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第十八話
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司が外に出ると、昼間とはうって変わった空が頭上に広がっていた。太陽の姿はもはやない。けれどいまだ存在を主張するかのように深紅の余韻が残っている。
身を焦がしそうなほど燃え盛る炎を、深い闇で無理やり閉じ込めて凍らせたような色。それはまるで彼らの心のようだ。
いつからこんなに複雑に絡んでしまったのだろうかと司は頭を抱えたくなる。
結局美綾は仕事に戻ってこなかったし、貴影もなんの行動も起こさなかった。
おかげで仕事をこなしながらもどこか集中が途切れて、勘のいい陽司がしきりに睨んでいた。真夏は鈍くはない割に、色恋についてはさっぱりなので気づいていないだろう。勇は自分の仕事と気持ちで手一杯。
陽司は察しているだろうに、決して踏み込んでこないし手助けもしない。高宮陸斗だったら一緒に悩んでくれたかもしれないけれど、それで終わりだろう。
いや、本当は別に複雑なんかじゃない。
貴影に片思いをしている女の子なんてそこかしこにいるはずだ。美綾もその一人なだけ。
「夜なのに暑いな」
せめてわずかでも涼しい夜風ぐらいあたれるかと思ったのに、むしろ逃げ場をなくした熱気が漂っている。
「つかちゃん」
そんなふうに呼ぶ声の主を司は一人しか知らなかった。
一階のカフェの店内の明かりのほうがまぶしくて顔はあまり見えなかった。彼女は肩までの髪を揺らしながら、飛び跳ねるようにして近づいてくる。
「華乃? 貴影と待ち合わせか? 連は?」
華乃の後ろから誰かが現れるのではないかと覗いたが、カフェからは三人組の女の子たちが明るい笑い声をあげて出てくるだけだった。
「いつもいつも連と一緒なわけじゃないよ」
そんなことはない。司にって華乃と連はセットのようなものだ。
「貴影ならまだ上だぞ。もう少しかかる」
「うんん、貴影とは約束してない。ここに来ることも伝えてないし、ただお茶しに来ただけだから」
こんな時間に一人でお茶に来る。すぐ上に彼氏はいるのに約束はなし――
いつからいたのだろうかと思う。
華乃は『SSC』の社員ではない。
時々臨時のバイトスタッフとして手伝うことはあるけれど、貴影が所属するチームの手伝いには入らないし、今回のようにイベントチーフをする時は特に参加しないようにしている。
ひとつは貴影が由功の片腕のような立場であることが関係する。そしてもうひとつは仕事の場に恋愛関係を持ち込みたくないという貴影個人の考えがある。
『SSC』でも恋愛関係の社員はいる。彼らが同じチームで仕事をするかどうかは本人たちの節度に任せている。仕事に支障があれば由功が直接離す場合もあるが、そんな制限までかけようがない(面倒くさい)というのが本音だ。
貴影と華乃の場合は、華乃が一度、貴影を好きな女の子たちからいじめのようなものを受けたことがきっかけで、貴影が華乃に『SSC』の出入りを禁じた。
貴影が華乃を守れる余裕がある時はいいが、今回のようにチーフとして動くときはやはり厳しい。
夏休みでなければ学校で会えるだろうけれど、彼女にしてみればせっかくの夏休みを彼氏と過ごせないのはやはり寂しいだろうと思う。
「つかちゃんも今回貴影と一緒なんでしょう? 結構大変そうだね」
「まあ規模がでかいからな」
「私、当日だけでも手伝いたいって言ったのに……反対されちゃった」
それはそうだろうと言いかけてやめた。
「貴影呼ぼうか? せっかく来たんだ、顔ぐらい見たいだろう?」
「いいよ、いい。邪魔しちゃ悪いし、一昨日ちゃんと会ったから……ただ、ただね、つかちゃんに聞いてもいいかな?」
華乃がそっと目を伏せた。こんな思いつめたような表情は珍しい。
司は、華乃と連とは小学校時代の塾が一緒だった。そして『SSC』で貴影の彼女として、久しぶりに再会した。無邪気で素直で天真爛漫な……そんな彼女が少し大人びて貴影の隣にいたのだ。
だからこういう女としての表情を見せる華乃にどうしても戸惑う。
「九条美綾さん、って、まだ仕事中?」
「……九条?」
よりによってこんな日に、どうして華乃からその名前が出るのかわからなかった。
意を決して聞いてきたのがありありとわかる表情に司は叫びたくなる。
せめて華乃にだけは気づいて欲しくなかった。なにも知らず気づかず貴影の隣にいてほしかった。たとえなにかが起こったとしても、それはすぐに通り過ぎて消えていく。
「九条は別件で仕事中だからここにはいない。彼女になにか用?」
由功の言葉を信じれば彼女は彼の部屋にいるはずだ。仕事をしているのか気持ちを落ち着かせているのかはわからない。ただ今日ぐらいはそっとしてやりたい。
美綾は別に華乃から貴影を奪おうとしているわけじゃない。ただ生まれた感情を持て余しているだけ。むしろ気持ちを殺そうと努力している。
彼女の片思いする気持ちまで、責めたくはない。
「つかちゃん。九条さんて玖珂くんと付き合っているんだよね。玖珂くんの彼女だよね」
『そうだ。だから心配するな』そう言ってやれたらいいのに。
そうすれば不安げに揺れている眼差しは、すぐにその色を消すはずだ。
この場凌ぎの嘘でも言えたらと思うのに司は
「そういう噂だけど、真相はオレにもわからない」
としか答えられなかった。
「そう、だよね。でもなんか不安なの。私の前では貴影は全然変わらないんだけど、でも貴影が九条さんと一緒にいるところを見て……不安になっちゃったの。ねえ、貴影と九条さんが出会ったのって高校生になってからだよね? 『SSC』に入ってからだよね? それ以前から知り合いだったわけじゃないよね?」
「華乃?」
華乃は今にも泣きそうだ。
貴影と美綾がいつ出会ったかなんて司は知らない。ただ二人は小中高と違う。二人の接点があるのは由功だが、出会ったのはここでのはずだ。それがどう関係するのか。
ただこの状況はあまりよくないと思えた。司は携帯を取り出すと貴影に電話をかける。相手はすぐに出た。
『司、おまえどこだ? さっさと戻れ』
「華乃が下にいる。すぐに来い」
『華乃?』
「やっ、つかちゃん! 私帰る!」
電話の相手が貴影だと気づいて華乃が帰ろうとする。司はその腕を掴んだ。
「華乃、もう暗い。貴影に送ってもらえ!」
「一人で帰れる! 貴影の邪魔はしたくない!」
『司――すぐに行く。華乃を頼む』
華乃はうつむいてとうとう泣き出す。こんな不安定な彼女は見たくない。
美綾の気持ちが……自分も貴影も華乃までをも翻弄する。
「華乃!」
急いで出てきた貴影が珍しく大きな声で名前を呼んだ。周囲を行き交う人々が何事かと振り返る。
「貴影……ごめんなさい」
華乃は泣きながらも貴影の胸に飛び込んだ。貴影が華乃の肩を抱き寄せながら、何があったんだ、という目で司を見る。その目を見て、大丈夫だと思った。
貴影は華乃を大事にしている。この男の一番大事なものは特別なのは腕の中の彼女だ。
「おまえが忙しくて相手にしていないから――不安になったんだろう」
「違う! 貴影のせいじゃない。私がなんか勝手に寂しくなっちゃって。ごめんなさい、お仕事の邪魔をして」
貴影はそっと華乃の頭を撫でた。
「華乃、少し待っていろ。送るから、一緒に帰ろう」
「荷物とってこいよ、オレが見ている。最終確認はオレがしておく」
「悪い、司。頼む」
貴影は再びビルの中に戻っていった。華乃はまだ泣きじゃくっている。不安と、仕事の邪魔をした罪悪感とほんの少しの安堵がいりまじっている感じだった。
「華乃。泣きすぎるとブスになるぞ」
「つかちゃんの意地悪!」
苦しんで欲しくない、誰にも。
そう思うと、結局誰も救えないのではないか。
こうして秘めていた気持ちを彼女が抑えられなくなったせいで、貴影も華乃も苦しみ始めている。
美綾の気持ちは責められらない。そして何より彼女自身も苦しんでいる。それでも、その苦しみは自業自得であって、華乃までを苦しめていいわけではないはずだ。
華乃が気付かなければ、司は美綾の苦しみを少しでも和らげたかった。
けれど、こんな風になってしまったら優先すべきは美綾ではない。それを貴影は自覚すべきだ。
守るべきは華乃であって、美綾ではないことを。
身を焦がしそうなほど燃え盛る炎を、深い闇で無理やり閉じ込めて凍らせたような色。それはまるで彼らの心のようだ。
いつからこんなに複雑に絡んでしまったのだろうかと司は頭を抱えたくなる。
結局美綾は仕事に戻ってこなかったし、貴影もなんの行動も起こさなかった。
おかげで仕事をこなしながらもどこか集中が途切れて、勘のいい陽司がしきりに睨んでいた。真夏は鈍くはない割に、色恋についてはさっぱりなので気づいていないだろう。勇は自分の仕事と気持ちで手一杯。
陽司は察しているだろうに、決して踏み込んでこないし手助けもしない。高宮陸斗だったら一緒に悩んでくれたかもしれないけれど、それで終わりだろう。
いや、本当は別に複雑なんかじゃない。
貴影に片思いをしている女の子なんてそこかしこにいるはずだ。美綾もその一人なだけ。
「夜なのに暑いな」
せめてわずかでも涼しい夜風ぐらいあたれるかと思ったのに、むしろ逃げ場をなくした熱気が漂っている。
「つかちゃん」
そんなふうに呼ぶ声の主を司は一人しか知らなかった。
一階のカフェの店内の明かりのほうがまぶしくて顔はあまり見えなかった。彼女は肩までの髪を揺らしながら、飛び跳ねるようにして近づいてくる。
「華乃? 貴影と待ち合わせか? 連は?」
華乃の後ろから誰かが現れるのではないかと覗いたが、カフェからは三人組の女の子たちが明るい笑い声をあげて出てくるだけだった。
「いつもいつも連と一緒なわけじゃないよ」
そんなことはない。司にって華乃と連はセットのようなものだ。
「貴影ならまだ上だぞ。もう少しかかる」
「うんん、貴影とは約束してない。ここに来ることも伝えてないし、ただお茶しに来ただけだから」
こんな時間に一人でお茶に来る。すぐ上に彼氏はいるのに約束はなし――
いつからいたのだろうかと思う。
華乃は『SSC』の社員ではない。
時々臨時のバイトスタッフとして手伝うことはあるけれど、貴影が所属するチームの手伝いには入らないし、今回のようにイベントチーフをする時は特に参加しないようにしている。
ひとつは貴影が由功の片腕のような立場であることが関係する。そしてもうひとつは仕事の場に恋愛関係を持ち込みたくないという貴影個人の考えがある。
『SSC』でも恋愛関係の社員はいる。彼らが同じチームで仕事をするかどうかは本人たちの節度に任せている。仕事に支障があれば由功が直接離す場合もあるが、そんな制限までかけようがない(面倒くさい)というのが本音だ。
貴影と華乃の場合は、華乃が一度、貴影を好きな女の子たちからいじめのようなものを受けたことがきっかけで、貴影が華乃に『SSC』の出入りを禁じた。
貴影が華乃を守れる余裕がある時はいいが、今回のようにチーフとして動くときはやはり厳しい。
夏休みでなければ学校で会えるだろうけれど、彼女にしてみればせっかくの夏休みを彼氏と過ごせないのはやはり寂しいだろうと思う。
「つかちゃんも今回貴影と一緒なんでしょう? 結構大変そうだね」
「まあ規模がでかいからな」
「私、当日だけでも手伝いたいって言ったのに……反対されちゃった」
それはそうだろうと言いかけてやめた。
「貴影呼ぼうか? せっかく来たんだ、顔ぐらい見たいだろう?」
「いいよ、いい。邪魔しちゃ悪いし、一昨日ちゃんと会ったから……ただ、ただね、つかちゃんに聞いてもいいかな?」
華乃がそっと目を伏せた。こんな思いつめたような表情は珍しい。
司は、華乃と連とは小学校時代の塾が一緒だった。そして『SSC』で貴影の彼女として、久しぶりに再会した。無邪気で素直で天真爛漫な……そんな彼女が少し大人びて貴影の隣にいたのだ。
だからこういう女としての表情を見せる華乃にどうしても戸惑う。
「九条美綾さん、って、まだ仕事中?」
「……九条?」
よりによってこんな日に、どうして華乃からその名前が出るのかわからなかった。
意を決して聞いてきたのがありありとわかる表情に司は叫びたくなる。
せめて華乃にだけは気づいて欲しくなかった。なにも知らず気づかず貴影の隣にいてほしかった。たとえなにかが起こったとしても、それはすぐに通り過ぎて消えていく。
「九条は別件で仕事中だからここにはいない。彼女になにか用?」
由功の言葉を信じれば彼女は彼の部屋にいるはずだ。仕事をしているのか気持ちを落ち着かせているのかはわからない。ただ今日ぐらいはそっとしてやりたい。
美綾は別に華乃から貴影を奪おうとしているわけじゃない。ただ生まれた感情を持て余しているだけ。むしろ気持ちを殺そうと努力している。
彼女の片思いする気持ちまで、責めたくはない。
「つかちゃん。九条さんて玖珂くんと付き合っているんだよね。玖珂くんの彼女だよね」
『そうだ。だから心配するな』そう言ってやれたらいいのに。
そうすれば不安げに揺れている眼差しは、すぐにその色を消すはずだ。
この場凌ぎの嘘でも言えたらと思うのに司は
「そういう噂だけど、真相はオレにもわからない」
としか答えられなかった。
「そう、だよね。でもなんか不安なの。私の前では貴影は全然変わらないんだけど、でも貴影が九条さんと一緒にいるところを見て……不安になっちゃったの。ねえ、貴影と九条さんが出会ったのって高校生になってからだよね? 『SSC』に入ってからだよね? それ以前から知り合いだったわけじゃないよね?」
「華乃?」
華乃は今にも泣きそうだ。
貴影と美綾がいつ出会ったかなんて司は知らない。ただ二人は小中高と違う。二人の接点があるのは由功だが、出会ったのはここでのはずだ。それがどう関係するのか。
ただこの状況はあまりよくないと思えた。司は携帯を取り出すと貴影に電話をかける。相手はすぐに出た。
『司、おまえどこだ? さっさと戻れ』
「華乃が下にいる。すぐに来い」
『華乃?』
「やっ、つかちゃん! 私帰る!」
電話の相手が貴影だと気づいて華乃が帰ろうとする。司はその腕を掴んだ。
「華乃、もう暗い。貴影に送ってもらえ!」
「一人で帰れる! 貴影の邪魔はしたくない!」
『司――すぐに行く。華乃を頼む』
華乃はうつむいてとうとう泣き出す。こんな不安定な彼女は見たくない。
美綾の気持ちが……自分も貴影も華乃までをも翻弄する。
「華乃!」
急いで出てきた貴影が珍しく大きな声で名前を呼んだ。周囲を行き交う人々が何事かと振り返る。
「貴影……ごめんなさい」
華乃は泣きながらも貴影の胸に飛び込んだ。貴影が華乃の肩を抱き寄せながら、何があったんだ、という目で司を見る。その目を見て、大丈夫だと思った。
貴影は華乃を大事にしている。この男の一番大事なものは特別なのは腕の中の彼女だ。
「おまえが忙しくて相手にしていないから――不安になったんだろう」
「違う! 貴影のせいじゃない。私がなんか勝手に寂しくなっちゃって。ごめんなさい、お仕事の邪魔をして」
貴影はそっと華乃の頭を撫でた。
「華乃、少し待っていろ。送るから、一緒に帰ろう」
「荷物とってこいよ、オレが見ている。最終確認はオレがしておく」
「悪い、司。頼む」
貴影は再びビルの中に戻っていった。華乃はまだ泣きじゃくっている。不安と、仕事の邪魔をした罪悪感とほんの少しの安堵がいりまじっている感じだった。
「華乃。泣きすぎるとブスになるぞ」
「つかちゃんの意地悪!」
苦しんで欲しくない、誰にも。
そう思うと、結局誰も救えないのではないか。
こうして秘めていた気持ちを彼女が抑えられなくなったせいで、貴影も華乃も苦しみ始めている。
美綾の気持ちは責められらない。そして何より彼女自身も苦しんでいる。それでも、その苦しみは自業自得であって、華乃までを苦しめていいわけではないはずだ。
華乃が気付かなければ、司は美綾の苦しみを少しでも和らげたかった。
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