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第二章 地を知る者たち
第25話 洋菓子店『シャトレ』にて 1/2
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「はいどうぞ! しらすソフト一つ、お待たせ致しました!」
店の女性店員が一つ、春明に向けてソフトクリームを渡す。
「……っ!?」
コーンの上にとぐろを巻いたバニラのソフトクリーム。
そこまではまだ見慣れたものだったが、その周りにトッピングでかま揚げしらすが鏤められている。
小さな稚魚たちがぽつぽつと。
未知の甘味との遭遇に春明は目を白黒とさせながら、受け取りカウンターを後にする。
買い物客で混雑した店内で、ソフトクリームを零さないように慎重に。
向かった先では、すでにシリウスが窓際の席を確保していた。
「なんだ、春明だって気になってるジャン」
「うるせー、食ってないのに評価なんて出来るかっ」
「フーン、そっか」
シリウスは笑みを堪えながら一口、ソフトクリームにかぶりつく。
彼の横には、Onyxの手土産で用意したクッキーがすでに用意されていた。
「お前、なんだかんだちゃっかりしてるよな」
「ウン、なんのこと?」
春明の真意が読めず、シリウスはクリームのついた口を拭いながら続けて問いかける。
「あ、もしかしてサングラスのこと? 色を黒にすると怖すぎるから茶色にしたけど……、やっぱヘン?」
いや、違えよ、と。
春明はテーブルを挟んだ対面席に座り、彼のズレた論点を内心だけで留めておく。
けれど、見て欲しいと言わんばかりにサングラスを掛けたシリウスを、思わず視線を向けてしまうのも確かだった。
「変と言うより……」
春明は言葉を濁しながら、改めてシリウスの全体を上から下まで眺めていく。
検非違使として鍛え上げられた筋力。
体格の良い長身と、米国由来のはっきりとした顔立ち。
そして、夏になびく金色の髪型。
カジュアルな私服姿と相まって、さらにサングラスというオプションが付け加えられる。
お忍びでやってきたハリウッド俳優、と言われても遜色違えない。
それくらいの高評価に、春明はふいと顔を背ける。
「いや、改めてやっぱりヘンだ。お前みたいなテキトー野郎がそんな……まともな格好をするなんておかしい」
「エー、ひっどいなァ! さくに会うんだから、ちょっとはオシャレするよ!」
似合っているなど、春明は口が裂けても言いたくない。
だが、店内にいる女性客や店員が無意識にシリウスに視線が向かうのも確かだった。
ものすごく、様になっている。
悔しさに声を唸らせる春明に、シリウスは歯を見せて笑った。
「いや、安心した。相変わらず春明やってるなーって」
「春明やってる、ってなんだよ」
サングラス越しに見つめる青い視線が。
ソフトクリームを頬張る少年の姿を優しく映す。
「元気にやってそうだ、って意味だよ」
斉天祭が終わり二週間が経過した今まで、彼らはお互いの状況を知る方法がなかった。
ただ、何事もなく平穏に過ごして欲しい。
そう願いながら日々を経過させるシリウスにとって、今日は最高の祝日となった。
「春明はあれからどうしてた?」
興味本人で聞かれたシリウスの問いかけに、春明は苦い表情を浮かべた。
「……まぁ、まずはこっ酷く叱られたよ。父さんと風間に」
「オ、オウ……」
出会っていない春明の父親はともかく、風間が嵐のように心配する様子が、シリウスの脳裏に鮮明に浮かぶ。
「けど、あれは自分で決めたことだから……。叱られる覚悟くらいはしていたさ。あとはいつも通り舞の特訓。斉天祭が終わってもまだ公演は残っているから、その練習ばっかりしていたな」
「そっか。頑張っているね」
「お前はどうなんだ?」
「僕は、ンー……、そうだね……」
シリウスの日常も相変わらず。
災禍事象が発生せずとも、防災に向けて業務をこなす毎日だった。
土地見衆が管轄する大結界外の見回り。
鍛治衆から送られた、退魔武具の点検管理。
対妖魔を想定した、軍事的な訓練の繰り返し。
肉体を酷使する検非違使の業務に追われていたが、彼の表情は疲労を見せない。
「ぼちぼち。かな?」
「なんだそりゃ」
「真面目に働いてましたーって、ことだよ」
シリウスはサングラスを外し、再び襟元に引っかける。
青い視線が見つめる先は、何も変哲も無い駐車場。
その奥には街並みが広がり、空には高く入道雲が昇っていた。
「ふーん、てっきりお前一人で先にさくに会いに行ったと思ったけど……、案外お前も忙しかったんだな」
拍子抜けをした春明の一言。
その瞬間、シリウスの目がカッと見開く。
「そんな、さくのプライベートに忍び込むなんてっ、そんなマネは出来ないよ! たとえ、サイト漁るくらい、スーパーすんげぇ会いたかったとしても……!」
「サイト?」
春明にとって脈絡のない単語に首を傾げる。
「イヤ、アハハハ……、ナンデモナーイ、ナンデモナーイ」
「さてはお前……Onxyのホームページ読み漁っていたな?」
シリウスは無言で顔を逸らす。
しばらく流れる沈黙が、春明の問いかけの肯定を表していた。
「いや、よくそれだけで我慢出来たな。本気で会いに行ってるって思ったからよ」
「そりゃ行きたかったさ、でもね……」
頭に浮かぶ、陰陽衆の女の忠告。
シリウス一人で桜下に会いに向かえば、あの時の出来事が露見しかねない。
自分自身の命を守るためではなく、桜下の心を守るために。
「ありがとう。僕も一緒に呼んでくれて」
そして、キッカケを与えた春明にシリウスは改めてお礼を言う。
この舞師の少年が声をかけなければ、彼はここに来る機会などありえはしなかった。
「いや、お前を呼ぶのは当たり前だろ。ついでだけどなっ」
「そっか」
「それより、これ食べねぇと溶けるぞ」
春明に急かされ、シリウスは急いで溶けかけたソフトクリームを頬ばる。
生臭さはなく、ソフトクリームの甘さとしらすの塩気が、丁度良い塩梅で身に染み入っていく。
外の暑さに体力を消耗した二人にとって、一時の休息を取るには十分な一品だった。
「何時くらいに約束してるの?」
「風間が言うには、向こうもいつでも来ていいって言っていたらしいけど……、一応昼ぐらいを目安にはしている」
「じゃあ、今だとちょっと早いのかな?」
シリウスが携帯で時間を確認をすると、午前十一時を差している。
昼ごろ、という約束では少しだけ早い気持ちがあった。
「少しここでゆっくりしてもいいよね。外暑いし」
「んー、まぁ別にいいけどよ……」
春明はソフトクリームを食べながら、じっと窓の外を見つめていた。
少年の琥珀色の目の視線は、シリウスの後方。
いいや、正確には景色の際に収められていた、とある一点。
シリウスの死角となって見えない場所を、見つめていた。
「春明どうしたの?」
「いや、別に。あそこに、派手な車があるな……って、思っただけだ」
「ウン?」
不思議に思い、シリウスは首を後ろに回し、景色の際を見た。
彼の青い目からしても、変わり映えのないシャトレの駐車場、奥には閑静な住宅地、さらには小さな山々の緑が広がっている。
言ってしまえば、田舎。
けれど、のどかな風景に、明らかに浮き出てしまうモノがあった。
圧倒的存在感を誇張させる、滑らかな赤。
機能に充実させ、なおかつ一目で魅力させるほどのフォルム。
完璧なバランスを兼ね備えたその車は駐車場の隅に停車され、遠くの窓から除くシリウスの視線を釘付けにさせていく。
「日本でスポーツカーなんて、初めて見た……しかもアレ……」
尤も、とある結界整備師から言わせれば『馬鹿みたいに真っ赤な車』ということに、変わりはなかった。
店の女性店員が一つ、春明に向けてソフトクリームを渡す。
「……っ!?」
コーンの上にとぐろを巻いたバニラのソフトクリーム。
そこまではまだ見慣れたものだったが、その周りにトッピングでかま揚げしらすが鏤められている。
小さな稚魚たちがぽつぽつと。
未知の甘味との遭遇に春明は目を白黒とさせながら、受け取りカウンターを後にする。
買い物客で混雑した店内で、ソフトクリームを零さないように慎重に。
向かった先では、すでにシリウスが窓際の席を確保していた。
「なんだ、春明だって気になってるジャン」
「うるせー、食ってないのに評価なんて出来るかっ」
「フーン、そっか」
シリウスは笑みを堪えながら一口、ソフトクリームにかぶりつく。
彼の横には、Onyxの手土産で用意したクッキーがすでに用意されていた。
「お前、なんだかんだちゃっかりしてるよな」
「ウン、なんのこと?」
春明の真意が読めず、シリウスはクリームのついた口を拭いながら続けて問いかける。
「あ、もしかしてサングラスのこと? 色を黒にすると怖すぎるから茶色にしたけど……、やっぱヘン?」
いや、違えよ、と。
春明はテーブルを挟んだ対面席に座り、彼のズレた論点を内心だけで留めておく。
けれど、見て欲しいと言わんばかりにサングラスを掛けたシリウスを、思わず視線を向けてしまうのも確かだった。
「変と言うより……」
春明は言葉を濁しながら、改めてシリウスの全体を上から下まで眺めていく。
検非違使として鍛え上げられた筋力。
体格の良い長身と、米国由来のはっきりとした顔立ち。
そして、夏になびく金色の髪型。
カジュアルな私服姿と相まって、さらにサングラスというオプションが付け加えられる。
お忍びでやってきたハリウッド俳優、と言われても遜色違えない。
それくらいの高評価に、春明はふいと顔を背ける。
「いや、改めてやっぱりヘンだ。お前みたいなテキトー野郎がそんな……まともな格好をするなんておかしい」
「エー、ひっどいなァ! さくに会うんだから、ちょっとはオシャレするよ!」
似合っているなど、春明は口が裂けても言いたくない。
だが、店内にいる女性客や店員が無意識にシリウスに視線が向かうのも確かだった。
ものすごく、様になっている。
悔しさに声を唸らせる春明に、シリウスは歯を見せて笑った。
「いや、安心した。相変わらず春明やってるなーって」
「春明やってる、ってなんだよ」
サングラス越しに見つめる青い視線が。
ソフトクリームを頬張る少年の姿を優しく映す。
「元気にやってそうだ、って意味だよ」
斉天祭が終わり二週間が経過した今まで、彼らはお互いの状況を知る方法がなかった。
ただ、何事もなく平穏に過ごして欲しい。
そう願いながら日々を経過させるシリウスにとって、今日は最高の祝日となった。
「春明はあれからどうしてた?」
興味本人で聞かれたシリウスの問いかけに、春明は苦い表情を浮かべた。
「……まぁ、まずはこっ酷く叱られたよ。父さんと風間に」
「オ、オウ……」
出会っていない春明の父親はともかく、風間が嵐のように心配する様子が、シリウスの脳裏に鮮明に浮かぶ。
「けど、あれは自分で決めたことだから……。叱られる覚悟くらいはしていたさ。あとはいつも通り舞の特訓。斉天祭が終わってもまだ公演は残っているから、その練習ばっかりしていたな」
「そっか。頑張っているね」
「お前はどうなんだ?」
「僕は、ンー……、そうだね……」
シリウスの日常も相変わらず。
災禍事象が発生せずとも、防災に向けて業務をこなす毎日だった。
土地見衆が管轄する大結界外の見回り。
鍛治衆から送られた、退魔武具の点検管理。
対妖魔を想定した、軍事的な訓練の繰り返し。
肉体を酷使する検非違使の業務に追われていたが、彼の表情は疲労を見せない。
「ぼちぼち。かな?」
「なんだそりゃ」
「真面目に働いてましたーって、ことだよ」
シリウスはサングラスを外し、再び襟元に引っかける。
青い視線が見つめる先は、何も変哲も無い駐車場。
その奥には街並みが広がり、空には高く入道雲が昇っていた。
「ふーん、てっきりお前一人で先にさくに会いに行ったと思ったけど……、案外お前も忙しかったんだな」
拍子抜けをした春明の一言。
その瞬間、シリウスの目がカッと見開く。
「そんな、さくのプライベートに忍び込むなんてっ、そんなマネは出来ないよ! たとえ、サイト漁るくらい、スーパーすんげぇ会いたかったとしても……!」
「サイト?」
春明にとって脈絡のない単語に首を傾げる。
「イヤ、アハハハ……、ナンデモナーイ、ナンデモナーイ」
「さてはお前……Onxyのホームページ読み漁っていたな?」
シリウスは無言で顔を逸らす。
しばらく流れる沈黙が、春明の問いかけの肯定を表していた。
「いや、よくそれだけで我慢出来たな。本気で会いに行ってるって思ったからよ」
「そりゃ行きたかったさ、でもね……」
頭に浮かぶ、陰陽衆の女の忠告。
シリウス一人で桜下に会いに向かえば、あの時の出来事が露見しかねない。
自分自身の命を守るためではなく、桜下の心を守るために。
「ありがとう。僕も一緒に呼んでくれて」
そして、キッカケを与えた春明にシリウスは改めてお礼を言う。
この舞師の少年が声をかけなければ、彼はここに来る機会などありえはしなかった。
「いや、お前を呼ぶのは当たり前だろ。ついでだけどなっ」
「そっか」
「それより、これ食べねぇと溶けるぞ」
春明に急かされ、シリウスは急いで溶けかけたソフトクリームを頬ばる。
生臭さはなく、ソフトクリームの甘さとしらすの塩気が、丁度良い塩梅で身に染み入っていく。
外の暑さに体力を消耗した二人にとって、一時の休息を取るには十分な一品だった。
「何時くらいに約束してるの?」
「風間が言うには、向こうもいつでも来ていいって言っていたらしいけど……、一応昼ぐらいを目安にはしている」
「じゃあ、今だとちょっと早いのかな?」
シリウスが携帯で時間を確認をすると、午前十一時を差している。
昼ごろ、という約束では少しだけ早い気持ちがあった。
「少しここでゆっくりしてもいいよね。外暑いし」
「んー、まぁ別にいいけどよ……」
春明はソフトクリームを食べながら、じっと窓の外を見つめていた。
少年の琥珀色の目の視線は、シリウスの後方。
いいや、正確には景色の際に収められていた、とある一点。
シリウスの死角となって見えない場所を、見つめていた。
「春明どうしたの?」
「いや、別に。あそこに、派手な車があるな……って、思っただけだ」
「ウン?」
不思議に思い、シリウスは首を後ろに回し、景色の際を見た。
彼の青い目からしても、変わり映えのないシャトレの駐車場、奥には閑静な住宅地、さらには小さな山々の緑が広がっている。
言ってしまえば、田舎。
けれど、のどかな風景に、明らかに浮き出てしまうモノがあった。
圧倒的存在感を誇張させる、滑らかな赤。
機能に充実させ、なおかつ一目で魅力させるほどのフォルム。
完璧なバランスを兼ね備えたその車は駐車場の隅に停車され、遠くの窓から除くシリウスの視線を釘付けにさせていく。
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