愛されることを諦めた途端に愛されるのは何のバグですか!

雨霧れいん

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入学前にエルと遭遇

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地獄のお茶会から日数が経ち、いよいよ貴族院への入学の日がやってきた!
これで暫くは家に帰らないで済むし、学校でお兄様とアルト様に会うことはあるだろうけど...エルと同室!クラスも一緒だと不安要素が減るのだけど、そう上手くいくかな?
なんて不安を抱えながらも馬車は貴族院へ向かって進んでいく。他の道にも綺麗に飾られた馬車が見えるので、きっと新入生が向かっているのだと思う。

「...メウィル。あまり窓を開けるな」

春休みで家にいたお兄様も今日は貴族院へ向かう。家族なのに馬車を二つも使うなんて馬鹿馬鹿しいという意見から、僕はお兄様と同じ馬車に乗っている。

「はい、わかりました。」

カーテンを閉じてから席に着く。荷物は後ろの荷台に置いてあるから、僕は身一つで座っている。お兄様は剣術の授業を受けているから剣を持っているけど..。まぁ、僕には関係ない。
まだアルト様と婚約する前は、【こんなやつに食費を使うのはもったいない】と言われて食事の回数と量が他の比べて少なかった。成長期なのに満足にご飯を食べられなかった僕は他の人よりも小さいのだ。

馬車が止まってから、ノック音が聞こえる

「リィル様、メウィル様。つきましたよ」

扉が開いて目の前に見えたのは、昨日行った王城の数倍は大きな門と中に入っていく身なりの綺麗な人々。そして一つ、見覚えのある馬車が隣に止まった。

「馬車の運転、お疲れ様でした!」

一度お礼を言ってからすぐさま馬車を降りて、隣の馬車を見る。

「エル!」

「メウィル?おはよう。元気なのは良いんだけど、貴族男性としてしっかりとした振る舞いを」

「えへ、ごめんね。」

王族はその国の代表として、他国の人々によくみられる。一応公爵家である僕も地位は上のほうだからしっかりしなければならない..、エルに会えたからと言って舞い上がってる場合じゃない!

「いこっか。ほら、手」

そういってはエルは僕に手を差し伸べる。しれっとこう言うことしてくるところがかっこいいんだよなぁ...。

「2人なら大丈夫だよね」

「ふふ、僕に任せて。」

僕たちは自分の背の何倍も大きい門をくぐった。
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