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(52)運動会⑰ダンスと閉会
しおりを挟むここまで90点、カレンナがリードしている。
(カレンナの教師たち)
オルト「こ、今年こそ勝てるのではないでしょうか!」
ウエンツ「90点リードしているということは、3位に入りさえすれば勝てるってことですね」
ドレガシ「お、俺はダンスとか苦手なんで、よくわかんないです」
マランダ「非常に微妙なところですよ」
ドレガシ「ダンスとかって、我々で言うところのどのコースに入るのですか?」
マランダ「身体を動かすという意味では戦士コースじゃないですか?」
ドレガシ「ちょ、何でも戦士コースにするのは、どうかと思いますよ」
ウエンツ「そうですよ!個人的には神学コースで祈りと踊りをセットにするのがいいと思います」
オルト「いやいや、踊りと祈りは全然違いますよ」
マランダ「ウエンツ先生、お金を得るための手段という意味では商業コースっていうのもありですよ」
ウエンツ「私が踊りを指導するんですか?そんなの無理ですよ!」
オルト「うーん、来年からマランダ先生、お願いできますか?」
マランダ「ちょっと!校長!なんでも女性に振るのはどうかと思いますよ!」
ドレガシ「まぁまぁ、マランダ先生。マランダ先生の指導に期待してるって意味ですよ」
ウエンツ「そうそう、マランダ先生にできないことは無い!ですよ」
マランダ(っく!うまいこと言いくるめられて、仕事を押しつけられてしまう!何か対策を練らねば…)
マランダ「そうだ!私が踊りの専門の講師を探してきますので、その人を臨時採用するっていうのはどうでしょうか?」
オルト「全然構いませんよ」
ドレガシ「専門の人のほうが上手に指導できますしね」
ウエンツ「できるだけ若くてきれいな女性がいいですね」
マランダ(こいつら本当に勝手なことばかり言いやがって…)
マランダ「あーよかった!では生徒たちの活躍を見守りましょう!」
(語り手:マランダ)
ダンス
この競技は合計8チームで踊りを披露する競技だ。8人の審査員が1から10までのポイントをつけ、そのポイントが多い上位3チームが得点をゲットすることができるというものだ。
学校の授業においては一度も教えたこともなければ話題に出したこともない。
踊り子の経験のある人がいないか本気で探しておく必要があると思う。そうしないと仕事を押しつけられてしまう。
競技が始まった。
カレンナ1年女子
いいね、いいね!しっかり踊れている!ちゃんと教えればモノになるんじゃない?
72ポイントだ!基準がよくわからないけど、今回の1番目の演技だから、以降の演技の基準になるのだろう。
カルナ2年男子
なっ!なんか凄い。男子でもこのくらい踊れるのか!
73ポイントだ。
カレンナ2年男子
あーっ…前の2つに比べると品がなく、美しくない…
62ポイントだ。
カルナ1年女子
カルナのダンスのレベルって高いんだ…。私が審査員だったら満点あげてしまいそうだよ。
78ポイントっ!すごいや!
カルナ1年男子
ええええ!1年生でもこんなにレベルが高いの?
78ポイント!この時点で1から3位まで全てカルナにとられてしまった。
カレンナ2年女子
けっこう美しく踊れている。きっと練習したんだろうな。
73ポイント。かろうじて3・4位に残れている。1年生男子に期待するしかないな。
カレンナ1年男子
はー。やはり練習していないと無理か…。
64ポイント。でも彼らはとても楽しそう。楽しい延長戦に踊りがあれば、モノになるかも。
カルナ2年女子
いやいや、どうみても1番でしょ。
79ポイント。審査員も1番だと認めたみたい。
競技が全て終わった。
得点になるのは上位3チームだけ。
上位3チームは全てカルナにとられてしまった。
そして最終結果が出た。
ダンスで1点も取ることができなかったのが敗因であるということは理解できた。
冒険者の学校には踊りの要素などは、必ずしも必要であるとは思えない。
ただ、生徒たちが生きていく上で、美しく踊れた方が有利であると思う。どこでどんな出会いがあるかはわからない。踊りが縁でできる奇跡もあるはずだと思う。
結果として、今年もカレンナは合計得点において、カルナに勝つことはできなかった。
この後、閉会式を行って、今年の運動会はこれで幕を閉じた。
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