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31話 アルバイト?
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ここが王国ではなく帝国だったとか色々あったが、やっと落ち着いてきた。当主の親父さんは仕事があるみたいで奥さんもその手伝いに行った。残りはまだ部屋に残っている、何の用だろう?
「それでなんだけど……、私の下で働かない?」
「…なんで?」
「強いから」
いや、強いからって言われてもなぁ……、両脇に居るメイドさんと騎士さんの方が強いと思うんだが。
俺の表情を読み取ったのかユリアは苦笑しながら言った。
「あー、騎士は立場上いつも私の側に居れる訳じゃ無いのよ。かと言ってルルは直接戦う専門じゃないしね」
「えー、でも俺はルルさんに勝てないと思うけど」
「コウタ様、ヒルダ様を助けた時のコウタ様は強者と言われる動きでしたよ?」
「マジすか……、でも礼儀作法とか出来んよ?」
「そこは大丈夫、純粋に護衛として雇いたいの他の事に期待はしないわ」
「……なんかもうちょい言い方があるだろ!」
「あはは!いいじゃない別に、それでどうする?」
「全く……、そうだな世話になったし連絡が着くまで働かせて貰うよ」
「良かった、じゃあ明日から宜しくね」
「おう……、てっ明日からかよ」
「暇でしょ?」
「ぐっ……」
「じゃあ明日ねぇ~」
ヒルダ達が部屋を出ていった後に軽く溜め息を吐く。
ここに来た理由は魔族の魔法でここに飛ばされたとかそんな理由を言った、ヘリックやタクト達の事は一応黙っておいた。勇者や王族なんかと知り合いだと知られたら面倒になるかもしれないし。
「はぁ~…早く家に帰りたい……」
家族のみんなや店は大丈夫だろうか……、ヘリック達は仮にも王族と勇者だから平気だろう。
「ふわぁ~……、眠い……」
「ほらキリキリ歩く!」
ヒルダに朝早くから叩き起こされ寝起きの為、頭が回らず流れに身を任せた結果気付いたら街に出ていた。
「護衛は引き受けたから良いけど武器とか持ってきてないぞ」
「ルル、コウタにあれ渡して」
「コウタさん、これを」
ルルさんから渡されたのは2本の短剣だった、水色に黒の短剣。
持ってみると明らかに普通の短剣では無いことが分かった、それと同時にそれぞれの短剣の能力が頭に流れ込む。
「お、おぉ!?」
「魔剣を持つのは初めてなのね、魔剣わね持つとどういう能力なのか分かるのよ」
「……なんで?」
「さぁ?そういう風に出来てるからとしか言いようが無いわね」
「で、何でそんな貴重な物を俺に?」
「貴方の戦利品だからよ」
「戦利品って……、もしかして」
「そう、助けてくれた時の戦利品」
「こんな物を盗みとったのか俺……」
「間違いなくあの女に狙われるわねコウタ」
「………捨てて良い?」
「駄目に決まってるでしょうが!」
「無理無理!こんな高そうな武器使えねぇって!」
「使いなさいよ!」
「俺ってエリクサーとか勿体ないとか言って結局使わずにクリアしちゃうタイプだから!」
「なに言ってるのかよくわかんないけど捨てるのは駄目!」
「……わかったよ……」
仕方なく2本の短剣を腰に着ける。
うぅ、なんか落ち着かない。もうそこら辺の包丁でいいんじゃないかと思ってしまう。
「ーーはぁ……」
「もう溜め息なんか吐いてないでご飯食べましょ」
「あー、思えば食わずに出ていったもんな」
「いつも行ってるお店があるからそこで朝食にしましょ」
ヒルダが入ったお店はお世辞にも綺麗とは言えない所だった。イメージで言えば酒場、冒険者とかが飲み食いしてそうな場所と言えばイメージしやすいかも知れない。
「あら、ヒルダ様いらっしゃいませ」
「久しぶりおばさん、いつもの朝食のセットを3つね」
「はい、畏まりました。ヒルダ様、出歩くのも程々にしないと皆心配してるんですからね?」
「うんうん……」
おばさんがヒルダに注意してるのを見てルルさんがもっと言ってくれと言わんばかりに頷く。
「もう分かってるわよ、これからはちょっと控えるわ」
「ふふふ、ならいいんですけどね」
おばさんは厨房の方に頼んだメニューの紙を置いて俺の方を見てヒルダに聞いた。
「それでその子は?」
「ええ、紹介するわ護衛のコウタよ」
「やっと護衛の人を雇ったのね~」
「そうなんですよ~、ヒルダ様はいつもいつも護衛なんか雇わないとか言ってたのに」
「本当にねぇ~……、その子そんなに腕が立つのかい?」
「ええ、最強よ」
「イヤイヤイヤ!ヒルダちょい待て」
「何よ、私の護衛をするんだからそれぐらいの覇気を出しなさい」
「無茶言うな!」
「あー、こういう事ねぇ」
「はい、こういう事です」
俺とヒルダは朝食が来るまで中身の無い会話をルルさんとおばさんに見守られながら話していた。
ーーーちなみに朝食は旨かったです。
「それでなんだけど……、私の下で働かない?」
「…なんで?」
「強いから」
いや、強いからって言われてもなぁ……、両脇に居るメイドさんと騎士さんの方が強いと思うんだが。
俺の表情を読み取ったのかユリアは苦笑しながら言った。
「あー、騎士は立場上いつも私の側に居れる訳じゃ無いのよ。かと言ってルルは直接戦う専門じゃないしね」
「えー、でも俺はルルさんに勝てないと思うけど」
「コウタ様、ヒルダ様を助けた時のコウタ様は強者と言われる動きでしたよ?」
「マジすか……、でも礼儀作法とか出来んよ?」
「そこは大丈夫、純粋に護衛として雇いたいの他の事に期待はしないわ」
「……なんかもうちょい言い方があるだろ!」
「あはは!いいじゃない別に、それでどうする?」
「全く……、そうだな世話になったし連絡が着くまで働かせて貰うよ」
「良かった、じゃあ明日から宜しくね」
「おう……、てっ明日からかよ」
「暇でしょ?」
「ぐっ……」
「じゃあ明日ねぇ~」
ヒルダ達が部屋を出ていった後に軽く溜め息を吐く。
ここに来た理由は魔族の魔法でここに飛ばされたとかそんな理由を言った、ヘリックやタクト達の事は一応黙っておいた。勇者や王族なんかと知り合いだと知られたら面倒になるかもしれないし。
「はぁ~…早く家に帰りたい……」
家族のみんなや店は大丈夫だろうか……、ヘリック達は仮にも王族と勇者だから平気だろう。
「ふわぁ~……、眠い……」
「ほらキリキリ歩く!」
ヒルダに朝早くから叩き起こされ寝起きの為、頭が回らず流れに身を任せた結果気付いたら街に出ていた。
「護衛は引き受けたから良いけど武器とか持ってきてないぞ」
「ルル、コウタにあれ渡して」
「コウタさん、これを」
ルルさんから渡されたのは2本の短剣だった、水色に黒の短剣。
持ってみると明らかに普通の短剣では無いことが分かった、それと同時にそれぞれの短剣の能力が頭に流れ込む。
「お、おぉ!?」
「魔剣を持つのは初めてなのね、魔剣わね持つとどういう能力なのか分かるのよ」
「……なんで?」
「さぁ?そういう風に出来てるからとしか言いようが無いわね」
「で、何でそんな貴重な物を俺に?」
「貴方の戦利品だからよ」
「戦利品って……、もしかして」
「そう、助けてくれた時の戦利品」
「こんな物を盗みとったのか俺……」
「間違いなくあの女に狙われるわねコウタ」
「………捨てて良い?」
「駄目に決まってるでしょうが!」
「無理無理!こんな高そうな武器使えねぇって!」
「使いなさいよ!」
「俺ってエリクサーとか勿体ないとか言って結局使わずにクリアしちゃうタイプだから!」
「なに言ってるのかよくわかんないけど捨てるのは駄目!」
「……わかったよ……」
仕方なく2本の短剣を腰に着ける。
うぅ、なんか落ち着かない。もうそこら辺の包丁でいいんじゃないかと思ってしまう。
「ーーはぁ……」
「もう溜め息なんか吐いてないでご飯食べましょ」
「あー、思えば食わずに出ていったもんな」
「いつも行ってるお店があるからそこで朝食にしましょ」
ヒルダが入ったお店はお世辞にも綺麗とは言えない所だった。イメージで言えば酒場、冒険者とかが飲み食いしてそうな場所と言えばイメージしやすいかも知れない。
「あら、ヒルダ様いらっしゃいませ」
「久しぶりおばさん、いつもの朝食のセットを3つね」
「はい、畏まりました。ヒルダ様、出歩くのも程々にしないと皆心配してるんですからね?」
「うんうん……」
おばさんがヒルダに注意してるのを見てルルさんがもっと言ってくれと言わんばかりに頷く。
「もう分かってるわよ、これからはちょっと控えるわ」
「ふふふ、ならいいんですけどね」
おばさんは厨房の方に頼んだメニューの紙を置いて俺の方を見てヒルダに聞いた。
「それでその子は?」
「ええ、紹介するわ護衛のコウタよ」
「やっと護衛の人を雇ったのね~」
「そうなんですよ~、ヒルダ様はいつもいつも護衛なんか雇わないとか言ってたのに」
「本当にねぇ~……、その子そんなに腕が立つのかい?」
「ええ、最強よ」
「イヤイヤイヤ!ヒルダちょい待て」
「何よ、私の護衛をするんだからそれぐらいの覇気を出しなさい」
「無茶言うな!」
「あー、こういう事ねぇ」
「はい、こういう事です」
俺とヒルダは朝食が来るまで中身の無い会話をルルさんとおばさんに見守られながら話していた。
ーーーちなみに朝食は旨かったです。
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