【ハレ巫女】妹の身代わりに「亡き妻しか愛せない」氷血の辺境伯へ嫁ぎました〜全てを失った「ハレの巫女」が、氷の呪いを溶かして溺愛されるまで〜

きなこもちこ

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第十一話 少女が消えた日

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「……お話を聞かせていただきたいのです。貴方の知る限り、昔話を」

 真剣な表情のアリシアを横目で眺め、セドリックは空の酒瓶を振りながら言った。

「昔話は、老人の得意分野さね。そんな所では寒かろう、中に入りな」

「ありがとうございます」

 部屋の中は大小様々な酒瓶で溢れ、濃いアルコールの匂いが充満していた。アリシアは窓辺に近づくと、そっとカーテンを捲る。窓枠は錆び付き、厚く埃が溜まっていた。長いこと、カーテンすら開けていないのだろう。

 (昔の「アリシア」が生きていた頃……セドリックは庭師の仕事に誇りを持っていて、毎日この窓を開けて晩酌していたわ。自分が整えた美しい庭を見て酒を飲むのが、一番の幸せだって。それが、どうして……。)

 窓から見える庭は……低木が繁り樹木は伸び放題、その上に分厚く雪が積もっている。八年前とは大違いだ。

 アリシアは腕に力を入れて、窓を大きく開いた。錆び付いて軋む音と共に、ビュウッと冷たい空気が流れ込んでくる。

「何をっ……何してんだ、嬢ちゃん! 早く閉めんか!」

「この部屋、空気がこもりすぎです。何日も換気をしていないでしょう? 少し空気を入れ替えないと……」

 一分ほど待ってから、アリシアはそっと窓を閉めた。セドリックは少し酔いが覚めたようで、空き瓶を抱きかかえながらこちらを睨んでいる。

「……ごめんなさい、寒かったですよね。お詫びといってはなんですが、こちらを……」

 差し出されたワインの小瓶を、セドリックは喜んで受け取った。

「ワインとは、気が効くじゃねえか! ……と、これは……」

「簡易式のサングリアです。エリオットに少し分けてもらって、ドライフルーツとスパイスを入れてきました」

 彼は昔から、サングリアが大好きだったはずだ。機嫌を良くして話を聞こうという魂胆だったのだが……セドリックは感情の読み取れない、奇妙な表情をしている。

「あの……どうなさいました? お好きではなかったでしょうか?」

「……いや、大好きだよ。いただこう」

 空いていたグラスにサングリアが注がれ、美しい赤紫の液体がトクトクと音を立てて満ちる。セドリックは酒瓶を置くと、アリシアに向き直って言った。

「それで、何が聞きたいんだ?」

「セドリックは、ずいぶん前からこの屋敷に勤めているそうですね。私、お野菜を育てたいと思っていて……以前ここにも畑があったと聞いて、お話を伺いにきましたの。それに妻として、レイモンド様の昔のご様子も知っておきたくて……貴方の知るお話を、お聞かせいただけますか?」
 
 昔馴染みのセドリックと顔を合わせると自分が「アリシア」だとバレてしまいそうで、今まで会話を避けてきたが……いよいよ話す必要が出てきた。

 
 今のスノーグース領は「アリシア」が生きていた八年前の記憶と、全く様子が違う。天候も、庭も、屋敷も、そしてレイモンドも。

 八年前のレイモンドは心優しく、控えめながら良く笑う少年だった。しかし今は……出会った頃のように、固く心を閉ざしてしまっているように感じる。

 あの頃のように、レイモンドに笑ってもらいたい。そして、ブルーベルと家族として温かく生きてもらいたい。
 それにあわよくば、セドリックにまたスノーグース領で野菜を育ててもらって、元気の出る美味しい食事を二人に食べさせたい!
 そんな魂胆で、彼の元に話を聞きに来たのである。

 
 セドリックは遠い目をして、グラスを僅かに傾けた。ワインレッドの液体が、ゆっくりと跡を残しながら揺らめく。

「昔の話ね……。レイモンド坊ちゃんが小さい頃から話した方がいいんだろうが……長くなるぞ」

 アリシアが頷いたのを見て、セドリックは話し始めた。

「俺は先代……坊ちゃんの父親にあたる方だな。先代が生きていた頃から、この屋敷にいるんだが……。坊ちゃんは、先代と折り合いが悪かった。呪いのこともあって、小さい頃は誰にも心を開かず、部屋に閉じこもってばかりいたよ」

 部屋には、パチパチと暖炉の炎が爆ぜる音だけが響いている。

「だがな、先代が亡くなったのと同時期……坊ちゃんが十三歳の頃だったかな、『アリシア』という名前のメイドがこの屋敷に来た。それから、坊ちゃんは変わったよ」

 自分の名前が出てきて反応しそうになるのを、アリシアは懸命に抑える。
 
「アリシア……俺はアリィって呼んでたんだがな、そいつは底抜けに明るい娘だった。それに馬鹿みたいに働き者でな。朝早くから屋敷中を飛び回って、旨い飯をたんと作って、廊下に花なんて飾っちゃってさ。『閉じこもっていたら、体に悪いですよ!』とか言って、ついには坊ちゃんを部屋から引っ張り出しちまった」

「へ、へえ……」

 アリシアは少し目を逸らしながら相槌を打った。自分のことを話されているので、なんとなく気まずく思ってしまう。
 セドリックはそれに気付かず、熱を込めて話を続ける。

「触れたら凍る呪いの手だぞ? いくら手袋をしてるったって、普通はあんな躊躇なく握れないさ。だがアリィは、そこんとこ全然気にしないんだな。いつも坊ちゃんの手を引いて、太陽みたいに笑ってた。坊ちゃんもそんなアリィに振り回されながら、次第に笑顔が増えて……あの頃は、そりゃあ幸せそうだったな」

 昔の思い出を噛み締めるような沈黙の後、セドリックが「あ!」と声をあげる。

「アリィが氷狼の赤子を拾ってきたこともあったっけな。親からはぐれちまった、こーんなちいちゃい子犬をよ。だけどアリィは『アレルギーだー』なんつって、坊ちゃんに子犬の世話を丸投げにしてな。坊ちゃん、生き物を触ったことないから大慌てでよ! いつも冷静な坊ちゃんが余裕も無くてんやわんやでさ、あん時は笑っちまったな」

 笑い涙を拭うセドリックを見て、アリシアも当時を思い出しクスリと笑ってしまう。

「アリィのアレルギーっつうのもな、ありゃ嘘だったな。坊ちゃんのいない所で、思いっきり子犬を撫でてるのを見たことがあんのよ。坊ちゃんに、生き物と触れ合って欲しかったんだろうな。それに氷狼は……氷魔法を司ってるから、坊ちゃんが素手で触れても平気なんだ。その辺も、嬢ちゃんは知ってたんだろうな」

 セドリックには、何でもお見通しだったんだわ……と、アリシアは肩をすくめる。

「だんだん坊ちゃんも自信がついたのか、呪いも安定してきて、外にも出るようになった。あの頃はスノーグース領もよく晴れるようになって……春みたいな日もあったんだよ。俺が思うに、坊ちゃんの精神が安定すると、領地の天気も落ち着くんじゃねえかな」

「そうなんですね……」

 領地の吹雪も呪いの一環だと言われているのだから、主人であるレイモンドの心境に影響されるというのも、あり得ない話ではない。
 そう考えると、連日吹雪続きの今は……。

 セドリックは軽くグラスを煽り、話を続ける。

「それで野菜の話だが……その頃は天気が落ち着いていたのもあって、寒さに強い野菜を庭に植えてみたんだ。アリィと一緒に根気強く手入れしたらさ、実ったよ。俺も信じられなかったが……そりゃあ美味くて、果物みたいに甘かったなぁ……」

 うっとりと天井を眺めたセドリックは、開いた口を拭って続ける。

「それとな……アリィは魔力も馬鹿みたいに多くて、毎朝屋敷中の魔法ランタンに魔力を込めて回ってた。普通の人間じゃ、三つも灯せば魔力切れの所をよ? あの娘は十も二十も……アリィの歩いた所から、屋敷中に光が灯るんよ。とにかく、規格外の娘だったわけだが」

「……そうなんですねー」

「その光が……理屈は分からんが、ものすごく暖かくてな。アリィの発案で、三階の窓の大きい部屋にランタンを集めて、温室みたいにしたんだ。その室内でも、野菜や果物を育てた。驚くことに、良く実ったよ。その頃から食卓には、毎日採れたての生野菜や果物が並ぶようになった」

「まあ、素敵ですね!」

「ああ、あの頃は良かったよ。野菜を食べて、坊ちゃんはもっと元気になったね。顔色も良くなって……俺はこのまま、呪いも解けるんじゃないかと思った。だかな、それも長くは続かなかった。今から八年前、忘れもしないあの日……」

 言葉を詰まらせたセドリックはグラスを一気に煽り、一際低いトーンの声で続けた。

「その日は、強い吹雪が吹いていた。……アリィがな、突然いなくなったんだ。皆んなで屋敷中探したがどこにもいなくて、俺と坊ちゃんは庭に出た。誰にも告げずに敷地を出るような娘じゃなかったんでな……悪い予感がしたよ」

 アリシアの頭に、その日の記憶が再生されるように蘇る。
 
 久しぶりに酷い吹雪だ、と窓の外を見て思った。今日のお夕飯は、体が温まるレッドプルムのスープにしようかしら……と、野菜を採りに階段を上ろうとして……その後が、思い出せない。

 考え込むアリシアの様子には気づかず、セドリックは俯いたまま、声を震わせて言った。

「アリィは……アリシアは、用水路で見つかった。畑に水を引くために、俺が作った小さい川だ。そこに、眠るようにして、沈んでいたんだ」

 刺すように襲う水の冷たさが、全身に蘇ってくる。
 冷たい、苦しい、寒い……。
 縋るように伸ばした腕は、何も掴むことがなく……。

 セドリックの啜り泣く声にハッと我に帰ると、アリシアは空を掴むように、天井へ腕を伸ばしていた。
 
「水底にいる嬢ちゃんは、美しかった。半分凍った川の中、周りに花が浮かんでいてな……。なんだっけな、あの有名な絵画みたいだったよ。とにかくもう、俺は現実が受け入れられずに、ぼんやりそんなことを考えていた」

 先程より小さくなったように見えるその老人は、涙を拭いながらワインを注ぎ足し、一気に喉に流し込む。

「坊ちゃんは……泣き叫びながら川に入って、我も忘れて彼女を掬い上げたよ。当然ながらもう息はしていなくて、坊ちゃんは彼女を抱きしめながら、冷たい水の中で泣き続けた。その間にも、吹雪はどんどん酷くなってきて……俺は二人を抱きかかえるようにして、何とか屋敷に戻った」

「…………」
 
「それから、全てが逆戻りだ。領地には吹雪が吹き荒れるようになって、坊ちゃんは再び心を閉ざした」

 アリシアはしゃくりあげるセドリックの横に座り、そっと肩を抱いた。

「俺が……俺があんな畑なんて作ったから、アリィは死んだんだ。きっと、川に足を滑らせて……。全部、俺のせいだ」

「そんな! セドリックのせいなんてはずはありません!」

「いいや、俺のせいだ。水路を作るにしても、柵やなんかで囲っておけば良かった。もっときちんと整備しておけば……。とにかく、俺は庭師として失格だ」

 (アリシアわたしも……そこに水路があるということは、十分承知していたはず。いくら吹雪だったからって、気付かずに落ちるなんてことあるかしら? それにそんな吹雪の日に、何故外へ出たのか……思い出せない。)

 アリシアが背中を優しく撫で続けたおかげか、セドリックは幾分か落ち着いた様子で、再び話し始める。

「それ以降、俺は庭に出ることをやめた。今は坊ちゃんの温情で、ここに置いてもらっちゃあいるが……ただの酒飲みの老いぼれだよ。悪いが、もう二度と畑はやらない。外もこんな、吹雪だしな」

 窓の外には雪が降り続き、時折風が激しく窓ガラスに打ち付けていた。

「そんな……それでは、屋敷内の温室の方も?」
 
「あれはアリィが魔力を込めたランタンがあったから、出来たようなもんだ。あのがいない今、やろうと思っても出来るまいよ。とにかく、そういうことだ。野菜については残念だが、他を当たってくれ」

 セドリックはそう言うと、空の酒瓶を抱きかかえて眠り込んでしまった。アリシアはそのまま、呆然と立ち竦む。

 (アリシアわたしの死で、全てが変わってしまっていたなんて。誰かのせいでなんか決してないのに、セドリックも罪悪感を抱えてしまっている。もしかしたら、旦那様も……。悪いとしたら、それは勝手に死んだアリシアわたしだわ。)

 アリシアの頬を、一筋の涙が流れ落ちた。

 (二人のせいじゃないと言ったって、今の私じゃ何の意味もないでしょう。しょせん、他人ミーシャの体なのだから。じゃあ私は、二人に何も出来ないの……?)

 目を閉じると、幸せだった頃の屋敷の様子が浮かんでくる。曖昧だった記憶が、セドリックの話のおかげで鮮明になってきた。

 光の溢れた温かい屋敷に、辺りを駆け回るふわふわの真っ白な子犬。鮮やかな食材に溢れた美味しい食事に、それを囲む皆の笑顔。

 アリシアは涙を拭くと、決意のこもった目で顔を上げた。

 (無くしたものは取り戻せないけれど……今、出来ることをしよう。やっぱりまずは、美味しい食事だわ。太陽の力を吸収した食べ物は、氷魔法の効果を緩和すると、本で読んだことがあるもの。)

 眠りこけるセドリックに毛布をかけると、アリシアは力強い足取りで部屋を後にした。

 
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