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41話 勇者帝都入り
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「はぁ…、それにしても精霊王ねぇ……。色々遭ったんだな」
「はい!だけどタクト様とユミ様のお陰でここまで来れました!」
つい溢してしまった独り言にミスティが反応し、自分の事のように自慢する。
「ほぉ~、まぁその話はまた今度聞かせてくれよ」
「勿論です!」
「精霊王に神狼の子供……、父様にどう説明すれば………」
「勇者だからで良いんじゃね?」
「駄目に決まってるでしょアホ」
「……日に日に俺に向ける言葉が荒くなってる気がする」
「それ、気のせいじゃないから」
「おぅふ……」
ヒルダの鋭い言葉に若干傷ついていると後ろからタクトが「あ、そういえば」と言って俺に聞いてきた。
「コウタさんって適性検査ってどうでした?」
「えっ?なにそれ」
「ギルドに登録してないんですか?」
「いや、してる」
「じゃあ、してる筈なんですけど……」
「ん~……?」
聞いて見ると適性検査とは簡単に言うとステータスを表示する事らしい。
それぞれ近接、魔力等のランク付けされるらしくDからSSまであるらしい。しかも近接や魔力には更に細かく分けられ近接だったら剣や槍等の各種の武器の適性、魔力なら各種属性と言った感じでまたランク付けされるらしい。
ちなみにギルドに登録するときはこの適性検査を受けるらしいが俺は全く記憶に無い……、あのバカ職員どもめぇ……。
「適性わ診たいなら城で診れるわよ」
「マジで?」
「何処の城でも有るわよ」
ヘリックを見るとこちらを見て頷いていた。
タクト達も受けていなかったらしく一緒に受けることに、そこでふと、気になった事を聞いた。
「あれ、ミスティ達の聖都には無いのか?」
「うぐっ、……実はタクト様達が来て舞い上がってしまって……その………」
「忘れちまったと?」
「うぅぅ…はい…」
召喚されるだけで美少女を舞い上がらせるとか流石勇者だなぁ……、等と考えていると城に着いたらしくアインさんとミランダさんが門の前で待っていた。
「ヒルダ様、後ろの方達が?」
「えぇ、彼等がーーー」
そうして軽く紹介をするとアインさんが後日一戦やらせてくれないかとタクトとユミに頼んで二人はそれを了承した。
後の話はタクト達とヒルダがするらしく暇になった俺はルルと一緒に食事の準備を手伝った。
「それにしても本当に勇者様達とお知り合いだったんですね~」
「疑ってたのかよ」
「え~、だって皆さん1人残らず大物ですよ?」
「……あっ、確かに」
「あはは、ヒルダ様やヘリック様が優しくて良かったですね。じゃないと今頃首、取れてますよ?」
そう笑いながら食器を並べているルルの声を聞きながら軽く目眩を起こした。
「…た、確かに俺よく生きてるな………」
ついつい年が近いからって気安く喋りかけていたが普通に駄目じゃん………。これからはもっと気を付けよう。
「どうかしたの、コウタ?」
俺が戦慄恐々しているとヒルダが話し掛けてきた。
「! ーーーこれはヒルダ様、どうもしておりませんよ?」
「…うわっ……」
「うわっ、とはなんじゃァァ!」
1分持ちませんでした……。
ーーーうわっ、とはなんじゃァァ!
「……コウタさんは何処でも変わりませんね」
コウタさんは城で叫ぶというのがどれ程の事なのか分かっているのだろうか?
「さっきヒルダがコウタを呼びに行ったからヒルダに対しての叫びかもね」
「あのバカは……」
ヘリックさんは楽しそうに笑いながら、ミミルさんもコウタさんに呆れながらも無事で嬉しいのか口元が上がっている。
もちろん俺だって嬉しい、あのユミでさえ思わずホッとした表情を浮かべた位だ。
ミスティはそんな俺達を微笑ましそうに見ている。ーーーなんか最近ミスティの母親ポジションが板についてきたな。
「それにしてもコウタさんは魔族から逃げた後に狂女と戦闘……ですか」
「狂女?」
「はい、ヒルダ様を狙った女性の暗殺者の通り名です」
「そんな恐ろしい人と殺りあったのか……」
久しぶりに会ったコウタさんはいつもと変わらない姿で安心したが、彼の辿った道は振り替えって見ると険しい。なのにそんな素振りを全く見せないのが少し悔しい……。
「まぁ、心配させまいと言わなかったのか。…それとももう終わった事だからなのかは分からないけどね」
「でも、私は一言位なにかあっても良いと思います」
「ミミルはコウタが心配かい?」
「え?は、はい」
「なら、彼が何も言わないなら聞かずにそっと支えよう。……コウタはいつだって僕達の前に立ってくれているから」
「……はい……」
「それにね……、コウタはまだ何か隠してる気がする」
ヘリックさんは表情を曇らせながら呟く、思わず聞いてしまう。
「何かって……?」
「分からない………、だけどね何か大きい物を背負ってる気がするんだよね。………今のコウタは時より彼らしくない眼をするときがあるんだ」
彼らしくない?俺達はヘリックさんの言った意味が分からず思わず考え込む。
ミミルさんは心当たりがあるのか心配そうな表情に変わる。
ーーー分からない、でも何かあれば相談して欲しいとは思う。コウタさんには色々良くして貰い命を助けて貰った、だから頼ってばっかなのは駄目だ。頼って貰えるようにしよう、それがあの人に対する恩返しで………それが勇者なのだから。
「はい!だけどタクト様とユミ様のお陰でここまで来れました!」
つい溢してしまった独り言にミスティが反応し、自分の事のように自慢する。
「ほぉ~、まぁその話はまた今度聞かせてくれよ」
「勿論です!」
「精霊王に神狼の子供……、父様にどう説明すれば………」
「勇者だからで良いんじゃね?」
「駄目に決まってるでしょアホ」
「……日に日に俺に向ける言葉が荒くなってる気がする」
「それ、気のせいじゃないから」
「おぅふ……」
ヒルダの鋭い言葉に若干傷ついていると後ろからタクトが「あ、そういえば」と言って俺に聞いてきた。
「コウタさんって適性検査ってどうでした?」
「えっ?なにそれ」
「ギルドに登録してないんですか?」
「いや、してる」
「じゃあ、してる筈なんですけど……」
「ん~……?」
聞いて見ると適性検査とは簡単に言うとステータスを表示する事らしい。
それぞれ近接、魔力等のランク付けされるらしくDからSSまであるらしい。しかも近接や魔力には更に細かく分けられ近接だったら剣や槍等の各種の武器の適性、魔力なら各種属性と言った感じでまたランク付けされるらしい。
ちなみにギルドに登録するときはこの適性検査を受けるらしいが俺は全く記憶に無い……、あのバカ職員どもめぇ……。
「適性わ診たいなら城で診れるわよ」
「マジで?」
「何処の城でも有るわよ」
ヘリックを見るとこちらを見て頷いていた。
タクト達も受けていなかったらしく一緒に受けることに、そこでふと、気になった事を聞いた。
「あれ、ミスティ達の聖都には無いのか?」
「うぐっ、……実はタクト様達が来て舞い上がってしまって……その………」
「忘れちまったと?」
「うぅぅ…はい…」
召喚されるだけで美少女を舞い上がらせるとか流石勇者だなぁ……、等と考えていると城に着いたらしくアインさんとミランダさんが門の前で待っていた。
「ヒルダ様、後ろの方達が?」
「えぇ、彼等がーーー」
そうして軽く紹介をするとアインさんが後日一戦やらせてくれないかとタクトとユミに頼んで二人はそれを了承した。
後の話はタクト達とヒルダがするらしく暇になった俺はルルと一緒に食事の準備を手伝った。
「それにしても本当に勇者様達とお知り合いだったんですね~」
「疑ってたのかよ」
「え~、だって皆さん1人残らず大物ですよ?」
「……あっ、確かに」
「あはは、ヒルダ様やヘリック様が優しくて良かったですね。じゃないと今頃首、取れてますよ?」
そう笑いながら食器を並べているルルの声を聞きながら軽く目眩を起こした。
「…た、確かに俺よく生きてるな………」
ついつい年が近いからって気安く喋りかけていたが普通に駄目じゃん………。これからはもっと気を付けよう。
「どうかしたの、コウタ?」
俺が戦慄恐々しているとヒルダが話し掛けてきた。
「! ーーーこれはヒルダ様、どうもしておりませんよ?」
「…うわっ……」
「うわっ、とはなんじゃァァ!」
1分持ちませんでした……。
ーーーうわっ、とはなんじゃァァ!
「……コウタさんは何処でも変わりませんね」
コウタさんは城で叫ぶというのがどれ程の事なのか分かっているのだろうか?
「さっきヒルダがコウタを呼びに行ったからヒルダに対しての叫びかもね」
「あのバカは……」
ヘリックさんは楽しそうに笑いながら、ミミルさんもコウタさんに呆れながらも無事で嬉しいのか口元が上がっている。
もちろん俺だって嬉しい、あのユミでさえ思わずホッとした表情を浮かべた位だ。
ミスティはそんな俺達を微笑ましそうに見ている。ーーーなんか最近ミスティの母親ポジションが板についてきたな。
「それにしてもコウタさんは魔族から逃げた後に狂女と戦闘……ですか」
「狂女?」
「はい、ヒルダ様を狙った女性の暗殺者の通り名です」
「そんな恐ろしい人と殺りあったのか……」
久しぶりに会ったコウタさんはいつもと変わらない姿で安心したが、彼の辿った道は振り替えって見ると険しい。なのにそんな素振りを全く見せないのが少し悔しい……。
「まぁ、心配させまいと言わなかったのか。…それとももう終わった事だからなのかは分からないけどね」
「でも、私は一言位なにかあっても良いと思います」
「ミミルはコウタが心配かい?」
「え?は、はい」
「なら、彼が何も言わないなら聞かずにそっと支えよう。……コウタはいつだって僕達の前に立ってくれているから」
「……はい……」
「それにね……、コウタはまだ何か隠してる気がする」
ヘリックさんは表情を曇らせながら呟く、思わず聞いてしまう。
「何かって……?」
「分からない………、だけどね何か大きい物を背負ってる気がするんだよね。………今のコウタは時より彼らしくない眼をするときがあるんだ」
彼らしくない?俺達はヘリックさんの言った意味が分からず思わず考え込む。
ミミルさんは心当たりがあるのか心配そうな表情に変わる。
ーーー分からない、でも何かあれば相談して欲しいとは思う。コウタさんには色々良くして貰い命を助けて貰った、だから頼ってばっかなのは駄目だ。頼って貰えるようにしよう、それがあの人に対する恩返しで………それが勇者なのだから。
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