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32話 ドッキリ
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あれから数週間がたった。仕事にも慣れてきた……と言ってもヒルダと一緒に街に出かける位だが。
ここ数週間の出来事と言えばリューベル、俺の住んでいた街のギルド宛に手紙を送った事かな、ヘリックやミミルには立場上直接送れないしな。まぁ、アイツ等なら気付いてくれるだろう。
それよりも最近気になる事がある、ヒルダ達の事だ。ヒルダの親父さんは何か貫禄というかお偉いさんみたいな雰囲気を感じる。試しにヒルダに聞いても。
「なぁ、ヒルダ達って帝国のお偉いさんなのか?」
「え? うーん……まぁ、そんな所かな」
みたいな感じで何とも怪しい、もしかしたら皇帝の側に居るような貴族の可能性が………。
「あら、コウタどうしたのボーっとして」
「ーーん?あぁ、ちょっと考え事を……。て、どうしたそんなドレスを着て」
「これからパーティーなのよ、貴族って面倒だわ」
「そりゃ御愁傷様」
「……あんたも護衛なんだから来るのよ」
「……オーウ……」
「なぁ、大丈夫?変じゃ無い?」
「大丈夫よ、しつこいわね」
「いやだって」
一緒に行くことになりいつも着ている服は流石にという事で礼服を借りたのは良いが鏡で自分を見ると違和感がある。
「お似合いですよコウタさん」
「そっかジークが言うならそうなんだろう」
「なんでジークだと信じるのよ!」
ヒルダの弟のジークは良い子だ、お転婆な姉を持ってるからか気配りが出来て笑顔が何とも愛らしい。だが姉のせいか苦笑する姿ばっか見る気がする。
ちなみに騎士のアインさんに稽古を付けて貰っていて中々強い、流石に五歳下の子に負けるという事にはならなかったが数年経てばすぐに追い抜かされるだろう。
「ーー弟が出来たらこんな感じなのかなぁ」
「ジークは私だけの物よ」
「姉さん、僕は物じゃ無いです……」
「3人は仲が良いですねぇ~。ーーーそろそろ着きますよ」
「ーーーだいたいヒルダおま……、おぉ!デケェな」
「そんな感想しか言えないの貴方は」
「ぐっ……」
ジークの所有権を求め戦う俺とヒルダを笑いながら見ていたルルが俺に時間だと告げてくれる。
馬車の窓から見ると立派な城があった、城とかじっくりと見たこと無いからちょっと興奮する、しかも今日は中にまで入ってご飯が食べれるとか……。
ぜっったい、何か起きるな。大体ここ最近は勇者に会って変な夢を見て魔族と戦うとかイベント続きだ。帝国に来てから今日までの数日は平和だったが城で貴族が集まりパーティー、そこに俺……。
「はぁ……、何か起きるだろうなぁ………」
「何か言った?」
「んー、何も起きなければ良いなぁーって」
「そうそう問題なんて起きませんよ」
「そうだよねぇ~」
まぁいつでも動ける様に注意しとくか。
「うわぁ……」
「ちょっ、そういう声を余り出さないで」
「あ、あぁ……すまん」
すっげ、貴族みたいな人達がいっぱいだ……てかみんな貴族か。なんか腹が痛くなってきた……。
「なぁ、俺がヒルダの護衛だって知られて良いのか?」
「別に大丈夫だけど、なんで?」
「いや、どっかの奴が『平民ごときがヒルダ様の護衛だと?』みたいな嫌みを言われそう」
「そんなこと言われないわよ」
「でもお前は美人だから男とか寄ってくるだろ」
「……ま、まぁね」
ヒルダが頬を赤く染めて目を剃らし答える。おや?もしやこの娘、照れておるな?てっきりこういう会話には慣れてるかと思ったが予想外にも乙女な反応されたから不覚にもドキッとしてしまった。
「なんだなんだぁ~、照れてるのかぁ?」
「ふん!」
「うぐ!」
ーーーいいブローだぁ……。
「これはヒルダ様」
「あら、ゾール伯爵お久し振りでございます」
「おぉ……」
ヒルダが急にお嬢様になったので思わず声に出てしまった。
しばらくゾール伯爵と話していると俺の話になった。
「ヒルダ様、後ろの者は……?」
「えぇ、少しの間ですけど護衛を頼んでいる者です」
「なるほど……。お前、名前は」
「へ?…コウタです……」
俺の答え方が気に入らなかったのか眉を上げ睨んだ。
「……平民か」
「えっと……まぁ……」
「~~!貴様わかっているのか!?」
「へぇ!?何が!?」
「皇族の護衛をするという意味をだ!」
ーーーは?
「ちょっ、ちょちょちょちょ!」
「ぬぉ!な、なんだ!」
「え?皇族って何、誰が皇族?」
肩を掴み問い詰めると俺の変わりように引きながらも答えてくれた。
「誰ってそれはヒルダ様…… 」
「ひぃーるぅーだぁ~?」
「な、何よ……」
ヒルダを見ると『しまった』という顔をしながら目を逸らした、それを見たゾールは。
「なるほど、そういう事か………」
俺の反応を見て納得し密かに溜め息を吐いた。
ここ数週間の出来事と言えばリューベル、俺の住んでいた街のギルド宛に手紙を送った事かな、ヘリックやミミルには立場上直接送れないしな。まぁ、アイツ等なら気付いてくれるだろう。
それよりも最近気になる事がある、ヒルダ達の事だ。ヒルダの親父さんは何か貫禄というかお偉いさんみたいな雰囲気を感じる。試しにヒルダに聞いても。
「なぁ、ヒルダ達って帝国のお偉いさんなのか?」
「え? うーん……まぁ、そんな所かな」
みたいな感じで何とも怪しい、もしかしたら皇帝の側に居るような貴族の可能性が………。
「あら、コウタどうしたのボーっとして」
「ーーん?あぁ、ちょっと考え事を……。て、どうしたそんなドレスを着て」
「これからパーティーなのよ、貴族って面倒だわ」
「そりゃ御愁傷様」
「……あんたも護衛なんだから来るのよ」
「……オーウ……」
「なぁ、大丈夫?変じゃ無い?」
「大丈夫よ、しつこいわね」
「いやだって」
一緒に行くことになりいつも着ている服は流石にという事で礼服を借りたのは良いが鏡で自分を見ると違和感がある。
「お似合いですよコウタさん」
「そっかジークが言うならそうなんだろう」
「なんでジークだと信じるのよ!」
ヒルダの弟のジークは良い子だ、お転婆な姉を持ってるからか気配りが出来て笑顔が何とも愛らしい。だが姉のせいか苦笑する姿ばっか見る気がする。
ちなみに騎士のアインさんに稽古を付けて貰っていて中々強い、流石に五歳下の子に負けるという事にはならなかったが数年経てばすぐに追い抜かされるだろう。
「ーー弟が出来たらこんな感じなのかなぁ」
「ジークは私だけの物よ」
「姉さん、僕は物じゃ無いです……」
「3人は仲が良いですねぇ~。ーーーそろそろ着きますよ」
「ーーーだいたいヒルダおま……、おぉ!デケェな」
「そんな感想しか言えないの貴方は」
「ぐっ……」
ジークの所有権を求め戦う俺とヒルダを笑いながら見ていたルルが俺に時間だと告げてくれる。
馬車の窓から見ると立派な城があった、城とかじっくりと見たこと無いからちょっと興奮する、しかも今日は中にまで入ってご飯が食べれるとか……。
ぜっったい、何か起きるな。大体ここ最近は勇者に会って変な夢を見て魔族と戦うとかイベント続きだ。帝国に来てから今日までの数日は平和だったが城で貴族が集まりパーティー、そこに俺……。
「はぁ……、何か起きるだろうなぁ………」
「何か言った?」
「んー、何も起きなければ良いなぁーって」
「そうそう問題なんて起きませんよ」
「そうだよねぇ~」
まぁいつでも動ける様に注意しとくか。
「うわぁ……」
「ちょっ、そういう声を余り出さないで」
「あ、あぁ……すまん」
すっげ、貴族みたいな人達がいっぱいだ……てかみんな貴族か。なんか腹が痛くなってきた……。
「なぁ、俺がヒルダの護衛だって知られて良いのか?」
「別に大丈夫だけど、なんで?」
「いや、どっかの奴が『平民ごときがヒルダ様の護衛だと?』みたいな嫌みを言われそう」
「そんなこと言われないわよ」
「でもお前は美人だから男とか寄ってくるだろ」
「……ま、まぁね」
ヒルダが頬を赤く染めて目を剃らし答える。おや?もしやこの娘、照れておるな?てっきりこういう会話には慣れてるかと思ったが予想外にも乙女な反応されたから不覚にもドキッとしてしまった。
「なんだなんだぁ~、照れてるのかぁ?」
「ふん!」
「うぐ!」
ーーーいいブローだぁ……。
「これはヒルダ様」
「あら、ゾール伯爵お久し振りでございます」
「おぉ……」
ヒルダが急にお嬢様になったので思わず声に出てしまった。
しばらくゾール伯爵と話していると俺の話になった。
「ヒルダ様、後ろの者は……?」
「えぇ、少しの間ですけど護衛を頼んでいる者です」
「なるほど……。お前、名前は」
「へ?…コウタです……」
俺の答え方が気に入らなかったのか眉を上げ睨んだ。
「……平民か」
「えっと……まぁ……」
「~~!貴様わかっているのか!?」
「へぇ!?何が!?」
「皇族の護衛をするという意味をだ!」
ーーーは?
「ちょっ、ちょちょちょちょ!」
「ぬぉ!な、なんだ!」
「え?皇族って何、誰が皇族?」
肩を掴み問い詰めると俺の変わりように引きながらも答えてくれた。
「誰ってそれはヒルダ様…… 」
「ひぃーるぅーだぁ~?」
「な、何よ……」
ヒルダを見ると『しまった』という顔をしながら目を逸らした、それを見たゾールは。
「なるほど、そういう事か………」
俺の反応を見て納得し密かに溜め息を吐いた。
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