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49話 よくある絡み?
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「なぁ、その袋何処で拾ったんだ?」
「は?」
先程こちらに嫌な視線を向けていた四人組の一人が近付きふざけた事を抜かす。
「いや、これは知り合いから貰った物だけど」
「ほー、そんな高価な物をね……。誰から?」
「……ヒルダ、ヒルダ・ザンバースからだけど」
「…は、あはは!何だよそれ面白い事言うなぁ!」
イラッと来るなぁコイツ…、まあ皇族が一平民に魔法の袋を渡す筈が無いか。でも、それを差し引いてもコイツはむかつく……。
ちなみに後ろの三人はヒルダの名前を出したとたん『もしかして……?』みたいな表情をしている、というか普通の反応だ。
関係も無いのにお偉いさんの名前なんか使ったらこっちの首が飛ぶ、しかし目の前の男はそれに気付かず俺を煽り続ける。
「あのさ、この店の裏にちょっと広い所があるんだけどさ。…そこに行かね?」
「行かない」
そのまま帰ろうと出口に向かおうとすると男が出口を塞ぐ。
「でさ、そこで俺とちょっと賭けをしないか」
「……どうせ戦って負けたらこの袋を渡せとか言うんだろ」
「良く分かってんじゃん」
「勝負はともかく賭けはやらないぞ」
「まあ、いいから。ほら」
何がいいんだよ。
「お、おい止めた方が……」
「なにお前らビビってんだよ、やるだけやって貰っちまおうぜ」
「…本人の前で言うなよ……」
「やっぱり怖いか?」
「はぁ…、さっき言った通り勝負は別にやってもいいが賭けるのは無しだ」
「じゃあ裏に行こうぜ」
店の裏に行くとアホが言った通り二人で戦うには充分な広さがあった、アホは少し奥まで歩き剣を抜き振り返った。
「ほら、何時でもいいぜ」
「はぁ……、行くぞ」
刃を潰してない剣でやるとは思わなかったがまぁいいだろう、多少の怪我は承知の上だし致命傷になるような攻撃は寸止め等で大丈夫だろうしな。
そこまで考え変に手を抜いて負けたらそれこそ面倒な事になるな、と思い少し意識を切り替える。
「ん?ーーぬお!?」
軽く強化した一撃を相手は驚きながらも防ぐ、どうやら思った以上だったらしく相手はバランスを崩していたが俺は追撃を入れることが出来ず思わず止まってしまった。
ーーあれ?そこまで魔力は入れて無かった筈なんだけどな…?。
いつもの相手だったら軽く流され反撃される様な軽い一撃だったが予想に反して相手は後ろによろけている、それをボーっと眺めてしまった。
男は姿勢を立て直しこちらを睨み付け怒鳴る。
「てめぇ、良くもやってくれたな……!」
「は? いや、勝負だろ?」
「黙れ!」
一方的に痛め付けられると思ったのかは分からないが相手は怒りながらがこちらに剣を振ってくる、それを何を思ったのか強化無しで流そうと思い剣を構える。
「ーー!」
「くっ、ーーこのっ!」
相手は血が上りすぎて何も考えられて無いのだろう、ひたすらに剣を振りまくる。そしてそれをひたすら受け流す。
「ゼェ……ゼェ……」
「ふぅ……、これで良いか?」
力任せに振っていたせいだろうか相手は2、3分も経たない内に息を切らせてしまった。
「ありえねぇ……、お前ランクは?」
「……Eだけど」
「はぁ!? Eだと、まともな討伐依頼すら受けれねぇ奴に俺は……」
これで諦めてくれるかと思いきや男は『隙さえ見えれば斬る』と言わんばかりにギラついた目を向けていた。
まだやり合う必要が有るのかと思いながら何時でも抜ける様に柄に手を添えようとすると……。
「ーーそこまでにしてください」
良く通る声と共に女性が男と俺の間に割り込んで来た、遅れてもう一人青年がペコペコしながら「すいませーん、すいませーん……」と言いながら女性の近くまで行く。
「何だよ、邪魔をするな!」
「これ以上やっても貴方では勝てませんよ」
「Cランクの俺がEランクに負ける筈がーー」
「ランクはあくまでもギルド内の物であってその人自身の正確な実力は分かりませんよ」
女性は淡々と言葉を出す度に男の声が小さくなっていき最後には何も言わなくなった、そして女性はこちらをチラッと見て男に言った。
「それとこの方は皇族の御方との関係に付いては本当の事ですのでお気を付けて下さい」
そう言った瞬間男とその仲間の男達も顔を真っ青にしながら俺を見てきた。
『す、すいませんでした!』
地面に額をぶつけるほど勢い良く謝ってくる。
「んー、あー……。 もう良いってお互い怪我も無いしこっちもこんな事で大事にするのもアレだしな」
「……良いのですか?」
「ええ、別に……。ただ今後はこういった行動は謹んで貰いたい位ですかね」
そう言って男達を見ると許して貰えるとホッとしていた顔を強張らせ頭を凄い勢いで上下に降る。
「良いのなら、こちらからは何も」
「それで貴女達は?」
「申し遅れました、私はルル隊長の部下だった者……、と言えば分かりますでしょうか?」
「は?」
先程こちらに嫌な視線を向けていた四人組の一人が近付きふざけた事を抜かす。
「いや、これは知り合いから貰った物だけど」
「ほー、そんな高価な物をね……。誰から?」
「……ヒルダ、ヒルダ・ザンバースからだけど」
「…は、あはは!何だよそれ面白い事言うなぁ!」
イラッと来るなぁコイツ…、まあ皇族が一平民に魔法の袋を渡す筈が無いか。でも、それを差し引いてもコイツはむかつく……。
ちなみに後ろの三人はヒルダの名前を出したとたん『もしかして……?』みたいな表情をしている、というか普通の反応だ。
関係も無いのにお偉いさんの名前なんか使ったらこっちの首が飛ぶ、しかし目の前の男はそれに気付かず俺を煽り続ける。
「あのさ、この店の裏にちょっと広い所があるんだけどさ。…そこに行かね?」
「行かない」
そのまま帰ろうと出口に向かおうとすると男が出口を塞ぐ。
「でさ、そこで俺とちょっと賭けをしないか」
「……どうせ戦って負けたらこの袋を渡せとか言うんだろ」
「良く分かってんじゃん」
「勝負はともかく賭けはやらないぞ」
「まあ、いいから。ほら」
何がいいんだよ。
「お、おい止めた方が……」
「なにお前らビビってんだよ、やるだけやって貰っちまおうぜ」
「…本人の前で言うなよ……」
「やっぱり怖いか?」
「はぁ…、さっき言った通り勝負は別にやってもいいが賭けるのは無しだ」
「じゃあ裏に行こうぜ」
店の裏に行くとアホが言った通り二人で戦うには充分な広さがあった、アホは少し奥まで歩き剣を抜き振り返った。
「ほら、何時でもいいぜ」
「はぁ……、行くぞ」
刃を潰してない剣でやるとは思わなかったがまぁいいだろう、多少の怪我は承知の上だし致命傷になるような攻撃は寸止め等で大丈夫だろうしな。
そこまで考え変に手を抜いて負けたらそれこそ面倒な事になるな、と思い少し意識を切り替える。
「ん?ーーぬお!?」
軽く強化した一撃を相手は驚きながらも防ぐ、どうやら思った以上だったらしく相手はバランスを崩していたが俺は追撃を入れることが出来ず思わず止まってしまった。
ーーあれ?そこまで魔力は入れて無かった筈なんだけどな…?。
いつもの相手だったら軽く流され反撃される様な軽い一撃だったが予想に反して相手は後ろによろけている、それをボーっと眺めてしまった。
男は姿勢を立て直しこちらを睨み付け怒鳴る。
「てめぇ、良くもやってくれたな……!」
「は? いや、勝負だろ?」
「黙れ!」
一方的に痛め付けられると思ったのかは分からないが相手は怒りながらがこちらに剣を振ってくる、それを何を思ったのか強化無しで流そうと思い剣を構える。
「ーー!」
「くっ、ーーこのっ!」
相手は血が上りすぎて何も考えられて無いのだろう、ひたすらに剣を振りまくる。そしてそれをひたすら受け流す。
「ゼェ……ゼェ……」
「ふぅ……、これで良いか?」
力任せに振っていたせいだろうか相手は2、3分も経たない内に息を切らせてしまった。
「ありえねぇ……、お前ランクは?」
「……Eだけど」
「はぁ!? Eだと、まともな討伐依頼すら受けれねぇ奴に俺は……」
これで諦めてくれるかと思いきや男は『隙さえ見えれば斬る』と言わんばかりにギラついた目を向けていた。
まだやり合う必要が有るのかと思いながら何時でも抜ける様に柄に手を添えようとすると……。
「ーーそこまでにしてください」
良く通る声と共に女性が男と俺の間に割り込んで来た、遅れてもう一人青年がペコペコしながら「すいませーん、すいませーん……」と言いながら女性の近くまで行く。
「何だよ、邪魔をするな!」
「これ以上やっても貴方では勝てませんよ」
「Cランクの俺がEランクに負ける筈がーー」
「ランクはあくまでもギルド内の物であってその人自身の正確な実力は分かりませんよ」
女性は淡々と言葉を出す度に男の声が小さくなっていき最後には何も言わなくなった、そして女性はこちらをチラッと見て男に言った。
「それとこの方は皇族の御方との関係に付いては本当の事ですのでお気を付けて下さい」
そう言った瞬間男とその仲間の男達も顔を真っ青にしながら俺を見てきた。
『す、すいませんでした!』
地面に額をぶつけるほど勢い良く謝ってくる。
「んー、あー……。 もう良いってお互い怪我も無いしこっちもこんな事で大事にするのもアレだしな」
「……良いのですか?」
「ええ、別に……。ただ今後はこういった行動は謹んで貰いたい位ですかね」
そう言って男達を見ると許して貰えるとホッとしていた顔を強張らせ頭を凄い勢いで上下に降る。
「良いのなら、こちらからは何も」
「それで貴女達は?」
「申し遅れました、私はルル隊長の部下だった者……、と言えば分かりますでしょうか?」
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