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1章 柚木と柚果
サポーターの能力
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その場で立ち話もなんだからと俺達は階段のところへ戻って来た。なぜかダンジョンは階段のところにモンスターがわかないらしいのだ。休憩するにはもってこいだな。
「で、どういう状況なんだ?」
「このお嬢さんな~ 虫が気持ち悪くて倒せないというんよ。そんなこと言ってたらこのダンジョン何にも狩れやしませんやろう?」
…ん? ちょっと変なこと言わなかったかこのサポーター…
「ちょっと待ってくれ…えーと、このダンジョンは虫系しか出ないのか?」
「そんなことも知らんかったんか?」
「こっちのサポーターはそんなこと言わんかったぞっ」
「ああ~なるほどなぁっ あれやわ、わいはダンジョンの種族が感知出来る能力。そっちは何がわかるん?」
「階層数だよ~」
「まあそういうことやね」
サポーターで能力にそんな差があるなんて聞いてないわっ
「それでな、元から虫系だってわかっていたはずやのにこのお嬢さんはいまだに1匹も狩れずにいるってわけ」
「1匹も…?」
「1匹もや」
「ゆずか…ダイバー無理なんじゃないか? …って、お、おいっ」
困った…いきなり泣き出したぞこいつ。泣いたって狩れないなら仕方ないんじゃないか?
「だって…だってぇ~」
ぽろぽろぽろぽろと子供みたいに大粒の何だをこぼしながら柚果が泣いている…
「ぐすっ お金、稼がないと……おかっ お母さんが…ひっく…」
「いくらだ? いつまでにいくら稼げればいいんだ?」
「半年弱…で、5億くらい…?」
……いやダンジョンの通常の稼ぎじゃ間に合わないだろう。レベルが上がって稼ぎが変わったらまだわからないが、だけど今俺の時給でも多くて3000円だぞ? それになんでそんな高額が必要なんだ?
「なあゆずか、さすがにその病院ぼったくりすぎなんじゃないか?」
「ちがっ 手術代じゃないの…手術じゃ助かるかわからないから…だからっ」
───チリ~ン…
「話は聞かせてもらったわぁ~」
「げ、母さんっ?」
ちょ…なんでこの人ここに来てんのっ しかもサポーターの猫の首には鈴付けてるしモンスターにみつかりやすいじゃねぇかっ
「ねぇ、あなたたちこんなとこで話していないでいったんお家へ帰りましょう? ご飯もまだなんだからまずは食べてから。ね?」
「母さ…」
「ゆーちゃんはちょっと黙って。ゆずちゃん一緒にご飯食べましょう?」
「ぐず…っ はい…」
「うん、いいこね~」
まるで小さな子供をあやすみたいに母さんは柚果を撫でている。大人しくなでられている柚果の顔は涙でくちゃくちゃだ。
「ほらゆーちゃんも帰るわよ~」
「ああ」
「で、どういう状況なんだ?」
「このお嬢さんな~ 虫が気持ち悪くて倒せないというんよ。そんなこと言ってたらこのダンジョン何にも狩れやしませんやろう?」
…ん? ちょっと変なこと言わなかったかこのサポーター…
「ちょっと待ってくれ…えーと、このダンジョンは虫系しか出ないのか?」
「そんなことも知らんかったんか?」
「こっちのサポーターはそんなこと言わんかったぞっ」
「ああ~なるほどなぁっ あれやわ、わいはダンジョンの種族が感知出来る能力。そっちは何がわかるん?」
「階層数だよ~」
「まあそういうことやね」
サポーターで能力にそんな差があるなんて聞いてないわっ
「それでな、元から虫系だってわかっていたはずやのにこのお嬢さんはいまだに1匹も狩れずにいるってわけ」
「1匹も…?」
「1匹もや」
「ゆずか…ダイバー無理なんじゃないか? …って、お、おいっ」
困った…いきなり泣き出したぞこいつ。泣いたって狩れないなら仕方ないんじゃないか?
「だって…だってぇ~」
ぽろぽろぽろぽろと子供みたいに大粒の何だをこぼしながら柚果が泣いている…
「ぐすっ お金、稼がないと……おかっ お母さんが…ひっく…」
「いくらだ? いつまでにいくら稼げればいいんだ?」
「半年弱…で、5億くらい…?」
……いやダンジョンの通常の稼ぎじゃ間に合わないだろう。レベルが上がって稼ぎが変わったらまだわからないが、だけど今俺の時給でも多くて3000円だぞ? それになんでそんな高額が必要なんだ?
「なあゆずか、さすがにその病院ぼったくりすぎなんじゃないか?」
「ちがっ 手術代じゃないの…手術じゃ助かるかわからないから…だからっ」
───チリ~ン…
「話は聞かせてもらったわぁ~」
「げ、母さんっ?」
ちょ…なんでこの人ここに来てんのっ しかもサポーターの猫の首には鈴付けてるしモンスターにみつかりやすいじゃねぇかっ
「ねぇ、あなたたちこんなとこで話していないでいったんお家へ帰りましょう? ご飯もまだなんだからまずは食べてから。ね?」
「母さ…」
「ゆーちゃんはちょっと黙って。ゆずちゃん一緒にご飯食べましょう?」
「ぐず…っ はい…」
「うん、いいこね~」
まるで小さな子供をあやすみたいに母さんは柚果を撫でている。大人しくなでられている柚果の顔は涙でくちゃくちゃだ。
「ほらゆーちゃんも帰るわよ~」
「ああ」
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