とある令嬢が男装し第二王子がいる全寮制魔法学院へ転入する

春夏秋冬/光逆榮

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第219話 ゴーグル付けた白衣の彼女

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 私たちはリーベストと二コルと共に学院祭を回りつつ、オービンのいるであろう場所へと向かっていた。
 そんな道中で、面白そうな出し物をしているクラスをトウマが見つけ足を止めた。

「レア魔道具展覧&体験教室?」

 私は教室前に出されていた看板名を口にだして首を傾げる。
 教室内をそのまま除くと、思っていた以上に多くの人がいて賑わっている様子であった。
 何か、名前からして怪しそうな感じがしないでもないけど、意外と人も入っているし私の気にし過ぎ?

「な! 何か面白そうだし、寄って行かないか?」
「魔道具か。最近のは小型になりつつあって、生活を便利にする物が出てるって噂だな」
「詳しいなルーク。俺は魔道具系はあんまり知らないんだよな。二コルは知っているか?」
「まぁ、俺も少しだけかな。あまり持っていないし、後輩の方が魔道具に詳しい奴が多いな」
「後輩に慕われてる自慢かよ。いやだいやだ、俺があまり後輩に相手にされないかって、そう言う所でマウント取って来るとかサイアク~」
「違うわ! はぁ~、俺としては立ち寄って行ってもいいぞ。あまり見ない物だし、珍しい物なら見てみたいしな」

 二コルの賛同に、リーベストも賛同したので私はその2人がいいと言うなら、問題し私も少しだけ興味が湧いたので見てみたい気分になったので入る事に賛成した。

「よし、後はルークだけだがどうする?」

 ルークはトウマから問いかけられると、暫く考えた後口を開いた。

「いや、俺はいいや。実は1日目に軽く立ち寄ったんだ。だから、今回は遠慮しておく」
「そうか。じゃ、ルークは俺たちが行って来る間どうする?」
「廊下の窓側で待っているよ。それに、俺の事は気にしないでいい」
「オッケー。じゃ、クリス行こうぜ!」
「あ、あぁ」

 私はトウマに連れられて教室へと入る。
 その後をリーベストと二コルが付いて行く様に入っていた。
 ルークは私たちの後ろ姿を見送った後、腕を組んで小さくため息をついた。

「(確かに珍しい物もあって良い所なんだが、何と言うかここの説明してくれる奴が苦手なんだよな……)」

 そのままルークは持っていたパンフレットを開き、時間つぶしに見始めた。
 その頃私たちは、教室内で展示されている魔道具を見ながら回っていた。

「へぇ~こんな魔道具があるんだ。初めて見た」

 私は小型の魔道具から中型の魔道具、見た事のない形の魔道具と色々と目にして率直な感想を口にしていた。
 トウマやリーベストに二コルも近くの魔道具を見て、近くに書かれていた使用方法や用途を読んでいた。
 そのまま私は並んでいる魔道具を見ながら歩いていると、突然目の前に白衣を着てゴーグルをつけた生徒らしき人物が現れた。

「え……えっと、どちら様?」
「ふふふ。どうやら、私の魔道具コレクションに目を奪われてしまったようですね!」

 私は突然の事にどう反応していいのか分からず固まっていると、目の前のゴーグル付けた白衣の人は動じずに私にぐいっと近付いて来た。

「何故黙っているのですか? ……あ~もしかして、驚きました? それは失礼しました。でも私の事はどうでもいいのですよ!」

 名前も名乗らないゴーグルを付けた白衣の人物は、近くに会った魔道具を手に取って私に対して熱く魔道具の説明を始め出した。
 な、何なんだこの人は!? 急に話し出すし、そもそも誰?
 私はひとまず魔道具の話を止めてもらい、誰なのかを訊こうと試みた。

「あ、あの。そもそも貴方は誰なんですか?」
「……」
「えっと、聞こえてますか~?」

 ゴーグルを付けた白衣の人は、急に動きを止めて私の方をじっと見て来たので、私はその人に向かって軽く手を振って聞こえているか確認した。
 するとゴーグルを付けた白衣の人は、視線を私から魔道具へと戻して魔道具の話を再開し始めた。
 え~!? 無視!?
 そのまま目の前の人は、私に向かって永遠と魔道具の説明を続けた。
 いや、たぶんこの人魔道具にしか興味がない人なんだろな。
 ザ・研究者って言うタイプだな。
 それが悪いとは言わないけど、さすがに人の話ぐらいは訊いてほしいもんだが……どうしたもんかな。
 その場で私は、このまま話を聞き続けるか、気にせず逃げ出すかの二択を考えていた。

「と言う訳で、この魔道具を体験していただきたいのですよ! はい、では早速こちらで体験していただきましょう!」
「……ん?」

 すると私は、ゴーグルを付けた白衣の人に腕を掴まれてそのまま教室の一角へと腕を掴まれて連れて行かれる。

「ちょ、ちょっと! 引っ張らなっ!?」

 私は腕を引き離そうとしたが、何故か引き払う事が出来なかった。
 嘘、何で振り払えないの!? 力が強そうに見えないのに。
 何とか離してもらえないかと試すが、そのまま教室の一角へと連れ込まれてしまう。

「あ~すいません。私、常に魔道具を装備してまして、今も両腕に腕力サポート用の魔道具を装備していたので、少し強く掴み過ぎたかもしれません」

 ゴーグルを付けた白衣の人は、私に手を見せ付けていた手袋を外すと、その下に魔道具装着状態を見せて来た。

「あの、こう強引な事をされると困るんですけど! てか、さっきから俺の話無視しないでくださいよ!」
「まぁまぁ、そんなに怒らないで下さいよ。私、こう見えて貴方と同じく女子なんですよ。後名前は、フェンで第3学年です。これが私の基本情報です」

 えっ……今この人なんて言った? 私の聞き間違い?
 フェンは私の事など気にせずに、持ってきた魔道具をいじり始めた。
 今さらりと私の事を女子って言ったよね……聞き間違いかもしれないし、念の為確認するか……
 私は唾を飲み込んだ。

「フェンさん、1つ訊きたいんですが」
「何ですか? 今から試してもらう魔道具の事ですか? それなら今から説明しますけど」
「いえ、魔道具ではなくて、さっき俺の事女子とか言いましたか?」

 するとフェンは、手を止めて私の方に視線を向けて来て動きが止まった。
 そのまま暫く沈黙の時間が続き、私は固唾を呑んだ。

「えぇ、言いましたよ。私のゴーグルでは貴方は、女子と表示されていますので」
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