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52話 パーティー2
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フランの声に反応しこちらに視線を向ける、目撃者を始末するために武器を取り出そうとしている、辺りを見渡すと衛兵の物であろう剣がまとめて置いてあった。
「っ!」
「チっ!」
剣を二本取り一本をグリムの方に滑らせる。
「グリム、それでフランを守りながら助けを呼びに行け!」
「! 分かった、すぐに戻る」
「え、グリム!?」
グリムは足元に滑ってきた剣を取り驚いたフランの手を引き元の場所に走り出す。
「逃がすか」
「させるか!」
追いかけようとする所に割り込み塞ごうとするが一人は抜けられてしまった、しょうがない二人相手に時間稼ぎをするしかない。
「時間は掛けられない、さっさと片付けるぞ」
「あぁ」
正面からの敵の攻撃を防ぎながら後ろに回り込んでいる方にも意識を割く。そしてふと思う、人と戦うのは初めてだ、試合とかではなく実戦。今まで獣や魔物とはやったことはあるが人は初めてだった。
殺せるのか…… ? でも躊躇えばそれだけこっちが危なくなる。
そう頭では考えているが剣の降り始めは良いが敵の近くまで行くと勢いを弱めてしまう、相手もそれに気付いた様でこちらに話し掛けてくる。
「お前、人を殺したことが無いんだな」
「黙れっ!」
敵の言葉につい頭に血が上り剣を振るがやはり体が反応してしまう。
落ち着け…… 、怒って降っても当たるわけが無い落ち着いて…… 。
「なっ!?」
後ろから気配を消して剣で突こうとしていたので後ろに飛び敵を押す、気付かれた事に驚きながら一回立て直そうと引こうとする。
こちらもこの後を考えると魔力が心配な為ここで仕掛けることに決めて強化を使い一気に詰め寄り片腕を切り落とした。
「速い!?、 ぐあああ!」
腕の痛みで相手は一緒足が止まる、その隙に胸に剣を刺したーーー 。
ふと気付くと目の前に死体がある一つは片腕が無くもう片方は首を落とされていた、そして思い出すこれは自分がやったんだと。
手は赤く指を軽く擦るとネチャネチャした、そして人を切った感触がまだ残っている、段々頭が真っ白になっていく。
このままじゃ戦えなくなる、きっとタクト達の方にも敵がいる筈。その為にも今は何も考えず殺す事だけを考えよう…… 、その後どうなるか何て俺には分からないけど…… 。
裏から出ると数人の兵を連れたグリムとヒルダに会った、兵は血塗れの姿を見て思わず武器を構えるが二人が慌てて納めされる。
「お、おい! 大丈夫か?」
「血塗れですわ!?」
「大丈夫、中の様子は…… ?」
「それが他にもいるらしくて勇者様達もーーー って、おいコウタ!?」
話を最後まで聞かず会場に向かい走る。
駄目だ、今回の相手は魔物何かとは違う同じ人間だ。平和な世界から来た二人がもし人を殺すことになったらーーー。
「はぁ…… 疲れました」
「ごめんなさいね、これ程とは思わなかったわ」
溜め息と共に隣のヒルダさんに愚痴るとヒルダさんも少し驚いた様子で謝ってくる。
パーティーに参加している勇者達と繋がりが欲しい者や普通に挨拶をしてくる者も居たが数が多く全て終わる頃にはパーティーも終盤に差し掛かる頃だった。
俺は飲み物を口にしながら周りを見てふと気付く。
「あれ、 コウタさんは?」
「むぐむぐ…… 、ほとにひった」
「外に? …… てかユミ、ちゃんと飲み込んでから喋れよ」
「タクト様、 お腹が空いておられるでしょう? どうぞ」
ユミが料理を食べてるのを見て自分も、と思ったタイミングでミスティが料理を持ってきてくれた。
「ありがとう、ミスティ」
「は、はい……」
お礼を言うと頬を赤く染め俯いてしまった、その様子を見てラウルさんは微笑ましそうに見ている。
料理を食べていると何だか外が騒がしい事に気付いた、するとリーリャが何かに気付いた様に声を出す。
「どうした?」
「コウタ君の魔力を感じてね……」
「コウタさんの? 何処かーーー」
リーリャにどういう事か聞こうとすると突然、城の兵が会場に入って扉や窓等の前に立つ。
いきなりの事で誰かが叫ぶ。
「な、なんだ!? どういう事だ!」
「申し訳御座いません」
謝罪の言葉を発したのはアインさんだった、。
「どうやら敷地内に賊が入った様で……」
「賊だと!?」
アインさんは所々急所に鎧を着けていた、腰には二本の剣。恐らく速さと手数で攻めていくタイプなのだろう、ルーフェスさんとは正反対の人だ。
賊の事を聞きヒルダさんは落ち着きながらアインさんに聞く。
「何処の賊?」
「数人と交戦しましたが"裏"の者が居ました」
「何で裏の奴等が……」
ヒルダさんが思索にふけようとするのを邪魔するかの様に壁が吹き飛ばされる、会場の人はぽっかりと空いた穴から遠ざかり隅に一ヶ所に纏まりそれを騎士団が囲み護る。
壁の穴を注意しながら見ていると砂煙の中から一人の男が出てきて煙たそうにしながら挨拶をしてきた。
「ゲホッゴホッ…… ! ン"ン"、やぁ皆様ご機嫌様」
「お前はベルモンドっ!ーーーな、に…… ?」
アインさんが男の名前を呼んだのと同時にもう一人入ってきた、その男は本来両手で持つような大きさの斧を二本も持っていた。
アインさんはその男の事を信じられない様に見て思わず、と言った様子で言葉を漏らす。
「ーーー戦鬼がどうしてここに……」
「っ!」
「チっ!」
剣を二本取り一本をグリムの方に滑らせる。
「グリム、それでフランを守りながら助けを呼びに行け!」
「! 分かった、すぐに戻る」
「え、グリム!?」
グリムは足元に滑ってきた剣を取り驚いたフランの手を引き元の場所に走り出す。
「逃がすか」
「させるか!」
追いかけようとする所に割り込み塞ごうとするが一人は抜けられてしまった、しょうがない二人相手に時間稼ぎをするしかない。
「時間は掛けられない、さっさと片付けるぞ」
「あぁ」
正面からの敵の攻撃を防ぎながら後ろに回り込んでいる方にも意識を割く。そしてふと思う、人と戦うのは初めてだ、試合とかではなく実戦。今まで獣や魔物とはやったことはあるが人は初めてだった。
殺せるのか…… ? でも躊躇えばそれだけこっちが危なくなる。
そう頭では考えているが剣の降り始めは良いが敵の近くまで行くと勢いを弱めてしまう、相手もそれに気付いた様でこちらに話し掛けてくる。
「お前、人を殺したことが無いんだな」
「黙れっ!」
敵の言葉につい頭に血が上り剣を振るがやはり体が反応してしまう。
落ち着け…… 、怒って降っても当たるわけが無い落ち着いて…… 。
「なっ!?」
後ろから気配を消して剣で突こうとしていたので後ろに飛び敵を押す、気付かれた事に驚きながら一回立て直そうと引こうとする。
こちらもこの後を考えると魔力が心配な為ここで仕掛けることに決めて強化を使い一気に詰め寄り片腕を切り落とした。
「速い!?、 ぐあああ!」
腕の痛みで相手は一緒足が止まる、その隙に胸に剣を刺したーーー 。
ふと気付くと目の前に死体がある一つは片腕が無くもう片方は首を落とされていた、そして思い出すこれは自分がやったんだと。
手は赤く指を軽く擦るとネチャネチャした、そして人を切った感触がまだ残っている、段々頭が真っ白になっていく。
このままじゃ戦えなくなる、きっとタクト達の方にも敵がいる筈。その為にも今は何も考えず殺す事だけを考えよう…… 、その後どうなるか何て俺には分からないけど…… 。
裏から出ると数人の兵を連れたグリムとヒルダに会った、兵は血塗れの姿を見て思わず武器を構えるが二人が慌てて納めされる。
「お、おい! 大丈夫か?」
「血塗れですわ!?」
「大丈夫、中の様子は…… ?」
「それが他にもいるらしくて勇者様達もーーー って、おいコウタ!?」
話を最後まで聞かず会場に向かい走る。
駄目だ、今回の相手は魔物何かとは違う同じ人間だ。平和な世界から来た二人がもし人を殺すことになったらーーー。
「はぁ…… 疲れました」
「ごめんなさいね、これ程とは思わなかったわ」
溜め息と共に隣のヒルダさんに愚痴るとヒルダさんも少し驚いた様子で謝ってくる。
パーティーに参加している勇者達と繋がりが欲しい者や普通に挨拶をしてくる者も居たが数が多く全て終わる頃にはパーティーも終盤に差し掛かる頃だった。
俺は飲み物を口にしながら周りを見てふと気付く。
「あれ、 コウタさんは?」
「むぐむぐ…… 、ほとにひった」
「外に? …… てかユミ、ちゃんと飲み込んでから喋れよ」
「タクト様、 お腹が空いておられるでしょう? どうぞ」
ユミが料理を食べてるのを見て自分も、と思ったタイミングでミスティが料理を持ってきてくれた。
「ありがとう、ミスティ」
「は、はい……」
お礼を言うと頬を赤く染め俯いてしまった、その様子を見てラウルさんは微笑ましそうに見ている。
料理を食べていると何だか外が騒がしい事に気付いた、するとリーリャが何かに気付いた様に声を出す。
「どうした?」
「コウタ君の魔力を感じてね……」
「コウタさんの? 何処かーーー」
リーリャにどういう事か聞こうとすると突然、城の兵が会場に入って扉や窓等の前に立つ。
いきなりの事で誰かが叫ぶ。
「な、なんだ!? どういう事だ!」
「申し訳御座いません」
謝罪の言葉を発したのはアインさんだった、。
「どうやら敷地内に賊が入った様で……」
「賊だと!?」
アインさんは所々急所に鎧を着けていた、腰には二本の剣。恐らく速さと手数で攻めていくタイプなのだろう、ルーフェスさんとは正反対の人だ。
賊の事を聞きヒルダさんは落ち着きながらアインさんに聞く。
「何処の賊?」
「数人と交戦しましたが"裏"の者が居ました」
「何で裏の奴等が……」
ヒルダさんが思索にふけようとするのを邪魔するかの様に壁が吹き飛ばされる、会場の人はぽっかりと空いた穴から遠ざかり隅に一ヶ所に纏まりそれを騎士団が囲み護る。
壁の穴を注意しながら見ていると砂煙の中から一人の男が出てきて煙たそうにしながら挨拶をしてきた。
「ゲホッゴホッ…… ! ン"ン"、やぁ皆様ご機嫌様」
「お前はベルモンドっ!ーーーな、に…… ?」
アインさんが男の名前を呼んだのと同時にもう一人入ってきた、その男は本来両手で持つような大きさの斧を二本も持っていた。
アインさんはその男の事を信じられない様に見て思わず、と言った様子で言葉を漏らす。
「ーーー戦鬼がどうしてここに……」
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