ブルークリスタル(2)【挿絵だらけ】~3年前にタイムリープした女SAGE~

雑魚すけるとん

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(37)運動会②障害物競走(先生たちの雑談)

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徒競走が全て終わった。現在の得点は、カルナ120点、カレンナ130点だ。その差は10点、ほぼ互角といったところだ。
場内アナウンス「続きまして障害物競走を始めます」

障害物競走は、その名前のとおり障害物を越えてゴールまでたどり着く速さを競う競技だ。こちらも先ほどと同じように5人組で競争する。生徒数の関係でカルナの生徒が3名、カレンナの生徒が2名の合計5人だ。

(語り手:マテオ)
カレンナの1年生(戦士コース専攻)のマテオです!甘いものが好きです。だからやや太り気味なんです。冒険者ギルドで活躍できる戦士を目指してカレンナの冒険者学校に入学しました。入学して感じたのが先輩の強さのレベルが高くて驚きました。ロキ先輩、アルス先輩、エルージュ先輩などが強いので尊敬しています。また同級生でもライラとエステルは別格だと思いました。彼女たちに勝てる日が来るように頑張りたいと思います。一番仲良くしているのは同級生のガンナムです。ガンナムと一緒にいる時が多いです。

さて、運動会の徒競走では1位をとれなかったので、この障害物競走で頑張りたいと思います。どんな障害物が現れるのかとても気になります。

係の人「では、位置について…よーい」パンッ!(火薬の音)

決して走るのは速い方ではない。むしろ遅い!木製のハシゴの間を抜けていく障害物が現れた。
みんなすんなり抜けていくが、おいらはお腹が大きくてなかなか通り抜けることができない…。

次に現れたのが泥の池だ!先に行った奴らはみんな泥だらけだ!
ここをおいらの活躍の場にしてみよう!
マテオ「うおーーーーー」













(語り手:ドレガシ)
この障害物競走の障害物の難易度は相当高いと思う。これはサイフィア(アイティマ王国の首都)のギルドのAランクの冒険者でも、半分以上は泥まみれになるだろう。今回の障害物を担当したのはカルナの教員だ。面白いことを考えているヤツもいるってことだ。
マランダ「ドレガシ先生、みんなかなり苦戦しているみたいですね」
ドレガシ「そうですね…1年の男子は全員泥まみれですよ」

マランダ「青春って感じですね(笑)」
ドレガシ「そ、そうですね」

マランダ「1年生の女子は?ライラとかリンカなんかが運動神経がよさそうですよ」
ドレガシ「アイツらも全員泥まみれに…」
マランダ「そうでしたか…」

マランダ先生と障害物競走を見ながら話していると、後ろから声をかけられた。

ネイサン「よう!ドレガシ、久しぶり!」
ドレガシ「ネイサン!」

ネイサンは俺の友達だ。元々は戦士仲間だった。彼は魔法使いの道を見つけて魔法使いになった。こんなマッチョな魔法使いを見たことがない。おそらく魔法使いの中で一番マッチョなヤツだと思う。

ネイサン「今回は俺が障害物を考えて設置させてもらった。なかなか面白いだろ?」
ドレガシ「ああ、ネイサンの想いがぎゅっと詰まっていて面白い」












ドレガシ「マランダ先生、紹介します。カルナの魔法科のネイサンです」
マランダ「マランダです。私も魔法コースの教員をやっています。よろしくお願いします」
ネイサン「マランダさん、良い名前ですね」
マランダ「ありがとう、ネイサンだって良い名前ですよ」

ドレガシ「今年はカレンナが勝ちたいよな…」
ネイサン「十分に可能性はあると思うぞ。ぱっと見たけど3人くらい凄そうな子がいるし」
マランダ「わかるんですか?」
ネイサン「なんとなくですけどね…」

プリージ「ネイサン先生、こんなところにいたんですか」
1人の女性が現れた。
ネイサン「ああ、プリージ先生。ドレガシ、マランダさん、ちょっと紹介させてください。カルナの戦士科のプリージ先生です」
プリージ「ドレガシさん、マランダさん、よろしくお願いします。カルナで戦士科を担当しているプリージといいます」
ドレガシ「プリージさん、美しい名前ですね。よろしくお願いします」
マランダ「本当!ご本人とぴったり合っていますね」
プリージ「ありがとうございます」

マランダ「ああ!2年生の男子、アルスくん、ロキくんまで泥まみれになってしまったようです」
ドレガシ「な、なにぃ!」
プリージ「ネイサン先生、やり過ぎちゃったのでは(笑)」
ネイサン「な、なんか、そんな気がしてきた…」

ドレガシ「いや、ネイサン!間違ってない…これが本来あるべき姿だと思う」












マランダ「そうですね。卒業後はもっと厳しい世界になるわけですから、私もこれでいいと思いますよ」
ネイサン「2人ともありがとう。もう少し自分の信念を信じてみるよ」

プリージ「ああー!カレンナの子たちが泥だらけに…」

プリージの指さした方向を見ると、2年生の女子が泥だらけになっていた。これでカレンナは全員泥だらけだ。

ドレガシ「カルナの方はどうなんだ?」
プリージ「カルナの女子は今頑張っていますよ」

マランダ「まあ、泥だらけでも最後まで諦めずにゴールに向かうことが大切なんですよね」
ネイサン「そうなんです!泥だらけになることは負けではないんです。そこからどう立ち直るかなんですよ」

プリージ「あの、マランダさんは教師歴が長いのですか?」
マランダ「いえ、私はこの4月からですので、半年くらいになるかと思いますよ」
プリージ「そうなんですか!しっかりしているので、教師歴が長い人なのかと思ってしまいました」
マランダ「あはは。プリージさんこそ、とてもしっかりしてそうに見えますよ」
プリージ「私は去年から教師をやっています。でも生徒に教えられる、気付かされることが多くて四苦八苦していますよ」
ネイサン「話の途中ですまん!カルナの女子が全員泥だらけになった」

プリージ「がーん」











ドレガシ「ところでネイサン、カルナにはなかなか面白い子がいるみたいじゃないか」
ネイサン「ああ、エリアスのことかな?」
ドレガシ「エリアスっていうのか。騎士の大会で活躍したっていう…」
プリージ「エリアスのことですね。彼ならたった今、泥だらけになりました(笑)」
ネイサン「なっ!エリアスー!お前もかー!」
マランダ「すごい子でも、まだまだ学生ですね(笑)」

ドレガシ「おー!あのカルナの2人、根性あるな!」
プリージ「え?」
マランダ「あの2人ですね!」
ネイサン「うおー!アランとサルマドか!」
プリージ「意外な2人ですね」
マランダ「あのアランくんとサルマドくんは普段とは違うってことですか?」
ネイサン「私がこれまで見てきた限りでは、どちらかというと根性なしというか…もう少し頑張りましょう的な子というか…」
ドレガシ「こういう部分があるから教育って面白いよな!」
プリージ「本当にそう思います」

マランダ「ところで来月サイフィアで開催される国際大会で、カルナからも優勝を狙える子なんかはいるんですか?」
プリージ「そうですね、私が見た限りでは5人くらい予選を勝ち抜いて決勝トーナメントに進める可能性があるかと思っています。2年生はエリアス、ファリーザ、ソニア…1年生のウマル、ローラですね」

ドレガシ「そんな中に意外性のあるアランとかサルマドが食い込んできたら本当に面白くなりそうですね」












ネイサン「カレンナの方はどんなんだ?」
ドレガシ「うーん、実は今回の子たちは全然底が見えなくて予想が難しいんだ。今の段階で言えるなら、ロキ、アルス、エルージュといったところかな…」
マランダ「魔法コースの方では特に決勝トーナメントに残りそうな子はいないのですが、気持ち悪いと思う子はいます。ドレガシさんと同じで底が見えないというか…」
プリージ「そうなのですね…」

マランダ「そうそう、カルナとカレンナの中間あたりの廃墟遺跡の話はご存じですか?」
プリージ「アイティマ側のギルドの方から聞きました。驚きました」
マランダ「夏休み中に3人で調査に行ったようなのですが、そこでゴブリンと遭遇して戦ったそうなんです」
ネイサン「ゴブリンですか!ノルン島にもいるのか!」
マランダ「目の前のゴブリンは倒したそうなんですが、それ以外にも存在する可能性の方が高いと思います」
ネイサン「ふむふむ」
マランダ「それでですね、廃墟遺跡の調査に行こうと思ってます。その前の練習として水晶を使ったロールプレイングをやってみようと思ってます。ネイサンさん、プリージさんも良かったら一緒にやりませんか?」
プリージ「水晶?ですか」
ネイサン「特注で水晶を作ったんですか?」
ドレガシ「この前、練習で遊びで実験してみたんだが、少し面白かったぞ」

マランダ「今は4人が限度なのですが、6人までの拡張を依頼しています」
プリージ「なんか面白そうですね!私は参加してみたいです!」
マランダ「やった!」
水晶の実験仲間が増えてマランダ先生は嬉しそうだ。
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