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婚約者と
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「...忘れて、しまわれたのですか...?」
カイリが顔面蒼白になり僕に聞いてくる。うーん、聞き覚えがある気がするんだけど...冒頭ムービーかな?僕の記憶に残らないと言うことは好みじゃないということ。覚えてなくても仕方ないね!
「えへ、ごめんね..。なんでだろう、思い出せないや..」
ここが儚げ美少年を演じる最高の見せ場!少し俯いて、口元をきゅっと閉じる。ズボンをぎゅっと握って、悲しそうに笑う。僕は可愛くいるために演技なんてしょっちゅうしてきた。これでも演劇部のエースだったんだからね!
「...。アミスター様はあなたの婚約者です、地位も同じで...、仲は、良好とは言えませんでしたが...」
婚約者!そんなに大事な人を忘れるって..、僕どうかしてるんじゃない?イオリももしかしたら興味がなかったのかな。
「わかんないや..、でも寝巻きじゃダメだよね!着替えるよ。」
婚約者なら最高に可愛い僕を見てもらわないと!
そして早速僕はロッカーを開いた。中に入っているのはしゃつだが、その中で僕の目をひいたのは袖と肩にふりふりとレースがあしらわれている。首には当たり前のようにリボンが付いていて、淡い水色をしている服だった。ズボンは短い物の方が多いし、シンプルだからこれくらい可愛いのがちょうどいいだろうと僕はそれを取り出しカイリ目線も気にせず身につけた。
「どう、かわいいかな?」
「はい、とても可愛らしいですよ。アクセサリーをつけてはいかがでしょう?」
そしてカイリが指をさしたのはドレッサー。引き出しを開けてみれば目を引くほど美しい宝石が山のように入っている。どれでも問題なさそうなので、僕はネックレスを一つ取り出して身につけた。
「会う場所は僕が選んでもいいの?」
「勿論です。」
「なら、庭がいいな。噴水もあるし、ゆっくりお話できそう。」
何も覚えてない彼を、僕は知らなければならないからね。
「わかりました、手配致しましょう。」
_______
「イオリ、庭がいいだなんて珍しいじゃないか。」
「...、アミスター様?そう、ですか。」
「...あぁ、記憶がないんだったな。俺の名前はアミスター・レグウィンド。」
レグウィンド...名字を聞いたら思い出した。このゲーム切っての人気キャラクター、過去に愛する婚約者をなくし他の人に一切なびかなかった孤高の人..、ネットにそうかいてあった。
ん..??過去に愛する婚約者を失い..、これって、僕のこと!?!?
「お、お久しぶり..なのですよね、きっと...」
「...魔法事故だと聞いた。頑張れば記憶も戻るだろう。」
「!!...そうですか。うれしいです...、」
魔法事故...??僕に記憶がないのは転生..??憑依..??したからじゃないの!?
何を言っているのかは全くもって理解できないが、取り敢えず話を合わせることにした。そして僕は大きな勘違いをしていた。てっきりよくある”婚約者に愛されていない可哀想な少年”なのかと思っていたが、どちらかというと溺愛気味だった。
「アミスター様。あのお花綺麗だと思いません?」
従者に紅茶とコーヒーを注がせて、優雅にお菓子を食べながらティータイムを満喫している。僕は紅茶が苦手で、ずっと飲めないままでいる。
「ここの庭は綺麗に手入れされているな。」
「えぇ、僕の好きな場所でもあるのですよ。」
記憶の中のイオリはよくガーデンに居た。きっと好きな場所だったのだろう。
「イオリ..、君からしたら初対面の相手に変なことを言われた、と思うかもしれない。」
「俺は、事故が起こったと聞いて気が気ではなかった、もしかしたら死んでしまうのではないかと..記憶こそなくなってしまったが、これから俺はイオリにいい思い出を作っていくと約束しよう。...愛している。」
「...アミスター様....」
い、っいけめんだー!!!!
カイリが顔面蒼白になり僕に聞いてくる。うーん、聞き覚えがある気がするんだけど...冒頭ムービーかな?僕の記憶に残らないと言うことは好みじゃないということ。覚えてなくても仕方ないね!
「えへ、ごめんね..。なんでだろう、思い出せないや..」
ここが儚げ美少年を演じる最高の見せ場!少し俯いて、口元をきゅっと閉じる。ズボンをぎゅっと握って、悲しそうに笑う。僕は可愛くいるために演技なんてしょっちゅうしてきた。これでも演劇部のエースだったんだからね!
「...。アミスター様はあなたの婚約者です、地位も同じで...、仲は、良好とは言えませんでしたが...」
婚約者!そんなに大事な人を忘れるって..、僕どうかしてるんじゃない?イオリももしかしたら興味がなかったのかな。
「わかんないや..、でも寝巻きじゃダメだよね!着替えるよ。」
婚約者なら最高に可愛い僕を見てもらわないと!
そして早速僕はロッカーを開いた。中に入っているのはしゃつだが、その中で僕の目をひいたのは袖と肩にふりふりとレースがあしらわれている。首には当たり前のようにリボンが付いていて、淡い水色をしている服だった。ズボンは短い物の方が多いし、シンプルだからこれくらい可愛いのがちょうどいいだろうと僕はそれを取り出しカイリ目線も気にせず身につけた。
「どう、かわいいかな?」
「はい、とても可愛らしいですよ。アクセサリーをつけてはいかがでしょう?」
そしてカイリが指をさしたのはドレッサー。引き出しを開けてみれば目を引くほど美しい宝石が山のように入っている。どれでも問題なさそうなので、僕はネックレスを一つ取り出して身につけた。
「会う場所は僕が選んでもいいの?」
「勿論です。」
「なら、庭がいいな。噴水もあるし、ゆっくりお話できそう。」
何も覚えてない彼を、僕は知らなければならないからね。
「わかりました、手配致しましょう。」
_______
「イオリ、庭がいいだなんて珍しいじゃないか。」
「...、アミスター様?そう、ですか。」
「...あぁ、記憶がないんだったな。俺の名前はアミスター・レグウィンド。」
レグウィンド...名字を聞いたら思い出した。このゲーム切っての人気キャラクター、過去に愛する婚約者をなくし他の人に一切なびかなかった孤高の人..、ネットにそうかいてあった。
ん..??過去に愛する婚約者を失い..、これって、僕のこと!?!?
「お、お久しぶり..なのですよね、きっと...」
「...魔法事故だと聞いた。頑張れば記憶も戻るだろう。」
「!!...そうですか。うれしいです...、」
魔法事故...??僕に記憶がないのは転生..??憑依..??したからじゃないの!?
何を言っているのかは全くもって理解できないが、取り敢えず話を合わせることにした。そして僕は大きな勘違いをしていた。てっきりよくある”婚約者に愛されていない可哀想な少年”なのかと思っていたが、どちらかというと溺愛気味だった。
「アミスター様。あのお花綺麗だと思いません?」
従者に紅茶とコーヒーを注がせて、優雅にお菓子を食べながらティータイムを満喫している。僕は紅茶が苦手で、ずっと飲めないままでいる。
「ここの庭は綺麗に手入れされているな。」
「えぇ、僕の好きな場所でもあるのですよ。」
記憶の中のイオリはよくガーデンに居た。きっと好きな場所だったのだろう。
「イオリ..、君からしたら初対面の相手に変なことを言われた、と思うかもしれない。」
「俺は、事故が起こったと聞いて気が気ではなかった、もしかしたら死んでしまうのではないかと..記憶こそなくなってしまったが、これから俺はイオリにいい思い出を作っていくと約束しよう。...愛している。」
「...アミスター様....」
い、っいけめんだー!!!!
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