最可愛天使は儚げ美少年を演じる@勘違いってマジ??

雨霧れいん

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貴族院とやり忘れたこと

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【手始めに主人公】 普通ならばありえないが、これも戦略のうち。主人公は放っておいたら愛されが始まってしまうのだから、他の人に愛想を振り向かないよう僕のものにしとけばいい。

「カイリ!貴族院っていつから?」

「イオリ様、忘れていたのですか?明後日ですよ。」

"明後日"あまりに近い日に、僕は言葉を失った。

「荷物の準備は勝手にしておりますが、1番重要とも言える家紋が刻まれた何かしらの用意が終わっておりません。貴方が今日やると仰ったのですよ!」

ドアの向こうからカイリが返事をする。
落すなら身内から、従者であるカイリをこちら側へ連れ込むのはすごく大切。そこから導き出される答えは僕は猫をかぶる必要があるってこと!!
僕の可愛さを最大限に魅せるのはゆったりとした話し方と儚げな雰囲気、眠そうで、ふわふわとした可愛さが必須。いきなり性格が変わるのは怪しいだろうけど、こういうのはすぐ始めるべき。色々考えてたら勇気が無くなって身動きが取れなくなる。

「えへ、ごめんね..忘れてたぁ~。入ってきて、二人で選びにいこう。」

「承知いたしました。家紋は覚えていらっしゃいますね?」

「えっと、装飾類に魔法で刻めばいいんだよね。」

「はい、そうでございますよ。制服は..これですね。」

カイリは部屋にあるロッカーから制服を取り出しては僕に見えるように持つ。
うーん、結構かわいい制服だけど..僕が見た最初のムービーだともっとかっこよかったし、各々違うのがよくて...って、そういえば指定の制服もあるけど、個人ですきにいじっていい。この世界の僕も可愛さを追求したんだ..、実物を見たら段々思い出してきたかも。

「...リボンは?」

「リボンでしたら、制服のポケットに入っていますよ。」

カイリの返答に頷いてリボンを取り出す。僕の髪色に合わせて少し濃い水色をしたリボンの中心には、何の模様も入っていないシンプルな金のボタンが付いている。

「ふふ、ここに付けよっかな。」

視線をカイリのほうへ向けて聞いてみれば”好きなところにどうぞ”なんてぶっきらぼうな返事をする。

「えっと、えーっと...トレース?だよね。」

「えぇ、何度も練習していらっしゃったじゃないですか」

「んー、そうだっけ...?じゃ、"トレース"」

この魔法は頭の中にある絵を写す魔法だ。誰でも使えるような一般的なものでありながら、彫刻するより安上がりな点や、魔法を使う故に、魔力によって持ち主の判断もしやすく盗難防止にもなる。
僕はリボンを一度見直してから、制服のポケットに突っ込んだ。

「んじゃ、しまっといて。もうやることないよね?」

「何を仰るんです?本日はアミスター様が訪問に来る日ではございませんか。」

「あみすたー、様...?」

って、誰だっけ?
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