ブルークリスタル(2)【挿絵だらけ】~3年前にタイムリープした女SAGE~

雑魚すけるとん

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(51)運動会⑯(2年生決勝)ロキvsミカエラ

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アルス、エルージュ、ミカエラの会話シーン

(語り手:エルージュ)
私は勇気を出してアルスに話しかけた。
エルージュ「ねえ、アルス…さっきのって…その、どういう意味なの?」
アルス「恥ずかしいけど、そのままの意味…」

アルス「俺は、そんなに強くない…。今は卒業したらストリーナ大陸のギルドで経験を重ねたいと思っている」
エルージュとミカエラはうなずいた。
アルス「そんなに強くない人が剣になるとか盾になるとか、笑えるよな」
エルージュ「そ、そんな風には思わないわ」
ミカエラ「うん…」
アルス「だから卒業後、少しだけ本格的に剣になったり盾になるための時間が欲しい」

アルス「エルージュにもミカエラにも魔法に集中できるくらいの勇者になりたいと思う」
ミカエラ「そ、それって、卒業後も一緒にパーティーを組んでくれたりするってこと?」
アルス「もし迷惑じゃなかったらな!」
エルージュ「迷惑じゃない、むしろ嬉しいと思う」
ミカエラ「うん」


なんか、スッキリした!
漠然とこの先のことを不安に感じていたんだけど、私も私がやるべきことが明確になってきた気がする。

エルージュ「ミカエラ、頑張って!」
ミカエラ「うん、ありがとう!」

アルス「今のミカエラの最高の戦いで挑戦してくるんだ!」
ミカエラ「うん!」






2年生決勝戦ロキvsミカエラ

いよいよ武闘会の決勝戦が始まる。

ミカエラは杖を持っていない。
杖無しの武術で戦うという意志表示なのか?今の段階では杖があるほうが戦いにくいのか?

ロキ「俺も今日は武器無しでミカエラとやってみたいな…」
ロキは剣を場外に置いた。
ミカエラ「普通に剣を使っていいのに…」
ロキって本当に人がいい。
剣なしで戦う本当の理由は相手が女性、しかも自分だけ剣を持って戦うことをしたくない、ということがわかる。


ミカエラ「私はセージを目指しているから、これからは未熟な魔法に本格的に集中したいと思います。今の私の全力で臨みますから、ロキ、全力で来てください!」

ロキはうなずいた。






対戦が始まった。

ロキが積極的に攻める!
ミカエラはロキの攻撃をさばいていく。

ロキから繰り出されるキックやパンチ、ロキの武術も悪くはない。むしろ武術の面では優秀な部類に入る。

ロキは14歳までは格闘技をやっていた。その時は武術大会で優勝するなど、相当強かったと聞いていた。
それ以降は剣を使った剣術にハマり、本格的に格闘技の鍛錬をすることはなかったそうだ。

だから、ロキには4年程度のブランクがある。



ミカエラからも積極的に攻撃を仕掛けていく。魔法を使った。ミカエラの拳に微力ながら魔力を感じる。

そしてミカエラの蹴りが入った!


そのままロキが床に転がる。
素早くロキは立ち上がり、ミカエラに攻撃をするが…

再び、ロキは倒れた。


武術という面では、圧倒的にミカエラの方が強い。

(観戦中のアルスとエルージュ)
アルス「エルージュ、もしもロキが剣を使って戦っていたら、どうなったんだろう?」
エルージュ「互角に近い感じになるかな…。ミカエラって、武術も魔法も優秀で凄いと思うわ」

エルージュ「ロキのあんな表情、初めて見るわ」
アルス「俺もロキにあんな表情をさせたい(笑)」

ミカエラが圧倒的に優勢だ。
だが、体力のあるロキは諦めない。







ロキの渾身のパンチがミカエラを襲う!
ミカエラは軽々と身体をそらしてかわすが…

次の瞬間、ロキの防具がミカエラの服(体育着のズボン)に引っかかった!
ビリィィィィィィ

ロキ「え?」




審判係「そ、そこまで!」

えええええええ?!




前代未聞の事態に会場がどよめく。

審判「キミ、こんなズボンしかないけど、とりあえず履いて」
ミカエラ「は、はい…」






審判「故意ではないと判断した上での判定となりますが、規定によりロキくんの反則負けとなります」
マリア「あぁ…」

審判からの説明があった。内容としては、
ロキのガントレットの金具がミカエラの衣服に引っかかって破れてしまったとのこと。


ロキ「ほ、本当にわざとじゃないんだ、ごめんなさい…」
ミカエラ「わ、わかっています。も、もういいですよ。お願いだから頭を下げないでください…」

2年生武闘会決勝:ミカエラの勝利(優勝)




だんだん陽も暮れてきた。
残すはダンスのみとなる。ここまでで、カレンナは90点リードしている。

もしかしたら数年ぶりのカレンナの勝利になるかもしれない?!



ロキ対ミカエラの決勝戦は、数年後にカルナ・カレンナの運動会の伝説級の笑い話になる予感がする。
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