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2話 バルツアー王子にゲットされる
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あの後、俺は彼のことが気になって仕方がない。彼が優雅に芝の上を歩く姿が目に焼きついて離れないのだ。彼の正体が知りたい。まあ、一応推測はしているけれどな。騎士団長でも出来ない宿舎の建て替えを決めたのだから、彼は王太子と言ってもいいのだが、それは全くの見当はずれだろう。ただその力を持つ陛下と王太子に近しい人物ではないかとは考えられる。そして、あの護衛の多さからいっても、彼が王族である可能性は高い。
剣術の稽古に夢中になっていないで、一度ぐらい父上に王宮の夜会に連れて行ってもらえばよかった。でも早く騎士になりたくて、余計なことは考えられなかったんだ。おかげで王族の顔すら知らない。
ただ祖母が王女である俺でさえも麦わら色と揶揄されることもあるが一応金髪だ。王族の血を引いていて金髪でなければ直ぐに噂になるだろう・・・これは女性が何色の髪でも王族では金髪の子供が生まれやすく、金髪でない子供を産んだ女性は浮気を疑われるせいだ。そして俺はあの年頃の王族で金髪でない方がいるのを聞いたことがない。もしや愛妾の子供?それなら噂に上らない。愛妾の子供は王家に何の権利も持たないのだから。
しかし陛下に愛妾がいるとの噂は聞かない。それにたとえ茶髪でもあれだけの容姿をしていたら噂にならないか?考えあぐねた俺は先輩を部屋に引きずり込んだ。えさはシャルトの38年物のワインで金貨2枚もする一品だ。先輩はおもしろそうな顔をしながら俺の誘いに乗ってくれた。
「それで、何の相談だ?」
俺がワインを陶器のコップに注ぎ乾杯をしたとたんに先輩はにやにやしてきいてきた。
「あの方はどなたですか?」
俺はずばりと聞いてみた。色々言っても聞くことは同じだ、言葉を尽くしても意味が無い。
先輩は黙って俺を見ている。
「あの方に仕えるか?」
それは・・・俺は首を横に振った。俺も伯爵家の人間だ。さすがに愛妾の子供に仕えるのはいやだ。
「近衛にしてやるといってもか」
先輩が続ける。確かに近衛になるのは騎士団に入った者のあこがれだ。でも一時ならともかく、ずっと仕えるのは話が別だ。父上も反対するだろう。それに俺の望みは王太子に仕えることだ。俺の身分ならそれほど無理ということもないだろう。離宮で暮らすだけの愛妾の子供に仕えるのは矜持がゆるさない。たとえ王太子の仕事を手伝っていたとしても、彼が表に出られることはないだろう。男なら国政に勤しむ方にお仕えしたい。
先輩が笑い出す。なんなんだよ。
「バルツアーをいじめるのはここまでにしておこう。君にはいずれ近衛になってもらうが、とりあえず第3騎士団の第7小隊に入ってほしい。後は・・・」
先輩はニヤニヤ笑う。
「君がその目で見て、決めるといい。私も彼の影響力を知りたいからな」
?????先輩が何を言っているのか分からない。分からないまま俺は明日、彼に会うことになった。彼に会って仕えるかどうか決めればいいと言われても、俺は拒否したよな?
そのまま、翌日の朝、俺は出来たての店の中に連れて行かれた。ここは貴族用に作られているらしく、壁は白に金色の線で飾られ、家具も美しいものが揃えられている。その中の一部屋のソファーに彼は座っていた。
「バルツアーを連れてまいりました」
先輩の言葉に彼は立ち上がると、
「私に仕える気はあるかな」
と聞いてきた。その穏やかだけれど威厳のある様に、俺はふらつきそうになった。でもここで頷いたらおしまいだ、ぐっとがまんをする。
先輩、何を面白そうにしているんですか、俺の一生がかかっているんですよ。
「王子、髪の毛と瞳の魔法を解いてください」
先輩が変なことをいっている。そんな魔法があるのか?それにやっぱり王子だったんだ。愛妾の子供で決まりだな。
王子はあっと言う顔をして、指をぱちんと鳴らす。たちまち髪は白金に瞳はパープルグレーになる。俺はふらふらと彼の前にひざまずいてしまった。まずい、俺の一生が・・・でも、さっきよりも逆らえない。白金の髪に縁取られた顔に・・・そして、あの瞳に。おかしいな?色が違うだけでこんな気持ちになるなんて。
俺は胸に手を当てて、
「バルツアー伯爵家の次男、ディルク・バルツアーは一生貴方にお仕えいたします。私の心と命をお受け取りください」
そして腰の剣をはずすと、柄を彼に差し出した。・・・なにをやってんだよ、俺。一生をささげるんだぞ。俺どうするんだよ。・・・俺の内心の混乱をものともせずに、俺の身体は騎士の誓いを彼に捧げていた。
彼は俺の剣を受け取ると、引き出した剣先を俺の右肩に乗せた。もういいや、何故かこの人ならいいかと思えた。彼なら俺に無為な生活を送らせる様な事はしないだろうと信じられた。おれは自然と彼に頭を垂れた。
「ジルベスター・マリアスはディルク・バルツアーの心と命を預かる。ともに生き、ともに彼方を目指すことを誓おう」
俺の一生はこれで決まった。俺は先輩に尋ねた。
「ジルベスター様の母君はどなたですか?」
先輩は笑っているし、王子は不思議そうな顔をしている。
「王妃だが」
おうひ?そんな女性がいたかな?先輩が爆笑している。
「この方は第2王子だ。直系の王子であらせられる」
えっ、おうひって、王妃のこと!思わぬことを言われて、頭が上手く回らない。その間に先輩は王子に、
「バルツアーは王子のことを愛妾の子供だと勘違いしていたんです」
なんてことを言うんだよ、不敬罪でとがめられるぞ。大体先輩がはっきり言わなかったせいじゃないか。
俺は青くなったが、王子は気にせず、
「髪の色のせいで誤解を与えてしまったな。君は伯爵家の次男だろう。私が愛妾の子供でも仕えたいと思ってくれたのは光栄だよ」
と言ってくださった。寛大な主でよかった。
しかし、俺の栄誉を賜った日が先輩のせいで、ろくでもない記憶に埋め尽くされた。あのワインの金貨2枚を返して欲しい。
でも、その後ジルベスター様がお祝いだと言われて、同じワインを3本もくださったので、また先輩と飲み会を開いた。今度は打ち合わせも兼ねている。そして、それが仕事をさせるための先払いだと知らなかったのは俺だけだった。
****************
バルツアー君、王子のカリスマに当てられるの巻でした。彼は騎士ですから純粋に崇高なる主従関係に憧れているのです。ただ王族の金髪に憧れているだけなのです。他意はありません、きっと!〇とか〇をたとえ想像しても口に出されないでください。バルツアー君が純粋な気持ちを汚したといって、剣を持って追いかけてきます。
****************
剣術の稽古に夢中になっていないで、一度ぐらい父上に王宮の夜会に連れて行ってもらえばよかった。でも早く騎士になりたくて、余計なことは考えられなかったんだ。おかげで王族の顔すら知らない。
ただ祖母が王女である俺でさえも麦わら色と揶揄されることもあるが一応金髪だ。王族の血を引いていて金髪でなければ直ぐに噂になるだろう・・・これは女性が何色の髪でも王族では金髪の子供が生まれやすく、金髪でない子供を産んだ女性は浮気を疑われるせいだ。そして俺はあの年頃の王族で金髪でない方がいるのを聞いたことがない。もしや愛妾の子供?それなら噂に上らない。愛妾の子供は王家に何の権利も持たないのだから。
しかし陛下に愛妾がいるとの噂は聞かない。それにたとえ茶髪でもあれだけの容姿をしていたら噂にならないか?考えあぐねた俺は先輩を部屋に引きずり込んだ。えさはシャルトの38年物のワインで金貨2枚もする一品だ。先輩はおもしろそうな顔をしながら俺の誘いに乗ってくれた。
「それで、何の相談だ?」
俺がワインを陶器のコップに注ぎ乾杯をしたとたんに先輩はにやにやしてきいてきた。
「あの方はどなたですか?」
俺はずばりと聞いてみた。色々言っても聞くことは同じだ、言葉を尽くしても意味が無い。
先輩は黙って俺を見ている。
「あの方に仕えるか?」
それは・・・俺は首を横に振った。俺も伯爵家の人間だ。さすがに愛妾の子供に仕えるのはいやだ。
「近衛にしてやるといってもか」
先輩が続ける。確かに近衛になるのは騎士団に入った者のあこがれだ。でも一時ならともかく、ずっと仕えるのは話が別だ。父上も反対するだろう。それに俺の望みは王太子に仕えることだ。俺の身分ならそれほど無理ということもないだろう。離宮で暮らすだけの愛妾の子供に仕えるのは矜持がゆるさない。たとえ王太子の仕事を手伝っていたとしても、彼が表に出られることはないだろう。男なら国政に勤しむ方にお仕えしたい。
先輩が笑い出す。なんなんだよ。
「バルツアーをいじめるのはここまでにしておこう。君にはいずれ近衛になってもらうが、とりあえず第3騎士団の第7小隊に入ってほしい。後は・・・」
先輩はニヤニヤ笑う。
「君がその目で見て、決めるといい。私も彼の影響力を知りたいからな」
?????先輩が何を言っているのか分からない。分からないまま俺は明日、彼に会うことになった。彼に会って仕えるかどうか決めればいいと言われても、俺は拒否したよな?
そのまま、翌日の朝、俺は出来たての店の中に連れて行かれた。ここは貴族用に作られているらしく、壁は白に金色の線で飾られ、家具も美しいものが揃えられている。その中の一部屋のソファーに彼は座っていた。
「バルツアーを連れてまいりました」
先輩の言葉に彼は立ち上がると、
「私に仕える気はあるかな」
と聞いてきた。その穏やかだけれど威厳のある様に、俺はふらつきそうになった。でもここで頷いたらおしまいだ、ぐっとがまんをする。
先輩、何を面白そうにしているんですか、俺の一生がかかっているんですよ。
「王子、髪の毛と瞳の魔法を解いてください」
先輩が変なことをいっている。そんな魔法があるのか?それにやっぱり王子だったんだ。愛妾の子供で決まりだな。
王子はあっと言う顔をして、指をぱちんと鳴らす。たちまち髪は白金に瞳はパープルグレーになる。俺はふらふらと彼の前にひざまずいてしまった。まずい、俺の一生が・・・でも、さっきよりも逆らえない。白金の髪に縁取られた顔に・・・そして、あの瞳に。おかしいな?色が違うだけでこんな気持ちになるなんて。
俺は胸に手を当てて、
「バルツアー伯爵家の次男、ディルク・バルツアーは一生貴方にお仕えいたします。私の心と命をお受け取りください」
そして腰の剣をはずすと、柄を彼に差し出した。・・・なにをやってんだよ、俺。一生をささげるんだぞ。俺どうするんだよ。・・・俺の内心の混乱をものともせずに、俺の身体は騎士の誓いを彼に捧げていた。
彼は俺の剣を受け取ると、引き出した剣先を俺の右肩に乗せた。もういいや、何故かこの人ならいいかと思えた。彼なら俺に無為な生活を送らせる様な事はしないだろうと信じられた。おれは自然と彼に頭を垂れた。
「ジルベスター・マリアスはディルク・バルツアーの心と命を預かる。ともに生き、ともに彼方を目指すことを誓おう」
俺の一生はこれで決まった。俺は先輩に尋ねた。
「ジルベスター様の母君はどなたですか?」
先輩は笑っているし、王子は不思議そうな顔をしている。
「王妃だが」
おうひ?そんな女性がいたかな?先輩が爆笑している。
「この方は第2王子だ。直系の王子であらせられる」
えっ、おうひって、王妃のこと!思わぬことを言われて、頭が上手く回らない。その間に先輩は王子に、
「バルツアーは王子のことを愛妾の子供だと勘違いしていたんです」
なんてことを言うんだよ、不敬罪でとがめられるぞ。大体先輩がはっきり言わなかったせいじゃないか。
俺は青くなったが、王子は気にせず、
「髪の色のせいで誤解を与えてしまったな。君は伯爵家の次男だろう。私が愛妾の子供でも仕えたいと思ってくれたのは光栄だよ」
と言ってくださった。寛大な主でよかった。
しかし、俺の栄誉を賜った日が先輩のせいで、ろくでもない記憶に埋め尽くされた。あのワインの金貨2枚を返して欲しい。
でも、その後ジルベスター様がお祝いだと言われて、同じワインを3本もくださったので、また先輩と飲み会を開いた。今度は打ち合わせも兼ねている。そして、それが仕事をさせるための先払いだと知らなかったのは俺だけだった。
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バルツアー君、王子のカリスマに当てられるの巻でした。彼は騎士ですから純粋に崇高なる主従関係に憧れているのです。ただ王族の金髪に憧れているだけなのです。他意はありません、きっと!〇とか〇をたとえ想像しても口に出されないでください。バルツアー君が純粋な気持ちを汚したといって、剣を持って追いかけてきます。
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