D.D.D

れのひと

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1章 柚木と柚果

これからのこと

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「ゆー君…ゆー君?」
「…はっ」

 俺は一体…?

「ねえ本当にそのパン大丈夫なの??」

 そうか俺はこのパンのあまりのまずさに意識を飛ばしていたのか…なんというか、あれだ。草原で寝そべって青空を眺めているのをイメージしたパンだったようだ。鼻の奥にはヨモギの香りが残っており口の中はなぜかすっきりとさわやかなミントの味がしている。いや…まるで歯磨きをした後のような…ね。

「うん、最強にやばいパンだこれ…下手したら死人が出るんじゃないのか?」
「うへぇ…」

 食べないのは勿体ないことだと思うが今は話をするのが先だろう。このまま食べ続けたら確実に昼休みが終わっちまう。

「ゆずか、ダンジョンなんだけどさ」
「んっ うん」
「出来るだけ夜に行くのはやめないか? やっぱり危ないし」
「それはわかっているんだけど、そうでもしないと時間がとれなから…」
「時間がいるなら作ればいいだろう?」
「作る?」
「週に1度学校を休めばいい。曜日を変えて休めば授業もさほど遅れないだろうし何とかなりそうじゃないか?」

 いやこれはむしろ俺がこうしたいだけなんだけどな。ダンジョンに行けるんだったらもっと休んでもいいくらいだっ …怒られるからやらんけど!

「…そっか。学校をさぼるって考えてもみなかったよ…」
「んで、やっぱり近場が無難だと思うんだが…虫系なんだよな~ んー…この際少し遠出して別のダンジョンに行ってみるか?」

 スマホを取り出し俺は現在確認されているダンジョンの位置を検索した。

「えーと…一番近いところは、ここかな? 電車に乗って5駅先。距離からすると自転車だと速度にもよるけど1時間前後ってところか?」
「え…自転車で行くの?」
「電車賃勿体ないだろう? 片道550円かかるぞ…こんなの毎回払うことになったらもっと稼がないといけなくなるし…あと、自転車使うことで体力も付くかもだし今後助かるんじゃないか?」
「うううう~それはそうだけどっ」
「じゃあまずはここに自転車で行くので決定な」
「は~~~い」

 ああそうだ…

「あのさ、母さんが意地悪な言い方して悪かったって」
「あ~うん。全然気にしてないよーそもそも私も図々しかったんだよ。あんな高額な物簡単に譲ってもらえるわけないもんね」
「それとダンジョンは早速明日なっ」
「うえええええっ?」
「はい決まり! 話も終わり! 昼飯も終わりっ 俺は教室戻るなー」

 言いたいことを言い終えたから俺はさっさとその場から逃げるように立ち去った。あまり長く一緒にいると周りの視線が怖い…突然仲良くなったとか変な噂は簡便な!

「もう無駄なきがす…きゅっ」
「ん~~??」

 相変わらず黙っていられないぬいぐるみだなこいつはっ
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