愛されることを諦めた途端に愛されるのは何のバグですか!

雨霧れいん

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嫉妬の入学式

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各国の貴族が来る場所なのだから当たり前と言ったら当たり前なのだが、今まで見た屋敷のどこよりも美しかった。柱の所々に宝石があしらわれていたり、魔石が埋め込まれていたりと随分とお金がかかっているのだとわかる。僕は魔法が大好きでずっと魔石に憧れていた。...小さい頃から買い与えられる場合もあるけど、僕がもらえるわけないから。

「メウィル、惹かれるのはわかるけど入学式はこっち」

「ご、ごめん!行こう!」

僕が一人で舞い上がって早く早く!と急かして中に入ったせいか、どちらの兄も近くにはみられなかった。

「もぉ、心配させないで。メウィル、僕の手。離さないでよ?」

「かっこいいじゃん、エル」

「そういうこと言うとカッコつけたのに台無しでしょ~?」

僕たちは体育館へ向かった。
その道中にも宝石のあしらわれた柱があったり杖が飾ってあったり、僕の目を惹くものばかりであった。

「...体育館も大きい」

「あはは、メウィルは初めてくるもんね。」

「えっと、王族は入学式を見ないといけないんだよね」

「うん、自領の貴族が何かやらかしたらいけないからね。」

扉を潜って、体育館を見渡す。
僕は一応アルト様の婚約者であるから王族の隣の席に座ることになっている。ちなみに隣はアルト様ではなくてエルだ。新入生は並べるらしい。やったね

王様と、久しぶりに見た王妃様とアルト様とミシェン様に挨拶をして僕は席に着く。ミシェン様はアルト様とエルの弟くんだよ!久しぶりに会ったのだけど、昔より高貴な雰囲気を感じる。

「メウィルお兄様、レイエルお兄様!ご入学おめでとうございます!」

「ミシェン、ありがとう。」

「ミシェン様、嬉しいです。来年からミシェン様もご入学ですよね。楽しみです」

王族には様付けが基本だ。幼馴染で1番親しいエルだけど本来はレイエル様と呼ばなければならないほどの地位の差がある。本人公認だから見逃されているだけだけど

「ミシェンのことは気軽にミシェンとかミシェって呼んでください!」

「いいのですか?」

「勿論ですよメウィルお兄様!」

「ならこれからはミシェって呼ばせてもらいますね」

「はいっ!」

「そろそろ始まるよ。席について」

エルからの言葉で僕とミシェは自席について、入学式が始まった。王家の人が名前を呼ばれて、おまけのように僕の名前を呼ばれる。国の地位順で呼ばれるから、僕たちの国は全12カ国中4番目に呼ばれた。そこそこ地位が高いらしい。あまり気にしたことがなかったので知らなかった。

「新入生代表の言葉。レイエル・ネジクト。」

ただただ、全てを笑顔で聞き逃していたがレイエルの話なら別だと隣の席から壇上に上がる彼を見つける。

「春の暖かな風が吹く頃、私たちは入学しました。皆様、お初にお目にかかります。第四国第二王子、レイエル・ネジクトと申します。以後お見知り置きください。」

当たり障りの良いことを言いながら爽やかに笑うエルに、ご令嬢は目を奪われている。どこかから"是非お近づきになりたいわ" なんて声が聞こえる。

.....僕のエルなんですけど!!
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