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出産して1か月、時は慌ただしく流れた。
私は自分で子供を育てることに決めた。
昼も夜もない生活は大変だったけど、エドはいつもそばにいてくれたし、生まれた赤ちゃんはかわいかった。
子供は男の子で、私はクリスと名付けた。
この家に来て、初めて怖い思いをしたのは、その頃だった。
部屋に文字の書かれた石が投げ込まれた。
大きな音がしてガラスが割れた。
石は握りこぶし大だった。
クリスに当たったらどうなっただろう。
私は怖くて震えていた。
私は牢の中にいた時、少しずつ文字を勉強したけれど、石に書かれた文字は、私が学んでいない言葉だった。
だけど文字を見たエドもナナも表情を引きつらせていたので、何か悪い言葉だったんだと思う。
何度かそんなことがあって、外で警備している人の中に手引きしている者がいると考えたエドは、何度も兵を変えた。
さすがに私は何て書いてあるのか、石の文字について調べた。
石には「悪魔」とか、「鉄槌」とか書かれていると分かった。
私のせいでエドの立場が悪くなっているのを感じた。
でも私はエドを手放すことができなかった。
その後も石は投げ込まれた。
クリスは2階の廊下に寝かせて、安全を確保した。
時々そんなことがあったけど、私はエドと一緒に暮らせて、クリスは可愛いし、ナナは優しくて幸せだった。
その夜、私は眩しくて目を覚ました。
起き上がると、エドが窓から外を見ていた。
私もエドの隣に行って窓の外を見ると、家の庭は松明を持った人たちで埋め尽くされていた。
門の外の道にも見渡す限り松明の炎が見える。
「私のせいね。エド、ごめんなさい」
「後悔していないよ」
エドは私の額に口づけた。
玄関の扉が壊され、階段を上ってくる足音が聞こえた。
何人いるのか分からないけれど、すごい数の人間が奇声を上げながらこの部屋に向かっている。
エドは私の前に立ち、私とクリスをかばった。
私はクリスを抱いていた。
クリスは泣いていて、私はクリスをあやした。
私たちは包囲された。
侵入者たちは穴をあけた麻袋をかぶっていた。
興奮でギラギラした目が、穴の奥に光っている。
リーダーらしき男が、エドに剣を向けた。
「悪魔憑きに正義の鉄槌を下せ!」
男の号令で、集まった者たちはエドを刺した。
気味の悪い声で「正義」と言いながら1人が刺し終えると、「正義のために」と言って別の者が刺す。
エドが刺されていくのを、私はただ見つめていた。
もうエドは動かないのに、それでも刺し続けていた。
私は自分で子供を育てることに決めた。
昼も夜もない生活は大変だったけど、エドはいつもそばにいてくれたし、生まれた赤ちゃんはかわいかった。
子供は男の子で、私はクリスと名付けた。
この家に来て、初めて怖い思いをしたのは、その頃だった。
部屋に文字の書かれた石が投げ込まれた。
大きな音がしてガラスが割れた。
石は握りこぶし大だった。
クリスに当たったらどうなっただろう。
私は怖くて震えていた。
私は牢の中にいた時、少しずつ文字を勉強したけれど、石に書かれた文字は、私が学んでいない言葉だった。
だけど文字を見たエドもナナも表情を引きつらせていたので、何か悪い言葉だったんだと思う。
何度かそんなことがあって、外で警備している人の中に手引きしている者がいると考えたエドは、何度も兵を変えた。
さすがに私は何て書いてあるのか、石の文字について調べた。
石には「悪魔」とか、「鉄槌」とか書かれていると分かった。
私のせいでエドの立場が悪くなっているのを感じた。
でも私はエドを手放すことができなかった。
その後も石は投げ込まれた。
クリスは2階の廊下に寝かせて、安全を確保した。
時々そんなことがあったけど、私はエドと一緒に暮らせて、クリスは可愛いし、ナナは優しくて幸せだった。
その夜、私は眩しくて目を覚ました。
起き上がると、エドが窓から外を見ていた。
私もエドの隣に行って窓の外を見ると、家の庭は松明を持った人たちで埋め尽くされていた。
門の外の道にも見渡す限り松明の炎が見える。
「私のせいね。エド、ごめんなさい」
「後悔していないよ」
エドは私の額に口づけた。
玄関の扉が壊され、階段を上ってくる足音が聞こえた。
何人いるのか分からないけれど、すごい数の人間が奇声を上げながらこの部屋に向かっている。
エドは私の前に立ち、私とクリスをかばった。
私はクリスを抱いていた。
クリスは泣いていて、私はクリスをあやした。
私たちは包囲された。
侵入者たちは穴をあけた麻袋をかぶっていた。
興奮でギラギラした目が、穴の奥に光っている。
リーダーらしき男が、エドに剣を向けた。
「悪魔憑きに正義の鉄槌を下せ!」
男の号令で、集まった者たちはエドを刺した。
気味の悪い声で「正義」と言いながら1人が刺し終えると、「正義のために」と言って別の者が刺す。
エドが刺されていくのを、私はただ見つめていた。
もうエドは動かないのに、それでも刺し続けていた。
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