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第262話 第二期期末試験⑧~開始早々ツイてない~
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私たちの班がダンジョンに入り、指定場所で待っているとどこからともなくアナウンスが流れて来た。
「『聞こえてますか皆さん? 聞こえていたら各班、手を上げて下さい』」
そう言われて、私たちは手を上げた。
「『ありがとうございます。全班に聞こえている事が確認出来ました。それでは、これよりダンジョン捜索試験を開始します』」
アナウンスの直後、カウントダウンの様な音が鳴り始め最後に開始の合図の音がダンジョン中に鳴り響いた。
私たちはその音と同時に中心のメダルに向かって足を踏み出した。
「よし、まずはこの一本道を進むしかないし、少しペースを上げる?」
「そうだな一本道なら、誰かと遭遇する事もないだろうし、まずは最初の目印を目指して向かうのはいいんじゃないのか?」
「たぶん他のチームも同じ事を考えると思うし、最初は邪魔者と遭遇しない様に警戒しつつ進むのがいいかと思うぞ」
「うん。ベックスの言う通りそれには警戒しつつ進もうか」
私は配布された簡易的な地図を手に持ちながら、自分たちの場所から一番近い目印がある場所へと向かった。
目印は自分たちのスタート地点へ戻る目印でもあり、自分たちの位置を確認する為の物として絵やオブジェクトがあるのだ。
このダンジョンの形は簡単に言うと、蜘蛛の巣の様な感じである。
外側から内側に向けて通路が複雑になっている様な地図となっており、迷いやすくもなっていると思われる。
私たちや他のチームはダンジョンの外側を通って自分たちのスタート地点へと来たため、実際にダンジョンを進むのはこれが初めてである。
ダンジョン内は、明りがしっかりとあり視界が悪い訳じゃなかった。
そのまま私たちは、一本道を少し早く進み初めての分かれ道とぶつかった。
「いきなり難しい判断だな」
ガードルがそう呟いた分かれ道は、左右斜めと直進の3つに分かれている所であったのだ。
いきなり三本道から選ぶのか……でも、ここはひとまず地図通り中心に向かって進むべきだと私は思うな。
私はそれを伝えようとしたが、先にベックスが同じ意見を出してくれたので、私はそれに賛同し全員の意見が一致したので最初の分かれ道は直進する事にした。
だが、直ぐにまた次は4つの分かれ道があり、そこも中心へと進んでいる方へと向かうが、再び分かれ道に当たるなどと同じ状況が暫く続いた。
そして中心へと進もうと選んでいた道を最終的には進むと、何故か行き止まりに辿り着くのだった。
「なぁ、これってまさか……」
「あぁ、考えてる事は一緒だと思うな」
「同感」
「やっぱり……いきなし迷った」
結果、私たちは今どこに居るのかが分からなくなってしまったのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【ルーク班】
「いや~まさかルークと同じチームになると思わなかったよ。これで試験も安泰だな」
「フェルト、油断大敵だぞ。いかにルークがいるからと言って、無敵最強ではないんだからな」
「堅いな~ケビンは。まさに、眼鏡の堅物だな」
「いや、そ、そうかな~やっぱり眼鏡を掛けているとそう言う風に見えるのか」
フェルトの言葉に何故か少し照れるケビン。
まさかの反応に、フェルトも少し驚いてしまう。
「(いや、褒めてはないんだけどな。にしても、学院の下にこんな所があったとはね)」
フェルトは、周囲を見ながらそんな事を思っていると、先頭を歩いていたルークが足を止めた。
「どうしたんだルーク?」
「何か見つけたの?」
「……さっきからやたらと分かれ道が多いと思ってな」
そう答えるとルークはその場にしゃがみ、地面に手を付けると魔力分類の技量を使い、地面から狼を2体創り出し分かれ道の先へと進ませた。
「偵察か?」
「それもあるが、どの道を選んだとしても同じ様な感じだとしたら、適当に進んだらいずれ迷う気がしてな」
「さっすが~ルーク」
「はぁ~チーム戦の試験なんだから、お前たちも協力してくれよ」
「分かってる、分かってる~」
「任せろ!」
その後、フェルトは2体の小鳥を創り、ケビンは1体の小型犬を創りだし、それぞれ分かれ道の先へと進ませた。
暫くするとケビンが声を上げる。
「見つけた! 目印だよ。周囲にはたぶん誰もいないし、少し場所も開けてる」
「やるじゃんケビン。よ~し、それじゃそこに向かおうか。それでいいよね、ルーク?」
「あぁ。まずは中心に近付く方がいいしな。ケビン、案内頼む」
そしてケビンの案内に付いて行くと、遠くに目印の絵が見え、その近くが開けている事が分かるとルークはケビンたちを止めた。
ルークはその場で他に誰も居ないかを確認する為、再び地面から狼を創りだし偵察に行かせた。
「ルーク、少し警戒し過ぎじゃないか? 音も声も何も聞こえないんだから、誰も居ないだろ」
「いや、いきなり開けた場所に出るんだ。警戒しておいて越した事はないだろ」
「(確かにルークの言う通り、今までの道や場所と急に変わるなら、何か仕掛けていたりと考えるのが普通だよな)」
フェルトはルークと同じ考えをしており、自分もこっそりとトカゲを創りだして壁を這わせて向かわせた。
その後ルークが誰も居ない事を確認した後、3人は開けた場所へ進み目印の前に立った。
そして地図と照らし合わせて、自分たちの位置を再確認するとそこはスタート地点から右斜めの方向にある目印の場所であった。
「(入り組んだ分かれ道で、完全に方向感覚がおかしくなっていたと思ったが、これでリセット出来たという事か)」
「うわっ、思ったり斜めに進んでたのか」
「あの入り乱れた分かれ道で、完全にどの後方に進んでるか分からなくなってたんだね、俺たち」
「とりあえず場所の再確認は出来た。後は、ここから中心に向かって進むだけだ」
ルークの言葉に、フェルトは親指を立てるジェスチャーをしケビンは眼鏡を得意げに人差し指で上げた。
そのまま3人は中心へと進む道へと歩き出した瞬間だった、進もうとした道以外が全て檻で塞がれてしまう。
「っ!? 何事!?」
「檻?……いや、あれは魔力分類の創造と技量を合わせて瞬時に創りだした物だ」
「ねぇ、正面の道だけ塞がってないって事はさ……」
フェルトの言葉に全員が一斉にかまえると、正面の通路の奥から何者かが近づいて来る足が聞こえた。
直後、その足音が止まりその場から踏み込んで、こちらに突っ込んで来る気配をいち早く感じたルークは「来るぞ!」と口に出した。
すると、その数秒後ルークたちの前に現れたのは1体のゴーレムであった。
「ゴーレム!?」
「ケビン! 驚くのは後だよ! このままじゃ押し潰さる!」
「(くっ、間に合うか? いや、間に合わせる!)」
ルークは魔力を瞬時に凝縮し、突っ込んで来るゴーレムに向けてその魔力を勢いよく放つ。
それと同時に、ケビンは『バースト』を放ち、フェルトは『ブリザード』を放つと3人の攻撃がゴーレム直撃すると、大きな爆発音が響き渡る。
爆発の影響で周囲が煙に覆われるが、直ぐにルークが風で煙を払うとゴーレムは粉々に砕け散っているを確認し、安堵の息をついた直後だった。
「はい。これで貴方たちは一度背後を取られて致命傷だね」
「!?」
「あ~ダメダメ! 動かないでね」
ルークが咄嗟に振り返ろうとしたが、頭の後ろに人差し指を突き立てられながら女性の声で言われてしまい、振り返るのをやめた。
「……エリス先輩」
「大正解。あとルーク以外の2人もそのままにしてね」
ケビンは、突然の事に理解が追い付かず困惑した顔をしており、フェルトもルーク同様に指を突き立てられており、身動きが取れずにいた。
「いつの間にって思ってる? そうよね。貴方たちからしたら、急に私が背後に現れた様にしか思えないものね。でもね、私は最初からここにいたのよ」
「!? そんなはずは……」
「しっかりと偵察はしたから、あり得ないって? でもそれは平面だけでしょ。上は見なかったわよね?」
その言葉に、ルークとフェルトは瞬時に理解した。
「そう、君たちは見落としていたんだよ。いや、勝手に思い込んでいたと言うべきかな」
そこへゴーレムが突っ込んで来た方から、男性の声が近付きながら聞こえて来た。
そしてその人物がルークたちの前に姿を現すと、ルークは苦い顔をするのであった。
「敵は必ず、同じ目線にいると」
「えぇぇ……何で~」
「いや~これは最悪な状況だね。まさか、しょっぱなで2人の邪魔者と遭遇するとはね。ツイてない」
「ミカロス先輩」
ルークたちがその場で遭遇してしまったのは邪魔者であるエリスだけではなく、同じく邪魔者であるミカロスともでもあったのだった。
「『聞こえてますか皆さん? 聞こえていたら各班、手を上げて下さい』」
そう言われて、私たちは手を上げた。
「『ありがとうございます。全班に聞こえている事が確認出来ました。それでは、これよりダンジョン捜索試験を開始します』」
アナウンスの直後、カウントダウンの様な音が鳴り始め最後に開始の合図の音がダンジョン中に鳴り響いた。
私たちはその音と同時に中心のメダルに向かって足を踏み出した。
「よし、まずはこの一本道を進むしかないし、少しペースを上げる?」
「そうだな一本道なら、誰かと遭遇する事もないだろうし、まずは最初の目印を目指して向かうのはいいんじゃないのか?」
「たぶん他のチームも同じ事を考えると思うし、最初は邪魔者と遭遇しない様に警戒しつつ進むのがいいかと思うぞ」
「うん。ベックスの言う通りそれには警戒しつつ進もうか」
私は配布された簡易的な地図を手に持ちながら、自分たちの場所から一番近い目印がある場所へと向かった。
目印は自分たちのスタート地点へ戻る目印でもあり、自分たちの位置を確認する為の物として絵やオブジェクトがあるのだ。
このダンジョンの形は簡単に言うと、蜘蛛の巣の様な感じである。
外側から内側に向けて通路が複雑になっている様な地図となっており、迷いやすくもなっていると思われる。
私たちや他のチームはダンジョンの外側を通って自分たちのスタート地点へと来たため、実際にダンジョンを進むのはこれが初めてである。
ダンジョン内は、明りがしっかりとあり視界が悪い訳じゃなかった。
そのまま私たちは、一本道を少し早く進み初めての分かれ道とぶつかった。
「いきなり難しい判断だな」
ガードルがそう呟いた分かれ道は、左右斜めと直進の3つに分かれている所であったのだ。
いきなり三本道から選ぶのか……でも、ここはひとまず地図通り中心に向かって進むべきだと私は思うな。
私はそれを伝えようとしたが、先にベックスが同じ意見を出してくれたので、私はそれに賛同し全員の意見が一致したので最初の分かれ道は直進する事にした。
だが、直ぐにまた次は4つの分かれ道があり、そこも中心へと進んでいる方へと向かうが、再び分かれ道に当たるなどと同じ状況が暫く続いた。
そして中心へと進もうと選んでいた道を最終的には進むと、何故か行き止まりに辿り着くのだった。
「なぁ、これってまさか……」
「あぁ、考えてる事は一緒だと思うな」
「同感」
「やっぱり……いきなし迷った」
結果、私たちは今どこに居るのかが分からなくなってしまったのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【ルーク班】
「いや~まさかルークと同じチームになると思わなかったよ。これで試験も安泰だな」
「フェルト、油断大敵だぞ。いかにルークがいるからと言って、無敵最強ではないんだからな」
「堅いな~ケビンは。まさに、眼鏡の堅物だな」
「いや、そ、そうかな~やっぱり眼鏡を掛けているとそう言う風に見えるのか」
フェルトの言葉に何故か少し照れるケビン。
まさかの反応に、フェルトも少し驚いてしまう。
「(いや、褒めてはないんだけどな。にしても、学院の下にこんな所があったとはね)」
フェルトは、周囲を見ながらそんな事を思っていると、先頭を歩いていたルークが足を止めた。
「どうしたんだルーク?」
「何か見つけたの?」
「……さっきからやたらと分かれ道が多いと思ってな」
そう答えるとルークはその場にしゃがみ、地面に手を付けると魔力分類の技量を使い、地面から狼を2体創り出し分かれ道の先へと進ませた。
「偵察か?」
「それもあるが、どの道を選んだとしても同じ様な感じだとしたら、適当に進んだらいずれ迷う気がしてな」
「さっすが~ルーク」
「はぁ~チーム戦の試験なんだから、お前たちも協力してくれよ」
「分かってる、分かってる~」
「任せろ!」
その後、フェルトは2体の小鳥を創り、ケビンは1体の小型犬を創りだし、それぞれ分かれ道の先へと進ませた。
暫くするとケビンが声を上げる。
「見つけた! 目印だよ。周囲にはたぶん誰もいないし、少し場所も開けてる」
「やるじゃんケビン。よ~し、それじゃそこに向かおうか。それでいいよね、ルーク?」
「あぁ。まずは中心に近付く方がいいしな。ケビン、案内頼む」
そしてケビンの案内に付いて行くと、遠くに目印の絵が見え、その近くが開けている事が分かるとルークはケビンたちを止めた。
ルークはその場で他に誰も居ないかを確認する為、再び地面から狼を創りだし偵察に行かせた。
「ルーク、少し警戒し過ぎじゃないか? 音も声も何も聞こえないんだから、誰も居ないだろ」
「いや、いきなり開けた場所に出るんだ。警戒しておいて越した事はないだろ」
「(確かにルークの言う通り、今までの道や場所と急に変わるなら、何か仕掛けていたりと考えるのが普通だよな)」
フェルトはルークと同じ考えをしており、自分もこっそりとトカゲを創りだして壁を這わせて向かわせた。
その後ルークが誰も居ない事を確認した後、3人は開けた場所へ進み目印の前に立った。
そして地図と照らし合わせて、自分たちの位置を再確認するとそこはスタート地点から右斜めの方向にある目印の場所であった。
「(入り組んだ分かれ道で、完全に方向感覚がおかしくなっていたと思ったが、これでリセット出来たという事か)」
「うわっ、思ったり斜めに進んでたのか」
「あの入り乱れた分かれ道で、完全にどの後方に進んでるか分からなくなってたんだね、俺たち」
「とりあえず場所の再確認は出来た。後は、ここから中心に向かって進むだけだ」
ルークの言葉に、フェルトは親指を立てるジェスチャーをしケビンは眼鏡を得意げに人差し指で上げた。
そのまま3人は中心へと進む道へと歩き出した瞬間だった、進もうとした道以外が全て檻で塞がれてしまう。
「っ!? 何事!?」
「檻?……いや、あれは魔力分類の創造と技量を合わせて瞬時に創りだした物だ」
「ねぇ、正面の道だけ塞がってないって事はさ……」
フェルトの言葉に全員が一斉にかまえると、正面の通路の奥から何者かが近づいて来る足が聞こえた。
直後、その足音が止まりその場から踏み込んで、こちらに突っ込んで来る気配をいち早く感じたルークは「来るぞ!」と口に出した。
すると、その数秒後ルークたちの前に現れたのは1体のゴーレムであった。
「ゴーレム!?」
「ケビン! 驚くのは後だよ! このままじゃ押し潰さる!」
「(くっ、間に合うか? いや、間に合わせる!)」
ルークは魔力を瞬時に凝縮し、突っ込んで来るゴーレムに向けてその魔力を勢いよく放つ。
それと同時に、ケビンは『バースト』を放ち、フェルトは『ブリザード』を放つと3人の攻撃がゴーレム直撃すると、大きな爆発音が響き渡る。
爆発の影響で周囲が煙に覆われるが、直ぐにルークが風で煙を払うとゴーレムは粉々に砕け散っているを確認し、安堵の息をついた直後だった。
「はい。これで貴方たちは一度背後を取られて致命傷だね」
「!?」
「あ~ダメダメ! 動かないでね」
ルークが咄嗟に振り返ろうとしたが、頭の後ろに人差し指を突き立てられながら女性の声で言われてしまい、振り返るのをやめた。
「……エリス先輩」
「大正解。あとルーク以外の2人もそのままにしてね」
ケビンは、突然の事に理解が追い付かず困惑した顔をしており、フェルトもルーク同様に指を突き立てられており、身動きが取れずにいた。
「いつの間にって思ってる? そうよね。貴方たちからしたら、急に私が背後に現れた様にしか思えないものね。でもね、私は最初からここにいたのよ」
「!? そんなはずは……」
「しっかりと偵察はしたから、あり得ないって? でもそれは平面だけでしょ。上は見なかったわよね?」
その言葉に、ルークとフェルトは瞬時に理解した。
「そう、君たちは見落としていたんだよ。いや、勝手に思い込んでいたと言うべきかな」
そこへゴーレムが突っ込んで来た方から、男性の声が近付きながら聞こえて来た。
そしてその人物がルークたちの前に姿を現すと、ルークは苦い顔をするのであった。
「敵は必ず、同じ目線にいると」
「えぇぇ……何で~」
「いや~これは最悪な状況だね。まさか、しょっぱなで2人の邪魔者と遭遇するとはね。ツイてない」
「ミカロス先輩」
ルークたちがその場で遭遇してしまったのは邪魔者であるエリスだけではなく、同じく邪魔者であるミカロスともでもあったのだった。
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