇからな」
「だから平気だって。俺はリーダーだ。しんがりを立派に務めてやるよ」
「……おぅ」

 頷くジェイラスだったが、どこか納得していない様子であった。普段は喧嘩腰になりやすい彼だが、妙なところで感が働くのだ。今回がまさにそれであり、アレクは内心でヒヤヒヤしていたのである。
 それからは、アレクも周囲に気を配ってこそいたが、気持ちの切り替えは上手くできていなかった。
 運良く狂暴な魔物が襲ってこないまま、しばらく歩き続けていく。

「――キュイッ!」

 不意に、ホーンラビットが鳴き声を上げる。よく見ると、遠くの前方に薄っすらと光が差し込んでいた。

「もしかして、あの先に隠れ里があるのか?」
「ん。風に乗って、魔力の粒子も少しずつ流れてきている。魔力スポットが近い何よりの証拠」

 マキトの問いかけにノーラが答える。それを聞いたジェイラスも、ニヤリと笑みを浮かべていた。

「いよいよ目的地ってか。楽しみだぜ!」
「魔力スポット……魔法を扱う人が憧れる場所に、僕たちはやって来たんだ!」

 サミュエルが震える心を抑えきれない。それはメラニーも同じであった。

「あぁん、ワクワクするぅ♪ ねぇねぇ、早く行こうよぉー!」
「メラニー、慌てたら危ないから」

 リリーがメラニーを抑えるも、彼女の視線は前方に釘付けであった。なんだかんだ言っても隠れ里がどんな光景なのか、楽しみで仕方がない――そんな気持ちを隠しきれていないのだった。

「キュイキュイッ♪」

 ホーンラビットが走り出し、マキトたちもそれに続いて駆け出す。そのまま刺し込む光の先へ出ると、森は明るく開けていた。

「うわぁ……こりゃ凄いな」

 スライムの長老がいる隠れ里と同じくらいに、綺麗な自然に囲まれた、まさに魔物たちが暮らす森の楽園が広がっている。
 もう一つの隠れ里――マキトたちはそこに到着したのであった。

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