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御神木様の気配とケーキ屋

237. 開店準備

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 エルフの里を出発しテレポートを繰り返して港町へ。そのころには日が傾いて空は赤く染まっていた。ここから先は毎回同じなのだが海を渡らなくてはいけないので船に乗る必要がある…が船が出る本数は1日4回。今日はもう船が出ないのだ。夜の海は危ないので夜間の運行がないというわけだね。なので俺たちは早朝の船に乗ることを決め、町の外で箱庭を開きそこで一晩過ごすことに決めた。

「一度様子を見てくるかな」

 箱庭に戻ってから俺は今日設置したばかりのケーキ屋の様子を見に行くことにした。まだ店はオープンしてはいないが、エルナとミイが自分たちの仕事を頑張っているはずなのだ。店の入り口から中へと入る。外が薄暗くなってきたので室内に明かりがついていた。相変わらずこの電気はどこから来ているのか謎なのだが…

「あ、お帰りなさい」
「なさーい」

 1階の奥の方にいた2人が俺が来たのに気がついて元気よく向かってきた。

「掃除はどうかな?」
「大体終わったと思います」
「ます~」

 室内をぐるりと見まわし掃除が出来ているかを確認する。まあ確認と言っても窓枠とか触って汚れているっ とかまではしないけど。この辺の掃除具合は2人に任せておこう。掃除をするにあたり2人にはメイドと執事のスキルを覚えてもらっている。これで掃除や接客は問題なくなるだろうからね。

「2階は?」
「2階はまだです…」
「ぐぬ~…」

 お、珍しい真似じゃない言葉が出たな。少しづつでいいからこうやってミイにも違う言葉をしゃべって欲しいところだ。

「じゃあ手伝おうか」
「ありがとうございますっ」
「ます~」

 2階は2人の部屋にするつもりだ。いつまでもシズクと同じ部屋じゃ流石に狭いからね。今晩から寝るためにも掃除をしておかなければならない。部屋の掃除を手伝った後は家に戻り夕食を作ってみんなで食べた。その後は各自部屋に分かれそれぞれ自由に時間を過ごした。

「そうだ、2人が店をやるのにカードを保管するためにマジックバックがいるよな」

 となればガチャである。マジックバックが出るまで引くしかない。


ガチャポイント:219776→217776

魔法玉緑色
魔道コンロ
魔法玉赤色
マジックバック中(巾着)


 4つ目でマジックバックが出た。思ったより早く出て助かったな。それに魔道コンロはかなりありがたい。これで家の台所で調理が出来るようになる。まあこのマジックバックは魔力を登録したらもう俺は使えなくなるのでそのままあげてしまうつもりだ。だけどただであげるというのはあまりよろしい状況ではない。俺としてはあげてもいいんだけどね。なので売り上げから少しづつの返却という形であげることにしようかなと。

 早速手に入った魔道コンロを台所にセットし俺は寝ることにした。明日はほぼ1日船の上になるからね。まあ箱庭にいるつもりだからこの時間を使って2人にお店のことを色々覚えてもらおうかな。
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