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12話
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「アイちゃん?」
声色は優しく、口角は上がっているが、こめかみがピキピキッとして、笑っていない。
アイザックの目の前には、正座をしているアイリスがいた。
久しぶりに怒っているアイザックを見て、冷や汗を流している。
「ごめんなさい、寝ているところを起こして…」
「ちっがう!」
アイザックは大声を上げ、アイリスの体がびくっと揺れる。
「なんならもっと早くに起こしてほしかったし。女の子が夜遅くに暗い森の中に入るんじゃありません!」
「アイくん、お母さんみたい」
アイリスはぼそっとつぶやく。
「あ?」
「何でもありません」
「それでその人は誰なの?」
ふいっと、目をやる。
この家に唯一あるソファに寝転がっている人物がいた。
夢見が悪いのか、うなされている。
「ごめん。嫌な夢見ているみたいだから、起こしたいけど、疲れきっているのか目を覚まさなくて」
「それで俺を起こして、森の中に呼んだんだよな。アイちゃんなら、例え見知らぬ人でも困っていたら助けようとするのは、分かるよ。その警戒心の無さは正直勘弁してほしいけどな。でも、俺を起こしたときの慌てようから、この人アイちゃんの知り合いなんだろ」
アイリスはこくんと頷く。
「アイちゃんが俺の体で勇者やっていたときの知り合い?」
「…仲間なの」
「は!?」
また、アイザックは大声を上げる。
「アイちゃんを追いした奴らの一員!?」
「だから、それは私が悪いんだって!」
荒れるアイザックをなんとかなだめようとする。
「それにスコルは、逆に止めようとしてくれていたから」
「あー、スコルって名前なのか。思い出してきたぞ。確かアイちゃんのことが大好きな…」
「大好きって…」
アイリスは苦笑する。
「確かに勇者アイザックに忠誠心は持っていたけどね」
「彼と話すことになるだろうからさ。話合わせるためにスコルさんの話、また聞かせてくれる?」
アイリスは勇者だった頃を思い出していく。
アイザックたち勇者一行は、森の中を歩いていた。
そのときに滞在していた街のクエストで、大型の魔物を退治してほしいそうだった。
「えっと、誰も姿を見たことがないんだよね」
金髪の小柄の少女、ライリー・ミシェルが問いかける。
「腕がなるよね」
シュッシュッとシャドーボクシングをする。
この愛らしい見た目の少女はこう見えて、格闘家である。
「また、ライリーちゃんに出番取られそうね」
とんがり帽子を被った、赤い髪をポニーテールにまとめた妖しいお姉さんの雰囲気あるこの女性。
見た目通り、魔女のガーネット・リード。
「ライちゃんやガーネット姉さんには本当敵わないよなあ」
ツンツンとがったように見える銀髪の青年が大きくため息をつく。
ジーク・ガルシア、槍使い。
「でも、僕はいつもジークに助けられているよ」
アイザックはジークに微笑みかけ、励ましていた。
「と、当然だ。親友のアイを支えるのが俺の仕事だからな」
かぁーっと、ジークの顔が赤くなる。
「うん、ありがとう。ジーク熱ない?顔赤いよ」
ぺたっと、額同士を合わせる。
「お、俺は大丈夫だ!男同士でそれはやめろ!」
どもりながら体をひくジーク。
ガーネットはそんな二人の様子を見て、クスクス笑いながら、微笑ましく見守っていた。
ライリーはどうしてガーネットが笑っているのか分からないので、首をかしげている。
がさがさっ。
近くで物音がした。
さっきまで雑談していた彼らは、一転きりっと真剣な表情になる。
「例の魔物が出てきたかもしれない。油断しないで」
それぞれが武器を構える。
茂みからその姿が見えてくる。
人の背丈をゆうに越す黒い狼であった。
「狼!?」
「こんだけ大きいの見たことねえ!?」
「あれが探している魔物!?」
初めて見るタイプの生物に一堂慌てふためく。
この世界には魔力のない普通の生物と、魔力のある魔物がいる。
魔物にもタイプが異なっていて、生物がただ魔力を持っているだけのものと、初めから異形の姿をしたものがいる。
角が生えたりとかはしていないから、ただ大きいだけの狼かもしれない。
しかし、別名がつく魔物だったら、まだまだ彼らのレベルには届かないことを知っていた。
「ねえ」
アイザックが問いかける。
「後ろの人って、誰?」
アイザックの目にはぼんやりとだが、人の姿が見えた。
顔はよく見えないが、黒い髪の男性のように思えた。
「え、そんなのいないよ」
「アイ!こんなときに怖いこと言うんじゃねえよ」
アイザックの発言によって、さらにライリーとジークは怯えてしまう。
しかし、ガーネットだけは考えこんでいた。
そのとき、狼が倒れこんだ。
「え、誰か倒したか?」
「もしかして、ガーネットの魔法?」
何が起きたのか、この場にいる誰もが分からなかった。
しかし、狼が倒れたことにより、アイザックの目には男性の姿がはっきり見えるようになる。
おかしなことであるが、狼と男性の姿が交互に見えるようになったのだ。
「大丈夫!?」
アイザックは狼にかけ寄る。
「アイ!?」
「おい、油断すんな!襲われたら、どうする!?」
「だって、この人苦しそうで…」
人の姿でも狼の姿でも、苦しそうに息をはあはあ、吐いているように見えた。
「アイちゃんには、男の人が見えるのよね」
ガーネットが近づいてくる。
「この人呪われているのね」
「呪い…?」
どうして、この場でそんな言葉が出てくるか分からなかった。
「たまにいるのよ。呪われる前の本来の姿が見える人。私もたまに見えるんだけどね。今回は見えなかった。それだけ強力なのか。アイちゃんとこの人の波長が合ったのか」
「それでどうしたら、助かるの!?」
アイザックが必死になって、ガーネットにつかみかかる。
「そうねえ。こればっかりは、どんな呪いをかけられたのか調べないと分からないわ」
「で、でも…」
アイザックの目にはだんだんと弱っていくのが見えた。
「一時的になんとかしたいのなら、手っ取り早いのはキスね」
「ちょ、ガーネット姉さんいきなり何を…」
呪いのことは全く分からないので、口を挟めなかったジークがツッコミを入れた。
「唾液による魔力の供給って、一時的な呪いの解除に有効なのよ」
「んな、生々しい理由…」
「一番は波長の合っていると思われるアイちゃんね」
「でも、話聞く限り男同士なんだろ」
「分かった、やる」
アイザックは即答した。
「それで、この人が助かるのなら」
「アイ、男前…」
ジークはキュンとときめいていた。
アイザックはひざまずき、狼に顔を近づける。
そして、唇同士を合わせた。
ぼふん、と煙が舞う。
一番近くにいたアイザックは腕で目に入らないように抑え、ライリーとジークはごほごほ咳き込んでいる。
煙が晴れると、そこにいたのは狼ではなく、一人の男性。
まさしくアイザックが見た呪われる前の姿だった。
「よかった」
アイザックはほっと一息つく。
「ううっ」
青年の声が聞こえた。
少しずつ目を開けていく。
青年の視界から、自分を取り囲む四人の男女がいた。
「ここは…」
「よかった。目が覚めたんですね」
アイザックが一番に声をかけた。
「俺は…」
青年は体を起こそうとする。
しかし、一瞬止まった。
「どうしたんですか?」
「これは人の体…」
手を裏返し、表にする。
体全体を見回した。
ぱあっと、表情が明るくなる。
「数年ぶりの人の体だ…!」
「数年ぶり!?」
思ったより長い呪われた期間に一堂驚く。
「これは一体誰が…」
「ふっふっふ。聞いて、驚くな」
ジークが不敵な笑みを浮かべる。
「我らがリーダー。魔王を倒す宿命を負った、アイザックのおかげである」
「恩着せがましい言い方やめてよ、ジーク」
アイザックは苦笑する。
「勇者が誕生したのだな。済まない。呪われてからの情勢は疎いもので」
「いきなり違う姿になったら、慣れるのに一苦労しますよね。分かります」
まだ完全には男の体に慣れている訳ではないが、今までの苦労を思い出し、思わず遠い目をしてしまう。
「まあ、私たちもまだ結成して数ヶ月だしね」
「なるほど」
青年は片ひざを立てた。
「ちょっと、安静にして…」
「俺の名はスコル。スコル・エクリプス。この恩に報いるため、勇者アイザックに生涯の忠誠をここに誓います」
声色は優しく、口角は上がっているが、こめかみがピキピキッとして、笑っていない。
アイザックの目の前には、正座をしているアイリスがいた。
久しぶりに怒っているアイザックを見て、冷や汗を流している。
「ごめんなさい、寝ているところを起こして…」
「ちっがう!」
アイザックは大声を上げ、アイリスの体がびくっと揺れる。
「なんならもっと早くに起こしてほしかったし。女の子が夜遅くに暗い森の中に入るんじゃありません!」
「アイくん、お母さんみたい」
アイリスはぼそっとつぶやく。
「あ?」
「何でもありません」
「それでその人は誰なの?」
ふいっと、目をやる。
この家に唯一あるソファに寝転がっている人物がいた。
夢見が悪いのか、うなされている。
「ごめん。嫌な夢見ているみたいだから、起こしたいけど、疲れきっているのか目を覚まさなくて」
「それで俺を起こして、森の中に呼んだんだよな。アイちゃんなら、例え見知らぬ人でも困っていたら助けようとするのは、分かるよ。その警戒心の無さは正直勘弁してほしいけどな。でも、俺を起こしたときの慌てようから、この人アイちゃんの知り合いなんだろ」
アイリスはこくんと頷く。
「アイちゃんが俺の体で勇者やっていたときの知り合い?」
「…仲間なの」
「は!?」
また、アイザックは大声を上げる。
「アイちゃんを追いした奴らの一員!?」
「だから、それは私が悪いんだって!」
荒れるアイザックをなんとかなだめようとする。
「それにスコルは、逆に止めようとしてくれていたから」
「あー、スコルって名前なのか。思い出してきたぞ。確かアイちゃんのことが大好きな…」
「大好きって…」
アイリスは苦笑する。
「確かに勇者アイザックに忠誠心は持っていたけどね」
「彼と話すことになるだろうからさ。話合わせるためにスコルさんの話、また聞かせてくれる?」
アイリスは勇者だった頃を思い出していく。
アイザックたち勇者一行は、森の中を歩いていた。
そのときに滞在していた街のクエストで、大型の魔物を退治してほしいそうだった。
「えっと、誰も姿を見たことがないんだよね」
金髪の小柄の少女、ライリー・ミシェルが問いかける。
「腕がなるよね」
シュッシュッとシャドーボクシングをする。
この愛らしい見た目の少女はこう見えて、格闘家である。
「また、ライリーちゃんに出番取られそうね」
とんがり帽子を被った、赤い髪をポニーテールにまとめた妖しいお姉さんの雰囲気あるこの女性。
見た目通り、魔女のガーネット・リード。
「ライちゃんやガーネット姉さんには本当敵わないよなあ」
ツンツンとがったように見える銀髪の青年が大きくため息をつく。
ジーク・ガルシア、槍使い。
「でも、僕はいつもジークに助けられているよ」
アイザックはジークに微笑みかけ、励ましていた。
「と、当然だ。親友のアイを支えるのが俺の仕事だからな」
かぁーっと、ジークの顔が赤くなる。
「うん、ありがとう。ジーク熱ない?顔赤いよ」
ぺたっと、額同士を合わせる。
「お、俺は大丈夫だ!男同士でそれはやめろ!」
どもりながら体をひくジーク。
ガーネットはそんな二人の様子を見て、クスクス笑いながら、微笑ましく見守っていた。
ライリーはどうしてガーネットが笑っているのか分からないので、首をかしげている。
がさがさっ。
近くで物音がした。
さっきまで雑談していた彼らは、一転きりっと真剣な表情になる。
「例の魔物が出てきたかもしれない。油断しないで」
それぞれが武器を構える。
茂みからその姿が見えてくる。
人の背丈をゆうに越す黒い狼であった。
「狼!?」
「こんだけ大きいの見たことねえ!?」
「あれが探している魔物!?」
初めて見るタイプの生物に一堂慌てふためく。
この世界には魔力のない普通の生物と、魔力のある魔物がいる。
魔物にもタイプが異なっていて、生物がただ魔力を持っているだけのものと、初めから異形の姿をしたものがいる。
角が生えたりとかはしていないから、ただ大きいだけの狼かもしれない。
しかし、別名がつく魔物だったら、まだまだ彼らのレベルには届かないことを知っていた。
「ねえ」
アイザックが問いかける。
「後ろの人って、誰?」
アイザックの目にはぼんやりとだが、人の姿が見えた。
顔はよく見えないが、黒い髪の男性のように思えた。
「え、そんなのいないよ」
「アイ!こんなときに怖いこと言うんじゃねえよ」
アイザックの発言によって、さらにライリーとジークは怯えてしまう。
しかし、ガーネットだけは考えこんでいた。
そのとき、狼が倒れこんだ。
「え、誰か倒したか?」
「もしかして、ガーネットの魔法?」
何が起きたのか、この場にいる誰もが分からなかった。
しかし、狼が倒れたことにより、アイザックの目には男性の姿がはっきり見えるようになる。
おかしなことであるが、狼と男性の姿が交互に見えるようになったのだ。
「大丈夫!?」
アイザックは狼にかけ寄る。
「アイ!?」
「おい、油断すんな!襲われたら、どうする!?」
「だって、この人苦しそうで…」
人の姿でも狼の姿でも、苦しそうに息をはあはあ、吐いているように見えた。
「アイちゃんには、男の人が見えるのよね」
ガーネットが近づいてくる。
「この人呪われているのね」
「呪い…?」
どうして、この場でそんな言葉が出てくるか分からなかった。
「たまにいるのよ。呪われる前の本来の姿が見える人。私もたまに見えるんだけどね。今回は見えなかった。それだけ強力なのか。アイちゃんとこの人の波長が合ったのか」
「それでどうしたら、助かるの!?」
アイザックが必死になって、ガーネットにつかみかかる。
「そうねえ。こればっかりは、どんな呪いをかけられたのか調べないと分からないわ」
「で、でも…」
アイザックの目にはだんだんと弱っていくのが見えた。
「一時的になんとかしたいのなら、手っ取り早いのはキスね」
「ちょ、ガーネット姉さんいきなり何を…」
呪いのことは全く分からないので、口を挟めなかったジークがツッコミを入れた。
「唾液による魔力の供給って、一時的な呪いの解除に有効なのよ」
「んな、生々しい理由…」
「一番は波長の合っていると思われるアイちゃんね」
「でも、話聞く限り男同士なんだろ」
「分かった、やる」
アイザックは即答した。
「それで、この人が助かるのなら」
「アイ、男前…」
ジークはキュンとときめいていた。
アイザックはひざまずき、狼に顔を近づける。
そして、唇同士を合わせた。
ぼふん、と煙が舞う。
一番近くにいたアイザックは腕で目に入らないように抑え、ライリーとジークはごほごほ咳き込んでいる。
煙が晴れると、そこにいたのは狼ではなく、一人の男性。
まさしくアイザックが見た呪われる前の姿だった。
「よかった」
アイザックはほっと一息つく。
「ううっ」
青年の声が聞こえた。
少しずつ目を開けていく。
青年の視界から、自分を取り囲む四人の男女がいた。
「ここは…」
「よかった。目が覚めたんですね」
アイザックが一番に声をかけた。
「俺は…」
青年は体を起こそうとする。
しかし、一瞬止まった。
「どうしたんですか?」
「これは人の体…」
手を裏返し、表にする。
体全体を見回した。
ぱあっと、表情が明るくなる。
「数年ぶりの人の体だ…!」
「数年ぶり!?」
思ったより長い呪われた期間に一堂驚く。
「これは一体誰が…」
「ふっふっふ。聞いて、驚くな」
ジークが不敵な笑みを浮かべる。
「我らがリーダー。魔王を倒す宿命を負った、アイザックのおかげである」
「恩着せがましい言い方やめてよ、ジーク」
アイザックは苦笑する。
「勇者が誕生したのだな。済まない。呪われてからの情勢は疎いもので」
「いきなり違う姿になったら、慣れるのに一苦労しますよね。分かります」
まだ完全には男の体に慣れている訳ではないが、今までの苦労を思い出し、思わず遠い目をしてしまう。
「まあ、私たちもまだ結成して数ヶ月だしね」
「なるほど」
青年は片ひざを立てた。
「ちょっと、安静にして…」
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