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最高神の御前だぞ
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楽しい時間はすぐに終わる。フィリオ様と話していると、もう数時間は経ってしまったようだ。そろそろ家に帰らないといけないし、お腹だってすいた。
「もう、時間だね。悲しいけど戻らないと」
メリア以外の人と話すなんてもう何年ぶりか、もうわからない。けど一応、メイドとの会話は、話したうちに入るのかもしれない。
「俺も地上に行く」
「え???え、だって、ふぃりお様は最高神なんだよっ!?」
「だからこそ、近くで見守るのも必須だ。」
「でも、フィリオ様は..、今まで一度も降りたことなんて、!」
暇だから歴史書を読み漁っていた僕にはわかる。この王国が誕生してから一度も、天界から降りてきたことはなかった。本当に存在しているのか疑われていたほどだ。
「1度くらい初めてのことをしても良いだろう。俺は、アミュを守りに行くんだ」
「僕、を...?」
「愛する人が虐げられているのに、傍観できるような奴なんて居ない。」
【僕を守るため】
その言葉が僕の胸に広がる。暖かいような、照れくさいような。なんとも言えないような、とにかく幸せな気持ち。
「嬉しいよ、フィリオ様!」
フィリオ様に笑いかけたら顔を真っ赤にして、隠しちゃった。美形な顔なのに、隠したらもったいない!
「その、様付けを辞めないか?」
「でも、ずっとフィリオ様って呼んでたんだし。」
「ゆっくりでいい!ちょっとずつでいい....から、ダメか?」
顔を隠していた手を退かして、僕の手を包み込む。顔がとにかく熱くなって恥ずかしくて仕方がない。
「うん、わかった。フィリオ」
「嬉しい...!それじゃ、現世に戻ろうか。」
包み込まれていた手に、さらに力が入る。来た時みたいに僕の体が光に包めれて、目の前のフィリオ様..、フィリオも粒子に包めれていた。
_______
「アミュレア!?どこに行っていた何を見た!!答えろ!!!」
帰った途端、焦ったような父上の顔に僕は驚いた。僕の体を揺さぶって、はやくはやく、と回答を急かしている。
「ふぃりおが、いて。」
ここで、正直に話してもバカにされるだけではないかと不安に駆られる。そして、その不安は的中し父上は大笑いした。後ろで座っていた家族も。
幸せな時間が嘘みたいで、怖くて仕方がなくて、動けないでいると、はっきりとした声が聞こえた。
「失せろ。最高神の御前だ、暴力など決して許されない。」
大きな翼を背中に生やしたフィリオ様が、手を横に振る。それに呼応するように、金色の光が差し父上と僕を切り離した。
「もう、時間だね。悲しいけど戻らないと」
メリア以外の人と話すなんてもう何年ぶりか、もうわからない。けど一応、メイドとの会話は、話したうちに入るのかもしれない。
「俺も地上に行く」
「え???え、だって、ふぃりお様は最高神なんだよっ!?」
「だからこそ、近くで見守るのも必須だ。」
「でも、フィリオ様は..、今まで一度も降りたことなんて、!」
暇だから歴史書を読み漁っていた僕にはわかる。この王国が誕生してから一度も、天界から降りてきたことはなかった。本当に存在しているのか疑われていたほどだ。
「1度くらい初めてのことをしても良いだろう。俺は、アミュを守りに行くんだ」
「僕、を...?」
「愛する人が虐げられているのに、傍観できるような奴なんて居ない。」
【僕を守るため】
その言葉が僕の胸に広がる。暖かいような、照れくさいような。なんとも言えないような、とにかく幸せな気持ち。
「嬉しいよ、フィリオ様!」
フィリオ様に笑いかけたら顔を真っ赤にして、隠しちゃった。美形な顔なのに、隠したらもったいない!
「その、様付けを辞めないか?」
「でも、ずっとフィリオ様って呼んでたんだし。」
「ゆっくりでいい!ちょっとずつでいい....から、ダメか?」
顔を隠していた手を退かして、僕の手を包み込む。顔がとにかく熱くなって恥ずかしくて仕方がない。
「うん、わかった。フィリオ」
「嬉しい...!それじゃ、現世に戻ろうか。」
包み込まれていた手に、さらに力が入る。来た時みたいに僕の体が光に包めれて、目の前のフィリオ様..、フィリオも粒子に包めれていた。
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「アミュレア!?どこに行っていた何を見た!!答えろ!!!」
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「ふぃりおが、いて。」
ここで、正直に話してもバカにされるだけではないかと不安に駆られる。そして、その不安は的中し父上は大笑いした。後ろで座っていた家族も。
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「失せろ。最高神の御前だ、暴力など決して許されない。」
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