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第267話 第二期期末試験⑬~反発連携~
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マルロスが連続で鋭い体術を仕掛けるも、ヒビキはそれを全て防ぐ。
するとマルロスはその一瞬で何かに気付き後退しながら『アイス』を連続で放つ。
ヒビキはそれを魔法で防ぐことはせず、瞬時に後ろへ飛んで避ける。
そしてマルロスは、片手で仮面を外す動作を取ると咄嗟にヒビキは片腕を顔の前に出し、顔を逸らした。
「やっぱりか」
マルロスはそう呟くと、仮面を抑えている手とは逆の手をヒビキの方に向け『サンダー』を放つ。
放たれた雷はヒビキに一直線に向かい、それに遅れて気付いたヒビキは避けきれず直撃してしまう。
「うっ……体が痺れる」
「ヒビキ、君は自分の行動をある程度予測して動いていたね」
ヒビキはマルロスからの問いかけには答えず、黙っていたがマルロスは続けた。
「君の特異な魔法は『残留思念』だったね。相手の行動などを後から読み取れるような物だったよね。それを君は使って自分の行動を先読みしたんじゃないのか?」
「は? 何言ってるんだよマルロス。今自分で言った事と矛盾してるじゃねぇかよ。『残留思念』は形跡を読み取る魔法だって言ったろ」
「あぁ、そうだな。だが、そう言っているのは君だけだ。そもそも『残留思念』の魔法自体君しか使えないのだから、どう言おうが伝えようがそうとしか思えないだろ」
「……」
「一応自分も『残留思念』については調べた事があるが、ほとんど詳しく分かる事はなかった。だが、エメルから残った微かな魔力を読み取る魔法とするなら、逆に相手から微かに出る魔力から行動の先読みも出来るかもしれないと聞いたんだよ」
「はっ、所詮は推測に過ぎねぇな」
「そうだな。今、そんな事はどうでもいいよな。このまま君を倒すだけだ」
そう言うとマルロスは両手をヒビキに向けると、両手に魔力を纏うと赤と青の色へと変化した。
そして一気に両手を突きだそうとして何かを放とうとした直後、突然マルロスの前に地面から壁が突き出て来て、前の視界を奪ったのだった。
「っ!? 何だ!?」
マルロスは直ぐにそれが何者かによる魔力創造だと理解し、思い当たる人物が浮かび振り返る。
するとそこにはマルロスが思った通り、シンリが苦しい表情をしながら両手を地面につけ、少し笑っていた。
「君か」
「あははは……僕もやらっぱなしで、いいところなしとか嫌なんですよ」
マルロスはシンリの方から直ぐに正面に視線を戻すと、目の前の壁を『アイス』で凍らせ蹴り飛ばし破壊した。
だが、次に視界に入ったのはまさかの拳を振りかぶっていたヴァンであった。
ヴァンがそのまま突きだした右拳には地面から創造し技量で創り出したガントレットが装備され、微量ながら魔力が帯びていた。
「『ガントレットバースト』」
そう告げると、マルロスに直撃する寸前でガントレットの先端から爆発が起こり、その威力でマルロスが吹き飛ばされる。
しかしマルロスは、地面に足を着け吹き飛ばされた威力を減らしていき、途中で耐えきる。
ヴァンは遠くの壁まで吹き飛ぶようなイメージで全力で放っていた為、耐えられてしまった事に少し驚いていた。
だが、マルロスも直撃していた為全くの無傷という訳ではなかった。
が、直ぐに反撃する為に魔法を放とうとするが、ヴァンの背後に隠れていたヒビキがそこで真横に飛び出て来て先に魔法を唱えた。
「『リストリクション』」
するとヒビキの両手から2匹の蛇が放たれると、高速でマルロスの元に辿り着き体を拘束した。
「(しまった)」
「ちっ! 余計な事をして」
「良い所どりって言って欲しいね。まぁ所詮は、あのオービン憧れの後輩君の実力って所か。オービンに憧れる奴は、ろくな奴が居ねぇからな。つうか、俺の戦いに割り込んで来るなよ」
「はっ、さっきやられてたくせに何ってるんだこの先輩は。それに、あんたこそオービン先輩に嫉妬してるんじゃないんですかね? そこまで煽られると、そうとしか思えないですね」
「あ? 誰が誰に嫉妬してるって? いい加減な事を口にするんじゃねぇぞ、後輩」
「ムキになるって事はそうなんですね。恥ずかしいですね、自分を認められない人とか」
「はいはい。そうやって直ぐに相手の上げ足を取る様な事をするのが、オービンに憧れる奴の特徴なんだよな。嫌だ嫌だ。お前らがオービンの評価を下げてるって自覚がねぇのかな?」
「は? 何言ってるんですか? それを言うなら、あんたみたいな人がオービン先輩の評価を下げてるんでしょうが」
と、2人は再び言い合いをし始めるとそれを見たマルロスは一時撤退しようと動き始めるが、2人はマルロスの動きを見逃さなかった。
「逃げるなマルロス!」
そう言って先にヒビキが追いかけ始めると、それを見たヴァンは不敵な笑みを浮かべ地面土を片手で持てるだけ持った。
そしてそれに対し技量、質量を使い何発もの弾丸に似せた物を創り出した。
ヒビキは背を向け始めたマルロスの足元目掛けて『リストリクション』をもう一度放った瞬間だった。
背後から、殺気に似た物を感じすぐさま真横に避けた。
その後、先程自身が居た所を高速で何かが飛んで行くのを目にして、すぐさまヴァンの方を見るとヴァンは何かを投げ飛ばした体勢になっていた。
「おいお前! 今俺事狙ったろ?」
「そんな訳ないですよ。先輩なら気付くと思いましたし、さっきの囮にされたお返しですよ」
「はぁ?」
その時ヴァンがマルロス目掛けて投げたのは、土から創り出した魔力が多少込められた弾丸であった。
弾丸と言っても、それに形状を似せているだけであるが『インパクト』の魔法を込めて投げ飛ばしていたのだった。
一方でマルロスも、何かしてくるだろうと警戒はしつつ後退していた。
そして、先にヒビキが放って来た魔法を拘束された状態で『ストーム』で弾き飛ばした直後に、ヴァンが投げ飛ばして来た弾丸が迫って来ていた事に気付く。
「(っ速い! このままじゃ避けきれない……仕方ない、か)」
するとマルロスは、その場で振り返ると同時に壁で自分の仮面を引っ掛けて強引に剥がし取り、無数に飛んで来た弾丸を直視した。
直後、投げ飛ばされてきた弾丸は全て勢いが殺されて地面に落ちて行くと、中に込められていた『インパクト』の魔法がそこで発動し連鎖する様に大きな破裂を起こすのだった。
それに便乗しマルロスはその場から撤退し、ヴァンとヒビキはマルロスが先程放った魔法によって視界も揺らぎ、そこに大きな破裂音により目を瞑ってしまいマルロスを見失ってしまう。
その後ヴァンとヒビキは、マルロスを見失ったのは互いに相手のせいだと言い合いが始まってしまう。
それをよれよれと歩きながら、ため息をついて見ていたのはシンリであった。
「(はぁ~本当に相性最悪だねあの2人。でも意外と、戦闘とかだと相性いい?)」
シンリは自分が作ったきっかけから、あの2人が反発しながらもマルロス相手に戦っていた姿を思い出していた。
だが、結局はたまたまかみ合っただけなのだろうなと思い、再びため息をついてその場に座り込んだ。
「とりあえず、マルロス先輩を追い返したし結果オーライかな。ひとまず、あの2人の言い合いが終わるまで、少し休も……あ~マジであの腹の一撃は吐くかと思ったわ……」
シンリはそのままヴァンとヒビキの言い合いをただ見守るのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【クリス班】
「はぁ~やっと目印だ」
私たちはやっとの思いで迷路を抜け出し、やっとの思いで目印を見つけていた。
だが、その目印はスタート地点からかなり左にずれている場所であった。
うわっ、滅茶苦茶ズレてる……でもとりあえず、場所の再確認も出来たし後はメダルの方に進むだけだよね。
私たちはかなりの時間歩き続けていた為、その場で少しだけ休憩する事にした。
ガードルもベックスも壁に寄り掛かり休んでいて、私はこの後の進む方向を2人と地図を見ながら相談していた。
そして、あまり休んでもいられない為、動き始めた時だった。
反対の道から『フレイム』が私たちに向かって放たれて来た。
それにいち早くガードルが気付き、私とベックスはガードルに引っ張られる様に避けた。
「何!?」
私が魔法が飛んで来た方を見ながら声を上げると、その方向から人影が現れ話し掛けらる。
「まさか、お前たちと遭遇するとはね」
「っ……マジか」
私はそこで遭遇した人を見て、少し表情が引きつってしまう。
そこに現れたのは、ニック、ガウェン、ガイルの3人であった。
するとマルロスはその一瞬で何かに気付き後退しながら『アイス』を連続で放つ。
ヒビキはそれを魔法で防ぐことはせず、瞬時に後ろへ飛んで避ける。
そしてマルロスは、片手で仮面を外す動作を取ると咄嗟にヒビキは片腕を顔の前に出し、顔を逸らした。
「やっぱりか」
マルロスはそう呟くと、仮面を抑えている手とは逆の手をヒビキの方に向け『サンダー』を放つ。
放たれた雷はヒビキに一直線に向かい、それに遅れて気付いたヒビキは避けきれず直撃してしまう。
「うっ……体が痺れる」
「ヒビキ、君は自分の行動をある程度予測して動いていたね」
ヒビキはマルロスからの問いかけには答えず、黙っていたがマルロスは続けた。
「君の特異な魔法は『残留思念』だったね。相手の行動などを後から読み取れるような物だったよね。それを君は使って自分の行動を先読みしたんじゃないのか?」
「は? 何言ってるんだよマルロス。今自分で言った事と矛盾してるじゃねぇかよ。『残留思念』は形跡を読み取る魔法だって言ったろ」
「あぁ、そうだな。だが、そう言っているのは君だけだ。そもそも『残留思念』の魔法自体君しか使えないのだから、どう言おうが伝えようがそうとしか思えないだろ」
「……」
「一応自分も『残留思念』については調べた事があるが、ほとんど詳しく分かる事はなかった。だが、エメルから残った微かな魔力を読み取る魔法とするなら、逆に相手から微かに出る魔力から行動の先読みも出来るかもしれないと聞いたんだよ」
「はっ、所詮は推測に過ぎねぇな」
「そうだな。今、そんな事はどうでもいいよな。このまま君を倒すだけだ」
そう言うとマルロスは両手をヒビキに向けると、両手に魔力を纏うと赤と青の色へと変化した。
そして一気に両手を突きだそうとして何かを放とうとした直後、突然マルロスの前に地面から壁が突き出て来て、前の視界を奪ったのだった。
「っ!? 何だ!?」
マルロスは直ぐにそれが何者かによる魔力創造だと理解し、思い当たる人物が浮かび振り返る。
するとそこにはマルロスが思った通り、シンリが苦しい表情をしながら両手を地面につけ、少し笑っていた。
「君か」
「あははは……僕もやらっぱなしで、いいところなしとか嫌なんですよ」
マルロスはシンリの方から直ぐに正面に視線を戻すと、目の前の壁を『アイス』で凍らせ蹴り飛ばし破壊した。
だが、次に視界に入ったのはまさかの拳を振りかぶっていたヴァンであった。
ヴァンがそのまま突きだした右拳には地面から創造し技量で創り出したガントレットが装備され、微量ながら魔力が帯びていた。
「『ガントレットバースト』」
そう告げると、マルロスに直撃する寸前でガントレットの先端から爆発が起こり、その威力でマルロスが吹き飛ばされる。
しかしマルロスは、地面に足を着け吹き飛ばされた威力を減らしていき、途中で耐えきる。
ヴァンは遠くの壁まで吹き飛ぶようなイメージで全力で放っていた為、耐えられてしまった事に少し驚いていた。
だが、マルロスも直撃していた為全くの無傷という訳ではなかった。
が、直ぐに反撃する為に魔法を放とうとするが、ヴァンの背後に隠れていたヒビキがそこで真横に飛び出て来て先に魔法を唱えた。
「『リストリクション』」
するとヒビキの両手から2匹の蛇が放たれると、高速でマルロスの元に辿り着き体を拘束した。
「(しまった)」
「ちっ! 余計な事をして」
「良い所どりって言って欲しいね。まぁ所詮は、あのオービン憧れの後輩君の実力って所か。オービンに憧れる奴は、ろくな奴が居ねぇからな。つうか、俺の戦いに割り込んで来るなよ」
「はっ、さっきやられてたくせに何ってるんだこの先輩は。それに、あんたこそオービン先輩に嫉妬してるんじゃないんですかね? そこまで煽られると、そうとしか思えないですね」
「あ? 誰が誰に嫉妬してるって? いい加減な事を口にするんじゃねぇぞ、後輩」
「ムキになるって事はそうなんですね。恥ずかしいですね、自分を認められない人とか」
「はいはい。そうやって直ぐに相手の上げ足を取る様な事をするのが、オービンに憧れる奴の特徴なんだよな。嫌だ嫌だ。お前らがオービンの評価を下げてるって自覚がねぇのかな?」
「は? 何言ってるんですか? それを言うなら、あんたみたいな人がオービン先輩の評価を下げてるんでしょうが」
と、2人は再び言い合いをし始めるとそれを見たマルロスは一時撤退しようと動き始めるが、2人はマルロスの動きを見逃さなかった。
「逃げるなマルロス!」
そう言って先にヒビキが追いかけ始めると、それを見たヴァンは不敵な笑みを浮かべ地面土を片手で持てるだけ持った。
そしてそれに対し技量、質量を使い何発もの弾丸に似せた物を創り出した。
ヒビキは背を向け始めたマルロスの足元目掛けて『リストリクション』をもう一度放った瞬間だった。
背後から、殺気に似た物を感じすぐさま真横に避けた。
その後、先程自身が居た所を高速で何かが飛んで行くのを目にして、すぐさまヴァンの方を見るとヴァンは何かを投げ飛ばした体勢になっていた。
「おいお前! 今俺事狙ったろ?」
「そんな訳ないですよ。先輩なら気付くと思いましたし、さっきの囮にされたお返しですよ」
「はぁ?」
その時ヴァンがマルロス目掛けて投げたのは、土から創り出した魔力が多少込められた弾丸であった。
弾丸と言っても、それに形状を似せているだけであるが『インパクト』の魔法を込めて投げ飛ばしていたのだった。
一方でマルロスも、何かしてくるだろうと警戒はしつつ後退していた。
そして、先にヒビキが放って来た魔法を拘束された状態で『ストーム』で弾き飛ばした直後に、ヴァンが投げ飛ばして来た弾丸が迫って来ていた事に気付く。
「(っ速い! このままじゃ避けきれない……仕方ない、か)」
するとマルロスは、その場で振り返ると同時に壁で自分の仮面を引っ掛けて強引に剥がし取り、無数に飛んで来た弾丸を直視した。
直後、投げ飛ばされてきた弾丸は全て勢いが殺されて地面に落ちて行くと、中に込められていた『インパクト』の魔法がそこで発動し連鎖する様に大きな破裂を起こすのだった。
それに便乗しマルロスはその場から撤退し、ヴァンとヒビキはマルロスが先程放った魔法によって視界も揺らぎ、そこに大きな破裂音により目を瞑ってしまいマルロスを見失ってしまう。
その後ヴァンとヒビキは、マルロスを見失ったのは互いに相手のせいだと言い合いが始まってしまう。
それをよれよれと歩きながら、ため息をついて見ていたのはシンリであった。
「(はぁ~本当に相性最悪だねあの2人。でも意外と、戦闘とかだと相性いい?)」
シンリは自分が作ったきっかけから、あの2人が反発しながらもマルロス相手に戦っていた姿を思い出していた。
だが、結局はたまたまかみ合っただけなのだろうなと思い、再びため息をついてその場に座り込んだ。
「とりあえず、マルロス先輩を追い返したし結果オーライかな。ひとまず、あの2人の言い合いが終わるまで、少し休も……あ~マジであの腹の一撃は吐くかと思ったわ……」
シンリはそのままヴァンとヒビキの言い合いをただ見守るのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【クリス班】
「はぁ~やっと目印だ」
私たちはやっとの思いで迷路を抜け出し、やっとの思いで目印を見つけていた。
だが、その目印はスタート地点からかなり左にずれている場所であった。
うわっ、滅茶苦茶ズレてる……でもとりあえず、場所の再確認も出来たし後はメダルの方に進むだけだよね。
私たちはかなりの時間歩き続けていた為、その場で少しだけ休憩する事にした。
ガードルもベックスも壁に寄り掛かり休んでいて、私はこの後の進む方向を2人と地図を見ながら相談していた。
そして、あまり休んでもいられない為、動き始めた時だった。
反対の道から『フレイム』が私たちに向かって放たれて来た。
それにいち早くガードルが気付き、私とベックスはガードルに引っ張られる様に避けた。
「何!?」
私が魔法が飛んで来た方を見ながら声を上げると、その方向から人影が現れ話し掛けらる。
「まさか、お前たちと遭遇するとはね」
「っ……マジか」
私はそこで遭遇した人を見て、少し表情が引きつってしまう。
そこに現れたのは、ニック、ガウェン、ガイルの3人であった。
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