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44話 約束の模擬戦
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「ふぁ~…、ねむい」
城の廊下を歩きながら大きなアクビをし、メイドさんにそれを見られ笑われる。
いつも通りの朝だ。
「おはようございます、コウタ様…。今日は随分と眠そうですね?」
「うーん、ルルがねぇ……」
昨日の夜、寝ようと思いベッドに入ると部屋にルルが訪ねてきた。
何か用かと聞いてみると………。
「うぅ……」
「どうした、こんな時間に…?」
「ヒルダ様の下着がぁ……」
「は?」
どうやら洗濯物が飛んでった様で、しかもそれはヒルダのお気に入りだとのこと。これは不味いと思い一日中暇をさえ有れば探していたらしいがとうとう見つからず…、そして俺に頼ってきたとの事らしい。
「事情は分かったけど、助けを求めるなら同じ女性にしろよ……。下着だぞ?」
「コウタさんはいつも助けてくれますから、つい……」
「はぁ……、どこら辺に飛んだんだ……?」
俺がそう言うとルルは笑顔になり俺の手を引き裏庭に連れてくる。
「ここです!」
「は、範囲が広すぎる……」
城の裏庭とゆう事もありその広さは庭と言うよりも広場だ、しかも暗い。
「……ちゃっちゃと終わらせるぞ……」
「はい!」
その後、数時間探したが見つからず俺はアクビをしながら。ルルは涙目で下着探しをしていた。
「はぁ、見つからねぇ」
「はぃ~……」
「わふ……」
「「ん?」」
いつの間にか足元にメイルが近寄っていた。
そこで思いつきメイルに手伝って貰う事にした。
「メイル分かるか?この匂いだぞ」
「わふ!」
メイルは一鳴きする林の中に入っていく、それを慌てて追い掛けながらルルに言う。
「ルルはここら辺で頼む!」
「は、はい!分かりました!」
メイルに付いていくと一本の木にたどり着く。
「わふ」
「ここか……、あったあった…」
見上げると枝に引っ掛かる布が一枚……。
「これぐらいだったら……。ーーーしょっと、……あいつ意外と凄い下着着るな……」
これが噂の勝負下着なる物なのか……?。
まぁいいや、誰かに見られる前にルルに渡そう。
「おーい、ルル!見っかったぞー……、おぉ……」
「あぁ……、コウタさん……」
林を出るとルルとヒルダの姿が、そして俺の手にはヒルダの下着が……。
「おう、ヒルダ!こんな夜遅くにどうした!」
「それ」
「これはー、その……」
「ルルから聞いたわ、探すの手伝ってくれたらしいわね。ありがとう」
「お、おう」
さ、流石だぜヒルダ……。よく見る流れなら誤解され酷い目に合う所をしっかり事情を聞いているとは、皇女は違うね…一味違う!
「いやー、誤解されて殴られるかと思った」
「訳も聞かずにそんな事するわけ無いでしょ」
「はは、…それにしても随分と気合いの入った下ーーーぐお"!」
最後に見たのはノーモーションのストレートを放つ無表情のヒルダと呆れた顔をしたルルの姿だった……。
「ーーーとさ」
「最後が余計ですね……」
「うん、何か徹夜だったのも原因なのかテンションがおかしかったんだよね」
「なる…ほど?」
「そゆこと、そゆこと。それでヒルダ達は何処に?」
「今日は皆さま演習場に居られますよ」
「あれ?今日って何か合ったっけ?」
「えっと確か…、勇者様とアイン様が模擬戦をするとかで」
「あ~……、あの時の約束か……。分かったありがとうな」
「はい、それでは」
メイドと別れ演習場に行くとヒルダ達の姿が見え声を掛けヘリックの隣に座る。
「おはようコウタ」
「おーっす、ーーーユミとアインさんか……」
すると後ろに座っているミミルが感心したように言う。
「凄いわよねぇ、年下の女の子とは思えない……」
「…本当にな。ーーー押されてるなぁ」
ユミはとんでもない速度で剣を、時に足も使いアインさんに攻める。
それに対してアインはそれを受け止め又は流したりと護りを固めている。
これだけ見ればユミが押してる様に思うが両者の表情は状況のまるっきり逆。
攻めているユミは若干焦りが出て動きが少しずつだが悪くなっていく。
アインさんはユミの攻めを冷静に対処しいつでも攻勢に入れる状態だ。
「剣の腕は同じ位なんだけどね……」
「経験か……」
「そうなるね」
こんな偉そうに言っているが俺がユミと戦えば、あの苦しげな表情は俺の顔になっているだろう。
そんな情けない事を考えていると試合が終わったらしい、結果はアインさんの勝ち。最後に勝負に出ていったのは良いがタイミングを読まれやアインさんがそれを抑えた所で終わったらしい。
「はぁ…、……勝てなかった」
「まだまだ負けられないからなぁ、経験を積めばすぐに俺なんか超えるさ」
ユミは悔しそうに、アインさんは笑いながらこちらに歩いてくる。
アインさんはタクトの前で止まりタクトに視線を向ける、そしてタクトもまたアインに視線を向け口にする。
「ユミの仇を取らなければいけませんね」
「ふっ、流石に少し休憩させてくれ」
「分かりました」
そう言い二人は笑う。
「私、死んでないけど」
「お、おう……。言葉のあやだろ……」
「ふーん……」
そして俺は機嫌が斜めのユミの相手をすることになった。
城の廊下を歩きながら大きなアクビをし、メイドさんにそれを見られ笑われる。
いつも通りの朝だ。
「おはようございます、コウタ様…。今日は随分と眠そうですね?」
「うーん、ルルがねぇ……」
昨日の夜、寝ようと思いベッドに入ると部屋にルルが訪ねてきた。
何か用かと聞いてみると………。
「うぅ……」
「どうした、こんな時間に…?」
「ヒルダ様の下着がぁ……」
「は?」
どうやら洗濯物が飛んでった様で、しかもそれはヒルダのお気に入りだとのこと。これは不味いと思い一日中暇をさえ有れば探していたらしいがとうとう見つからず…、そして俺に頼ってきたとの事らしい。
「事情は分かったけど、助けを求めるなら同じ女性にしろよ……。下着だぞ?」
「コウタさんはいつも助けてくれますから、つい……」
「はぁ……、どこら辺に飛んだんだ……?」
俺がそう言うとルルは笑顔になり俺の手を引き裏庭に連れてくる。
「ここです!」
「は、範囲が広すぎる……」
城の裏庭とゆう事もありその広さは庭と言うよりも広場だ、しかも暗い。
「……ちゃっちゃと終わらせるぞ……」
「はい!」
その後、数時間探したが見つからず俺はアクビをしながら。ルルは涙目で下着探しをしていた。
「はぁ、見つからねぇ」
「はぃ~……」
「わふ……」
「「ん?」」
いつの間にか足元にメイルが近寄っていた。
そこで思いつきメイルに手伝って貰う事にした。
「メイル分かるか?この匂いだぞ」
「わふ!」
メイルは一鳴きする林の中に入っていく、それを慌てて追い掛けながらルルに言う。
「ルルはここら辺で頼む!」
「は、はい!分かりました!」
メイルに付いていくと一本の木にたどり着く。
「わふ」
「ここか……、あったあった…」
見上げると枝に引っ掛かる布が一枚……。
「これぐらいだったら……。ーーーしょっと、……あいつ意外と凄い下着着るな……」
これが噂の勝負下着なる物なのか……?。
まぁいいや、誰かに見られる前にルルに渡そう。
「おーい、ルル!見っかったぞー……、おぉ……」
「あぁ……、コウタさん……」
林を出るとルルとヒルダの姿が、そして俺の手にはヒルダの下着が……。
「おう、ヒルダ!こんな夜遅くにどうした!」
「それ」
「これはー、その……」
「ルルから聞いたわ、探すの手伝ってくれたらしいわね。ありがとう」
「お、おう」
さ、流石だぜヒルダ……。よく見る流れなら誤解され酷い目に合う所をしっかり事情を聞いているとは、皇女は違うね…一味違う!
「いやー、誤解されて殴られるかと思った」
「訳も聞かずにそんな事するわけ無いでしょ」
「はは、…それにしても随分と気合いの入った下ーーーぐお"!」
最後に見たのはノーモーションのストレートを放つ無表情のヒルダと呆れた顔をしたルルの姿だった……。
「ーーーとさ」
「最後が余計ですね……」
「うん、何か徹夜だったのも原因なのかテンションがおかしかったんだよね」
「なる…ほど?」
「そゆこと、そゆこと。それでヒルダ達は何処に?」
「今日は皆さま演習場に居られますよ」
「あれ?今日って何か合ったっけ?」
「えっと確か…、勇者様とアイン様が模擬戦をするとかで」
「あ~……、あの時の約束か……。分かったありがとうな」
「はい、それでは」
メイドと別れ演習場に行くとヒルダ達の姿が見え声を掛けヘリックの隣に座る。
「おはようコウタ」
「おーっす、ーーーユミとアインさんか……」
すると後ろに座っているミミルが感心したように言う。
「凄いわよねぇ、年下の女の子とは思えない……」
「…本当にな。ーーー押されてるなぁ」
ユミはとんでもない速度で剣を、時に足も使いアインさんに攻める。
それに対してアインはそれを受け止め又は流したりと護りを固めている。
これだけ見ればユミが押してる様に思うが両者の表情は状況のまるっきり逆。
攻めているユミは若干焦りが出て動きが少しずつだが悪くなっていく。
アインさんはユミの攻めを冷静に対処しいつでも攻勢に入れる状態だ。
「剣の腕は同じ位なんだけどね……」
「経験か……」
「そうなるね」
こんな偉そうに言っているが俺がユミと戦えば、あの苦しげな表情は俺の顔になっているだろう。
そんな情けない事を考えていると試合が終わったらしい、結果はアインさんの勝ち。最後に勝負に出ていったのは良いがタイミングを読まれやアインさんがそれを抑えた所で終わったらしい。
「はぁ…、……勝てなかった」
「まだまだ負けられないからなぁ、経験を積めばすぐに俺なんか超えるさ」
ユミは悔しそうに、アインさんは笑いながらこちらに歩いてくる。
アインさんはタクトの前で止まりタクトに視線を向ける、そしてタクトもまたアインに視線を向け口にする。
「ユミの仇を取らなければいけませんね」
「ふっ、流石に少し休憩させてくれ」
「分かりました」
そう言い二人は笑う。
「私、死んでないけど」
「お、おう……。言葉のあやだろ……」
「ふーん……」
そして俺は機嫌が斜めのユミの相手をすることになった。
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