351 / 564
第350話 ベックスの決意
しおりを挟む
「え、俺に最終競技に出て欲しい?」
「あぁ、頼めるかベックス」
それは『三番勝負』が決まった翌日の事であった。
ルークがその頃はまだ中立派であった俺に、突然自分の派閥として最終競技に出て欲しいと頼み込んでいたのだった。
俺は部屋の前でそんな事を言われたので、とりあえずルームメイトのシンリが居ないので部屋に入ってもらってひとまず話す事にした。
「いや、そもそも俺どっちの派閥にも入るつもりなんだが」
「そこを頼む、ベックス」
そう言ってルークは頭まで下げて来た。
まさかルークがそこまでして頼み込んで来る事に驚き、俺は直ぐにルークに頭を上げさせた。
「何でそこまでするんだよ。最終競技ならルークが出ればいいだろ? 俺である必要がないじゃないか」
「いや、俺じゃダメなんだよ」
「どうしてだよ? 何か制約でもあるのか?」
「……今の俺じゃ最終競技に出たら、真剣にやり合えない気がするんだよ」
俺はルークの返事の意味が分からず首を傾げた。
するとルークはその意味を教えてくれた。
「俺は、次期寮長候補として名乗り出たが、まだ心の何処かで寮長には相応しくないと思っているんだ」
「……」
「それでも立候補したのは、俺よりも相応しい奴がいると皆に認めてもらう為だ」
そこで俺はルークがトウマを次期寮長として今も推している事を理解する。
ルークが自分が次期寮長として相応しくないという理由は聞いてないが、何となくこれまでの振る舞いや世間かの声など色々も含め、自分の中でそう判断しているのだろうと俺は思った。
俺としてはルークもトウマも、どちらも寮長して問題はないと思ってはいる。
だが、どちらかと言われると判断が出来ない。
何と言うか、どちらも一人で今のオービン先輩の様な振る舞いが出来る訳でもないと考えており、二人は誰かを助け助けてもらう様な関係性を築きやって行くような人だと思っていたからである。
ルークに関しては実力という面では凄い才能があるし、影で努力もしているのだろうと思う。
が、人付き合いが少し苦手という感じがするのだ。
見知った相手なら問題はないだろうが、初対面だと世間の印象が強くあまり良くない印象なので、そこからの関係性という事で本人も苦手なんではないかと思っている。
一方でトウマは、ルークとは逆に人を引き付ける様な魅力があり、何だかんだで皆の中心にもなるし、皆の事も知っている。
実力という面ではルークには届かないが、親身になってくれたりとそういう面ではクラスでは一番だと感じている。
だから俺が考えている事としては、二人で寮長と副寮長をやればいいんじゃないかと思っている訳である。
しかし、結局は俺の主観や推測にしか過ぎない為それは口にはしていない。
最終的には本人たちが決める事であり、偶然このような状況になったのなら俺は中立派として見守ろうと考えていたのだ。
「……最終競技までもつれるかも分からないし、もし最終競技になったとしてもお前がわざと負ければいいだろ。いい事じゃないが、別に真剣にやれないからと言って俺に頼む必要はないだろ」
「確かに最終競技まで行くかはまだ分からない。だが、何となくやりそうな気がしているんだ。その時必ず皆は俺を代表者として選ぶはずだ」
「なら、別の奴に託せばいいだろ。トウマだって別に弱い奴じゃないし、いい戦いはするだろ?」
「それじゃダメなんだ。あいつの行く道に立ち塞がる様な相手じゃないと」
「はぁ~何か面倒な事言ってるの分かっているのか、ルーク」
俺の言葉にルークも自覚しているのか、軽く頷く。
「悪いベックス、俺も上手く整理がつききれてないんだ。トウマを推す気持ちはまだあるし、立候補したのも俺の意思でもある。やるからなには、正々堂々と決着を付けたいと考えてもいるんだ」
「どっちつかずってやつか。お前の中じゃどういう割合なんだよ、次期寮長は」
「7、いや6くらいかな。将来的な事を考えて寮長をやって視野など経験をするのも悪くはないと思ったのと、ニックの話から候補を決めたんだ。だが、どうしてもそっちに全部向ききれないんだ。こんな状態で最終競技を仮に出たとしたら、俺はたぶんわざと負ける気がするんだ」
「何となくだが、次期寮長が決まる最終競技は望まれている対決やそれ以上の対決をすべきだと思っているって事か? それで次期寮長が決まるから」
「まぁ、そんな所だ。ベックスに声を掛けたのは、俺並みの力を持つ相手だからだ」
「それならニックでも」
するとルークは首を横に振り「あいつは絶対に最終競技には出ない」と口にした。
そもそもの提案者でもあり、実力で次期寮長を決めようと考えていた張本人でもある為と思い出し納得した。
「『超人』と呼ばれ、ダイモン寮長との特訓で更に力に磨きがかかっているのは知っている。だからこそ、お前にお願いをしたいんだ」
「……仮に、仮に俺が競技で出てわざと負けたらどうする? それもあり得るだろ」
「それはそれで、俺がそう指示したと口にする。俺自身の評価が下がるのは問題ない、結果的にトウマが寮長になるのだし。不満は残るだろうが、俺はその時点で寮長として相応しくはなくなるしな」
「なんだよそれ。じゃ、俺が勝ったら黙って寮長やるのか?」
「あぁ、もちろんだ」
「……さすがにそれは、人任せ過ぎるんじゃないのか? お前を信じている奴らの信頼を裏切るって事だろ」
「確かに酷い事をするな。だから、お前が引き受けてくれたら、皆に説明をする」
「はぁ!? 今のを全部か?」
ルークは頷く。
「そもそも、今のは俺が受ける前提だったが、受けないぞ」
「いや、もうここまで来たら引き受けてくれるまで引き下がらないぞ。話していて決めよ。悪いがベックス、俺のわがままに付き合ってもらうぞ! なんてったて俺は、自己中心的で気まぐれで頼りない無能な第二王子だからな」
「そこで自分の事をそこまで卑下して言うか、普通?」
「世間じゃまだそういう風に思っている奴もいるらしいな。間違ってはないだろ」
「変に開き直りやがって、たちが悪いぞ」
「さぁ、引き受けてくれるまで話をしようか、ベックス」
その後俺は散々つき合わされた結果、押し負けてルークからの頼みを受けたのだった。
だが、引き受けたのは最終競技に出るという事であり、どうするかは俺に決めさせてもらう事にした。
既にルークが引き下がらないと分かった時点で、その事を考えてそういう風にしてもらったのだ。
そして俺は、ある決意をして最終競技へと出場したのである。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「トウマ、次はシールドを張っても防げないぞ」
「マジで反則的な強さだろ、それ」
その直後、ベックスはトウマへ向かって一気に距離を詰めるが、トウマは三重にも魔力創造で壁を創り出し、更にはシールドを展開させた。
ベックスの魔力を纏った拳は、一瞬で壁を突き破り直ぐにトウマのシールドへと直撃する。
そして、徐々にシールドにヒビが入り始める。
トウマは完全に押される展開だったが、想像していた以上の戦いに周囲の皆は盛り上がる。
「(ぐっ……やばい! マジで受けとめきれない!)」
と、トウマはかすめてでも回避行動をすべきかなどを考え始めた時だった。
突然拳を叩き込んで来ているベックスが、口を開きトウマに話し掛けた。
その言葉を聞き、トウマは軽く俯く。
が、一気にトウマがシールドへ多くの魔力を流し、ベックスを押し返すのだった。
「ぐっ……」
「挑発とは、ベックスらしくないな。だけど、おかげで弱音が消えて気持ちが上がったぞ!」
「あぁ、頼めるかベックス」
それは『三番勝負』が決まった翌日の事であった。
ルークがその頃はまだ中立派であった俺に、突然自分の派閥として最終競技に出て欲しいと頼み込んでいたのだった。
俺は部屋の前でそんな事を言われたので、とりあえずルームメイトのシンリが居ないので部屋に入ってもらってひとまず話す事にした。
「いや、そもそも俺どっちの派閥にも入るつもりなんだが」
「そこを頼む、ベックス」
そう言ってルークは頭まで下げて来た。
まさかルークがそこまでして頼み込んで来る事に驚き、俺は直ぐにルークに頭を上げさせた。
「何でそこまでするんだよ。最終競技ならルークが出ればいいだろ? 俺である必要がないじゃないか」
「いや、俺じゃダメなんだよ」
「どうしてだよ? 何か制約でもあるのか?」
「……今の俺じゃ最終競技に出たら、真剣にやり合えない気がするんだよ」
俺はルークの返事の意味が分からず首を傾げた。
するとルークはその意味を教えてくれた。
「俺は、次期寮長候補として名乗り出たが、まだ心の何処かで寮長には相応しくないと思っているんだ」
「……」
「それでも立候補したのは、俺よりも相応しい奴がいると皆に認めてもらう為だ」
そこで俺はルークがトウマを次期寮長として今も推している事を理解する。
ルークが自分が次期寮長として相応しくないという理由は聞いてないが、何となくこれまでの振る舞いや世間かの声など色々も含め、自分の中でそう判断しているのだろうと俺は思った。
俺としてはルークもトウマも、どちらも寮長して問題はないと思ってはいる。
だが、どちらかと言われると判断が出来ない。
何と言うか、どちらも一人で今のオービン先輩の様な振る舞いが出来る訳でもないと考えており、二人は誰かを助け助けてもらう様な関係性を築きやって行くような人だと思っていたからである。
ルークに関しては実力という面では凄い才能があるし、影で努力もしているのだろうと思う。
が、人付き合いが少し苦手という感じがするのだ。
見知った相手なら問題はないだろうが、初対面だと世間の印象が強くあまり良くない印象なので、そこからの関係性という事で本人も苦手なんではないかと思っている。
一方でトウマは、ルークとは逆に人を引き付ける様な魅力があり、何だかんだで皆の中心にもなるし、皆の事も知っている。
実力という面ではルークには届かないが、親身になってくれたりとそういう面ではクラスでは一番だと感じている。
だから俺が考えている事としては、二人で寮長と副寮長をやればいいんじゃないかと思っている訳である。
しかし、結局は俺の主観や推測にしか過ぎない為それは口にはしていない。
最終的には本人たちが決める事であり、偶然このような状況になったのなら俺は中立派として見守ろうと考えていたのだ。
「……最終競技までもつれるかも分からないし、もし最終競技になったとしてもお前がわざと負ければいいだろ。いい事じゃないが、別に真剣にやれないからと言って俺に頼む必要はないだろ」
「確かに最終競技まで行くかはまだ分からない。だが、何となくやりそうな気がしているんだ。その時必ず皆は俺を代表者として選ぶはずだ」
「なら、別の奴に託せばいいだろ。トウマだって別に弱い奴じゃないし、いい戦いはするだろ?」
「それじゃダメなんだ。あいつの行く道に立ち塞がる様な相手じゃないと」
「はぁ~何か面倒な事言ってるの分かっているのか、ルーク」
俺の言葉にルークも自覚しているのか、軽く頷く。
「悪いベックス、俺も上手く整理がつききれてないんだ。トウマを推す気持ちはまだあるし、立候補したのも俺の意思でもある。やるからなには、正々堂々と決着を付けたいと考えてもいるんだ」
「どっちつかずってやつか。お前の中じゃどういう割合なんだよ、次期寮長は」
「7、いや6くらいかな。将来的な事を考えて寮長をやって視野など経験をするのも悪くはないと思ったのと、ニックの話から候補を決めたんだ。だが、どうしてもそっちに全部向ききれないんだ。こんな状態で最終競技を仮に出たとしたら、俺はたぶんわざと負ける気がするんだ」
「何となくだが、次期寮長が決まる最終競技は望まれている対決やそれ以上の対決をすべきだと思っているって事か? それで次期寮長が決まるから」
「まぁ、そんな所だ。ベックスに声を掛けたのは、俺並みの力を持つ相手だからだ」
「それならニックでも」
するとルークは首を横に振り「あいつは絶対に最終競技には出ない」と口にした。
そもそもの提案者でもあり、実力で次期寮長を決めようと考えていた張本人でもある為と思い出し納得した。
「『超人』と呼ばれ、ダイモン寮長との特訓で更に力に磨きがかかっているのは知っている。だからこそ、お前にお願いをしたいんだ」
「……仮に、仮に俺が競技で出てわざと負けたらどうする? それもあり得るだろ」
「それはそれで、俺がそう指示したと口にする。俺自身の評価が下がるのは問題ない、結果的にトウマが寮長になるのだし。不満は残るだろうが、俺はその時点で寮長として相応しくはなくなるしな」
「なんだよそれ。じゃ、俺が勝ったら黙って寮長やるのか?」
「あぁ、もちろんだ」
「……さすがにそれは、人任せ過ぎるんじゃないのか? お前を信じている奴らの信頼を裏切るって事だろ」
「確かに酷い事をするな。だから、お前が引き受けてくれたら、皆に説明をする」
「はぁ!? 今のを全部か?」
ルークは頷く。
「そもそも、今のは俺が受ける前提だったが、受けないぞ」
「いや、もうここまで来たら引き受けてくれるまで引き下がらないぞ。話していて決めよ。悪いがベックス、俺のわがままに付き合ってもらうぞ! なんてったて俺は、自己中心的で気まぐれで頼りない無能な第二王子だからな」
「そこで自分の事をそこまで卑下して言うか、普通?」
「世間じゃまだそういう風に思っている奴もいるらしいな。間違ってはないだろ」
「変に開き直りやがって、たちが悪いぞ」
「さぁ、引き受けてくれるまで話をしようか、ベックス」
その後俺は散々つき合わされた結果、押し負けてルークからの頼みを受けたのだった。
だが、引き受けたのは最終競技に出るという事であり、どうするかは俺に決めさせてもらう事にした。
既にルークが引き下がらないと分かった時点で、その事を考えてそういう風にしてもらったのだ。
そして俺は、ある決意をして最終競技へと出場したのである。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「トウマ、次はシールドを張っても防げないぞ」
「マジで反則的な強さだろ、それ」
その直後、ベックスはトウマへ向かって一気に距離を詰めるが、トウマは三重にも魔力創造で壁を創り出し、更にはシールドを展開させた。
ベックスの魔力を纏った拳は、一瞬で壁を突き破り直ぐにトウマのシールドへと直撃する。
そして、徐々にシールドにヒビが入り始める。
トウマは完全に押される展開だったが、想像していた以上の戦いに周囲の皆は盛り上がる。
「(ぐっ……やばい! マジで受けとめきれない!)」
と、トウマはかすめてでも回避行動をすべきかなどを考え始めた時だった。
突然拳を叩き込んで来ているベックスが、口を開きトウマに話し掛けた。
その言葉を聞き、トウマは軽く俯く。
が、一気にトウマがシールドへ多くの魔力を流し、ベックスを押し返すのだった。
「ぐっ……」
「挑発とは、ベックスらしくないな。だけど、おかげで弱音が消えて気持ちが上がったぞ!」
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
男女比8対1の異世界に転移しました、防御力はレベル1です
オレンジ方解石
恋愛
結婚式の最中に、夫に他の女と逃げられた花嫁、水瀬透子。
離婚届けを出す直前に事故で瀕死となった彼女は、異世界の女神から『妾と取り引きするなら、助けてやろう』と持ちかけられる。
異世界の《世界樹》の《種》を宿す《仮枝》となった透子は、女神の世界に連れて行かれ、二年を過ごすこととなった。
そこは男女比が8対1という偏った世界であり、女性が《四気神》と呼ばれる守護者に守られる世界。
女神とはぐれた透子は、そこで美形の青年、紅霞に助けられるが……。
※追記の追記を少し直しました。
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
9回巻き戻った公爵令嬢ですが、10回目の人生はどうやらご褒美モードのようです
志野田みかん
恋愛
アリーシア・グランツ公爵令嬢は、異世界から落ちてきた聖女ミアに婚約者を奪われ、断罪されて処刑された。殺されるたびに人生が巻き戻り、そのたびに王太子マクシミリアンはミアに心奪われ、アリーシアは処刑、処刑、処刑!
10回目の人生にして、ようやく貧乏男爵令嬢アリーに生まれ変わった。
もう王太子や聖女には関わらない!と心に決めたのに、病弱な弟のために王宮の侍女として働くことに。するとなぜか、王太子マクシミリアンは聖女ミアには目もくれず、男爵令嬢アリーを溺愛し始めて……。
(頭を空っぽにして笑えることを目指したコメディです。2020年に執筆した作品です。本作を読みたいというお声があったため再掲します)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる