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港町トリィ
150. 自由時間
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時間が来るまで自由時間ということになった。まあ周りでこっそりと見張っている人たちには悪いと思うんだけどね。セブンシ―とミリエルは宿の食事を食べるために1階へと降りていく。さらにこっそりと夜に船を出してもらうということをほのめかしてくるそうだ。まあ話を聞いている人たちの中にダルシア男爵の関係者がいればいいんだろうけどね。
まあそれは2人に任せて俺はルーとジエルのご飯を用意しなければいけない。ちゃんと作るのはこれが解決してゆっくりできるようになってからにするとして、そうだな…インベントリに入っているオムライスでいいか。複製で増やしてっと。
箱庭の中のルーとジエルの部屋をノック。すぐに返事が返って来て扉が開いた。
「ちょっと遅くなったけどご飯用意したよ」
「遅い…目が周ってしまう」
「ありがとうございます。こらジエルちゃんとお礼をいいなさい」
机にふせているジエルを叱るルー、ほんとどっちが姉なんだか…
「んーじゃあ今回はお詫びに甘いものをだそうか」
「甘いもの! ありがっ…うう痛い」
あわてて喋ったジエルが舌を噛んだ。どちらからともなくルーと視線が合い思わずお互い苦笑いだ。ちょっと魔力の消費が多いけど今日はほとんど魔力を消費していないのでカードの状態で複製を2回し、それをルーに渡しておいた。食事が終わるまで食べないようにだね。
「変な形…これ甘いの?」
「甘いよ。ほら、ジエルが好きで飲んでたとろとろのジュース。あれに使われている果物だよこれ」
「!!」
「だめっ ご飯食べてからでしょう?」
早速カードをルーから奪おうとしたので慌ててルーはマジックバックにしまっていた。確かにそこならルーしかだせない。
「いじわルー…」
「…甘いのいらないのかな?」
「……」
大人しくジエルはオムライスを食べ始めた。まあオムライスもおいしかったみたいで口に入れた途端目を輝かせていた。
自分の部屋…2階の一番奥に向かい、俺はこっちの部屋で同じくオムライスを食べる。一緒に食べればいいのかもだけど、ちょっと食事をしながら考えたいこともあるからね。テーブルとイスを複製してオムライスをテーブルに置いた。
「さて…」
オムライスを口に運びながらステータスカードを眺める。今更かもなんだが、この俺のステータスを鑑定とかで見られても困らない程度にしておこうかなーとね。ステータスカード自体は日本語で書かれているので見せても読めないが、鑑定だとある程度見られてしまうかもしれないからだ。今まで多分見られたことがないのですっかり気にしていなかったんだよね。だけど、ルーとか商人だから鑑定が使えるのでこの間ちらりと聞いてみたんだ。そしたら身体レベルの差が10以上離れていると鑑定されたことにも気がつかずに情報を見られてしまうらしい。
「身体レベルはな~…」
ちょっとしたバグのせいでレベルを上げるとものすごくステータスが上がってしまう。むやみに上げることができなくなってしまった以上、今後誰に見られてもおかしくはないのだ。今まではたまたま鑑定持ちが俺のステータスを覗こうとしなかっただけ。狙われている今いつ覗かれるかわからないってことなんだよ。
「どのくらいなら大丈夫かな…」
ステータスカードとにらめっこをして隠蔽をしようし、ちょいちょいと数字をいじる。結構面白い。触れた場所の数字が触るたびに増えたり減ったりする。自分でもわかりやすいように変えておこうかな。
「うん…まあこんなところか」
──────────────────────
data ───────────
名前:高岡良太 性別:男 歳:16
身体能力:lv8
職業:拳士lv14 ヒーラーlv7 行商人lv4 テイマーlv4 農民lv9 薬師lv5 調理師lv5
体力:640
魔力:640
力:32
速さ:32
知力:320
器用:32
運:32
防御力:32
魔法防御力:7
SP:0
スキル:ラッシュlv1 鑑定 話術 契約 成長促進 土壌改革 調薬lv1 料理 裁縫 メイド 視力増加 送風 ウォッシュ 流星 ネコだまし ロック ポーカーフェイス 子守 火属性耐性 気合 吸引 聞き耳
魔法:ヒール キュアlv1 契約召喚 索敵 浮遊 結界
───────────
あれだ、どのくらいがいいのかわからないから一番右の数字を削っただけ。あと職業、スキル、魔法も減らした。なんて言うか弱すぎず、相手から見てギリギリ勝てそうなくらいの強さがいいんだけどね。
まあそれは2人に任せて俺はルーとジエルのご飯を用意しなければいけない。ちゃんと作るのはこれが解決してゆっくりできるようになってからにするとして、そうだな…インベントリに入っているオムライスでいいか。複製で増やしてっと。
箱庭の中のルーとジエルの部屋をノック。すぐに返事が返って来て扉が開いた。
「ちょっと遅くなったけどご飯用意したよ」
「遅い…目が周ってしまう」
「ありがとうございます。こらジエルちゃんとお礼をいいなさい」
机にふせているジエルを叱るルー、ほんとどっちが姉なんだか…
「んーじゃあ今回はお詫びに甘いものをだそうか」
「甘いもの! ありがっ…うう痛い」
あわてて喋ったジエルが舌を噛んだ。どちらからともなくルーと視線が合い思わずお互い苦笑いだ。ちょっと魔力の消費が多いけど今日はほとんど魔力を消費していないのでカードの状態で複製を2回し、それをルーに渡しておいた。食事が終わるまで食べないようにだね。
「変な形…これ甘いの?」
「甘いよ。ほら、ジエルが好きで飲んでたとろとろのジュース。あれに使われている果物だよこれ」
「!!」
「だめっ ご飯食べてからでしょう?」
早速カードをルーから奪おうとしたので慌ててルーはマジックバックにしまっていた。確かにそこならルーしかだせない。
「いじわルー…」
「…甘いのいらないのかな?」
「……」
大人しくジエルはオムライスを食べ始めた。まあオムライスもおいしかったみたいで口に入れた途端目を輝かせていた。
自分の部屋…2階の一番奥に向かい、俺はこっちの部屋で同じくオムライスを食べる。一緒に食べればいいのかもだけど、ちょっと食事をしながら考えたいこともあるからね。テーブルとイスを複製してオムライスをテーブルに置いた。
「さて…」
オムライスを口に運びながらステータスカードを眺める。今更かもなんだが、この俺のステータスを鑑定とかで見られても困らない程度にしておこうかなーとね。ステータスカード自体は日本語で書かれているので見せても読めないが、鑑定だとある程度見られてしまうかもしれないからだ。今まで多分見られたことがないのですっかり気にしていなかったんだよね。だけど、ルーとか商人だから鑑定が使えるのでこの間ちらりと聞いてみたんだ。そしたら身体レベルの差が10以上離れていると鑑定されたことにも気がつかずに情報を見られてしまうらしい。
「身体レベルはな~…」
ちょっとしたバグのせいでレベルを上げるとものすごくステータスが上がってしまう。むやみに上げることができなくなってしまった以上、今後誰に見られてもおかしくはないのだ。今まではたまたま鑑定持ちが俺のステータスを覗こうとしなかっただけ。狙われている今いつ覗かれるかわからないってことなんだよ。
「どのくらいなら大丈夫かな…」
ステータスカードとにらめっこをして隠蔽をしようし、ちょいちょいと数字をいじる。結構面白い。触れた場所の数字が触るたびに増えたり減ったりする。自分でもわかりやすいように変えておこうかな。
「うん…まあこんなところか」
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data ───────────
名前:高岡良太 性別:男 歳:16
身体能力:lv8
職業:拳士lv14 ヒーラーlv7 行商人lv4 テイマーlv4 農民lv9 薬師lv5 調理師lv5
体力:640
魔力:640
力:32
速さ:32
知力:320
器用:32
運:32
防御力:32
魔法防御力:7
SP:0
スキル:ラッシュlv1 鑑定 話術 契約 成長促進 土壌改革 調薬lv1 料理 裁縫 メイド 視力増加 送風 ウォッシュ 流星 ネコだまし ロック ポーカーフェイス 子守 火属性耐性 気合 吸引 聞き耳
魔法:ヒール キュアlv1 契約召喚 索敵 浮遊 結界
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あれだ、どのくらいがいいのかわからないから一番右の数字を削っただけ。あと職業、スキル、魔法も減らした。なんて言うか弱すぎず、相手から見てギリギリ勝てそうなくらいの強さがいいんだけどね。
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