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転の流星
アウラ
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「あ、うら……?それが、貴女の名前……?本当に?」
頭でも殴られたような強い衝撃を受け、思わず言葉に詰まってしまう。
シェアト達に囲われるようにしてベッドの中にいる彼女、ボレアリスは、自らをグルミウム王国の王女アウラだと公表した。
でも王女様は公開処刑されたはず……。シェリアクさんが唱えた、王女生存説が合っていたの?だとしても、アリスがそうだなんて……。
そんな疑問を意に介さず、ルクバットだけが嬉しそうな声を上げた。
「そうか!デジアルに取られたのはアリスの記憶だから、アウラの記憶は残ってるんだね」
「え、ルク君知ってたの?」
「あ、うん。初めて会った時はアウラって呼んでたし、今も二人の時は……」
「そうじゃなくて、彼女があのアウラ王女様だって事よ」
思わず語尾を荒らげるが、その質問にルクバットは首を横に振った。
「ううん。アウラは、王女様の影武者だって言ってたよ」
それに反応したのは、アウラ自身だった。
「影武者?そんなの、私にはいない。それより、お前たちは誰で、此処はどこだ?」
その声色には、明らかな敵意と警戒が含まれており、シェアト達の知るボレアリスでは無い事を物語っている。
それに臆する事なく質問に答えたのは、彼女と一番付き合いの浅いベイドだった。
「ここは雷の帝国の帝都カルク。そして私達は、貴女の巡礼に供をしている仲間です」
「雷の帝都?風の王国とは関係の無い国だ。それに巡礼って、一体何の話をしている?」
「落ち着いて聞いて下さい。順を追って説明致します。ですが、貴女に話を理解をしていただく為に、まずは私の質問に答えて頂きます」
ベイドの有無を言わさぬ圧力にアウラは不機嫌になるが、それでも一応は黙った。
「よろしい。ではアウラ王女。貴女は今いくつで、現在の星歴はいくつだと思っていますか?」
「……なんでそんな事を?」
「我々も混乱しているんです。ですからこれは、物事を整理する為に必要な項目です。答えたくないのであれば、ルクバットに違う質問をするだけなので、それでも別に構いません」
「ルクバット?」
その名に聞き覚えがあるのか、アウラはルクバットを睨むように見、しばらくしてから答えた。
「今日は星歴九九七年サジタリウス十九日。明日で、私は七つになる」
今から十年前のサジタリウス月……。風の王国が滅ぶ、約半年前。
「ではもうひとつ。貴女は誕生祝いに、新しく名前を頂く予定でしたか?」
「新しい名前?」
ベイドの問いが理解出来ないのか、アウラは訝しげに言葉を繰り返す。
「ええ。例えば、王女としての身分を隠す為の偽名とか」
「名前かどうかは知らないけど、エルが私に、外に出る為の魔法を教えてくれるって約束してくれた」
「エルって……」
「俺の母さんだよ。本当はエラルドって言って、アウラの師匠なんだ」
シェアトが首を傾げるとルクバットが答えたが、それに異を唱えたのは、またしてもアウラだった。
「お前の母親?確かにエルにはルクバットっていう子供がいるけど、私よりずっと年下だ。それに、エルの本名もエラルドだけど、エルって呼ぶのは私ぐらいなのに、なんで知ってる?」
「なんでって、アウラが教えてくれたんだよ」
「私は、お前なんて知らない」
「アウラ……」
記憶を失っているアウラからすれば当たり前の言い分かもしれないが、十年近く共に過ごしてきたルクバットにとって、これほど辛い言葉は無い。
「あの、王女様」
「なんだ?」
ルクバットの沈んだ顔が見るに耐えられず、シェアトが口を挟むが、アウラの鋭い眼光と苛立ちに射止められ、思わず身が竦む。
「あの、その……とても信じられないとは思いますが、彼の言っている事に偽りはありません」
気圧されながらも必死に言葉を紡ぐ。
しかしそれでも、アウラの反応は変わらず冷たい。
「そんな事言われて、信じられるわけがない。お前達が知らない奴らで、ここがグルミウムじゃないのなら、私はお前達に、さらわれたと考えるのが普通だろ?父様やエルが知ったら、ただじゃ済まないぞ。今すぐグルミウムに返せ」
「普通に考えればそれが妥当でしょうね。ところが今は、その普通ではありません。ですから、どんなに受け入れ難くても、我々を信じ、現実を受け入れてもらう他ありません」
アウラの冷たい態度を真っ向から受け止めたのは、またしてもベイドだった。
アウラはその態度が苦手なのか、少し折れたように口調が柔らかくなる。
「……現実じゃないとか、お前達が仲間とか、その証拠は?」
「もちろんありますよ。まず最初に、今貴女が置かれている状況を説明しますと、貴女は先の戦闘で敵の罠に嵌まり、ボレアリスとしての記憶を失い、アウラの時まで退化してしまっています」
「たいか?」
アウラは、話について行けてないのか、言葉の意味が分からないのか、眉根に皺を寄せて難しい顔をする。
「簡単に、かつはっきりと申し上げますと、今は、貴女が回答した星歴より十年近くの時が経っています。貴女が語っている事は全て、過去の出来事なんですよ」
「……過去?」
「ええ。そして、今の貴女はグルミウム王国の王女アウラではなく、バスターボレアリスとして、世界を旅して回っています」
「ぼれ、ありす……?いや、そもそもなんで私がバスターなんかに」
バスターと言えば、やはり良い印象は持たれない。
それでもベイドは淡々と、簡潔に説明を続けていく。
「現在の貴女は、グルミウム王国の再興を願い、五大国巡礼の旅に出ているんですよ」
「グルミウムの、再興……?どういう意味だ」
益々難しい顔をするアウラに、ベイドは最も言いにくい言葉を、台詞とは裏腹に、いとも簡単に告げた。
「大変申し上げ難いのですが、風の王国は、星歴九九八年に滅んでいます。当時の国王ヴァーユは邪竜となり各地を彷徨い、王女アウラは火の帝国にて公開処刑されました。残されたグルミウム王国は、巨大な風に包まれて、今でも誰も立ち入れません」
「は?なんだそれは。つくならもっとマシなウソを……」
「全て事実です。これらの証拠なら、書物なり何なり、色々とお見せできますよ」
「だけど、私はこうしてここにいる!処刑なんて……」
「処刑なら、ちゃんと執行された」
そこに、今まで黙って成り行きを見ていたグラフィアスが割って入ってきた。
「王女の公開処刑は、多くの人間が見ている。俺もその一人だ。お前は年齢的にはそうかもしれないが、王女は蒼天の髪色に、瞳は深い緑だった。お前の髪色は違う」
その意見に、ベイドも一つ頷く。
「確かにそうですね。私もこの目で見ているので、刑が執行されたのは事実です。ですが私達の見解では、王女は処刑される瞬間に、原子分解再構築を行ったのだと推測しています。その後、外見に多少なりの変化が現れたと考える事も可能です」
「ただの推測だろ?そいつが王女だという証拠にはならない」
やたらと王女の生存に噛み付くグラフィアスは、当のアウラ本人は怪訝そうに唸る。
「だから、私が王女だって言ってるだろ!だいたい、髪の色だってちゃん、と……?」
自分の胸元で髪を掬おうとしたのか、アウラの手は胸元で空を切り、下を見たアウラは自分の右腕を見て小さな悲鳴を上げた。
「な、何?……この手は。……私の、髪が」
彼女が主張する蒼天の髪色はそこには無く、また左腕と比べると極端に幼い右腕を見つめ、ぶるぶると震えだす。
そうか。アリスの義手は、想像したものを形作る。王女様が認識している右腕は、十年も前の、幼い腕。それを無意識に想像してるんだ。
「その右腕は、本物ではありません。貴女が想像した物を作り出す、大変優秀な義手ですが、どうやら今作られているその右腕こそが、今の貴女が、過去の記憶である何よりの証拠となりそうですね」
静かに告げられるベイドの言葉は、アウラの耳には届いていないようで、全身を震わせ、ぶつぶつと呟き続ける。
「ウソだ。こんなの、ウソに決まってる……。ぜんぶ、全部悪い夢だ……はやく、醒めて」
そんな彼女を見ているのは、正直とても痛々しい。
「ベイドさん。しばらく王女様を、そっとしておいてあげませんか?」
シェアトがそう提案すると、意外にもベイドはあっさりと承諾した。
「そうですね。考える時間は必要でしょう。その間に我々は、今後の方針でも話し合いましょうか」
「賛成だな。さっさと方向性を決めて、こいつを元に戻した方が良い」
「グラフィアス!そういう言い方しないの。ほら、行くよ」
皮肉を言うグラフィアスを嗜め、その背中を押して部屋から出る。
そしてシェアトは、後ろに続くルクバットに小声で言う。
「ルク君は、ここにいてあげて」
「え?」
「今、彼女を理解して支えてあげられるのは、ルク君しかいないから」
最初きょとんとしていたルクバットだが、その言葉で目に輝きが宿り、
「分かった。俺に任せて」
しっかりと頷き、アウラの近くへと向かった。
ゴメンね。重大な事、任せちゃって。でも、頑張れ、ルク君!
小さな背中にエールを送り、シェアトはそっと、扉を閉めた。
頭でも殴られたような強い衝撃を受け、思わず言葉に詰まってしまう。
シェアト達に囲われるようにしてベッドの中にいる彼女、ボレアリスは、自らをグルミウム王国の王女アウラだと公表した。
でも王女様は公開処刑されたはず……。シェリアクさんが唱えた、王女生存説が合っていたの?だとしても、アリスがそうだなんて……。
そんな疑問を意に介さず、ルクバットだけが嬉しそうな声を上げた。
「そうか!デジアルに取られたのはアリスの記憶だから、アウラの記憶は残ってるんだね」
「え、ルク君知ってたの?」
「あ、うん。初めて会った時はアウラって呼んでたし、今も二人の時は……」
「そうじゃなくて、彼女があのアウラ王女様だって事よ」
思わず語尾を荒らげるが、その質問にルクバットは首を横に振った。
「ううん。アウラは、王女様の影武者だって言ってたよ」
それに反応したのは、アウラ自身だった。
「影武者?そんなの、私にはいない。それより、お前たちは誰で、此処はどこだ?」
その声色には、明らかな敵意と警戒が含まれており、シェアト達の知るボレアリスでは無い事を物語っている。
それに臆する事なく質問に答えたのは、彼女と一番付き合いの浅いベイドだった。
「ここは雷の帝国の帝都カルク。そして私達は、貴女の巡礼に供をしている仲間です」
「雷の帝都?風の王国とは関係の無い国だ。それに巡礼って、一体何の話をしている?」
「落ち着いて聞いて下さい。順を追って説明致します。ですが、貴女に話を理解をしていただく為に、まずは私の質問に答えて頂きます」
ベイドの有無を言わさぬ圧力にアウラは不機嫌になるが、それでも一応は黙った。
「よろしい。ではアウラ王女。貴女は今いくつで、現在の星歴はいくつだと思っていますか?」
「……なんでそんな事を?」
「我々も混乱しているんです。ですからこれは、物事を整理する為に必要な項目です。答えたくないのであれば、ルクバットに違う質問をするだけなので、それでも別に構いません」
「ルクバット?」
その名に聞き覚えがあるのか、アウラはルクバットを睨むように見、しばらくしてから答えた。
「今日は星歴九九七年サジタリウス十九日。明日で、私は七つになる」
今から十年前のサジタリウス月……。風の王国が滅ぶ、約半年前。
「ではもうひとつ。貴女は誕生祝いに、新しく名前を頂く予定でしたか?」
「新しい名前?」
ベイドの問いが理解出来ないのか、アウラは訝しげに言葉を繰り返す。
「ええ。例えば、王女としての身分を隠す為の偽名とか」
「名前かどうかは知らないけど、エルが私に、外に出る為の魔法を教えてくれるって約束してくれた」
「エルって……」
「俺の母さんだよ。本当はエラルドって言って、アウラの師匠なんだ」
シェアトが首を傾げるとルクバットが答えたが、それに異を唱えたのは、またしてもアウラだった。
「お前の母親?確かにエルにはルクバットっていう子供がいるけど、私よりずっと年下だ。それに、エルの本名もエラルドだけど、エルって呼ぶのは私ぐらいなのに、なんで知ってる?」
「なんでって、アウラが教えてくれたんだよ」
「私は、お前なんて知らない」
「アウラ……」
記憶を失っているアウラからすれば当たり前の言い分かもしれないが、十年近く共に過ごしてきたルクバットにとって、これほど辛い言葉は無い。
「あの、王女様」
「なんだ?」
ルクバットの沈んだ顔が見るに耐えられず、シェアトが口を挟むが、アウラの鋭い眼光と苛立ちに射止められ、思わず身が竦む。
「あの、その……とても信じられないとは思いますが、彼の言っている事に偽りはありません」
気圧されながらも必死に言葉を紡ぐ。
しかしそれでも、アウラの反応は変わらず冷たい。
「そんな事言われて、信じられるわけがない。お前達が知らない奴らで、ここがグルミウムじゃないのなら、私はお前達に、さらわれたと考えるのが普通だろ?父様やエルが知ったら、ただじゃ済まないぞ。今すぐグルミウムに返せ」
「普通に考えればそれが妥当でしょうね。ところが今は、その普通ではありません。ですから、どんなに受け入れ難くても、我々を信じ、現実を受け入れてもらう他ありません」
アウラの冷たい態度を真っ向から受け止めたのは、またしてもベイドだった。
アウラはその態度が苦手なのか、少し折れたように口調が柔らかくなる。
「……現実じゃないとか、お前達が仲間とか、その証拠は?」
「もちろんありますよ。まず最初に、今貴女が置かれている状況を説明しますと、貴女は先の戦闘で敵の罠に嵌まり、ボレアリスとしての記憶を失い、アウラの時まで退化してしまっています」
「たいか?」
アウラは、話について行けてないのか、言葉の意味が分からないのか、眉根に皺を寄せて難しい顔をする。
「簡単に、かつはっきりと申し上げますと、今は、貴女が回答した星歴より十年近くの時が経っています。貴女が語っている事は全て、過去の出来事なんですよ」
「……過去?」
「ええ。そして、今の貴女はグルミウム王国の王女アウラではなく、バスターボレアリスとして、世界を旅して回っています」
「ぼれ、ありす……?いや、そもそもなんで私がバスターなんかに」
バスターと言えば、やはり良い印象は持たれない。
それでもベイドは淡々と、簡潔に説明を続けていく。
「現在の貴女は、グルミウム王国の再興を願い、五大国巡礼の旅に出ているんですよ」
「グルミウムの、再興……?どういう意味だ」
益々難しい顔をするアウラに、ベイドは最も言いにくい言葉を、台詞とは裏腹に、いとも簡単に告げた。
「大変申し上げ難いのですが、風の王国は、星歴九九八年に滅んでいます。当時の国王ヴァーユは邪竜となり各地を彷徨い、王女アウラは火の帝国にて公開処刑されました。残されたグルミウム王国は、巨大な風に包まれて、今でも誰も立ち入れません」
「は?なんだそれは。つくならもっとマシなウソを……」
「全て事実です。これらの証拠なら、書物なり何なり、色々とお見せできますよ」
「だけど、私はこうしてここにいる!処刑なんて……」
「処刑なら、ちゃんと執行された」
そこに、今まで黙って成り行きを見ていたグラフィアスが割って入ってきた。
「王女の公開処刑は、多くの人間が見ている。俺もその一人だ。お前は年齢的にはそうかもしれないが、王女は蒼天の髪色に、瞳は深い緑だった。お前の髪色は違う」
その意見に、ベイドも一つ頷く。
「確かにそうですね。私もこの目で見ているので、刑が執行されたのは事実です。ですが私達の見解では、王女は処刑される瞬間に、原子分解再構築を行ったのだと推測しています。その後、外見に多少なりの変化が現れたと考える事も可能です」
「ただの推測だろ?そいつが王女だという証拠にはならない」
やたらと王女の生存に噛み付くグラフィアスは、当のアウラ本人は怪訝そうに唸る。
「だから、私が王女だって言ってるだろ!だいたい、髪の色だってちゃん、と……?」
自分の胸元で髪を掬おうとしたのか、アウラの手は胸元で空を切り、下を見たアウラは自分の右腕を見て小さな悲鳴を上げた。
「な、何?……この手は。……私の、髪が」
彼女が主張する蒼天の髪色はそこには無く、また左腕と比べると極端に幼い右腕を見つめ、ぶるぶると震えだす。
そうか。アリスの義手は、想像したものを形作る。王女様が認識している右腕は、十年も前の、幼い腕。それを無意識に想像してるんだ。
「その右腕は、本物ではありません。貴女が想像した物を作り出す、大変優秀な義手ですが、どうやら今作られているその右腕こそが、今の貴女が、過去の記憶である何よりの証拠となりそうですね」
静かに告げられるベイドの言葉は、アウラの耳には届いていないようで、全身を震わせ、ぶつぶつと呟き続ける。
「ウソだ。こんなの、ウソに決まってる……。ぜんぶ、全部悪い夢だ……はやく、醒めて」
そんな彼女を見ているのは、正直とても痛々しい。
「ベイドさん。しばらく王女様を、そっとしておいてあげませんか?」
シェアトがそう提案すると、意外にもベイドはあっさりと承諾した。
「そうですね。考える時間は必要でしょう。その間に我々は、今後の方針でも話し合いましょうか」
「賛成だな。さっさと方向性を決めて、こいつを元に戻した方が良い」
「グラフィアス!そういう言い方しないの。ほら、行くよ」
皮肉を言うグラフィアスを嗜め、その背中を押して部屋から出る。
そしてシェアトは、後ろに続くルクバットに小声で言う。
「ルク君は、ここにいてあげて」
「え?」
「今、彼女を理解して支えてあげられるのは、ルク君しかいないから」
最初きょとんとしていたルクバットだが、その言葉で目に輝きが宿り、
「分かった。俺に任せて」
しっかりと頷き、アウラの近くへと向かった。
ゴメンね。重大な事、任せちゃって。でも、頑張れ、ルク君!
小さな背中にエールを送り、シェアトはそっと、扉を閉めた。
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