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第261話 第二期期末試験⑦~作戦・分析~
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「今日はよろしく」
そうオービンが笑顔で口に出すも、私も含め皆は何故3年生たちがここに居るのか分からず戸惑っていた。
「あれ? 何か反応が悪いな」
「それはそうでしょ。私たちが邪魔者とか、誰も考えてなかっただろうし」
「僕はまだ少し眠いんだけど、まだ立ってないとだめかな?」
「もうすぐ試験始まるんだから、早くしっかりしなよイルダ」
と、ミカロス以外が勝手に話し始めると、ミカロスが軽く手を叩いて私語を止めさせた。
「勝手に自由に話さない。まだ先生方が話してるだろ」
そのままミカロスは話していた教員の方を見て「続きをどうぞ」と伝えるのであった。
「ありがとう、ミカロス。この5名には邪魔者として先にダンジョンに入ってもらい、試験開始まで特定の場所で待機し、試験開始と同時に邪魔者たちも動き出す予定だ」
試験官の教員がそう説明していると、遅れて1人の生徒がその場にやって来た。
「おい、オービン。俺はまだ納得してねぇぞ」
「ん? まだ出番には早いぞヒビキ」
そこにやって来たのは、不満そうな顔をしたヒビキであった。
次から次へと現れる3年生に、もはや開いた口が塞がらない状態であった。
ヒビキはそのままオービンの方へと近付いて行き、文句を言い始める。
「何で俺がコイツらの助っ人枠なんだよ! 普通そう言うのはミカロスとかがやるんじゃねぇのかよ!」
「まぁまぁ、落ち着いて。皆の前だぞ」
「そんなの関係ないね! つうか、そもそも何でそいつが邪魔者側で、俺がこっちなんだよ! そいつがいるのがおかしいだろうが!」
そう言ってヒビキは、エリスの方を指さした。
「はぁ~まだ言ってるの。もう説明したじゃん。私も頼まれてるの」
エリスが少し呆れた顔で答えると、ヒビキは睨んで威嚇する様に見つめ続けた。
そんな状況に割って入ったのは、またしてもミカロスであった。
「ヒビキ。段取りを守ってくれ。俺たちの試験でなく、後輩たちの試験であり教員たちもいるのだから、少しは協調をしろ」
「っ……わあったよ」
ヒビキはミカロスに釘を刺されると、反抗する事無く渋々と従いオービンたちから少し離れた所で腕を組んでそっぽを向いた。
そしてまた試験官の教員へ話の主導を渡すミカロス。
それを受け取り、再び試験官の教員が軽く咳払いしてから話し出す。
「説明が入り乱れるが、今回のチームで1名足りない所には彼が助っ人して入ってもらう。助っ人役に関しては、オービンたちと私たちで話し合いを行い君たちとの能力差など考慮し決定している」
私はその説明を聞き、チラッとヒビキの方を見ると物凄い不満そうな顔をしていた。
あーあれは、私たちと同じ実力と言われてる様な気がして怒っているのかな? でもたぶん、先生たちやオービン先輩たちはそう言う意味で決めたんじゃないんだろうな。
私は勝手に私たちとチームを組ませた時に、引っ張り過ぎずあくまで試験の助っ人として平均的に見た時に、ヒビキが適切だと判断したんじゃないのかと勝手に思っていた。
イメージ的にはよく遊んで真面目じゃないと思われてるけど、意外と頭も切れるし副寮長として今じゃやっているし、意外と凄い人なんだろうな……男を物凄く毛嫌いしてるけど。
「それでは、ヒビキ以外の彼らには先にダンジョン内へと入ってもらう。マイナ学院長、後はよろしくお願いいたします」
「はい。引き受けました。それでは3年生たちは、私に付いて来て下さい」
マイナがそう言うって奥の扉へと歩き始め、3年生たちもその後を付いて行き、タツミ先生もその後に付いて行きそっとオービンに近付いて声を掛ける。
「オービン、分かっているな?」
「はい。もちろんですよ、タツミ先生」
「……はぁ~約束は絶対に守れよ」
「分かっていますよ」
タツミは少し疑った顔でオービンの顔を見ていたが、オービンの屈託のない表情を見て小さくため息をつき、タツミは離れるのだった。
そのまま邪魔者となる3年生たちとマイナとタツミが扉を開き、先にダンジョンへと進んで行くのだった。
そして残った私たちは、先にチームごとに分かれて試験開始までミーティングをする時間を貰い、各チームごとに離れて集まりミーティングを始めるのだった。
「今日はよろしく、ガードル、ベックス」
「よろしくクリス。こうやってチームを組むのは夏合宿以来だね」
「俺は足を引っ張らない様に頑張るよ。よろしく」
すると、そこへ試験官教員たちが私たちチーム事に簡易的なダンジョン地図を一枚ずつ配布し出した。
その地図には、中心に目的のメダルが描かれそこに至る道などはざっくりとした絵で表現され、メダル囲う様に邪魔者が書かれていた。
そして、更にその外には1から7番の数字が振られていた。
数字は最初にランダムで決めたチームの先頭に書かれた番号と同じ場所からスタートする事が示されていたのであった。
試験官の教員が地図について説明を始め、その地図には正確な道順は書かれておらず、出発地点から何が近くにあったり、どのチームと近いかなどが分かるのみの物であると説明される。
メダルへは、基本的には奥へと進んで行き道順などはなく、戻ってくる際にも目印を辿って来るか、自分たちで地図を作るか来た道を覚えておくかなどと、その辺は各チームごとにどうするか決める様にと言って終了した。
「なるほど、そしたら俺たちは1班だから、この1番の所からスタートか」
「それで、どう言う作戦で行く? 攻撃面に関しては、ベックスのお陰で他の班に引けは取っていないと思うが」
「そうかな? ニック班やルーク班は強そうに思えるけど」
「確かにベックスの意見には賛成だ。ひとまずは、他のチームや邪魔者に遭遇したら基本的には押し通る作戦はどうかな? 相手の戦力や状況によって作戦は臨機応変に変えて行くイメージかな」
「僕は賛成だ。メダルは3枚、奪い取るにしても遭遇しない限りそんな事は出来ないし、確率は低いと思う。だから、ここはどれだけ早くメダルの元に辿り着くかだと思っている」
「それには俺も同じ意見だ。他のチーム以外にも邪魔者しかも3年生が居るとなると、相手をするだけで大幅なタイムロスだと思う。それに制限時間もあるとなると、俺は基本的に戦闘は避けるべきだと思う」
ここで、私の意見と賛成のガードルと反対のベックスの状況になってしまう。
確かにベックスの言っている事も一理ある。
3年生に仮に当たった時に、戦って勝つ可能性は低い。
そもそもあの人たちは邪魔者なのだから、相手をするべきではないと判断すべきなのかもしれない。
そう考えた私は、それを伝えた上で新しく作戦を提案した。
「基本方針はメダル優先として、邪魔者と遭遇した際には相手をせず逃げる。だけども、他のチームと遭遇した際には相手の妨害にもなるかもしれない為、攻撃を仕掛けたり相手を足止めする様な攻撃を行うと言う作戦はどうかな?」
すると、ベックスが頷いて賛成の返事をしガードルも賛成との意見返事をしたので、私たちチームの作戦方針が確定するのだった。
「作戦が決まった所で、次は他の班の分析を出来る限りしておかないか?」
と、ガードルが言い出し警戒すべき班やどのような人で構成されているか、今一度確認しておいて損はないと話し出すと斜め掛けのバックからノートを取りだした。
「何それ?」
「これは、僕が勝手にまとめた皆の特徴とか性格だよ」
「え、そんなの作ってたのかガードル」
「医師が患者の性格や特徴を捉える特訓としてやっていた事をマネしていただけだ。決して趣味とかじゃないから、そうあからさまに引かないでくれよベックス」
「あ、ごめん……」
そして私たちは、ガードルのノートを元に他の班のタイプなどを勝手に分類し、警戒すべき班などを決めた。
2班 ルーク、フェルト、ケビン
・最も警戒すべきルークにその脇を固められそうな2人のチーム・警戒度:高
3班 ニック、ガウェン、ガイル
・全班の中で一番バランスが取れており、隙がないチーム・警戒度:高
4班 トウマ、リーガ、ライラック
・結束力が一番ありそうで、トウマの特殊体質には注意が必要・警戒度:中
5班 マックス、ピース、モーガン
・バラバラな特徴をもつ3人で、特にマックスの足には注意・警戒度:低
6班 ノルマ、アルジュ、シン
・火力面が高くない為、頭脳を活かした作戦に注意・警戒度:低
7班 ヴァン、シンリ、ヒビキ(助っ人)
・先輩の加入によりどう言う変化が起こるか不明・警戒度:中
と、私たちがざっくりと他の班の分析をし終えると、ミーティング時間が終了し班ごとに整列する様に呼び出された。
するとそこへマイナがダンジョンから帰って来た。
その後、私たちを1班ずつダンジョンの指定位置まで案内を行い、全班がダンジョンへと入り試験開始の準備が整うのだった。
そうオービンが笑顔で口に出すも、私も含め皆は何故3年生たちがここに居るのか分からず戸惑っていた。
「あれ? 何か反応が悪いな」
「それはそうでしょ。私たちが邪魔者とか、誰も考えてなかっただろうし」
「僕はまだ少し眠いんだけど、まだ立ってないとだめかな?」
「もうすぐ試験始まるんだから、早くしっかりしなよイルダ」
と、ミカロス以外が勝手に話し始めると、ミカロスが軽く手を叩いて私語を止めさせた。
「勝手に自由に話さない。まだ先生方が話してるだろ」
そのままミカロスは話していた教員の方を見て「続きをどうぞ」と伝えるのであった。
「ありがとう、ミカロス。この5名には邪魔者として先にダンジョンに入ってもらい、試験開始まで特定の場所で待機し、試験開始と同時に邪魔者たちも動き出す予定だ」
試験官の教員がそう説明していると、遅れて1人の生徒がその場にやって来た。
「おい、オービン。俺はまだ納得してねぇぞ」
「ん? まだ出番には早いぞヒビキ」
そこにやって来たのは、不満そうな顔をしたヒビキであった。
次から次へと現れる3年生に、もはや開いた口が塞がらない状態であった。
ヒビキはそのままオービンの方へと近付いて行き、文句を言い始める。
「何で俺がコイツらの助っ人枠なんだよ! 普通そう言うのはミカロスとかがやるんじゃねぇのかよ!」
「まぁまぁ、落ち着いて。皆の前だぞ」
「そんなの関係ないね! つうか、そもそも何でそいつが邪魔者側で、俺がこっちなんだよ! そいつがいるのがおかしいだろうが!」
そう言ってヒビキは、エリスの方を指さした。
「はぁ~まだ言ってるの。もう説明したじゃん。私も頼まれてるの」
エリスが少し呆れた顔で答えると、ヒビキは睨んで威嚇する様に見つめ続けた。
そんな状況に割って入ったのは、またしてもミカロスであった。
「ヒビキ。段取りを守ってくれ。俺たちの試験でなく、後輩たちの試験であり教員たちもいるのだから、少しは協調をしろ」
「っ……わあったよ」
ヒビキはミカロスに釘を刺されると、反抗する事無く渋々と従いオービンたちから少し離れた所で腕を組んでそっぽを向いた。
そしてまた試験官の教員へ話の主導を渡すミカロス。
それを受け取り、再び試験官の教員が軽く咳払いしてから話し出す。
「説明が入り乱れるが、今回のチームで1名足りない所には彼が助っ人して入ってもらう。助っ人役に関しては、オービンたちと私たちで話し合いを行い君たちとの能力差など考慮し決定している」
私はその説明を聞き、チラッとヒビキの方を見ると物凄い不満そうな顔をしていた。
あーあれは、私たちと同じ実力と言われてる様な気がして怒っているのかな? でもたぶん、先生たちやオービン先輩たちはそう言う意味で決めたんじゃないんだろうな。
私は勝手に私たちとチームを組ませた時に、引っ張り過ぎずあくまで試験の助っ人として平均的に見た時に、ヒビキが適切だと判断したんじゃないのかと勝手に思っていた。
イメージ的にはよく遊んで真面目じゃないと思われてるけど、意外と頭も切れるし副寮長として今じゃやっているし、意外と凄い人なんだろうな……男を物凄く毛嫌いしてるけど。
「それでは、ヒビキ以外の彼らには先にダンジョン内へと入ってもらう。マイナ学院長、後はよろしくお願いいたします」
「はい。引き受けました。それでは3年生たちは、私に付いて来て下さい」
マイナがそう言うって奥の扉へと歩き始め、3年生たちもその後を付いて行き、タツミ先生もその後に付いて行きそっとオービンに近付いて声を掛ける。
「オービン、分かっているな?」
「はい。もちろんですよ、タツミ先生」
「……はぁ~約束は絶対に守れよ」
「分かっていますよ」
タツミは少し疑った顔でオービンの顔を見ていたが、オービンの屈託のない表情を見て小さくため息をつき、タツミは離れるのだった。
そのまま邪魔者となる3年生たちとマイナとタツミが扉を開き、先にダンジョンへと進んで行くのだった。
そして残った私たちは、先にチームごとに分かれて試験開始までミーティングをする時間を貰い、各チームごとに離れて集まりミーティングを始めるのだった。
「今日はよろしく、ガードル、ベックス」
「よろしくクリス。こうやってチームを組むのは夏合宿以来だね」
「俺は足を引っ張らない様に頑張るよ。よろしく」
すると、そこへ試験官教員たちが私たちチーム事に簡易的なダンジョン地図を一枚ずつ配布し出した。
その地図には、中心に目的のメダルが描かれそこに至る道などはざっくりとした絵で表現され、メダル囲う様に邪魔者が書かれていた。
そして、更にその外には1から7番の数字が振られていた。
数字は最初にランダムで決めたチームの先頭に書かれた番号と同じ場所からスタートする事が示されていたのであった。
試験官の教員が地図について説明を始め、その地図には正確な道順は書かれておらず、出発地点から何が近くにあったり、どのチームと近いかなどが分かるのみの物であると説明される。
メダルへは、基本的には奥へと進んで行き道順などはなく、戻ってくる際にも目印を辿って来るか、自分たちで地図を作るか来た道を覚えておくかなどと、その辺は各チームごとにどうするか決める様にと言って終了した。
「なるほど、そしたら俺たちは1班だから、この1番の所からスタートか」
「それで、どう言う作戦で行く? 攻撃面に関しては、ベックスのお陰で他の班に引けは取っていないと思うが」
「そうかな? ニック班やルーク班は強そうに思えるけど」
「確かにベックスの意見には賛成だ。ひとまずは、他のチームや邪魔者に遭遇したら基本的には押し通る作戦はどうかな? 相手の戦力や状況によって作戦は臨機応変に変えて行くイメージかな」
「僕は賛成だ。メダルは3枚、奪い取るにしても遭遇しない限りそんな事は出来ないし、確率は低いと思う。だから、ここはどれだけ早くメダルの元に辿り着くかだと思っている」
「それには俺も同じ意見だ。他のチーム以外にも邪魔者しかも3年生が居るとなると、相手をするだけで大幅なタイムロスだと思う。それに制限時間もあるとなると、俺は基本的に戦闘は避けるべきだと思う」
ここで、私の意見と賛成のガードルと反対のベックスの状況になってしまう。
確かにベックスの言っている事も一理ある。
3年生に仮に当たった時に、戦って勝つ可能性は低い。
そもそもあの人たちは邪魔者なのだから、相手をするべきではないと判断すべきなのかもしれない。
そう考えた私は、それを伝えた上で新しく作戦を提案した。
「基本方針はメダル優先として、邪魔者と遭遇した際には相手をせず逃げる。だけども、他のチームと遭遇した際には相手の妨害にもなるかもしれない為、攻撃を仕掛けたり相手を足止めする様な攻撃を行うと言う作戦はどうかな?」
すると、ベックスが頷いて賛成の返事をしガードルも賛成との意見返事をしたので、私たちチームの作戦方針が確定するのだった。
「作戦が決まった所で、次は他の班の分析を出来る限りしておかないか?」
と、ガードルが言い出し警戒すべき班やどのような人で構成されているか、今一度確認しておいて損はないと話し出すと斜め掛けのバックからノートを取りだした。
「何それ?」
「これは、僕が勝手にまとめた皆の特徴とか性格だよ」
「え、そんなの作ってたのかガードル」
「医師が患者の性格や特徴を捉える特訓としてやっていた事をマネしていただけだ。決して趣味とかじゃないから、そうあからさまに引かないでくれよベックス」
「あ、ごめん……」
そして私たちは、ガードルのノートを元に他の班のタイプなどを勝手に分類し、警戒すべき班などを決めた。
2班 ルーク、フェルト、ケビン
・最も警戒すべきルークにその脇を固められそうな2人のチーム・警戒度:高
3班 ニック、ガウェン、ガイル
・全班の中で一番バランスが取れており、隙がないチーム・警戒度:高
4班 トウマ、リーガ、ライラック
・結束力が一番ありそうで、トウマの特殊体質には注意が必要・警戒度:中
5班 マックス、ピース、モーガン
・バラバラな特徴をもつ3人で、特にマックスの足には注意・警戒度:低
6班 ノルマ、アルジュ、シン
・火力面が高くない為、頭脳を活かした作戦に注意・警戒度:低
7班 ヴァン、シンリ、ヒビキ(助っ人)
・先輩の加入によりどう言う変化が起こるか不明・警戒度:中
と、私たちがざっくりと他の班の分析をし終えると、ミーティング時間が終了し班ごとに整列する様に呼び出された。
するとそこへマイナがダンジョンから帰って来た。
その後、私たちを1班ずつダンジョンの指定位置まで案内を行い、全班がダンジョンへと入り試験開始の準備が整うのだった。
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