最可愛天使は儚げ美少年を演じる@勘違いってマジ??

雨霧れいん

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イオリと依織

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家族での食事時間が終わり、僕はカイリと共に部屋に戻ってきた。どうやら僕たちが朝ごはんを食べている間にカイリは別室で食べていたらしい。そういえば、姿が見えなかった...ような気もする。

「カイリ、ちょっと整理したいことがあるから部屋を出てくれない?」

「....窓から飛び出して逃げたりしないでくださいね。」

カイリはいつも、何かしら僕に釘を刺してから部屋を後にする。それに逃げられないように扉の前で待っているらしい...、僕ってそんなに悪い子?

「大丈夫、そんなことしないって!」

少し不機嫌そうにカイリは僕の部屋を後にした。
扉がしっかりと閉まる音がして、僕は引き出しからノートを取り出す。そのノートとは、僕の日記だ。寝る前に今日あったとなどを毎日書いていた。直近のページをペラペラとめくって読んでいると、僕はなぜここにいるのかが十分に理解できた。

まず僕とは誰なのか。
僕は、依織のぞという普通の成人男性だった。それが寝たら、イオリと呼ばれる異世界の子供になってました!
よく聞く転生は死亡したから、召喚されたから、の二択。他にも別の人の記憶が定着した...うーん最後のはあんまり転生っぽくないかな。
結論、僕がここにいる理由は召喚だ。一概に召喚と言っても、よく聞くやつじゃない。僕の魂だけがここに召喚されたのだ。召喚を思わせる内容が日記にはいくつも書いてあった。なんかおまけ程度にイオリの記憶もある、え。向こうの元の自分はどうなってるかって?知らないよそんなの!
とにかく僕はイオリであり依織である。ややこしいな!

その次、なぜイオリは召喚を望んだのか。
それも日記に書いてあった。どうやらイオリはこんなに可愛いのにも関わらず、残念な性格だったらしい。日記の節々から性格の悪さが滲み出てる。それ故に現在は許嫁と仲がよろしくなかったらしい。
なぜ性格が悪くなってしまったのか、思い返せば心当たりなどたくさんある。
家族に甘やかされて育ったイオリの頭の中に謙遜のふたもじはなかった。かわいいね?と言われれば知ってる。と返すような態度、イオリ...それは悪手だよ...。

僕はどうかって? 勿論、自分が可愛いことなんて知ってるけど日本人である僕は協調性と謙遜の態度には長けている!常に僕が可愛いとは思っているけど態度や口には出さない....これ鉄則!!!

態度は最悪だが、イオリは許嫁が大好きだった。それも、少し依存傾向があるほど...。
召喚を望んだ理由。それは「許嫁を満足させられない僕はいらない!!!」みたいな感じだろう。多分ね!!
詳しくは書いてなかった。自分の弱みを見せたくなかったんだろうね。

僕の正体がわかったところで、この日記には何名か見知った名前が登場している。
僕が寝る前にやっていたBLゲームと全く同じ世界だった!!そして僕はその日に始めたゲームなので攻略を知らない。かるーくはじめのムービーを見た程度。攻略対象紹介と、主人公の紹介。世界線の説明にある程度のストーリー。

そしてその中に僕の名前はない。あるのは兄であるメイトのみ。

要するに脇役ってこと。
だけど、僕は腐男子である以前に夢男子でもある。愛されたいという欲望がある。


手始めに、主人公を落とそう。
僕はそう決意した
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