ざまあ~が終ったその後で BY王子 (俺たちの戦いはこれからだ)

mizumori

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悪役令嬢の夜会

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 わたくしはセリーヌ・フィーゲル侯爵令嬢、いわゆる乙女ゲームの悪役令嬢です。
 5歳のときに前世の記憶を思い出し、修道院も処刑も勘弁してと思いました。
それらをさけるためにはまず回りの好感度をあげなければと、前世の転生系のライトノベルの知識を利用して農法と石鹸作りを教え、領民からは慕われ、父親には多少のわがままを聞いてもらえるようになりました。
  
  そしてここには学園もないので、殆どを領地で過ごしました。これで断罪は避けられると思ったのですが、成人の15歳を過ぎたら、きちんと社交をするためにシーズン中は王都にいるようにいわれ、泣く泣く王都のタウンハウスで過ごしました。
 
 ここだけの話、13歳のときから王家主催の大きな夜会には第2王子のエスコートで出席していたのですが、三次元の威力ぱねぇ!です。だって王子がそれはそれは可愛らしくも美しいのです。残念、このまま育てば、結婚もやぶさかではないと言うのに。まだ幼いので元女子高生のわたくしからしたら男とは思えないのですが、こんな綺麗な男の子、自分のものにしてみたいではありませんか。

  でも育ってきてそろそろ男だと意識しかかっていた王子15歳の時に、シナリオどおり男爵令嬢が現れました。わたくしはそれまであまり会わないようにしていたので、詳細はわかりませんが、男爵令嬢はこの身分にうるさい社交界でどのようにして高位の貴族の夜会にもぐりこんだのでしょう。
ゲームでは子爵家の夜会で出会ってとしか説明されていなかったので、実際のところはわかりません。その後伯爵家の夜会でもたまたま会ってとなっていますが、男爵令嬢を招待する伯爵などおりません。男をたぶらかして用意させたと言うのが一番現実的な気がします。

  まあ、それはそれとして王子は変わりました。劇的に変わりました。前はやわらかな笑みをたたえていた顔は冷たく、誰をも寄せ付けません。ただ側近たちと男爵令嬢といるときだけ、美しい笑みをみせます。でもあれは人形のようでわたくしはあまり好きではありません。
  
  とにかく常に取り巻きと一緒にいるようにして、身の証を立てられるようにしました。お父様の派閥の令嬢が多いので、うその証言をするとも思えません。

  わたくしはここでもラノベの知識を利用して、ドレスを流行らせました。お父様がやり手なので、わたくしにも取り巻きが沢山います。ですからわたくしの意見は通りやすいのです。それに彼女たちも軽くて動きやすいと喜んでくれました。前々からきついコルセットも重いドレスも気に入らなかったのです。前世で着ていたミニスカは望むべくもないですが、あそこまでスカートを膨らませることもないと思います。ドレスは私好みのすっきりしたものにしました。
  宝石を沢山付ければいいというものでもありません。 宝石の代わりにフリルやリボンで可愛らしく飾りました。今リボン?と思われた方、絹のリボンはとてもお高いのです。
コルセットもソフトコルセットといわれるものにしました。
ライトノベルノの知識は便利です。生産系の小説ももっと読んでおけばよかった。

  そして断罪の場でのざまあ~返し、これで第一幕は終わりです。
わたくしは予想通り、第3王子に結婚を申し込まれました。彼もびっくりするぐらいのイケメンです。この宮廷で王太子を別として彼ほどかっこいい人はいません。

  それに王妃になるには第3王子と結ばれなければいけません。
わたくしを愛してくれる、優しい人と結婚する。こんなにかっこいい人と結婚できるのは異世界転生の醍醐味ですわね。

  でも、その後は何故かシナリオどおりに進みません。そして第2王子が戻ってきたのです。これはシナリオと違うじゃない。何故だかいやな予感がします。それに私が捨てたとはいえ、彼を見ると惜しい気がします。


  夜会での第2王子はきらきらとしていて、貴族令嬢と婦人の注目の的です。
 昔は婚約者のわたくしの気を引こうとあれこれしていて、そっけなくするのはわたくしだったのに、その王子が今は無関心も露にわたくしとダンスを踊っているのも許せません。つい意地悪を言ってしまったのに(あの昔お慕いしていたのに、発言ね)澄ましているのも気に入りません。
 
 一番腹がたったのが第2王子を見たあとで第3王子をみたら、どこかの街にでもころがっていそうなイケメンにみえたことですわ。もっとハンサムでかっこいいと思っていたのに・・・許しがたいですわ、第2王子! 
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