93 / 356
王都までの旅路
響子視点⑤
しおりを挟む
再びお城での訓練を繰り返した私達は今度はダンジョンへ私達だけで攻略するように言われた。冒険者ギルドに登録して資金も自分たちで稼ぐようにとのこと。初期装備としていくつか用意してくれたけど…自分たちでか。つまり一通り教えたんだから後は頑張れってことなんだよね? ちょっと無責任な気もするけど…
というわけで冒険者ギルドで登録してもらい私達は3人でダンジョンへやってきた。ここからは自分たちで色々考えてやっていかなくてはならない。
「ねえ武ちゃん本当に食事は2食でよかったのかな~」
「いいって言うか、あまり増やすと魔石とか持ち帰れなくなるだろう? だから中で過ごすのは1日だけだな」
なるほど…それは確かにそうかもしれない。貰った装備にマジックバックがあったけど見た目より物が入れられるってだけで、すごくたくさん持てるわけではない。野営用の道具も入っているから持ち帰る魔石を考えると結構厳しい。
「それはわかったけど…2食じゃなくて3食じゃないのかなー? と思ったんだよ」
「響子1食はダンジョンに入る前にすぐそこで買って食べてからいくのよ」
「あーなるほどっ」
私達は今まで城で世話になっていたから一度も外で食事をしたことがなかった。でもこれからはそれも自由になる。この世界にどんな食べ物があるのか楽しむことが出来るってことなんだね。
早速私達はそれぞれが気になるお店に向かい自分の分を確保してきて、その場で食べてみることに。誰もが無言で食べていて何も言わない…うん。まあそう言うことだ。特別すごい物ではなかったけど、お城の食事が結構ましな物だったんだなーと痛感した。
気を取り直しダンジョンの中へと入る。一度は行ったことがあるので戸惑うことはなくサクサクと魔物を倒し進んでいった。まあ私はついて歩いているだけなんだけどね。
「武、大きく動きすぎよ。それだとすぐつかれてしまうわ」
「そうか? じゃあもうちょっと動きを少なくしてみるよ」
私達は順調に進み地下5階に到着。ここにはレストスペースという休憩所があり、魔物が入ってこれない。ここでテントを設置して少し休むことにした。前回はここまでしかきていないのでこの先に進むのは初めてになる。聞いた話によるとボスと呼ばれる少し強い魔物がいるらしい。
ボスを倒したところで私達は帰ることにした。やはり予想通り荷物が厳しい。レストスペースで一晩休んでからダンジョンを脱出し、その足で冒険者ギルドへ。ギルドの受付で荷物持ちを仲間に入れてはどうだろうかと提案され、私達は話し合ってお願いすることにした。これで自分の荷物だけを持ち、戦闘後に出たものは回収してもらえることになるのでもうちょっと長くダンジョンの中で過ごせるようになる。私としてはあまりいたいとは思えないんだけどね。武ちゃんと雪ちゃんはダンジョンでレベル上げをがんばりたいみたいなのでしかたがない。確かにそのほうが早く元の世界へと帰れるようになるかもしれないんだし。文句を言う必要はないんだ。でも出来ることならあまり危ないことはしてほしくない。
そして私達は今日は冒険者ギルドに併設されている宿に泊まり荷物持ちをやってくれる人を待つことにした。
というわけで冒険者ギルドで登録してもらい私達は3人でダンジョンへやってきた。ここからは自分たちで色々考えてやっていかなくてはならない。
「ねえ武ちゃん本当に食事は2食でよかったのかな~」
「いいって言うか、あまり増やすと魔石とか持ち帰れなくなるだろう? だから中で過ごすのは1日だけだな」
なるほど…それは確かにそうかもしれない。貰った装備にマジックバックがあったけど見た目より物が入れられるってだけで、すごくたくさん持てるわけではない。野営用の道具も入っているから持ち帰る魔石を考えると結構厳しい。
「それはわかったけど…2食じゃなくて3食じゃないのかなー? と思ったんだよ」
「響子1食はダンジョンに入る前にすぐそこで買って食べてからいくのよ」
「あーなるほどっ」
私達は今まで城で世話になっていたから一度も外で食事をしたことがなかった。でもこれからはそれも自由になる。この世界にどんな食べ物があるのか楽しむことが出来るってことなんだね。
早速私達はそれぞれが気になるお店に向かい自分の分を確保してきて、その場で食べてみることに。誰もが無言で食べていて何も言わない…うん。まあそう言うことだ。特別すごい物ではなかったけど、お城の食事が結構ましな物だったんだなーと痛感した。
気を取り直しダンジョンの中へと入る。一度は行ったことがあるので戸惑うことはなくサクサクと魔物を倒し進んでいった。まあ私はついて歩いているだけなんだけどね。
「武、大きく動きすぎよ。それだとすぐつかれてしまうわ」
「そうか? じゃあもうちょっと動きを少なくしてみるよ」
私達は順調に進み地下5階に到着。ここにはレストスペースという休憩所があり、魔物が入ってこれない。ここでテントを設置して少し休むことにした。前回はここまでしかきていないのでこの先に進むのは初めてになる。聞いた話によるとボスと呼ばれる少し強い魔物がいるらしい。
ボスを倒したところで私達は帰ることにした。やはり予想通り荷物が厳しい。レストスペースで一晩休んでからダンジョンを脱出し、その足で冒険者ギルドへ。ギルドの受付で荷物持ちを仲間に入れてはどうだろうかと提案され、私達は話し合ってお願いすることにした。これで自分の荷物だけを持ち、戦闘後に出たものは回収してもらえることになるのでもうちょっと長くダンジョンの中で過ごせるようになる。私としてはあまりいたいとは思えないんだけどね。武ちゃんと雪ちゃんはダンジョンでレベル上げをがんばりたいみたいなのでしかたがない。確かにそのほうが早く元の世界へと帰れるようになるかもしれないんだし。文句を言う必要はないんだ。でも出来ることならあまり危ないことはしてほしくない。
そして私達は今日は冒険者ギルドに併設されている宿に泊まり荷物持ちをやってくれる人を待つことにした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
296
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる