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17話 勇者召喚
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休日にフェイと子狼姉弟を連れて街を散歩していた、最初は色々恐がられていたがネメが何回も連れて出掛けた結果。最近は近所のマスコット的な立ち位置になり始めている。
「あー、フェイ達だー!」「ほんとだー」「もさもさ」「わー!」
近所の子供に見つかれば目を輝かせながらフェイ達と遊び出す。思えばミリーもこんな感じだったな……
子供達は疲れたのかフェイ達にまたねー、と手を振りながら家に帰って行った。しばらく歩くと喫茶店でヘリックとミリーとミミルの姿を見つけたので声を掛けた。
「おっす、三人共難しい顔をしてどした」
「あ、コウタ奇遇だね」
「コウタは、散歩みたいね」
「わー!おっきい狼さんもいるぅー!」
さっそくミリーが三匹をモフり出した、顔が10秒も持たずにだらしなくなっている。
「で、どうした?」
「はは、実はね……」
「ヘリック様、宜しいのですか?」
「どうせすぐに知られるしね、実はね聖都がね異世界の勇者を召喚したんだよ」
「へ~勇者をね~……勇者!?」
「きゃっ、何よ急に……」
「すまん……勇者っていつ頃」
「結構前らしいよ、半年位だったかな……知ったのはつい最近だけどね」
「勇者って事は魔王とかいるの?」
「まあね、魔王がいるから勇者を呼ぶんだもの」
「それは……そうだけど」
「どうかしたのですか、コウタ様?」
「いや……ほら勇者だって元々は平和な世界で普通に過ごしてた筈だろう?なのに急に呼び出されてお前は勇者に選ばれたから魔王を倒すために戦え!なんて正直ね?」
「そうだね……帰れる保証も無いしね」
「だけど勇者には魔王に対する能力が高いのよ、逆に言うと勇者みたいな存在じゃないと魔王は倒せないのよ」
「なんだそれ、結界でもあんの?」
「純粋に強いの」
「は?普通に強いだけなのか、だったらこの世界の誰かでも頑張ればーーー」
「魔王に選ばれる者はね何かの加護を受けてるらしいの、その加護が魔王の能力を高めているの」
「つまり勇者はその加護を弱められると?」
「そうだよ、そして加護を弱める力は召喚される時に付くんだ」
「なんでわかんだ」
「召喚陣がそういう設定だからね」
「そこまでわかんなら、その召喚陣から加護を弱める力を解析すれば………駄目なのか?」
「うん……どれがどういう効果なのかは解るんだけどね、何故それが出来るかまではね………」
「ふぅ……そっか、すまん話がそれたけどそれで何でお前らが頭を抱えるんだよ」
「どうやら王都に行く途中でこの街に寄るらしくてね」
「どう扱うか困ってるのよ……」
「来んの?ここに?」
勇者が来るのか……会って話すべきだな。どうにか会えないものか………
ーーー俺、春樹 拓徒《はるき たくと》と幼馴染みの蓮窮慈 優実《れんぐうじ ゆみ》が学校から家に帰っている途中に急に足元に魔方陣が表れ強い光を放ち、光が止むとそこは何処かの教会だった。
目の前には金髪長髪の美少女が立っていた、そして少女がこちらを見て言う。
「突然呼び出してしまい申し訳ございません……どうか、どうか私と魔王を倒してください勇者様」
目を潤ませながらこちらに言う美少女、俺は隣の幼馴染みを見る、するとあっちもこちらを見ていたその目は「私は嫌よ早く帰らないとドラマが始まるし」みたいな目をしていた、何故かは判らないけどそんな気がする。
「すまんが俺達ちょっと急いでて……」
「その……魔王を倒さないと帰れなーーー」
「はぁ!?魔王を倒さないと帰れないィィィィィ!?」
「落ち着け優実!女の子がしちゃいけない顔をしてる!」
見ろ周りの司教さんかな?とかめっちゃ引いてる!
「タクにはわからないだろうねぇ!この気持ちが!」
こいつが何故こんなに発狂してる理由は見たいドラマの中にお気に入りの俳優さんがいるからだ、それだけだジャ◯オタやラ◯ライバーみたいなもんだ。
それからどれぐらい時間が経っただろう5分かもしれない30分かもしれない、やっと落ち着いた優実に美少女が恐る恐る謝罪をする。
「ほ、本当に申し訳ございませんでしたー!」
「「「すいませんでしたー!」 」」
「うお!?」
「はっ……」
周りの司教さんぽい人達も一緒になって謝っていた、その原因になっている女はその謝罪に対して鼻で嗤った。こ、こいつあの俳優の事になると本当に屑になるな……名前に優しいとかある癖に。
「倒さないと帰れないならさっさと倒しに行くわよ」
「い、良いのですか?」
「……あんたが倒さないと帰れないって言ったんだけど?」
「ひっ!そ、そうでしたすいません……」
「もう勘弁してあげて!」
みてらんねぇよ!この一言を言うだけで目の前の少女や周りの人達から勇者みたいな目で見られる……いや、勇者だけども。
「取り敢えず頭を冷やすわ、休ませてくれる?」
「は、はい!ご案内します」
「その前に自己紹介しないと、俺は春樹 拓徒、そいつは蓮窮慈 優実」
「わ、私は四代目聖女のミスティと申します!タクト様、ユミ様どうかよろしくお願いします」
トラブルもあったが俺達の魔王を倒す冒険が始まった。
「あー、フェイ達だー!」「ほんとだー」「もさもさ」「わー!」
近所の子供に見つかれば目を輝かせながらフェイ達と遊び出す。思えばミリーもこんな感じだったな……
子供達は疲れたのかフェイ達にまたねー、と手を振りながら家に帰って行った。しばらく歩くと喫茶店でヘリックとミリーとミミルの姿を見つけたので声を掛けた。
「おっす、三人共難しい顔をしてどした」
「あ、コウタ奇遇だね」
「コウタは、散歩みたいね」
「わー!おっきい狼さんもいるぅー!」
さっそくミリーが三匹をモフり出した、顔が10秒も持たずにだらしなくなっている。
「で、どうした?」
「はは、実はね……」
「ヘリック様、宜しいのですか?」
「どうせすぐに知られるしね、実はね聖都がね異世界の勇者を召喚したんだよ」
「へ~勇者をね~……勇者!?」
「きゃっ、何よ急に……」
「すまん……勇者っていつ頃」
「結構前らしいよ、半年位だったかな……知ったのはつい最近だけどね」
「勇者って事は魔王とかいるの?」
「まあね、魔王がいるから勇者を呼ぶんだもの」
「それは……そうだけど」
「どうかしたのですか、コウタ様?」
「いや……ほら勇者だって元々は平和な世界で普通に過ごしてた筈だろう?なのに急に呼び出されてお前は勇者に選ばれたから魔王を倒すために戦え!なんて正直ね?」
「そうだね……帰れる保証も無いしね」
「だけど勇者には魔王に対する能力が高いのよ、逆に言うと勇者みたいな存在じゃないと魔王は倒せないのよ」
「なんだそれ、結界でもあんの?」
「純粋に強いの」
「は?普通に強いだけなのか、だったらこの世界の誰かでも頑張ればーーー」
「魔王に選ばれる者はね何かの加護を受けてるらしいの、その加護が魔王の能力を高めているの」
「つまり勇者はその加護を弱められると?」
「そうだよ、そして加護を弱める力は召喚される時に付くんだ」
「なんでわかんだ」
「召喚陣がそういう設定だからね」
「そこまでわかんなら、その召喚陣から加護を弱める力を解析すれば………駄目なのか?」
「うん……どれがどういう効果なのかは解るんだけどね、何故それが出来るかまではね………」
「ふぅ……そっか、すまん話がそれたけどそれで何でお前らが頭を抱えるんだよ」
「どうやら王都に行く途中でこの街に寄るらしくてね」
「どう扱うか困ってるのよ……」
「来んの?ここに?」
勇者が来るのか……会って話すべきだな。どうにか会えないものか………
ーーー俺、春樹 拓徒《はるき たくと》と幼馴染みの蓮窮慈 優実《れんぐうじ ゆみ》が学校から家に帰っている途中に急に足元に魔方陣が表れ強い光を放ち、光が止むとそこは何処かの教会だった。
目の前には金髪長髪の美少女が立っていた、そして少女がこちらを見て言う。
「突然呼び出してしまい申し訳ございません……どうか、どうか私と魔王を倒してください勇者様」
目を潤ませながらこちらに言う美少女、俺は隣の幼馴染みを見る、するとあっちもこちらを見ていたその目は「私は嫌よ早く帰らないとドラマが始まるし」みたいな目をしていた、何故かは判らないけどそんな気がする。
「すまんが俺達ちょっと急いでて……」
「その……魔王を倒さないと帰れなーーー」
「はぁ!?魔王を倒さないと帰れないィィィィィ!?」
「落ち着け優実!女の子がしちゃいけない顔をしてる!」
見ろ周りの司教さんかな?とかめっちゃ引いてる!
「タクにはわからないだろうねぇ!この気持ちが!」
こいつが何故こんなに発狂してる理由は見たいドラマの中にお気に入りの俳優さんがいるからだ、それだけだジャ◯オタやラ◯ライバーみたいなもんだ。
それからどれぐらい時間が経っただろう5分かもしれない30分かもしれない、やっと落ち着いた優実に美少女が恐る恐る謝罪をする。
「ほ、本当に申し訳ございませんでしたー!」
「「「すいませんでしたー!」 」」
「うお!?」
「はっ……」
周りの司教さんぽい人達も一緒になって謝っていた、その原因になっている女はその謝罪に対して鼻で嗤った。こ、こいつあの俳優の事になると本当に屑になるな……名前に優しいとかある癖に。
「倒さないと帰れないならさっさと倒しに行くわよ」
「い、良いのですか?」
「……あんたが倒さないと帰れないって言ったんだけど?」
「ひっ!そ、そうでしたすいません……」
「もう勘弁してあげて!」
みてらんねぇよ!この一言を言うだけで目の前の少女や周りの人達から勇者みたいな目で見られる……いや、勇者だけども。
「取り敢えず頭を冷やすわ、休ませてくれる?」
「は、はい!ご案内します」
「その前に自己紹介しないと、俺は春樹 拓徒、そいつは蓮窮慈 優実」
「わ、私は四代目聖女のミスティと申します!タクト様、ユミ様どうかよろしくお願いします」
トラブルもあったが俺達の魔王を倒す冒険が始まった。
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