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お披露目会
80. 再会
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人、人、人…とにかく人が多い。でもいるのは人ばかり。こういった異世界って獣人とかはいないんだろうか? というか今まで一度も見たことはない。
「リョーよそ見しすぎですよ? 気持ちはわかりますがまずはギルドへ向かいませんか?」
「あ、ごめん」
そうだった今から冒険者ギルドへ依頼達成の報告へと向かっているところだったんだ。たくさんの人がいるもんだからつい観察してしまった。ちなみに俺のことをリョーと呼んだのはノノさん。今は普通の町娘の服装をして俺にくっついて来ていた。外を出歩くのにメイド服はないもんな…それに様とかつけて呼ばれた日にはあいつ何者だと言われてしまう。ただの平民なのにね? 周りから俺たちがどう見られてるかわからないが、姉弟だというていで今は歩いているつもり。流石に恋人のようには見えてはいない…はず。
「それよりも手を放してよ…」
「人が多いからこうしないとはぐれてしまいます。そしたらちゃんと宿に戻れますか?」
「も、戻れるよっ」
「あやしいものですね」
テレポートを使えばね! まあわざわざ言わないが。
「つきましたよ」
「…デカいな」
フィレーネの町にあったギルドが小屋にみえてしまうほど王都にギルドはデカかった…見上げるのは首がつらいくらいだ。というか受付と酒場があれば問題ないだろうに他の階とか何に使っているんだろうか。
気にしても仕方がないのでまずは中へと入る。ここでもお約束のように入り口のところで人とぶつかりそうになった。
「ノノさん…扉の出入りに待ち構えてぶつかる仕事とかでもあるのかな?」
「ちょっと何言ってるのかわかりませんけど、そんな仕事あったら稼げそうですね?」
中に入るとカウンターの数が多かった。その前には人が列を作っている。まあ受付が多い分並んでいる人数は少なめ。あれだ小さいころに親について行ったときに見たことがある市役所の光景と似ている。
「あ、あそこ空きましたね並びましょう」
ノノさんに引っ張られカウンターへと向かう。ギルドの中は外ほど人が込み合ってないのでいい加減手を放して欲しい…まあ無事に変なのに絡まれることもなく報告が終わって金貨5枚貰った。
「さあ次はまだ明るいですし少し王都見物にでも…」
「いないってどういうことですか!」
「そういわれましても…もう少し条件が緩くなれば何人か見つけられると思うんですけど」
すぐ隣のカウンターで何やらもめていてノノさんの言葉が最後まで聞こえなかった。何があったかわからないけど大きな声を出したら迷惑だろうに…ん? あれ…なんか見たことのある顔が並んでいるんだが。
「雪ちゃん~ ちょっとおちつこぉ~?」
「だって響子、適した人がいないと困るのは私達だよ?」
「慌てず待とうぜー?」
「あんたは楽観しすぎなのよっ 私は早くこんなところから…え?」
じっと見すぎていたようで俺の視線に気がつかれた。でも俺だけじゃなくてこれだけ大きな声で騒いでいたから何人もの人が見ているんだけどな?
「りょ…りょ…っ」
「りょうちゃん!!」
あの日教室で俺のガチャの結果を見るために近くにいた3人。風見雪乃、夜空響子、西園武。再開することはないと思っていた友人だ。なんでこんなところにいるんだ…思い当たることもあるが……
「たけ、まさかゆ…」
「おっと積もる話はあっちでしようぜ?」
あっ くそ…肩に腕を回されついでに口を手で塞がれた! 気のせいか動きがかなり素早い気がするんだが。まあ話してくれるならいいかと言われるまま俺たちは酒場スペースへと移動した。
「リョーよそ見しすぎですよ? 気持ちはわかりますがまずはギルドへ向かいませんか?」
「あ、ごめん」
そうだった今から冒険者ギルドへ依頼達成の報告へと向かっているところだったんだ。たくさんの人がいるもんだからつい観察してしまった。ちなみに俺のことをリョーと呼んだのはノノさん。今は普通の町娘の服装をして俺にくっついて来ていた。外を出歩くのにメイド服はないもんな…それに様とかつけて呼ばれた日にはあいつ何者だと言われてしまう。ただの平民なのにね? 周りから俺たちがどう見られてるかわからないが、姉弟だというていで今は歩いているつもり。流石に恋人のようには見えてはいない…はず。
「それよりも手を放してよ…」
「人が多いからこうしないとはぐれてしまいます。そしたらちゃんと宿に戻れますか?」
「も、戻れるよっ」
「あやしいものですね」
テレポートを使えばね! まあわざわざ言わないが。
「つきましたよ」
「…デカいな」
フィレーネの町にあったギルドが小屋にみえてしまうほど王都にギルドはデカかった…見上げるのは首がつらいくらいだ。というか受付と酒場があれば問題ないだろうに他の階とか何に使っているんだろうか。
気にしても仕方がないのでまずは中へと入る。ここでもお約束のように入り口のところで人とぶつかりそうになった。
「ノノさん…扉の出入りに待ち構えてぶつかる仕事とかでもあるのかな?」
「ちょっと何言ってるのかわかりませんけど、そんな仕事あったら稼げそうですね?」
中に入るとカウンターの数が多かった。その前には人が列を作っている。まあ受付が多い分並んでいる人数は少なめ。あれだ小さいころに親について行ったときに見たことがある市役所の光景と似ている。
「あ、あそこ空きましたね並びましょう」
ノノさんに引っ張られカウンターへと向かう。ギルドの中は外ほど人が込み合ってないのでいい加減手を放して欲しい…まあ無事に変なのに絡まれることもなく報告が終わって金貨5枚貰った。
「さあ次はまだ明るいですし少し王都見物にでも…」
「いないってどういうことですか!」
「そういわれましても…もう少し条件が緩くなれば何人か見つけられると思うんですけど」
すぐ隣のカウンターで何やらもめていてノノさんの言葉が最後まで聞こえなかった。何があったかわからないけど大きな声を出したら迷惑だろうに…ん? あれ…なんか見たことのある顔が並んでいるんだが。
「雪ちゃん~ ちょっとおちつこぉ~?」
「だって響子、適した人がいないと困るのは私達だよ?」
「慌てず待とうぜー?」
「あんたは楽観しすぎなのよっ 私は早くこんなところから…え?」
じっと見すぎていたようで俺の視線に気がつかれた。でも俺だけじゃなくてこれだけ大きな声で騒いでいたから何人もの人が見ているんだけどな?
「りょ…りょ…っ」
「りょうちゃん!!」
あの日教室で俺のガチャの結果を見るために近くにいた3人。風見雪乃、夜空響子、西園武。再開することはないと思っていた友人だ。なんでこんなところにいるんだ…思い当たることもあるが……
「たけ、まさかゆ…」
「おっと積もる話はあっちでしようぜ?」
あっ くそ…肩に腕を回されついでに口を手で塞がれた! 気のせいか動きがかなり素早い気がするんだが。まあ話してくれるならいいかと言われるまま俺たちは酒場スペースへと移動した。
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