どうして俺だったんだ

青い縞猫

文字の大きさ
12 / 12

好きな子が相手だと楽しい。【完結】

しおりを挟む
「くっそ… 足も腰も力が入んね。。。」

ぼやく龍兒に満面の笑顔で陵が声をかける。

「おはよう、龍兒。 いい眺めだね」

全裸で股縄をされベッドに転がっている姿って、やっぱりエロい。
はぁぁ、興奮しちゃう。

「朝食どうする? ここに持ってこようか?」

龍城が龍兒に声をかける。

「ここで食べるなら、俺が食べさせてあげるよ?」

コテンと首を傾げて陵が龍兒に提案する。
はぁぁぁぁ、可愛い。
龍兒と龍城がちょっと目元を赤く染めるが、陵は気が付いていなかった。

栗色の髪に薄い茶色の瞳は、光の加減で時折金色に見える。
身長172cmとそこまで小柄ではないものの
龍兒は身長195㎝、
20㎝の身長差が、庇護欲をそそる。

それなのに…
小柄な陵の方が龍兒を責め立てるのだ。

うぅぅん… 面白い。
龍城はこの2人をこれからどう料理してやろうか?と
1人頭を巡らせていた。

「あ~。。。 上に上がるよ。 龍城、陵、先に行ってて。」

「ん… 了解。
だけど… 龍兒ちゃんと歩ける?」

陵は龍兒を心配するけど、龍城はお構いなしだ。

「じゃあ、すぐ来いよ。」

股縄を外す気がない龍城は、陵の腕をつかんで歩き出す。
2人で並んで階段を上がる。
1人残った龍兒はガウンを探して羽織、地下から出た。

「うっっ… 人が抵抗できないのをいいことに散々やりやがって…」

ぼやきながら、何とか階段を上り朝食の席についた。

「改めて、なんで昨日陵君を拉致したのかな?」

にんまり笑って龍城が聞いてくる。

「…… 昔から陵が好きだったんだよ。 でも…転校しちゃったし、連絡先…… 知らなかったし。
それが目の前を歩いてて、どうしても逃げられたくなくて。」

「だからって、いきなり攫うのはなしじゃね? お前何歳になったよ。」

「ごめんなさい…。 でも、どうしても話がしたくて。。。」

「なんで、そうしなかったの? 攫うよりその場ででも、話なんてできたよね?」
陵も重ねて聞いてきた。

「心の準備もないままに、陵の姿見たらもう、居ても立っても居られないってなって。
とにかく、このチャンス逃したら次はないかもって、焦ってしまって……」

大きな背中がどんどん丸くなっていく。
しょぼんとうつむく姿がなんともかわいい。

「ほんとに、ごめんなさい!!」

椅子から降りて土下座する龍兒に

「もういいから、ご飯食べよ?」
と声をかける。

「でも… 何年も会ってないのにどうして龍兒は俺のことが分かったの?」

本当に不思議だった。

「だって… 初恋の人で、一目ぼれだったから。
それに… 陵の顔 右目の下の泣き黒子と、口の端にも黒子あるだろ?
それが一緒だったから。 間違いないと思って…。その… ずっと見てたから…」

「お前、どんだけ俺の顔好きなの…」

ちょっと呆れてしまった。


そのあとは、龍城と2人で龍兒が自分でアナルパールを産み落とすのを眺めたり、龍兒に自慰をさせたりと楽しく過ごした。

もちろん、アナルも堪能させてもらったけどね。
四つん這いにさせて俺が尻を、口を龍城さんが塞いで串刺しにしたときは俺の興奮もMAX!!!!ってなって、とにかくヤバかった。
昨日もヤッたのに、今日も全然歯止めがかからない。
龍兒がメスイキして、中が痙攣して締め付けてくる感触に病みつきになってしまった。

すっかり龍兒の身体を堪能した後は、他愛もない話をしてお互いに連絡先を交換して別れた。
今度は、デートの約束をしたんだけど
龍城さんも一緒に来るという。

う~ん…一体どうして?
でも、龍兒にまた薬でも盛られたらヤバイから、やっぱり保護者も必要なのかな?
なんとなく、そう思った。

どうして俺だったんだ?って思ったけど
本気で龍兒が俺のこと好きだったって思ったら
なんだって許せる気になるんだから、やっぱり
「好き」っていう気持ちはすごいもんだな。

はぁ、次の約束が待ち遠しいよ。
俺は満面の笑顔で帰っていった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

お兄ちゃん大好きな弟の日常

ミクリ21
BL
僕の朝は早い。 お兄ちゃんを愛するために、早起きは絶対だ。 睡眠時間?ナニソレ美味しいの?

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

処理中です...