480 / 564
第479話 無鉄砲者
しおりを挟む
「はぁー、はぁー、これが王国軍隊長サストの強さ」
ルークはそう口にし、離れた場所で呼吸を整えていた。
周囲は更に結界内で覆われており、ルークたち以外に相手のサストしかいない状況であった。
視界の先ではダンデ、スバンを中心に次期副寮長たちで支援しつつ戦闘が行われていた。
だが相手のサストは複数人相手だろうが不利になる事なく、ダンデの接近攻撃に対しては上手く流しスバンの魔法は身に付けた防具で弾き飛ばしていた。
体術も魔法もサストの方が完全に格上であり、ロムロスの作戦もことごとく読まれ隙を突いての解除コード奪取も失敗に終わっていた。
解除コードは首元かつる下げており、戦闘に応じて取れると思われたが手にすらかする事が出来ずにいた。
「どうするロムロス? 足止めも身動きも少しでも封じる事も出来ない。攻撃を仕掛けても簡単に流れて相手にすらなってない感じだ……」
トウマが一度下がって来てロムロスに訊ねるも、手詰まり状態でありロムロスは奥歯を噛んだ。
そしてダンデとスバンも反対側へと一旦下がり上がった息を整え始める。
サストは終始無言のまま、左右に離れて行ったルークたちを交互に見つめた。
「ロムロス、ダンデとスバンたちと合流出来る様に誘導してくれ。やはり、力を温存出来る相手じゃない。俺の最大火力で吹き飛ばす」
「待てルーク! まだこの後も戦闘をするんだ、全力なんてここで出していたら」
「じゃ、他に何か解除コードを奪取出来る作戦があるのか?」
ルークの問いかけにロムロスは言い返す事が出来ずに黙ってしまう。
「ロムロス、俺は心の何処かで解除コードを奪うくらいなら隊長だろうと大丈夫だと思っていたよ。だけど、甘く考え過ぎていたよ。全力を出しても手が届くかどうかの状況だよ、これ」
「っ……確かに俺もトウマの様に、倒すんじゃなく奪うくらいならと甘く見積もってた。だが結果はこれだ」
そうロムロスが口にした直後、耳元に付けていた通信用魔道具でダンデとスバンにルークの作戦を伝えだす。
「ルーク、最大火力を放てるまでの時間は?」
「最短で一分」
「全員で飛び掛かればそれくらい稼げるだろ。な、ロムロス」
「向こうも消耗が激しいから、半々いやそれ以下かもしれない。それにルークが最大火力を放とうとすることぐらいすぐに見抜いて、最初に潰しにくるかもしれない」
タツミはその考えに「確かに」としか口に出来なかった。
「俺の守りは考えなくていい、動きながら準備は出来る。後は、射線上から離れてくれれば問題はない」
「すぐにどけって言われてもどけない場合もあるし、人質に取られるかもしれないだろうが」
「ダンデ、悪いがもう少しだけ接近戦を頼めるか? スバンも先程と同じ様に接近と中距離からの攻撃を頼む」
ロムロスはすぐさま作戦を構築し始め、通信用魔道具で伝える。
自身とトウマは長距離からの魔法攻撃とし、次期副寮長たちに中距離からの攻撃と支援を継続依頼する。
ダンデやスバルたちはすぐに了承した。
トウマは自身が言った事の考慮はどうするんだと口にしようとしたが、ロムロスは先程の戦いでダンデならその可能性は低いと考え作戦を立てたのだろうと思い口をつぐんだ。
ロムロスはこれまでのサストとの戦いでこちらを殺しに来る様な気配や攻撃は仕掛けて来てないという判断材料や、相手もこの中でルークが一番危険と判断しているであろうという判断から、ルークの作戦を立てた。
「ルーク、頼んだ」
「ああ。任せろ」
と、声を掛け合った後ロムロスが作戦開始を告げ、ダンデとスバンが再び突っ込み。
ロムロスとタツミが魔法で攻撃を仕掛ける。
サストは周囲が動き始めたのに反応して動き始め、近付いて来るダンデたちから対処しようと踏み込んだ時に、背後からルークの異様な魔力の集まりを察知し振り返る。
だがそこへ迫っていたのは、ロムロスとタツミが放った魔法であった。
サストは方向を百八十度変え移動し始め、迫る魔法を防具で防ぎロムロスたちに近付いて行く。
が、ルークはすぐさまその場から離れ始めサストは移動し始めたルークを逃がさまいと目で追いつつ、腕に魔力を集め始める。
ロムロスはそれを目にし少しでも狙いをずらそうと魔法を放とうとするも、サストの方が魔法の速度が速く「間に合わない」と思った直後だった。
突如サストの動きがそこで固まったのだ。
そこへロムロスとスバンが放った魔法が直撃する。
ダンデは異常な出来事に一旦足を止め、距離をとった。
サストは魔法攻撃を受けてもびくともせずその場で固まり続けていた。
ルークも思わぬ状況に魔力を集中させるのを止めてしまう。
皆が驚き様子を見ようと止まっている中で、トウマだけは何故かふとこれはチャンスなのではと勝手に思いサストに突っ込んで行く。
そしてそのまま、首から下げていた解除コードを掴み引っ張って手にするのだった。
「あれ、マジで取れちゃった」
その行動にはロムロスを含め皆が驚き声を上げるが、一番驚いていたのは行動したトウマ自身であった。
トウマは驚きながらもロムロスの元へと戻って来ると、ダンデやスバンたちも未だに動かないサストを警戒しつつタツミの元へと集まり始める。
「ど、どうしよ。取れちゃったよ」
「いや凄いけど、何してんだお前! あそこで近付く奴があるか!」
「その何ていうか、あ、これとれんじゃね? っていう思考が走ったらそのまま動いていたんだよ」
「普通はそうはならないと思いますわ」
「でも、何にしろ解除コードが運よくでも奪取出来たのは奇跡だ」
そこへルークも合流して来てサストの方を向きながら口を開く。
「で、どういう事だ? 何が起きてるんだこれ」
サストはあれから微動だにしておらず、ルークたちも不気味に感じ始めていると、突然覆われていた結界が解除され始める。
それと同時に先程まで固まっていたサストの全身が茶色くなり始めるのだった。
「おいおいおい、何だよあれは!」
「結界も解かれて行くわ。戦っていた結界内だけでなくて、周辺を囲っていた結界もよ」
スバンが自身らが王国軍隊長のレントを振り切って突破して来た結界も解除され始めたのを指さし、皆もそれを目にする。
「解除コードを奪取するとこうなるって事か?」
トウマは自身が手にした解除コードを見ながら呟くと、ルークは「今はそれよりも解除コードを学院へ届けよう」と口にした。
トウマたちは頷き結界外にいるであろうサポート班と合流する為、その場を離れだすのだった。
ルークはそう口にし、離れた場所で呼吸を整えていた。
周囲は更に結界内で覆われており、ルークたち以外に相手のサストしかいない状況であった。
視界の先ではダンデ、スバンを中心に次期副寮長たちで支援しつつ戦闘が行われていた。
だが相手のサストは複数人相手だろうが不利になる事なく、ダンデの接近攻撃に対しては上手く流しスバンの魔法は身に付けた防具で弾き飛ばしていた。
体術も魔法もサストの方が完全に格上であり、ロムロスの作戦もことごとく読まれ隙を突いての解除コード奪取も失敗に終わっていた。
解除コードは首元かつる下げており、戦闘に応じて取れると思われたが手にすらかする事が出来ずにいた。
「どうするロムロス? 足止めも身動きも少しでも封じる事も出来ない。攻撃を仕掛けても簡単に流れて相手にすらなってない感じだ……」
トウマが一度下がって来てロムロスに訊ねるも、手詰まり状態でありロムロスは奥歯を噛んだ。
そしてダンデとスバンも反対側へと一旦下がり上がった息を整え始める。
サストは終始無言のまま、左右に離れて行ったルークたちを交互に見つめた。
「ロムロス、ダンデとスバンたちと合流出来る様に誘導してくれ。やはり、力を温存出来る相手じゃない。俺の最大火力で吹き飛ばす」
「待てルーク! まだこの後も戦闘をするんだ、全力なんてここで出していたら」
「じゃ、他に何か解除コードを奪取出来る作戦があるのか?」
ルークの問いかけにロムロスは言い返す事が出来ずに黙ってしまう。
「ロムロス、俺は心の何処かで解除コードを奪うくらいなら隊長だろうと大丈夫だと思っていたよ。だけど、甘く考え過ぎていたよ。全力を出しても手が届くかどうかの状況だよ、これ」
「っ……確かに俺もトウマの様に、倒すんじゃなく奪うくらいならと甘く見積もってた。だが結果はこれだ」
そうロムロスが口にした直後、耳元に付けていた通信用魔道具でダンデとスバンにルークの作戦を伝えだす。
「ルーク、最大火力を放てるまでの時間は?」
「最短で一分」
「全員で飛び掛かればそれくらい稼げるだろ。な、ロムロス」
「向こうも消耗が激しいから、半々いやそれ以下かもしれない。それにルークが最大火力を放とうとすることぐらいすぐに見抜いて、最初に潰しにくるかもしれない」
タツミはその考えに「確かに」としか口に出来なかった。
「俺の守りは考えなくていい、動きながら準備は出来る。後は、射線上から離れてくれれば問題はない」
「すぐにどけって言われてもどけない場合もあるし、人質に取られるかもしれないだろうが」
「ダンデ、悪いがもう少しだけ接近戦を頼めるか? スバンも先程と同じ様に接近と中距離からの攻撃を頼む」
ロムロスはすぐさま作戦を構築し始め、通信用魔道具で伝える。
自身とトウマは長距離からの魔法攻撃とし、次期副寮長たちに中距離からの攻撃と支援を継続依頼する。
ダンデやスバルたちはすぐに了承した。
トウマは自身が言った事の考慮はどうするんだと口にしようとしたが、ロムロスは先程の戦いでダンデならその可能性は低いと考え作戦を立てたのだろうと思い口をつぐんだ。
ロムロスはこれまでのサストとの戦いでこちらを殺しに来る様な気配や攻撃は仕掛けて来てないという判断材料や、相手もこの中でルークが一番危険と判断しているであろうという判断から、ルークの作戦を立てた。
「ルーク、頼んだ」
「ああ。任せろ」
と、声を掛け合った後ロムロスが作戦開始を告げ、ダンデとスバンが再び突っ込み。
ロムロスとタツミが魔法で攻撃を仕掛ける。
サストは周囲が動き始めたのに反応して動き始め、近付いて来るダンデたちから対処しようと踏み込んだ時に、背後からルークの異様な魔力の集まりを察知し振り返る。
だがそこへ迫っていたのは、ロムロスとタツミが放った魔法であった。
サストは方向を百八十度変え移動し始め、迫る魔法を防具で防ぎロムロスたちに近付いて行く。
が、ルークはすぐさまその場から離れ始めサストは移動し始めたルークを逃がさまいと目で追いつつ、腕に魔力を集め始める。
ロムロスはそれを目にし少しでも狙いをずらそうと魔法を放とうとするも、サストの方が魔法の速度が速く「間に合わない」と思った直後だった。
突如サストの動きがそこで固まったのだ。
そこへロムロスとスバンが放った魔法が直撃する。
ダンデは異常な出来事に一旦足を止め、距離をとった。
サストは魔法攻撃を受けてもびくともせずその場で固まり続けていた。
ルークも思わぬ状況に魔力を集中させるのを止めてしまう。
皆が驚き様子を見ようと止まっている中で、トウマだけは何故かふとこれはチャンスなのではと勝手に思いサストに突っ込んで行く。
そしてそのまま、首から下げていた解除コードを掴み引っ張って手にするのだった。
「あれ、マジで取れちゃった」
その行動にはロムロスを含め皆が驚き声を上げるが、一番驚いていたのは行動したトウマ自身であった。
トウマは驚きながらもロムロスの元へと戻って来ると、ダンデやスバンたちも未だに動かないサストを警戒しつつタツミの元へと集まり始める。
「ど、どうしよ。取れちゃったよ」
「いや凄いけど、何してんだお前! あそこで近付く奴があるか!」
「その何ていうか、あ、これとれんじゃね? っていう思考が走ったらそのまま動いていたんだよ」
「普通はそうはならないと思いますわ」
「でも、何にしろ解除コードが運よくでも奪取出来たのは奇跡だ」
そこへルークも合流して来てサストの方を向きながら口を開く。
「で、どういう事だ? 何が起きてるんだこれ」
サストはあれから微動だにしておらず、ルークたちも不気味に感じ始めていると、突然覆われていた結界が解除され始める。
それと同時に先程まで固まっていたサストの全身が茶色くなり始めるのだった。
「おいおいおい、何だよあれは!」
「結界も解かれて行くわ。戦っていた結界内だけでなくて、周辺を囲っていた結界もよ」
スバンが自身らが王国軍隊長のレントを振り切って突破して来た結界も解除され始めたのを指さし、皆もそれを目にする。
「解除コードを奪取するとこうなるって事か?」
トウマは自身が手にした解除コードを見ながら呟くと、ルークは「今はそれよりも解除コードを学院へ届けよう」と口にした。
トウマたちは頷き結界外にいるであろうサポート班と合流する為、その場を離れだすのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
男女比8対1の異世界に転移しました、防御力はレベル1です
オレンジ方解石
恋愛
結婚式の最中に、夫に他の女と逃げられた花嫁、水瀬透子。
離婚届けを出す直前に事故で瀕死となった彼女は、異世界の女神から『妾と取り引きするなら、助けてやろう』と持ちかけられる。
異世界の《世界樹》の《種》を宿す《仮枝》となった透子は、女神の世界に連れて行かれ、二年を過ごすこととなった。
そこは男女比が8対1という偏った世界であり、女性が《四気神》と呼ばれる守護者に守られる世界。
女神とはぐれた透子は、そこで美形の青年、紅霞に助けられるが……。
※追記の追記を少し直しました。
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
9回巻き戻った公爵令嬢ですが、10回目の人生はどうやらご褒美モードのようです
志野田みかん
恋愛
アリーシア・グランツ公爵令嬢は、異世界から落ちてきた聖女ミアに婚約者を奪われ、断罪されて処刑された。殺されるたびに人生が巻き戻り、そのたびに王太子マクシミリアンはミアに心奪われ、アリーシアは処刑、処刑、処刑!
10回目の人生にして、ようやく貧乏男爵令嬢アリーに生まれ変わった。
もう王太子や聖女には関わらない!と心に決めたのに、病弱な弟のために王宮の侍女として働くことに。するとなぜか、王太子マクシミリアンは聖女ミアには目もくれず、男爵令嬢アリーを溺愛し始めて……。
(頭を空っぽにして笑えることを目指したコメディです。2020年に執筆した作品です。本作を読みたいというお声があったため再掲します)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる