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第361話 哀れな怪物の最期
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怪物アレルモレドはアレクリアルに対し、噛みつき、切り裂き、魔法を撃ち放った。だがアレクリアルはその全てを斬り伏せた。数多の英雄たちの力を組み合わせて戦うアレクリアルの猛追は途切れることを知らない。
対人用に特化した龍の形態だというのに怪物アレルモレドは手も足も出なかった。これが魔神と呼ばれるものの実力である。だがアレクリアルは違和感を感じ取り、その違和感の正体に気が付き始めた。
「そんな簡単に変貌できないと思ったが…そんな優しい話でもなかったか。」
アレクリアルは強大な魔神だ。しかしこの怪物アレルモレドもまた世界によって改変された強大な怪物なのである。怪物アレルモレドが取り込んだ瘴気の塊、世界のエラー物質が怪物アレルモレドの肉体に変化を与えた。それは対アレクリアルに特化した戦闘形態だ。
このまま戦い続ければ流石のアレクリアルでもまずいかもしれない。なんせアレクリアルであってもこの怪物を殺しきるのには刻を要する。そして時間が経てば経つほどこの怪物はどんどん強くなる。
アレクリアルの表情に焦りが見え始め、怪物アレルモレドは気味の悪い笑みを浮かべる。それは獣としての本能か、それとも今尚残り続ける八大龍王次元龍アレルモレドとしてのものか。しかし突如アレクリアルは笑みを見せた。
アレクリアルは狙っていた。あえて焦った表情を浮かべれば、よりアレクリアルへと意識が集中することを。怪物アレルモレドが己の背後への警戒を怠る瞬間を。その瞬間、アレルモレドの体を光の鎖と闇の鎖が縛り付けた。
「我が王よ、奴は動けません。今のうちに。」
「頼んだぞミチナガ。」
「もう二人とも最高かよ!行くぞドルイド!」
『ドルイド・我が名はドルイド…世界樹の守護者なり。我が世界樹に願い奉る…ここに顕現する世界の過ちを正し給へ……世界樹魔法…理の改め…』
ドルイドが魔法を行使する。この魔法はエラー物質を浄化するために特化した魔法だ。世界の理の間違いを正し、あるべき姿に戻す世界樹の持つ魔法。ミチナガのスマホから世界樹の根が飛び出す。世界樹の根は怪物アレルモレドにまとわりつき、瘴気を吸収し始めた。
世界樹の根には強い浄化作用がある。どんな毒であろうと浄化して吸収する世界樹の力は怪物アレルモレドを急激に弱らせた。もちろん怪物アレルモレドは必死に抗おうとする。しかしそれをナイトの光の鎖による拘束魔法とヴァルドールの闇の鎖による拘束魔法が押しとどめる。
そして世界樹はわずか十数秒で完全に浄化して見せた。これにより怪物アレルモレドは瘴気の力を、エラー物質による再生能力を失った。だがそれだけではない。エラー物質によって変貌していた肉体が、エラー物質が無くなったことにより維持できなくなった。
今やこの怪物アレルモレドは死を待つだけの哀れな怪物に成り果てた。放っておいても時期に死ぬことだろう。だがそれでもこの状況下に抗うために周囲のもの全てに襲いかかった。崩壊し始めた肉体はリミッターが外れ、ナイトとヴァルドールの拘束を引き千切った。
命を燃やしながら暴れまわるこの怪物を止めるのは至難の技だ。このまま暴れ続けられたら流石にこちら側にも甚大な被害が出る。だがそんな時、12英雄たちが動いた。
「もう無限の再生能力もないんだろ!これまでの鬱憤晴らさせてもらうぞ!」
黒帝ザクラムは大剣を両手で握り怪物アレルモレドに対して振り下ろした。その破壊力は流石13英雄ガザラムの末裔なだけある。しかもその切断は魔力の流れをめちゃくちゃにして再生を阻害している。
だがそれでも今なお溢れる魔力を無理やり使い無理やりくっつけた。たがその回復も鉄アレイをセロハンテープでくっつけているようなものだ。少し動いただけで剥がれそうになっている。そこへ突如、耳をつん裂くような轟音と目を眩ませる光と共に雷が降り注いだ。
その雷の雨は止みそうにない。雷轟のマレリアは雷を降り注がせ、その鬱憤を晴らしている。雷の当たった部分は黒く焼き焦げ、怪物アレルモレドを麻痺させて動きを遅くさせた。
そして動きの遅くなったところで剛槍のギュリディアが胴体を突き進む。今や浄化され、ただの魔石へと成り果てた核を攻撃するために。もちろん怪物アレルモレドもそれを許すはずがない。肉を押し寄せてギュリディアを圧殺しようとする。
だがそれも双刃のケリウッドにより阻まれる。深い青の刃を持った剣は押し寄せる肉を凍らせ砕く。暗き赤の刃は肉を焼き焦げさせ炭化させる。強い命の危機を感じた怪物アレルモレドは暴れる。
すると怪物アレルモレドは突如フラフラと混乱しだし、地に突っ伏した。暴れようにも体に力が入らなくなっている。その様子を賢帝ヴィシュダルが眺めていた。その表情は恐ろしげな笑みを見せている。
「ようやくこの毒が効いたか。再生能力の高いトロールなんかに有効な毒だから効くとは思っていたんだが、回復力が高すぎたから今まで効かなかったんだろう。ああ、拘束しておくから後は頼んだよ。」
賢帝ヴィシュダル。12英雄の中で最も軍略に聡く、そして12英雄の中で最も性格が悪くえげつないと呼ばれる英雄だ。毒や妨害を得意とし、サポート能力に特化している。ただ性格が悪いというのは戦い方から言われているもので本来は慈悲深く、人望も厚い。
それに彼のおかげで様々な戦場での兵器が生まれ、味方の死者率を大きく下げた。12英雄の中でも功績が常に1、2を争うほど多いまぎれもない12英雄のNo.2である。
そしてここまでやられた怪物アレルモレドは最終手段に出る。それは空間魔法を用いたこの場からの脱出である。しかしそれを許すわけがない。12英雄の断絶のダモレスが大剣ツバキを手に動いた。しかしそれをアレクリアルは止めた。
「ちょ、何するんですか!」
「逃げた時の対策は任せろと言われた。彼にやらせてみたいんだよ。」
アレクリアルがそんなことを言っている間に怪物アレルモレドはその場から姿を消した。敵がいなくなったことで場に静寂が訪れた。しかしすぐにその静寂が打ち消された。異空間から突如怪物アレルモレドが悲鳴をあげながらボロボロの姿で現れたのだ。
すでにナイトは怪物アレルモレドの使用している異空間を突き止めていた。そしてアレクリアルたちが戦っている間にその異空間に罠魔法をふんだんに仕込んでおいたのだ。怪物アレルモレド以外はその空間に入ることはないのでナイトは加減せずにこれでもかと魔法を仕掛けた。
もう怪物アレルモレドはなすすべがない。逃げることも叶わず、戦っても勝つことはできない。そして時間が経てばこの身が朽ち果てることも理解している。だから怪物アレルモレドはなりふり構わず暴れた。
毒が効いて体は思うように動かない、肉体のいたるところがボロボロになり崩壊していく。ただそれでも暴れ続けた。そこにいかなる思いがあるのか、それを理解できるものはこの場にはいない。
だがそれでもアレクリアルは剣を片手に怪物アレルモレドへと向かった。その怪物を哀れみ、もうこれ以上高潔であった彼の命を貶めないために、その全てを終わらせるためにアレクリアルは剣を握った。
「神剣よ。我が願いを聞き届け給へ。彼の者に安らぎと導きを授け給へ…」
アレクリアルが握る神剣が眩く発光しだした。その光は優しく、周囲のものを包み込んだ。怪物アレルモレドもその瞳から涙を流している。もうこの怪物アレルモレドもわかっているのだ。自身の死を。そして願っているのだ。永遠の安らぎを。
アレクリアルは一足飛びで怪物アレルモレドの上に飛んだ。怪物アレルモレドはそんなアレクリアルに対して今も崩壊し続けるその両腕を伸ばした。そこに望むものがあるから、その望みを求めるようにその腕を伸ばした。
「さらばだ。アレルモレド…あなたの命に安らぎがあらんことを…」
「アァァァ…………ア……リガ………ト……」
怪物アレルモレドの断末魔。死の間際に聞こえた感謝の言葉は最期に残っていたアレルモレドの言葉か、はたまたただの断末魔をこちらが勝手に聞き間違えただけか。
その答えはもうわからない。今も崩壊して消えていく怪物アレルモレドはやがてこの世から完全に消え去った。そこに残ったのはイビツにまとまった魔石だけだ。周囲のモンスター全てを食い散らかし、その魔石を自身の核である瘴気の塊にまとわりつかせていた。
魔石の大きさ、質を見てもその価値はかなりのものだろう。だがアレクリアルはミチナガにその魔石の塊を処分するように命じた。これはアレルモレドの負の遺産だ。彼の死をこれ以上侮辱しないためにもこれは早く消し去ってしまった方が良い。
ミチナガはアレクリアルに命じられた通り、その巨大な魔石を世界樹に吸収させた。これで本当に怪物アレルモレドとの戦いは終了した。なんとも言えぬ後味の悪い戦いであったがここからが本番だ。アレクリアルたちはついに9大ダンジョン、巨大のヨトゥンヘイムを解放する。
「え、ちょっと待って…俺……俺だけ活躍が…」
「諦めろダモレス。まあこれからが本番だ。これから活躍しろ。」
ただ一人、断絶のダモレスだけは活躍が少なかったことを気にして大剣を片手に佇んでいた。他の活躍した12英雄たちの慰めの言葉がまた心に滲みるのであった。
対人用に特化した龍の形態だというのに怪物アレルモレドは手も足も出なかった。これが魔神と呼ばれるものの実力である。だがアレクリアルは違和感を感じ取り、その違和感の正体に気が付き始めた。
「そんな簡単に変貌できないと思ったが…そんな優しい話でもなかったか。」
アレクリアルは強大な魔神だ。しかしこの怪物アレルモレドもまた世界によって改変された強大な怪物なのである。怪物アレルモレドが取り込んだ瘴気の塊、世界のエラー物質が怪物アレルモレドの肉体に変化を与えた。それは対アレクリアルに特化した戦闘形態だ。
このまま戦い続ければ流石のアレクリアルでもまずいかもしれない。なんせアレクリアルであってもこの怪物を殺しきるのには刻を要する。そして時間が経てば経つほどこの怪物はどんどん強くなる。
アレクリアルの表情に焦りが見え始め、怪物アレルモレドは気味の悪い笑みを浮かべる。それは獣としての本能か、それとも今尚残り続ける八大龍王次元龍アレルモレドとしてのものか。しかし突如アレクリアルは笑みを見せた。
アレクリアルは狙っていた。あえて焦った表情を浮かべれば、よりアレクリアルへと意識が集中することを。怪物アレルモレドが己の背後への警戒を怠る瞬間を。その瞬間、アレルモレドの体を光の鎖と闇の鎖が縛り付けた。
「我が王よ、奴は動けません。今のうちに。」
「頼んだぞミチナガ。」
「もう二人とも最高かよ!行くぞドルイド!」
『ドルイド・我が名はドルイド…世界樹の守護者なり。我が世界樹に願い奉る…ここに顕現する世界の過ちを正し給へ……世界樹魔法…理の改め…』
ドルイドが魔法を行使する。この魔法はエラー物質を浄化するために特化した魔法だ。世界の理の間違いを正し、あるべき姿に戻す世界樹の持つ魔法。ミチナガのスマホから世界樹の根が飛び出す。世界樹の根は怪物アレルモレドにまとわりつき、瘴気を吸収し始めた。
世界樹の根には強い浄化作用がある。どんな毒であろうと浄化して吸収する世界樹の力は怪物アレルモレドを急激に弱らせた。もちろん怪物アレルモレドは必死に抗おうとする。しかしそれをナイトの光の鎖による拘束魔法とヴァルドールの闇の鎖による拘束魔法が押しとどめる。
そして世界樹はわずか十数秒で完全に浄化して見せた。これにより怪物アレルモレドは瘴気の力を、エラー物質による再生能力を失った。だがそれだけではない。エラー物質によって変貌していた肉体が、エラー物質が無くなったことにより維持できなくなった。
今やこの怪物アレルモレドは死を待つだけの哀れな怪物に成り果てた。放っておいても時期に死ぬことだろう。だがそれでもこの状況下に抗うために周囲のもの全てに襲いかかった。崩壊し始めた肉体はリミッターが外れ、ナイトとヴァルドールの拘束を引き千切った。
命を燃やしながら暴れまわるこの怪物を止めるのは至難の技だ。このまま暴れ続けられたら流石にこちら側にも甚大な被害が出る。だがそんな時、12英雄たちが動いた。
「もう無限の再生能力もないんだろ!これまでの鬱憤晴らさせてもらうぞ!」
黒帝ザクラムは大剣を両手で握り怪物アレルモレドに対して振り下ろした。その破壊力は流石13英雄ガザラムの末裔なだけある。しかもその切断は魔力の流れをめちゃくちゃにして再生を阻害している。
だがそれでも今なお溢れる魔力を無理やり使い無理やりくっつけた。たがその回復も鉄アレイをセロハンテープでくっつけているようなものだ。少し動いただけで剥がれそうになっている。そこへ突如、耳をつん裂くような轟音と目を眩ませる光と共に雷が降り注いだ。
その雷の雨は止みそうにない。雷轟のマレリアは雷を降り注がせ、その鬱憤を晴らしている。雷の当たった部分は黒く焼き焦げ、怪物アレルモレドを麻痺させて動きを遅くさせた。
そして動きの遅くなったところで剛槍のギュリディアが胴体を突き進む。今や浄化され、ただの魔石へと成り果てた核を攻撃するために。もちろん怪物アレルモレドもそれを許すはずがない。肉を押し寄せてギュリディアを圧殺しようとする。
だがそれも双刃のケリウッドにより阻まれる。深い青の刃を持った剣は押し寄せる肉を凍らせ砕く。暗き赤の刃は肉を焼き焦げさせ炭化させる。強い命の危機を感じた怪物アレルモレドは暴れる。
すると怪物アレルモレドは突如フラフラと混乱しだし、地に突っ伏した。暴れようにも体に力が入らなくなっている。その様子を賢帝ヴィシュダルが眺めていた。その表情は恐ろしげな笑みを見せている。
「ようやくこの毒が効いたか。再生能力の高いトロールなんかに有効な毒だから効くとは思っていたんだが、回復力が高すぎたから今まで効かなかったんだろう。ああ、拘束しておくから後は頼んだよ。」
賢帝ヴィシュダル。12英雄の中で最も軍略に聡く、そして12英雄の中で最も性格が悪くえげつないと呼ばれる英雄だ。毒や妨害を得意とし、サポート能力に特化している。ただ性格が悪いというのは戦い方から言われているもので本来は慈悲深く、人望も厚い。
それに彼のおかげで様々な戦場での兵器が生まれ、味方の死者率を大きく下げた。12英雄の中でも功績が常に1、2を争うほど多いまぎれもない12英雄のNo.2である。
そしてここまでやられた怪物アレルモレドは最終手段に出る。それは空間魔法を用いたこの場からの脱出である。しかしそれを許すわけがない。12英雄の断絶のダモレスが大剣ツバキを手に動いた。しかしそれをアレクリアルは止めた。
「ちょ、何するんですか!」
「逃げた時の対策は任せろと言われた。彼にやらせてみたいんだよ。」
アレクリアルがそんなことを言っている間に怪物アレルモレドはその場から姿を消した。敵がいなくなったことで場に静寂が訪れた。しかしすぐにその静寂が打ち消された。異空間から突如怪物アレルモレドが悲鳴をあげながらボロボロの姿で現れたのだ。
すでにナイトは怪物アレルモレドの使用している異空間を突き止めていた。そしてアレクリアルたちが戦っている間にその異空間に罠魔法をふんだんに仕込んでおいたのだ。怪物アレルモレド以外はその空間に入ることはないのでナイトは加減せずにこれでもかと魔法を仕掛けた。
もう怪物アレルモレドはなすすべがない。逃げることも叶わず、戦っても勝つことはできない。そして時間が経てばこの身が朽ち果てることも理解している。だから怪物アレルモレドはなりふり構わず暴れた。
毒が効いて体は思うように動かない、肉体のいたるところがボロボロになり崩壊していく。ただそれでも暴れ続けた。そこにいかなる思いがあるのか、それを理解できるものはこの場にはいない。
だがそれでもアレクリアルは剣を片手に怪物アレルモレドへと向かった。その怪物を哀れみ、もうこれ以上高潔であった彼の命を貶めないために、その全てを終わらせるためにアレクリアルは剣を握った。
「神剣よ。我が願いを聞き届け給へ。彼の者に安らぎと導きを授け給へ…」
アレクリアルが握る神剣が眩く発光しだした。その光は優しく、周囲のものを包み込んだ。怪物アレルモレドもその瞳から涙を流している。もうこの怪物アレルモレドもわかっているのだ。自身の死を。そして願っているのだ。永遠の安らぎを。
アレクリアルは一足飛びで怪物アレルモレドの上に飛んだ。怪物アレルモレドはそんなアレクリアルに対して今も崩壊し続けるその両腕を伸ばした。そこに望むものがあるから、その望みを求めるようにその腕を伸ばした。
「さらばだ。アレルモレド…あなたの命に安らぎがあらんことを…」
「アァァァ…………ア……リガ………ト……」
怪物アレルモレドの断末魔。死の間際に聞こえた感謝の言葉は最期に残っていたアレルモレドの言葉か、はたまたただの断末魔をこちらが勝手に聞き間違えただけか。
その答えはもうわからない。今も崩壊して消えていく怪物アレルモレドはやがてこの世から完全に消え去った。そこに残ったのはイビツにまとまった魔石だけだ。周囲のモンスター全てを食い散らかし、その魔石を自身の核である瘴気の塊にまとわりつかせていた。
魔石の大きさ、質を見てもその価値はかなりのものだろう。だがアレクリアルはミチナガにその魔石の塊を処分するように命じた。これはアレルモレドの負の遺産だ。彼の死をこれ以上侮辱しないためにもこれは早く消し去ってしまった方が良い。
ミチナガはアレクリアルに命じられた通り、その巨大な魔石を世界樹に吸収させた。これで本当に怪物アレルモレドとの戦いは終了した。なんとも言えぬ後味の悪い戦いであったがここからが本番だ。アレクリアルたちはついに9大ダンジョン、巨大のヨトゥンヘイムを解放する。
「え、ちょっと待って…俺……俺だけ活躍が…」
「諦めろダモレス。まあこれからが本番だ。これから活躍しろ。」
ただ一人、断絶のダモレスだけは活躍が少なかったことを気にして大剣を片手に佇んでいた。他の活躍した12英雄たちの慰めの言葉がまた心に滲みるのであった。
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