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21話 タクトの訓練
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「フェイ~、どうしようか……」
「ワン」
勇者達が来るまで別室で待機なのはいいけど、フェイ達の肉球をプニプニする以外やることが無い。ミリーは死んだ目をしながら「あぁぁぁ………もう駄目ですね………」と言いながら隣でふて寝をしている。
「俺もふて寝しようかな………」
「姫のベッドで一緒に寝たら問題ですよ?」
「いやお前と寝ても問題にはならん」
「すっごい失礼ですよ、打ち首ですよ………」
「じゃあフェイを枕にして寝るわ、いいかな?」
するとフェイはゴロンと床に転がり俺を見て「どうぞ」と言わんばかりに鳴いた。
「おー、流石フェイだなぁ~」
「ず、狡いです!私もフェイちゃん達と寝たいです!」
「え~、姫様が床に寝るなんて駄目です!」
「今さらそんな言葉遣いしても無駄です!寝ます!」
「イヤイヤ!本当にお前が床で寝たら俺がヤバい!」
「寝ます!この想いは城よりも重いです!」
「どんだけ想いを詰めてんだ!フェイ達と寝る機会なんて今後いくらでもあるだろうが!」
「今という時間は戻りません!」
「だー!いい加減にしないと凄いことするからな!」
「なんですか?」
「お前それは……凄いよ凄い」
「何が凄いのか言ってください」
「………ヤバいよ……」
「………」
「ん~………話は終わったかな?」
「え?」
扉を見るとヘリックとミミル、それと勇者一行がこちらを見ていた。
「どこら辺から……」
「ミリーの今という時間は戻らない!から」
「「ひゃぁぁぁぁぁぁ………」」
俺達は死んだーーーー
「あの、大丈夫ですか?」
「………うん、ありがと」
勇者のタクトにメンタルケアをされながら話してみると見た目は不良ぽい感じなのにこれまたいい子だった、ユミはまだ判断出来ない……ちなみに二人は俺より二つ下の16才だと、若いねぇ………。
ミスティはどうやら聖女らしい、確かに言われてみればなんかそれっぽい服を着ている。
ラウルさんは渋いじっちゃんだ、ルーフェスさんと昔の戦友だとか……かっこいいね。
「勇者が二人ねぇ……」
「ええ、こっちでも初めてらしいですよ」
「二人もいるなら魔王なんてすぐに倒せるな」
「優実は強いですけど俺はそこまで強く無いですよ」
俺の言葉にタクトは笑いながら否定するが正面に座っていたユミが言う。
「なに言ってるのよ、あんたも転移とか使えるんだから充分でしょ」
「転移なんて使えるのか!」
「え、えぇ……たまたまですが」
マジか!転移かスゲーな勇者!
「やろう、今すぐ練習しよう!」
「え?ちょっ!」
俺はコウタさんに連れ出され庭に出ていた。
「よし、じゃあ転移しようか」
「いや、無理です」
「一回出来たんだ、行けるってほら」
「そうよコウタさんの言うとおりよ」
「なんでみんなまで………」
「タクが転移を自由に出来るようになったらこっちにとっては大助かりなのよ」
「頑張りましょう、タクト様!」
「ミスティまで………出来たらやってますよ、でも出来ないんです」
「使った時の感覚がわからんと?」
「えぇ、まぁ……」
「そもそも最初はどんな時に使ったんだ?」
「たしか魔族に襲われた時よね」
「はい、あの時のタクト様は凄かったです」
「まぁ……ちょっとはカッコ良かったかもね………」
「………ちっ」
「あの、コウタさん?」
「ん?あぁ何でもない別に勇者らしくモテてるなぁーとか思って無いよ糞が」
「クソって言ってます!」
「それは置いといて、命の危険でもあればいいのか」
「え、何をするつもりで?」
「俺と優実でお前を斬る」
「えぇ!?」
「良いですね!それ」
「だろぉ?」
「お、お二人とも大怪我をさせないようにしてくださいね?」
「いやミスティそっちじゃない」
「よし………じゃあ氏ねぇ!!このラブコメ野郎がぁぁぁぁ!!」
「うわぁっ!!いきなりは危ないですよ!」
「ほらほら、生きたかったらさっさと転移を使いこなせる様になりなさい」
「ぐっ……だぁ~!もうやってやる!」
「みなさん頑張ってくださ~い!」
「うむ……いつもあんな感じなのかルーフェスよ?」
「まぁ基本的には………」
「勇者様になにをしてるのよコウタは………」
「うーん立ち直り方はあれだけど、仲良く出来そうで何よりかな」
「お兄様は能天気過ぎです」
「ミリーはもう大丈夫なのかい?」
「キツいです」
「そ、そっか」
これ以上この話を掘り下げるのは危険と判断し、コウタ達に意識を向けるとタクトくんとユミちゃんが対峙している所だった。
二人とも勇者と言うだけあって凄い、ユミちゃんは凄まじい剣技をタクトくんは剣と魔法で戦うらしい。二人の目まぐるしい戦いのせいかコウタが入るタイミング逃したらしく暇そうにその戦いを、眺めている。
しばらくしてコウタが立ち上がり構え地面を蹴る、凄い速さでタクトくんの横から突っ込んでいく。脚を斬ろうと剣を振る、タクトくんが気付き対処しようとするが間に合わない、そしてコウタの剣がタクトくんに当たる瞬間タクトくんが僕達の目の前に現れた。
「うおっ!?」
「あっ!」
ユミちゃんは鍔迫り合いをしていた相手が急に消えた為バランスを崩しコウタにぶつかって二人で転けていた。
「出来ましたね、タクト様!」
「あ、あぁ………出来たみたいだ」
流石勇者と言うべきか転移はすぐに使える様だ、でも不思議な事がある。タクトくんは魔法を使えるけどユミちゃんは魔法が身体強化系の魔法しか使えないらしい、勇者は色々な魔法に精通していると言われてるのに何故だろう?
「ワン」
勇者達が来るまで別室で待機なのはいいけど、フェイ達の肉球をプニプニする以外やることが無い。ミリーは死んだ目をしながら「あぁぁぁ………もう駄目ですね………」と言いながら隣でふて寝をしている。
「俺もふて寝しようかな………」
「姫のベッドで一緒に寝たら問題ですよ?」
「いやお前と寝ても問題にはならん」
「すっごい失礼ですよ、打ち首ですよ………」
「じゃあフェイを枕にして寝るわ、いいかな?」
するとフェイはゴロンと床に転がり俺を見て「どうぞ」と言わんばかりに鳴いた。
「おー、流石フェイだなぁ~」
「ず、狡いです!私もフェイちゃん達と寝たいです!」
「え~、姫様が床に寝るなんて駄目です!」
「今さらそんな言葉遣いしても無駄です!寝ます!」
「イヤイヤ!本当にお前が床で寝たら俺がヤバい!」
「寝ます!この想いは城よりも重いです!」
「どんだけ想いを詰めてんだ!フェイ達と寝る機会なんて今後いくらでもあるだろうが!」
「今という時間は戻りません!」
「だー!いい加減にしないと凄いことするからな!」
「なんですか?」
「お前それは……凄いよ凄い」
「何が凄いのか言ってください」
「………ヤバいよ……」
「………」
「ん~………話は終わったかな?」
「え?」
扉を見るとヘリックとミミル、それと勇者一行がこちらを見ていた。
「どこら辺から……」
「ミリーの今という時間は戻らない!から」
「「ひゃぁぁぁぁぁぁ………」」
俺達は死んだーーーー
「あの、大丈夫ですか?」
「………うん、ありがと」
勇者のタクトにメンタルケアをされながら話してみると見た目は不良ぽい感じなのにこれまたいい子だった、ユミはまだ判断出来ない……ちなみに二人は俺より二つ下の16才だと、若いねぇ………。
ミスティはどうやら聖女らしい、確かに言われてみればなんかそれっぽい服を着ている。
ラウルさんは渋いじっちゃんだ、ルーフェスさんと昔の戦友だとか……かっこいいね。
「勇者が二人ねぇ……」
「ええ、こっちでも初めてらしいですよ」
「二人もいるなら魔王なんてすぐに倒せるな」
「優実は強いですけど俺はそこまで強く無いですよ」
俺の言葉にタクトは笑いながら否定するが正面に座っていたユミが言う。
「なに言ってるのよ、あんたも転移とか使えるんだから充分でしょ」
「転移なんて使えるのか!」
「え、えぇ……たまたまですが」
マジか!転移かスゲーな勇者!
「やろう、今すぐ練習しよう!」
「え?ちょっ!」
俺はコウタさんに連れ出され庭に出ていた。
「よし、じゃあ転移しようか」
「いや、無理です」
「一回出来たんだ、行けるってほら」
「そうよコウタさんの言うとおりよ」
「なんでみんなまで………」
「タクが転移を自由に出来るようになったらこっちにとっては大助かりなのよ」
「頑張りましょう、タクト様!」
「ミスティまで………出来たらやってますよ、でも出来ないんです」
「使った時の感覚がわからんと?」
「えぇ、まぁ……」
「そもそも最初はどんな時に使ったんだ?」
「たしか魔族に襲われた時よね」
「はい、あの時のタクト様は凄かったです」
「まぁ……ちょっとはカッコ良かったかもね………」
「………ちっ」
「あの、コウタさん?」
「ん?あぁ何でもない別に勇者らしくモテてるなぁーとか思って無いよ糞が」
「クソって言ってます!」
「それは置いといて、命の危険でもあればいいのか」
「え、何をするつもりで?」
「俺と優実でお前を斬る」
「えぇ!?」
「良いですね!それ」
「だろぉ?」
「お、お二人とも大怪我をさせないようにしてくださいね?」
「いやミスティそっちじゃない」
「よし………じゃあ氏ねぇ!!このラブコメ野郎がぁぁぁぁ!!」
「うわぁっ!!いきなりは危ないですよ!」
「ほらほら、生きたかったらさっさと転移を使いこなせる様になりなさい」
「ぐっ……だぁ~!もうやってやる!」
「みなさん頑張ってくださ~い!」
「うむ……いつもあんな感じなのかルーフェスよ?」
「まぁ基本的には………」
「勇者様になにをしてるのよコウタは………」
「うーん立ち直り方はあれだけど、仲良く出来そうで何よりかな」
「お兄様は能天気過ぎです」
「ミリーはもう大丈夫なのかい?」
「キツいです」
「そ、そっか」
これ以上この話を掘り下げるのは危険と判断し、コウタ達に意識を向けるとタクトくんとユミちゃんが対峙している所だった。
二人とも勇者と言うだけあって凄い、ユミちゃんは凄まじい剣技をタクトくんは剣と魔法で戦うらしい。二人の目まぐるしい戦いのせいかコウタが入るタイミング逃したらしく暇そうにその戦いを、眺めている。
しばらくしてコウタが立ち上がり構え地面を蹴る、凄い速さでタクトくんの横から突っ込んでいく。脚を斬ろうと剣を振る、タクトくんが気付き対処しようとするが間に合わない、そしてコウタの剣がタクトくんに当たる瞬間タクトくんが僕達の目の前に現れた。
「うおっ!?」
「あっ!」
ユミちゃんは鍔迫り合いをしていた相手が急に消えた為バランスを崩しコウタにぶつかって二人で転けていた。
「出来ましたね、タクト様!」
「あ、あぁ………出来たみたいだ」
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